中倉山 公害の爪痕が残る荒涼とした稜線と孤高のブナ
栃木県日光市にある中倉山(なかくらやま)に登りました。足尾山地奥部の渡良瀬川の源流部に立つ山です。山の北側に切れ込む松木渓谷は、足尾銅山から排出された亜硫酸ガスを含む煤煙や山火事の影響により今なお樹木が育たず荒涼としており、日本のグランドキャニオンの異名を持ちます。稜線上には殆ど樹木が無いことから展望が良く、知る人ぞ知る隠れた名山となっています。名高き孤高のブナを見に、遠路はるばる足尾の奥地へ繰り出して来ました。2024年5月21日に旅す。