茨城県常陸太田市にある竜神大吊橋に行きました。
竜神川が刻んだ渓谷である竜神峡に架かる歩行者用の吊り橋です。訪問のお目当ては、水面からの高さが100メートルある橋の上から行うバンジージャンプです。煙と一緒で高いところに登るのが大好きな私ですが、さて、そこから落ちるとなると、一体どんな気分なんでしょうか。
2016年8月28日に旅す。
竜神大吊橋があるのはここ。茨城県北部の常陸太田市にあります。
公共交通機関でアクセスする場合は以下のような経路となります。
まずはJR常磐線で水戸まで行き、そこからJR水郡線に乗り換え常陸太田駅で下車します。そこからはバスです。下高倉行または下高倉・大子行に乗車し竜神大吊橋バス停で下車します。
結構遠い。
今回は友人が車を出してくれたので、何の苦労も無しに到着しました。
自称環境意識高い系ハイカーの私ですが、今回はハイキングではないのでノーカンです。(詭弁)
竜神大吊橋のマスコットキャラクターらしい。えーと、狐と海老のキメラですか?
※タツノオトシゴです。
予約した時間までまだ間があるので、とりあえず観光します。この橋は純粋に観光用につくられたもので、対岸は行き止まりです。
ちなみにこの橋は有料です。バンジージャンプにエントリーしている人は、料金に含まれているらしく別途請求はされません。
上から見た竜神ダムです。現在はだいぶ水位が低いようです。渇水期なのでしょうか。
上から見た竜神峡。この曲がりくねってる谷を竜の姿に見立てているのですね。
・・・胴体が曲がりくねっているのは、竜ではなく龍じゃないのか?
向かいの展望台から見た橋の全景です。まあ、取り立てて特徴があるわけでもない、ごく普通の吊り橋です。
吊橋ファンのみなさま、大変お待たせしました。竜神大吊橋の概要です。
形式:短径間2ヒンジ補剛トラス吊橋
橋格:歩道橋
橋長:446メートル
中央支間:375メートル
主橋:35メートル ラーメン形式
真ん中付近の紐が垂れているところが、バンジージャンプのベースのようです。
自分たちの時間が来るまで、他の人たちが飛ぶ様子を観察します。
シャッターチャンスを狙って待機していたのですが、飛ぶ瞬間を捉えるのって難しい。
吊り上げ中。水上や山形のブリッジバンジーは下にボートがいて回収してくれる形式ですが、竜神峡のバンジーは飛んだ地点まで吊り上げられます。
何故かピ○チュウが飛んでいました。
ここで観察結果の発表です。
女性は全員、男性は3人に1人くらいが、飛ぶ際に悲鳴とも雄たけびともつかない叫び声を上げていました。
時間が来たので受付に向かいます。
日本一の高さを誇るブリッジバンジーは、お値段のほうも日本一です。
料金は15,000円。単純計算で1メートル落下するに150円ほどかかります。2度目以降は割引きもありますが、大抵の人は1度でお腹いっぱいなのではないでしょうか。
ハーネスを装着します。100メートルも飛ぶとあって非常にガッシリとした作りです。文字通り命綱となるので、正しく装着できているかしっかりと確認しましょう。
受付が済んだらベースに移動します。
中に入るなり非常にシュールな光景が待っていました。
飛ぶときには足を固定した状態で飛びますが、上へ吊り上げる際には足のロックを解除できる構造になっています。逆さ吊りのマネキンを使って、解除方法のレクチャーを受けます。
ベースの中から足元を見るとこんな感じです。この網状の足場の強度は、全面的な信頼をおいて良いものなのでしょうか。
さあ、いよいよ順番です。
ここからはプロの撮影した写真でお送りします。
心なしか笑顔が引きつっておりますな。
吊り上げ用のカラビナを装着したらOKのサインを出しなさいと言うことで、サインの予行演習。
まだ飛んでもいないのにガッツポーズ。
手の甲にはマジックで書かれた87の文字が。
バラスト調整のために、手の甲に体重を書かれてしまうという羞恥プレイを余儀なくされますので、体重を晒すのが恥ずかしいお年頃の方は気をつけましょう。女性であっても容赦はありません。
※ハーネス込みの重量です。
キリッ!
心の準備をする間もなくカウントダウンがスタートします。
5
4
3
2
1
バンジー!
YES I CAN FLY!
重力加速度V=10Tで勢い良く落下します。
これはバウンドして橋に最接近した瞬間。
100メートルを落下した際の慣性で3~4回は大きくバウンドします。
反動で上に引っ張り上げられる勢いも相当なもので、首がムチ打ちになるかと思いました。そしてなにより、ハーネスが食い込んでタマが痛い。
足のロックを解除中。腹筋ほぼゼロのメタボ気味オヤジには結構しんどい動作でした。
吊り上げ中
無事生還しました。
今度こそ本当のガッツポーズです。
さて、自分は早々と飛んでしまったので、後は友人二人が飛ぶ様をニヤニヤしながら見物します。
バンジー
叫び声も上げずに平然と飛びました。ツマランのう。
吊り上げ中。
続いて二人目。
またもや何の躊躇も無しに飛びました。
もっとこう「ぎゃぁぁぁー」って感じに叫びながら飛んだ方が、雰囲気(?)がでて良いと思ったんですけどね。
再び吊り上げ中。
余裕の表情で歯を見せて笑っておりました。
結論:平気な人は結構平気。
事務所に戻ると証明書がもらえます。コレを持参すると次回以降に割引が受けられるので無くさずに取っておきましょう。
また飛びに来るならね。
帰りは道の駅に寄ってソバを食べて帰りました。
バンジージャンプに行ってきました。と言う話を人にすると、反応は大きく2つに分かれます。
「自分も行ってみたい」と言う人と、「バンジージャンプって何が楽しいの?」と言う人です。
前者、後者どちらの人に対しても、私から言えることはひとつだけです。
「とりあえず飛んでみな!」
・・・・・
真面目に答えますと、自信がつくとか人生観が変わるとかの大きな効能は特にありませんでした。
ただ、100メートルも自由落下すると言う体験は日常生活の中では絶対に味わえないものです。
非日常の体験を愉しみたいという方にオススメします。
完
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
コメント
非日常体験。私は怖くてできないよ。凄いな
まき様
コメントを頂きましてありがとうございます。
この記事に辿り着かれたと言うことは、怖いと言いつつも、少なからずバンジージャンプに興味をお持ちなのではないでしょうか。
僭越ながら、踏ん切りがつかずにいる貴方の背中を一押しするための一言を送らせて頂きます。
「バンジージャンプなんて簡単です。ただ飛び降りれば良いのですから」
極上の非日常体験が待っています。