埼玉県秩父市にある羊山公園(ひつじやまこうえん)と、秩父市と皆野町にまたがる美の山公園(みのやまこうえん)を歩いて来ました。
どちらも秩父にある花の名所として広く知られている公園です。特に羊山公園の芝桜の丘は、非常に人気の知名度共に高く、開花時期になると多くの見物客で賑わいます。
二つの花の名所をハシゴして、春の秩父を大いに満喫してきました。
2021年4月18日に旅す。
蓑山(みのやま)は、埼玉県の秩父市と皆野町にまたがる標高582メートルほどの里山です。山全体が美の山公園と言う名称で県立の自然公園として整備されています。
桜やツツジが咲く花の名所として知らており、前々から春に訪問したいと考えていました。
この蓑山自体は、山頂への所要時間が1時間程度の純然たる低山です。わざわざ遠路はるばる秩父まで出向くにしては、この短いコースタイムでは少々物足りなさも感じます。
そこで今回は、かの高名な羊山公園の芝桜の丘とのセットで巡って来ました。この二つの公園は、直接歩いて行き来できるほどの近距離ではありませんが、電車での移動を挟めば余裕をもって両方をハシゴすることが可能です。
座右の銘とまで言うほどに大仰なものではありませんが、私の好きな言葉の一つが「一石二鳥」です。今回は一石二鳥を狙って秩父へと赴きます。
訪問のタイミングを芝桜の開花時期に合わせたため、美の山公園の桜の方は既にほぼ終わりかけの状態でした。しかしそれでも、遅咲きのものがギリギリ何本か残ってくれていました。
春爛漫の秩父をゆっくりと巡り歩いて来た一日の記録です。どうぞ肩の力を抜いてご覧ください。
コース
和銅黒谷駅から蓑山に登頂します。美の山公園を縦断して下山は親鼻駅へ。標準コースタイムが3時間にも満たない、とてもお手軽な行程です。
1.羊山公園 アプローチ編 始発電車を乗り継ぎ、鈍行列車で秩父を目指す
5時17分 都営地下鉄大江戸線 新宿駅
羊山公園芝桜の丘は、全国区の知名度を持つ有名観光地です。週末ともなれば混雑することは必至なので、まだ比較的空いているであろう早朝の訪問を狙って、始発電車で現地入りします。
練馬駅で西武池袋線の飯能行きに乗り換えます。なお、池袋経由だとこの乗り継ぎには間に合いません。
飯能駅で今度は西武秩父行きに乗り換えます。この先は4両編成となるため、時期によっては椅子取りゲームが発生します。
7時16分 西武秩父駅に到着しました。乗り換え回数が妙に多くとても面倒ではありますが、これが自宅最寄の京王線の駅から、最速で秩父に到達することのできる経路です。
今日も朝から秩父の町を見守る武甲山です。しかし、何度見ても強烈なインパクトのある山ですよね。
2.満開にはまだ少しだけ早かった、羊山公園の芝桜
まずは密が形成されてしまう前に、羊山公園の芝桜の丘をスパッと見物して行きましょう。駅から羊山公園への道順は極めてシンプルです。改札を出たら、そのまま真っすぐ直進してください。
まっすぐ歩き続けると、程なく前方に小高い丘が見えて来ます。羊山公園はこの丘の上にあります。
この丘は、かつて荒川の浸食によって形成された段丘の切れ端です。秩父盆地の中には、このような段丘の切れ端が数多く存在しています。
斜面上にオオアラセイトウが群生を成していました。明け方にすこし雨が降ったらしく、しっとりと雨露に濡れて輝いていました。
坂を登ったら右折します。武甲山がある方に向かって歩いていけば問題ありません。
しっとりと湿った空気に満たされた新緑の森が心地よい。森林の中にいるだけで自然とリラックスするのは、我々哺乳類の祖先が森で暮らしていたころの記憶が、DNAレベルにまで刷り込まれているからなのでしょうか。
さて、ここで極めてどうでも良い情報を一つお耳に入れておきましょう。芝桜の丘の入場料は通常300円ですが、料金の徴収が行われるのは午前8時からです。8時前までに来ることが出来れば、無料で入れます。
まあ、言ってもたかだか300円なんですけれどね。
入口で手の消毒と検温がありました。この状況はあと何年続くのでしょうかね。少なくとも、来年はまだ今のままでしょうな。
中へ入るなり目の前に武甲山がドーンと現れました。パンフレットなどで良く見にしている光景であるためか、始めて訪れた場所であるにもかかわらず、どこか既視感があります。
ここは鎌倉明月院の悟りの窓などと同種の、誰が撮影しても同じような写真にしかならないスポットですね。武甲山を背景に入れようとすると、おのずと構図が固定されてしまいます。
少しでも変化を付けるべく、とりあえず縦構図にしてみましょう。・・・うーん、ただ縦になっただけですな。
この芝桜の丘の主役は言うまでもなく芝桜ですが、小規模ながらチューリップ畑もあります。
チューリップと武甲山。この構図ならあまり目にしたことがないから、既視感は無いかもしれない。
さて、既視感溢れる定番の写真も無事に撮影できたことであるし、あとは一回りグルっと丘を散策して行きましょう。まだ満開には少し早かったようで、疎らにしか咲いていない場所もありました。
ミステリーサークル的な、不思議な幾何学模様になる様に、種類の異なる株が栽培されています。
芝桜にもいろいろと種類がありますが、その中でも最も定番と言えるのが、このピンクと紫の中間色のような種類です。マックダニエルクッションと言うのだそうです。
小規模ながらネモフィラのコーナーもありました。こちらはまだ咲き始めで、ポツポツと疎らです。
休憩スペースのベンチに腰掛けて、しばし武甲山の姿に見入りました。しかし秩父の人々は良くもまあ、郷土の象徴とでも言うべき山をここまで容赦なく削り取ってしまったものですな。
なお、新型コロナウィルス感染症対策の一環で、芝桜の丘内での飲食は禁止されています。
3.見晴らしの丘を経由してお花畑駅へ
羊山公園の名前にちなんでなのか、羊が放牧されていました。いや、逆なのかな?羊が放牧されていたから羊山公園と言う名前になったのか。
モコモコのウールの塊です。周囲の視線などには全く無関心で食事に夢中でした。なお近づくと、マスク越しであってもはっきりと感じられるほどの強烈な獣臭がします。
公園内のしだれ桜の方は、もうほとんど終わりかけです。なかなか簡単に一石二鳥とはいきませな。桜と芝桜の両方を一度に回収できるタイミングと言うのは、果たして存在するのでしょうか。
このまま元来た道を引き返しても良いのですが、この先へ登ったところい見晴らしの丘と言う場所があるらしいので、せっかくだから立ち寄って行きましょう。
と言うことで、見晴らしの丘へと登って来ました。ここからは秩父の街並みを見渡すことが出来ます。
真正面にある、まるでゴジラの背ビレのような両神山(1,723m)の姿が目を引きます。古くから続く修験の山として名高い存在です。
北側には通称、皆野アルプスと呼ばれている山並みが連なります。左奥には城峯山(1,038m)の姿も見えます。
小粒ながらも、見どころも多くオススメの山域です。
さらに北には、これから歩く予定の美の山公園の姿も見えました。直接歩いて行くには少々遠いため、この後電車で最寄り駅まで移動します。
見晴の丘に立つ忠霊塔です。秩父から出征した戦没者を慰霊するために建てられたものです。彼らは今もここから、故郷を見守り続けているのだろうか。
そろそろ下山(?)して、次の目的地へと向かいましょう。公園の北端にも、町へ下ることの出来る道が存在します。
9時20分 秩父鉄道の御花畑駅まで歩て来ました。この駅は羊山公園の芝桜が開花している時期限定で、駅名が芝桜駅に変更されます。芸が細かいですね。
4.微妙な感じのするB級観光スポット和銅遺跡
9時41分 和銅黒谷駅に到着しました。ここはもともとは単に黒谷駅と言う名称でしたが、近くに和銅遺跡があることにちなんで平成20年に現在の駅名に改名されました。
駅のホームに、日本最初の流通通貨である和同開珎(わどうかいほう)のモニュメントが設置されています。背後に見えているのが、今から登る美の山公園こと蓑山です。
西暦で言うと8世初頭となる慶雲5年に、ここ武蔵国秩父郡で銅山が発見されて、採れた銅は朝廷に献上されました。秩父産の銅が実際に使用されたのかは定かではありませんが、和同開珎はその少し後に発行されています。
羊山公園から見た時よりは少し遠くなりましたが、それでもやはり武甲山の姿はとても良く目立ちます。
身支度を整えて9時50分に登山を開始します。美の山公園までは僅か2.2kmの距離です。コースタイムで言うと、1時間20分で山頂に立てます。
登り始めはしばしの間の舗装道路歩きです。沿道の水を張ったばかりの田んぼでは、カエルが大合唱していました。
秩父盆地内であれば、本当にどこからでも見える武甲山。この山が秩父シンボルとされる所以です。
一見すると林道の様にも見える道ですが、蓑山は中腹にまで集落が点在しており、この道は住民のための生活道路です。
山頂へ向かう道から少しだけ外れた場所に、和銅遺跡があります。秩父銅の露天掘りが行われていた痕跡のある場所です。
道中の道標がしきりにこの遺跡がおススメのスポットであることを強調しているので、そこまで言うのならという事で少し立ち寄って行くことにしましょう。
芽吹いたばかりの新緑が実に美しい。冬の間に久しく忘れていた、緑があふれる森の中を歩く喜びを噛み締めます。
森の中に巨大な和同開珎のモニュメントが置かれていました。ここが和銅遺跡と呼ばれている地点であるようです。
案内板によれば、この小さなガレ谷か何かに見える窪みが、和銅を露天堀りしていた痕跡なのだとか。
うーん?学術的には大変価値のある遺跡なのでしょうけれど、しかし門外漢が眺めても楽しめるようなものではありませんな。
5.美の山登山 登頂編 花咲く里山に広がる好展望の頂
気を取りなおして行動を再開しましょう。元来た道を引き返し、美の山方面へと向かいます。
あたりではしきりに、鶯の鳴き声がこだましていました。うーん、春ですねえ。
立ち止まって沿道に咲き誇る桃の花にカメラを向けていたところ、不意に足元から声をかけられました。「ニャー」と。
「ニャー(餌をくれ)」
野良猫らしく薄汚れてホコリまみれではありますが、モフモフしていて妙に毛並みの良い猫です。このふてぶてしい態度からして、逃走した元飼い猫なのかな。
とりあえずオニギリのシーチキン部分をあげようとしたら、どこからとなくもう一匹が現れ、二匹がかりであっという間に具の無いただの米の部分までをすべて食いつくされてしまいました。
こいつら、人の昼飯を何の遠慮も無しに食い散らしよってからに・・・。よほど空腹だったのでしょうか。
まだ少し物足りなさそうな顔をしていたニャー助達に別れを告げて、先へと進みます。ようやく舗装道路歩きから登山道へと分け入ります。
と思ったら、これはただのショートカットルートでした。頭上にはまだ集落が続いていました。
視界の先には秩父の山並み。まるで里山と言う言葉を体現しているかのごとき長閑な光景です。
ようやく舗装された道が尽きて、今度こそ本当に登山開始です。
実のところ、この美の山公園は山頂まで車で入れます。今歩いている道は言ってみれば、登山道もあるので下から登ることだって出来ますよ、と言う程度の扱いです。
急坂は無く、大きく九十九折れを繰り返しながらゆるやかに高度上げて行きます。どこまでも優しい美の山です。
歩き始めてから程なく、頭上が開けてきました。おや、まさかもう山頂ですかい。
既に散りかけの葉桜状態ではあるものの、まだ桜が残ってくれていました。
これはソメイヨシノなのかな。であるならば、東京都内とでは開花時期に2週間近い差があることになります。
山頂の展望台が見えて来ました。展望台の上から周囲を眺めるのは一旦お預けして、まずは先にピークハンターとしてのお勤めを果たしましょう。
11時 美の山に登頂しました。和銅遺跡に寄り道した時間や、猫に絡まれた時間を差し引いても、実にあっけない登りでありました。
もう少し早い時期に訪れれば、山頂の一帯が全て桜に覆いつくされるのだとか。最盛期には遅かったようですが、それでもこうして残ってくれていただけで良しとしましょう。
6.美の山公園からの展望
それではお楽しみの、展望台からの眺望を見てみましょう。蓑山は標高500メートル少々低山ながらも、山頂からはほぼ全方位の展望が開けています。
南側に視線を向けると、秩父の街並みを眼下に収めることが出来ます。美の山公園は夜景スポットとしても有名です。
こうして上から見ると、羊山公園と同種の段丘の切れ端が、盆地内のあちらこちらに存在している様が大変よくわかります。
秩父地方を見晴らす展望台と言えば、真っ先に思い浮かぶ場所は武甲山の山頂です。しかし、美の山公園はそれ以上の場所であるかもしれません。なにしろ、武甲山からでは武甲山が見えませんからね。
「秩父盆地の背後に武甲山」と言う光景を眺めたければ、美の山公園こそが最適な場所です。
西側には、武甲山と同様に秩父市内のどこからでも目立つ両神山の姿がありました。
この遠目にもわかる異様な姿をした山は、秩父のクレイジーマウンテンこと二子山(1,166m)です。
自分で煽っておいてから言うのもなんですが、二子山は決して万人向きの山ではありません。
山頂には茶屋らしき建物がありましたが、しかし営業はしていませんでした。これもコロナの影響なのかな。
東側には外秩父山地の山並みが連なります。秩父盆地の外輪を形成している山地です。
これは大霧山(767m)ですね。確かに大霧山の山頂からは、蓑山の姿が良く見えていたように記憶しています。
この斜面が刈り払われている一帯は、天空のポピーの会場になる場所です。4月中旬の時点では、まだまだ緑一色の状態です。
先ほどの大霧山から繋げて歩いて来た記録になります。
北側には上州の名峰、赤城山(1,828m)。非常に広大な裾野を持つ山であるため、遠くからでも目立ちます。
若干雲が多めですが、日光連山もチラッと見えました。男体山と女峰山まだ雪を頂いて白いままです。
美の山公園は、低山らしからぬ素晴らしい眺望の山でありました。前述の通り車でも登ってこれる場所ですので、山登りの苦労などはせずに秩父を一望してみたいと言う人にも、大変おススメなスポットです。
7.美の山登山 下山編 蓑山を縦断して親鼻駅へ下る
こうした何気ない道中の眺め一つをとっても、実に素晴らしいではありませんか。なんと言うかこう、里山歩きの喜びのすべてが詰まっているかのような場所です。
八重桜はまだまだ見頃です。ソメイヨシノよりも花期が長い花なので、もうしばらくは楽しめることでしょう。
ヤマツツジも咲き始めつつありました。2021年の花の開花は、みな例年よりも前倒しに進行しているように感じます。
公園を名乗っているだけあって、道は大変よく整備されています。・・・整備されていると言えば聞こえは良いですが、ようはずっと舗装された路面が続きます。
城峯山が正面に見えます。かつての城跡であるだけに、見るからに見晴しの効きそうな場所です。
ここは地図上でみはらし園地と書かれている場夜ですが、名前の割にはあまり見晴の良くない場所です。今の様に木々が茂ってくる以前には、周囲が良く見える場所だったのでしょうかね。
みはらし園地を過ぎたところで、ようやく舗装の無い土の登山道となりました。
見晴し園地よりはよほど眺めの良い伐採地がありましたが、どちらにしろ山頂からの眺めには遠く及びません。美の山は、道中ではなく山頂でゆっくりとした方が幸せになれる山だと思います。
一度車道を横断しますが、まだ終わりではありません。麓までもうひと道あります。
割とあっけなく登山口まで下りて来ました。登山口の目の前がすぐ住宅なのは、里山ならではの光景ですね。
後は親鼻駅まで下道を歩くだけです。この国道140号線は交通量が多めでなかなか途切れず、信号のない横断歩道だと渡るのに難儀します。
下水のマンホールが秩父音頭仕様でした。ところで、これは素朴な疑問なのですが、秩父人と言うのは何故みんなあんなに祭りが好きなのでしょうか。
13時 親鼻駅に到着しました。こんな早い時間に下山したのは久しぶりかもしれません。いつも意地汚く、日没ギリギリまで歩くことが多いですからね。
幸いにもさしたる待ち時間もなくやって来た電車に乗り込み、往路と同様に鈍行列車で帰宅の途に付きました。
一石二鳥を狙って春爛漫な秩父の花の名所をハシゴした一日は、こうして短く簡潔に終了しました。月並みな感想ですが、春の秩父と言うのは実に素敵な場所でした。
新緑が芽吹き花々が咲き始める春と言う季節は、里山歩きにはベストシーズンです。山と里との距離が近く、言ってみれば地域全体が里山である様なものである秩父地方は、春山巡りを楽しむのには理想的な場所であると思います。
桜の季節が終わっても、その次にはツツジなど別の花のシーズンが控えています。里山を鮮やかに飾る花々を愛でに、あなたも秩父まで繰り出してみては如何でしょうか。
<コースタイム>
西武秩父駅(7:20)-羊山公園芝桜の丘(7:50~8:35)-見晴らしの丘(8:50)-御花畑駅(9:20)-和銅黒谷駅(9:50)-美の山公園(11:00~11:50)-親鼻駅(13:00)
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
コメント
タフガイ様
とても美しい山の写真ばかりで感激致しました。和銅遺跡、美の山、琴平丘陵。何度も訪れていますが、人がニガテな私は、雨の日、早朝、花が全く咲いていない時期と、人が歩いていない時期や時間帯を選んでいます。ほぼ誰にも会わない分、独占感で満たされます。逆に、人と出会うとビックリします?!向こうも相当のひねくれ者に違いありません。うーむ。それにしても雨で何も見なかった展望台もこんなに良い景色でしたのね (>_<) 山頂からの展望は、タフガイ様の写真で楽しむ事に致します♪
素敵な写真をありがとうございます。最後に撮るセルフ写真もいつも決まっています。
タフガイ様のブログを少しずつですが拝見させて頂いています。いやいや、すごいですね!あっちにこっちに低い山、高い山。見応えがあります。タフガイ様のワクワク感が伝わり、こちらまで楽しくなってきます。
またコメントさせて頂きますー♪
ぴろきさま
コメントを頂きましてありがとうございます。
自称タフガイなだけで、実態はただのくたびれたおっさんです。
わざわざ雨の日の選んで歩くとは、貴方も相当お物好きな方ですね。時間帯にもよりますが、蓑山はそこまで極端に込み合うほど人気のある山でもないので、是非とも晴れている日にも歩いてみてください。秩父盆地を一望でる絶好の好展望地ですから。