塔ノ岳 登山初心者と行くバカ尾根と呼ばれし道、表丹沢の定番ルート大倉尾根

花立から見た塔ノ岳山頂
神奈川県の丹沢山地にある塔ノ岳(とうのだけ)に登りました。
表丹沢と呼ばれる一帯のほぼ中央に立つ主峰であり、大変眺望の良い人気の山です。表丹沢エリアで最も利用者が多いと言われる、大倉尾根(おおくらおね)ルートを登ってきました。多くの人が訪れるとあって、道は大変よく整備されており危険箇所は全くありませんが、麓からの標高差が1,200メートルにもおよぶ非常にタフな道です。
表丹沢を代表する道をガッツリと歩く王道登山をしてきました。

2017年4月29日に旅す。

大倉尾根
それは表丹沢の主峰、塔ノ岳 (1,491m) から麓の大倉 (290m)まで続く、標高差1,200メートルにおよぶ長大な尾根です。
塔ノ岳山頂から見下ろした大倉尾根
丹沢エリアに通い慣れている人たちは、この尾根のことをこう呼びます。
バカ尾根と。

さて、この尾根の一体なにがバカなのかと言うと、一つにはその長さ(全長およそ7km)と、そして延々と階段が続く道の単調さがあげられます。
塔ノ岳 大倉尾根
まあ、キツイ上にハッキリ言って表尾根コースと比べて面白みに欠ける道です。

危険箇所が一切無いためか、ガイドブックなどで初心者向きのコースとして紹介されていることがありますが、騙されてはいけません。日帰りで標高差1,200メートルと言うのは決して初心者向きではありません。

ガイドブックに騙された初心者が、極度の疲労によりまるで生まれたて小鹿のように足をプルプルさせて立ち往生している姿は、大倉尾根の春の風物詩のようなものです。

そのタフさ故に、この道は自分の体力度を測定するベンチマークとして非常に有用です。

大倉尾根を標準コースタイム(3時間半)以内で登りきれる体力があれば、日本の大概の山には登れるといっても過言ではないでしょう。

それでは早速、バカ尾根登坂地獄編へ行ってみましょう。

コース
170429塔ノ岳_map大倉尾根をまっすぐ登って塔ノ岳に登頂します。下山は鍋割山を経由し、大倉へ戻ります。塔ノ岳登山としては最も一般的な行程です。

1.塔ノ岳登山 アプローチ編 登山口の大倉バス停へ

7時31分 小田急線 渋沢駅
秦野駅と並ぶ表丹沢の主要な玄関口の一つである、渋沢駅へとやって来ました。
渋沢駅のホーム

大倉尾根は下山時に使うことが多かったので、ここからスタートするのは実に久しぶりです。
渋沢駅

大倉行きのバスに乗り込みます。バスはほぼ満員でした。大倉行きのバスは本数が多く、乗り損なったとしても次の便までそれほど待たされることはありません。
渋沢駅 大倉行きバス

7時50分 15分ほどの乗車時間で大倉バス停に到着しました。手早くトイレと身支度を済ませて、7時55分に歩行を開始します。
大倉 どんぐりハウス

2.大倉BSから登山開始

登山口まで10分ほど、緩やかな登り勾配の舗装道路を歩きます。
大倉集落の道路

もしかしたら丹沢一の有名人かもしれない丹沢クリステル。もとは廃業した乗馬教室のマスコットでしたが、誰かがおふざけで下げたネームプレートの名がすっかり定着してしまい、今に至ります。
丹沢クリステル

丹沢クリステルは2019年の4月頃から行方不明になり、その後大野山の登山口に移動したことが確認されています。

塔ノ岳までは6.4km。先は長いので、覚悟を決めて突入しましょう。
塔ノ岳 大倉尾根0番

こちらは本日のベンチマークテスト被験者である友人のST君です。
大倉尾根 ベンチマーク被験者
ショップ店員に勧められるままに高価な登山靴を買ってしまった彼は、もはや後には引けなくなり、これから本格的な山ボーイ中年を目指すのだそうです。

舗装道路が終わると、まず初めは小石を敷き詰めた上り坂が始まります。土壌流出対策なんでしょうけれど、非常に歩きにくいです。
大倉尾根の登り始め

8時20分 最初のチェックポイント観音茶屋を通過します。この時間はまだ営業開始前でしたが、ここの牛乳プリンはとてもオススメです。
大倉尾根の観音茶屋

分岐地点に来ました。最短ルートは右方向ですが、渋滞が発生していたので左の大倉高原の家方向に進みます。
大倉高原の家への分岐

最短ルートを進む人の方が圧倒的に多数派で、こちらのルートはひっそりとしていました。
大倉尾根 丹沢の門

8時40分に大倉高原の家を通過します。
大倉高原の家

この場所は大観望と呼ばれており、眺望が開けています。頂上まで行けばもっと素晴らしい展望にありつけるので、あまり意味はありませんが。
大倉高原の家からの眺望

大倉高原の家には、大倉尾根では唯一となる水場があります。
大倉高原の家の水場

大倉高原の家の裏手は、キャンプ指定地になっています。ちなみに、東丹沢エリアでテント泊できる場所はここだけです。
大倉高原の家 キャンプ指定地

麓から1時間足らずの場所にあるので、登山のための宿泊場と言うよりは、純粋にキャンプそのものを楽しみたい人向けの場所でしょうかね。
大倉高原の家 キャンプ指定地

※大倉高原山の家は2017年11月30日をもって閉鎖されました。現在は水場も使えません。ご注意ください

大倉高原の家を過ぎてすぐに、先ほど分岐した道と合流します。最短ルートを進んだ場合との所要時間差は、せいぜい5分程度です。好きなほうに行けばよいでしょう。
170429塔ノ岳_021

8時45分 見晴らし茶屋を通過します。ここまでは言ってみればウォーミングアップのようなものです。この先からからいよいよ、バカ尾根がその本性を露にします。
大倉尾根の見晴らし茶屋

3.牙を剥くバカ尾根

急登の始まりです。このコースを特徴づけている、圧倒的な階段地獄が姿を現しました。
大倉尾根の急階段_023
大倉尾根はハイシーズンにもなると、一日千人近くが通行すると言います。この道はかくも多くの人々にバカ呼ばわりされ続けている訳ですな。

何時尽きるとも知れない階段地獄に、気力と体力を奪われていきます。
大倉尾根の急階段

9時15分 駒止茶屋を通過します。ここもまだ営業開始前でした。まだまだ余力があったので、休憩は取らずに前進を続けます。
大倉尾根の駒止茶屋

バカ尾根が時折見せる慈悲のような平坦な道。こういう場所で呼吸を整えましょう。
大倉尾根の平坦地

谷向かいには表尾根のルートが見えます。あっちはあっちでアップダウンの多いハードな道ですが、それでもバカ尾根よりは全然楽しい道です。
大倉尾根から見た三ノ塔
・・・なんであっちに行かずにバカ尾根なんぞを登ってるんでしょうかね?はい、ベンチーマークテストを実施中だからです。

気が滅入る登山者を慰めるかのように、マメ桜が満開に咲き誇っていました。
大倉尾根のマメ桜
大倉尾根のマメ桜

こちらの白い花は、山桜ですかね?
大倉尾根の山桜

葉っぱあきらかに桜っぽい見た目をしていますが、よくわかりません。
大倉尾根の山桜

可憐な花達に癒されているうちに、堀山の家が見えてきました。
堀山の家

9時30分 堀山の家に到着しました。この時点で距離で言うと2/3くらいまで来ましたが、標高差で言うとまだおよそ半分です。つまり、ここからはさらに登りがキツくなると言うことです。
大倉尾根 堀山の家

山頂まではあと2.3km。これだけ見ると、もうあと少しのように感じられますが、むしろここからがバカ尾根の本番です。
堀山の家前の道標

心が折れた山中年
ベンチでうなだれる登山者

頭だけが現れた世界遺産のアイツ
堀山の家から見た富士山

真のバカ尾根はここから始まる。さあ、気合を入れなおして後半戦へと出発です。
堀山の家からの登り

4.塔ノ岳登山 登頂編 階段地獄の先に待つ、大展望の頂

鉄板の構図、松と富士が見えました。もう少し上まで登ればもっと大展望が開けるので、今はひたすら我慢の登山です。
大倉尾根の松と富士

ひたすら続く階段が、ボディーブローのようにじわじわと効いて来ます。
大倉尾根の階段

一息つける平坦な場所が一回だけあります。この場所を除けば、花立まではずっと急な登りが続きます。
大倉尾根の平坦地

登山者の頭上を優しく覆ってくれていた樹林がなくなりました。ここからは直射日光を浴びながら歩くことになります。
大倉尾根の急登

岩場の急登を越えると、いよいよ丹沢最凶の階段地獄が始まります。
大倉尾根 花立の階段

樹林帯を抜けたことにより、背後には視界一面の展望が広がります。ずいぶんと高いところまで登ってきたものです。
大倉尾根 花立の階段から見た相模湾

ここを登っている人はほぼ例外なく息絶え絶えなので、下山中の人はみだりに挨拶の声をかけないほうが良いかもしれません。
倉尾根 花立の階段

10時20分 花立山荘に到着しました。階段地獄を登りきった所でこの氷のノボリの誘惑です。これは反則でしょう。
花立山荘

大山(左)と三ノ塔(右)のツーショットが見えました。
花立山荘から見た大山と三ノ塔

カキ氷休憩したくなる衝動に駆られますが、グッと堪えて通り過ぎます。なにせこちらは、ベンチーマークテスト実施中の身なのでね。
大倉尾根 花立の登り

階段地獄はなおも続く。まったく次から次へと馬鹿なんじゃないでしょうか。バカ尾根という通称は、息も絶え絶えの登山者から発せられた悪態の言葉から生まれたのではないでしょうか。
大倉尾根 花立の登り

階段地獄に続いて、今度はガレ場の急登です。よく単調だと評される大倉尾根ですが、こうして見ると実は意外と多様性のある道であったりします。
大倉尾根 花立のガレ場
もっとも、登り一辺倒であることに違いはありませんがね。

ガレ場を登りきると、不意に塔ノ岳の山頂部が正面に姿を現しました。この場所が、花立と呼ばれている大倉尾根上の小ピークです。大倉尾根 花立から見た塔ノ岳山頂

続いて、丹沢最高峰の蛭ヶ岳(1,673m)も姿を現しました。
大倉尾根 花立から見た蛭ヶ岳
世の中には大倉からあそこまで日帰りで往復する豪脚の人もいるようです。私はやってみようとは思いません。

花立からはしばし、痩せた尾根を進みます。このように崩落地を迂回する場所もあります。
大倉尾根 金冷シの崩落地

11時35分 金冷シを通過します。鍋割山陵との合流地点となっている場所です。
大倉尾根 金冷シ

金冷シと言うのは通行に危険が伴う場所を示す古語で、由来はズバリ「キンタマが縮み上がる」からだそうです。ここは別に危険な感じはしない場所ですけれど。
大倉尾根 金冷シ

金冷シを過ぎたらゴールはもう目の前です。ラストスパートをかけて行きます。
塔ノ岳の山頂

山頂直下最後の登りです。バカ尾根は最後の最後まで階段地獄を貫き通しました。まったく大したヤツだよ。
塔ノ岳 山頂直下の階段

5.塔ノ岳山頂に広がる絶景

10時50分 塔ノ岳に登頂しました。登り始めてから2時間55分で到着しました。標準コースタイムのおよそ8割です。かなり健闘したと言えるのではないでしょうか。
塔ノ岳の山頂

山頂標識は特大サイズです。4メートル近くはあるかな。
塔ノ岳の山頂標識

山頂の様子
とても広々としており、休憩中の多くの登山者で賑わっていました。
塔ノ岳山頂の様子
今まで何度も足を運んでいる場所ですが、未だに無人の塔ノ岳山頂と言うのを見たことがありません。非常に人気の高い山です。

塔ノ岳山頂に立つ尊仏山荘です。素晴らしき夜景を見ることの出来るロケーションにあることから、とても人気あるの山小屋です。
塔ノ岳山頂の尊仏山荘

目の前に富士山がドーンと見えます。こんな絶景に出会えるわけですから、塔ノ岳の人気にも納得がいこうと言うものです。
塔ノ岳山頂から見た富士山

富士山アップ
春霞の影響か、全体的に白みがかって見えました。冬のもっと空気が澄んだ日であらば、富士山の背後に南アルプスの山並みが見えます。
塔ノ岳山頂から見た富士山

蛭ヶ岳へと続く丹沢主脈の山々です。この先には素晴らし眺望の尾根道が続いていますが、日帰りで歩くには少々厳しい行程となります。
塔ノ岳山頂から見た丹沢主脈

こちらは鍋割山へと続く鍋割山陵の山々です。本日はこの後、この尾根を歩きます。
塔ノ岳山頂から見た鍋割山陵

秦野の市街地とその先に広がる相模湾です。本日はかなり霞んでしまっておりますが、空気が澄んでいる日ならば、沖合に浮かぶ伊豆大島も見えます。
塔ノ岳山頂から見た相模湾

ヤビツ峠を挟んで大山へと続く、丹沢表尾根の稜線です。この尾根もまた素晴らしい眺望なんですよね。つまりは、どこから登ろうと塔ノ岳は最高だという事です。
塔ノ岳山頂から見た表尾根と大山
山頂からの眺望を、存分に満喫しました。個人的に、首都圏近郊で日帰り可能な山の中では、ここが展望NO1だと思っています。

6.塔ノ岳から鍋割山へ

11時20分 下山を開始します。バカ尾根のピストンなんぞまっぴらだと意見が一致したので、鍋割山経由で下山します。
170429塔ノ岳_063

金冷シまで戻ってきました。鍋割山陵へ向かうにはここを右です。
大倉尾根 金冷シ

ありがとうバカ尾根。そしてさようなら。
鍋割山稜から見た花立

鍋割山陵は緩やかなアップダウンの続く、とても歩きやすいブナ林の道です。バカ尾根ですっかりやさぐれていた山中年の心を、やさしく解きほぐしてくれます。
鍋割山稜のブナ林
鍋割山稜のブナ林

横から見た花立山荘です。小屋の先から始まる急坂が、例の階段地獄がある場所です。
鍋割山陵から見た花立山荘

前方に鍋割山(右)と富士山が見えました。

緩やかに登って降りてを繰り返します。人気のコースであるため、すれ違う人も大勢です。
170429塔ノ岳_069_1

こちらは麓の寄(やどりき)集落です。上から見ると、完全に山に囲われた場所にあるのがよく分ります。
鍋割山陵から見た寄

緩やかな道を気持ちよく歩く内に、あっという間に山頂が見えてきました。
鍋割山 山頂直下

12時20分 鍋割山に登頂しました。塔ノ岳を出発してから、ちょうど1時間で到着しました。
鍋割山の山頂標識

鍋割山も格好の富士山展望スポットです。塔ノ岳からよりも僅かに距離が近い分、少し大きく見えます。
鍋割山山頂から見た富士山

せっかく鍋割山まで来たのだから、例のアレを食べて行くことにしましょう。
鍋割山荘

鍋割山荘の定番メニュー、鍋焼きうどんです。このボリュームで千円と言うのは、ここが山のてっぺんであることを考えれば破格の安さではないでしょうか。
鍋割山荘の鍋焼きうどん

当時の値段は千円でしたが、その後に何度が値上げし現在は千五百円となっています。

7.塔ノ岳登山 下山編 鍋割山から大倉へ下山

腹も膨れたところで、今度こそ下山を開始します。後沢乗越を経由して、スタート地点の大倉へ下ります。
鍋割山から見た相模湾

下り始めて早々から、いきなりの急坂です。
鍋割山からの下山道

道中はアセビの花が満開を迎えていました。
鍋割り山のアセビ
ちなみにこの花は毒草です。鹿もそのことを承知していて食べないため、鹿の食害が進んでいる地域はアセビだらけになってしまうのだとか。

マメ桜もアセビに負けじと見ごろの盛りを迎えていました。
鍋割り山のマメ桜
鍋割り山のマメ桜

転げ落ちるような急降下が始まります。この道は大倉尾根が7kmをかけて登った標高差を、2kmちょっとで一気に下ってしまうため、非常に急坂です。
鍋割山の急登

あまりの急坂に心が折れた山中年
道端にうずくまる登山者

13時40分 後沢乗越まで下りてきました。ここからは尾根筋を離れて、左の谷底に向かって下ります。
後沢乗越
170429塔ノ岳_084

植林帯に入ったら、林道まではもうすぐです。
170429塔ノ岳_085

道中の足元にスミレの群生がありました。かなり大規模なコロニーです。
鍋割山のスミレ群生

やがて沢の流れる音が聞こえて来ました。谷底まで下って来たようです。
170429塔ノ岳_087

西山林道の終端部に到着しました。ここでもうすっかり下山は終わったかのようなムードが漂いますが、しかしまだまだ先は長い。
西山林道の終端部

この林道終点には、鍋割山荘へのボランティアボッカ用の水が大量に置いてあります。
鍋割山ボランティアボッカ用の水
あの鍋焼きうどんもボッカによって運ばれた水と食材によって作られているのですね。私はこのルートを下山にしか使用したことが無いため、ここでボランティアをしたことは一度もありません。

毎度毎度、食べてばかりでスミマセン。

下り坂から開放されて歓喜に沸く山中年。
バンザイする登山者

ここから大倉までは、5.4kmの林道を延々と歩きます。ダラダラと階段を下り続ける大倉尾根と、ダラダラと林道を歩かされるこの道とで、はたしてよりキツイのはどっちでしょう。
西山林道

道中に山吹が咲いていました。当たり前ですけれど、見事な山吹色をしておりますな。
170429塔ノ岳_092

国定公園の入り口まで戻って来ました。一瞬で辿りついたように見えるかもしれませんが、林道を1時間以上歩いています。
丹沢大山国定公園の看板

このまま最後まで林道歩きかと思いきや、最後の最後で少しだけ登山道を歩きます。
170429塔ノ岳_094

ほぼ平坦な道なので身構えることはありません。
170429塔ノ岳_095

今度こそ文明社会に帰還しました。
大倉集落の鍋割山登山口

バス停まで舗装道路を歩きます。大倉集落は今まさに春真っ盛りでした。
春の大倉集落
春の大倉集落
春の大倉集落

15時30分 スタート地点の大倉バス停に戻ってきました。
大倉バス停

大倉バス停は運行本数がとても多いため、殆ど待たされることはありません。すぐにやって来た15時38分のバスに乗って、無事帰宅の途に付きました。
大倉バス停に停車中のバス

大倉尾根は塔ノ岳への登路としては最も利用者の数が多い道です。
整備が行き届いていて安全なのが選ばれる理由かと思いますが、正直な所この道よりは表尾根コースのほうを断然オススメします。あちらの方が更に長い道ですけれど、展望が圧倒的に良く、道も変化に富んでいて退屈することはありません。体力トレーニング目的であれば大倉尾根は最適な道なのかもしれませんが・・・
冒頭でも述べたとおり、このルートを標準タイム以内で歩けるのであれば、日本の大概の山には登ることが可能かと思います。腕試しをしてみたい人は是非とも訪れてみて下さい。

<コースタイム>
大倉BS(7:55)-観音茶屋(8:20)-大倉高原の家(8:40)-見晴茶屋(8:45)-駒止茶屋(9:15)-堀山の家(9:30~9:40)-花立山荘(10:20)-金冷シ(10:35)-塔ノ岳(10:50~11:20)-金冷シ(11:35)-鍋割山(12:20~12:50)-後沢乗越(13:40)-二俣(14:10)-大倉BS(15:30)

塔ノ岳山頂での記念撮影
バカ尾根登坂地獄編 完

最後までお読みいただき、誠にありがとうございす。

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