山梨県大月市と甲州市にまたがる牛奥ノ雁ヶ腹摺山(うしおくのがんがはらすりやま)に登りました。
小金沢連嶺(こがねざわれんれい)と呼ばれる尾根上に位置する日本一長い名前の山です。山梨県大月市が制定した、富士展望に優れた山の称号である秀麗富嶽十二景にも選ばれています。周囲には視界の開けた笹の稜線が連なり、大変良好な眺望が得られます。
丑年の初登山らしく、牛の名を冠する頂を目指して登って来ました。
2021年1月4日に旅す。
牛奥ノ雁ヶ腹摺山は、小金沢連嶺と呼ばれる大菩薩嶺から南に向かって伸びる尾根の途中にある山です。
この山は遠目から見た分には、ただの尾根上にある小ピークでしかなく、取り立てて目を引く点は見当たりません。しかし実はこの山には一つの際立った特徴があります。
それは日本で一番長い名前の山であると言う点です。「うしおくのがんがはらすりやま」と読みます。全部で14文字です。
名前しか特記事項の無い地味山などでは決してなく、秀麗富嶽十二景にも選ばれている好展望の山でもあります。
冬を除くシーズン中であれば、比較的簡単にアプローチ可能な山です。栄和交通が甲斐大和駅から運行している大菩薩上日川峠線の路線バスを利用することで、だいたい2時間もあれば頂に立つことが出来ます。
しかし、この山が手軽なのはあくまでバスがあるシーズンに限れます。上日川峠行きのバスが運休となる冬季には、延々と林道を徒歩でアプローチするしか選択肢がありません
一たび稜線まで上がれば、そこには大絶景の広がる天上の稜線が連なります。・・・吹きっ晒しなので、風がある時だと猛烈に寒いですけれどね。
凍えるような寒気と素晴らしき眺望に出会った、丑年初登山の記録です。
コース
ハマイバ前バス停よりスタートし、真木小金沢林道を延々と歩いて湯ノ沢峠へ。峠から牛奥ノ雁ヶ腹摺山を往復します。下山は湯ノ沢峠からやまと天目温泉へと下ります。
標準コースタイム9時間ほどの、歩き応えのある行程です。
1.牛奥ノ雁ヶ腹摺山登山 アプローチ編 林道歩きのスタート地点、ハマイバ前を目指す
6時12分 JR高尾駅
夜明け前の高尾駅よりおはようございます。山梨方面にお出かけの際の定番である、6時14分発松本の行きの鈍行列車に乗り込み、大月駅へと向かいます。
本日の山行きは丑年の初登山であると称しておりますが、よくよく考えてみると1月1日に初日の出を見に竜ヶ岳へ登っているので、すでに初登山でありませんでしたかね。
まあ、初夢とは1月1日に見た夢ではなく2日に見た夢だと言う説もあるので、初登山の定義もそれに従い2日以降に登った山の事であるということにでもしておきましょうか。
6時51分 大月駅に到着しました。今年最初の「オオツキ大月に降り立つ」であります。特にと言うか、まったく意味はありません。
7時ちょうど発のハマイバ前行きのバスに乗車します。このバス路線はもともと地元の人のための生活路線でもあり、冬期であっても運休にはなりません。
7時20分 ハマイバ前バス停に到着しました。このハマイバと言うのは、渓流釣りの施設の名称です。近くにハマイバ丸と言う名の山が存在しますが、ここから直接登るルートは存在しません。
2.湯ノ沢峠の登山口まで延々と続く、寒々しい林道歩き
身支度を整えて7時25分に行動を開始します。歩き始めからしばしの間は林道歩きが続きます。この林道は真木小金沢線と呼ばれている道で、標高1,560メートル地点の大峠まで続いています。
以前に雁ヶ腹摺山(1,874m)へ登った時は、ここへ下山してきました。この先に待ち受ける道程の長さを十分知っているが故に、イマイチ意気が上がりませんな。
林道はずっと、この真木川に沿って続いています。陽の差し込まない谷間の川沿いは、身震いしそうになるような寒さす。
行く手に見えているこの2座は、大蔵高丸(右)とハマイバ丸(左)でしょうか。どちらも目指す牛奥ノ雁ヶ腹摺山と同様に、小金沢連嶺に属している山です。
冬季閉鎖のゲートまでやって来ました。このゲートが閉鎖される時期は年によって多少の違いがありますが、概ね11月末頃から翌年の3月末頃までです。
山頂部にカヤトの広がっている山が前方に見えてきました。白谷ノ丸と呼ばれている好展望地です。この後、あの場所を越えて行きます。
この林道歩きはひたすら長ーいので、あらかじめ覚悟をしてから歩いてください。時折大きく折り返しつつ、ジワジワと標高を上げて行きます。
最初の目的地である、湯ノ沢峠が見えて来ました。まあ、見えてからがまた長いのですけれどね。
堰堤から流れ落ちる水の飛沫が、倒木の表面に氷の芸術を作り出していました。
8時50分 湯ノ沢峠登山口まで歩いて来ました。大峠までの道程のほぼ中間地点にあります。ここでようやく林道歩きからお別れできます。
この道は関係者以外は立ち入り禁止の作業道ですが、登山者の通り抜けは許可されています。
3.凍結した沢に沿って続く湯ノ沢峠への道
真木小金沢線から分かれてたあとも、もう少しだけ舗装された林道歩きが続きます。
谷底を流れるこの沢は湯ノ沢です。その名の通り、湯ノ沢峠を源頭としています。峠まで、この沢に沿って登って行きます。
ようやく舗装されている道が尽きる地点が現れました。ここから山道へと分け入って行きます。
この付近は比較的最近に伐採を行ったばかりらしく、頭上が大きく開けた禿山状態となっていました。白谷ノ丸の山頂がすぐ近くに見えます
年季の入った木橋を渡り、カラマツ林の中へと入って行きます。さほど入山者が多いルートとも思えませんが、しっかりと整備はされています。
湯ノ沢などと言う名前がついているくらいだから温泉なのかとも思いましたが、飛沫がコチコチに凍結していました。
カラマツの枯れ葉が堆積したフカフカした踏み心地の道です。昼でも鬱蒼と薄暗い杉林とは違って、カラマツ林は明るくて気持ちが良い。
おそらく、かつては橋だったのであろう丸太が散乱していました。大した水量ではないので、ここは一跨ぎに徒渉します。
水辺の至るところが凍結し、氷の芸術を作り出していました。もう少し冷えれば完全凍結するかな。
沢のせせらぎを聞きながら登る、とても気持ちの良い道です。このルートを歩いたのは初めてですが、雰囲気や良しです。
緩やかなU字の弧を描く谷底に沿って進むルートです。沢筋の登山道にありがちな険しさもなく歩きやすい道です。
小金沢連嶺の周辺は、過去に何度も歩いて良く知っているつもりになっていた山域でしたが、まさか足元にこんな未知の癒しの空間が広がっていたとは。
この道は新緑の頃にも歩いてみたいですねえ。
沢の源頭に近づいてきたところで、沢筋を離れ峠に向かっての急な登りが始まりました。谷筋ルートと言うのは、いずれもたいていは最後の部分が急登になるものです。
登り切ったところで、峠に向かってトラバースします。足元が崩落気味な場所もあったので、ここは慎重に。
10時10分 湯ノ沢峠に到着しました。これで小金沢連嶺の主稜線上に乗ったことになります。ここから、牛奥ノ雁腹摺山を往復します。
4.小金沢連嶺随一の好展望地、白谷ノ丸
黒岳方面に向かって進みます。この時点では道標上に牛奥ノ雁ヶ腹摺山の名がありませんが、方向はこちらであっています。
前方の斜面に、大きくザレて白い砂地が露出している場所があるのが見えます。白谷ノ丸と言う名称の由来ともなっている崩落地です。
以前はこの崩落地の只中に登山道がありましたが、現在は大きく崩落が進んいるため、まるで取って付けたような迂回路が正規のルートとなっています。
という事で、その取って付けた道を登って行きます。笹薮の急斜面を刈り払っただけの道であるため、足元はかなり悪いです。登りともかく、下山時には注意を要します。
急坂を登りきると、カヤトの広がる視界の開けた場所に出ました。林道を歩いていた段階から、ずっと見えていた場所ですな。
振り向けば奴が居る。湯ノ沢峠は小金沢連嶺と呼ばれる尾根のほぼ中間地点に位置しており、今見えている稜線は南側の一帯です。
頂上が見えて来ました。始めに言っておきますが、この白谷ノ丸からの眺望は最高です。期待して良いですよ。
振り返ればこの大絶景です。なんだかもう、牛奥ノ雁ヶ腹摺山の事なんかどうでも良いという本末転倒な気分さえも引き起こしかねないような、素晴らしいクォリティの眺望です。
最高の眺めではありますが、側面を守ってくれていた樹林が無くなったこといより、冷たい横風が吹きつけて来ました。寒い寒い寒い。
富士山をアップで見てみましょう。冬なのにまったく雪が無い異常事態が長らく続いておりましたが、最近になってようやく冬らしい姿になりました。
南西には、まるで絶壁の様に南アルプスの山並みが立ち並びます。こちらも冬らしく真っ白です。
ここだけポッカリと穴を掘ったかのようにも見える甲府盆地です。絵に描いたかのような見事な盆地地形ですな。
西には奥秩父山塊と、その先の八ヶ岳連峰の姿が見えます。首都圏在住の登山好きの人にとっては、お馴染みな一帯と言えるのではないでしょうか。
続いて南東側の山並みです。手前から順に秋山山稜、道志山塊、丹沢山地の3つの山系が、皺の様に折り重なり連なっています。
東側の展望です。大峠を挟んだすぐお隣にあるのが、無印の雁ヶ腹摺山です。その右奥には北都留三山が連なっています。
秀麗な富嶽がお好みな人には、この辺りは良く見知った一帯なのではなないでしょうか。
北東側には奥多摩三山が並んで見えました。間を山に遮られていると言うだけで、こうして見ると中央本線の沿線と奥多摩と言うのは、意外と近いものですな。
10時55分 白谷ノ丸に登頂しました。ここは殆どその名を知られていない穴場の様な場所ですが、眺望に関しては超一級です。ここだけを目当てに登って来ても、十分すぎるほどに満足が出来る場所だと思います。
5.牛奥ノ雁ヶ腹摺山登山 登頂編 地味な黒岳を越えて、牛の名を冠した山の頂を目指す
白谷ノ丸があまりにも素晴らしい眺めだったので、ついつい長居が過ぎました。本題を忘れてしまう前に行動を再開しましょう。
黒岳の山頂へ向かいます。遠目には白谷ノ丸は黒岳の一部のようにも見え、実質一つの山のようなものです。
11時15分 黒岳に登頂しました。この通り展望皆無の地味な場所ですが、樹林の中にあるおかげか風がなく暖かったので、ここでザックを落として弁当を広げました。
黒岳から少し下ったところに、大峠方面への分岐があります。林道が冬季閉鎖されていない春夏秋のシーズン中であれば、大峠まで車で入ることが出来ます。
何時しか足元には、いかにも奥秩父らしい苔生す光景が広がっていました。
小金沢連嶺は、奥秩父の主脈からはだいぶ外れた場所にありますが、それでもこうして十分に奥秩父らしさを感じるこは出来る要素があります。
東京都最高峰の雲取山(2,017m)が見えました。周囲の山よりも標高が頭一つ抜けている上に、割と特徴的なシルエットしているので遠くからでも見つけやすい。
雲取山から伸びる、奥多摩の花形的縦走路である石尾根です。真ん中にポコッと飛び出しているのが鷹ノ巣山(1,737m)かな。
石尾根縦走は、いつかやらねば思いつつも後回しになっている宿題の一つです。奥多摩駅スタートの七ツ石小屋泊で歩いてみたいな。
足元が熊笹に覆われた稜線に出ました。大菩薩嶺周辺の山にはよくみられる光景で、小金沢連嶺の稜線上も多くはこうした道です。
灌木がポツポツとあるため展望はありませんが、頭上が開けた明るい道です。
11時55分 川胡桃沢ノ頭(かわくるみさわのあたま)という、美味しそうな名前のピークを通過します。これと言った特徴も無い、稜線上の小ピークです。
ここまで来て、ようやく本日の目的地である牛奥ノ雁ヶ腹摺山の姿を正面に捉えました。近そうに見えて、黒岳からは結構な距離があります。
牛奥ノ雁ヶ腹摺山の手前で一度大きく下ります。それは詰まるところ、帰る時には漏れなく登り返しがついて来るという事です。
鞍部まで下って来ました。さあ、最後の登りです。張り切って登りましょう。
左手にはちょこっとだけ南アルプルの山並み。みんな大好き鳳凰三山と甲斐駒ヶ岳が良く見えます。
なにげに、この最後の登りが結構厳しかったりするのですがね。ええ、すっかりノックアウトされてグロッキーになりましたとも。
眼下には奥秩父山塊前衛部の山並みが連なります。この一帯には小粒ながらとても良い里山が沢山あり、個人的にお気に入りの山域です。
息絶え絶えになりつつ登るうちに、ようやく山頂が見えていきました。
12時25分 牛奥ノ雁ヶ腹摺山に登頂しました。ただの語呂合わせのネタで登るにしては、なかなかヘビーな道程でありました。バスがある季節であれば、手軽な山なんですけれどね。
山頂の様子
そこそこの広さがある空間です。ベンチ等は無く、南側にだけ展望が開けています。
ここで茂みの中から一人のお嬢さんが現れて、三脚に乗せたスマートフォンに向かって、大声で何事かを語り始めました。「はい、ここが牛奥ノ雁ヶ腹摺山です。なんと日本で一番長い名前の山なんでーす」
???なんだ、一体何が始まったんだ。
その後も凄いハイテンションのまま、山頂から見える景色の解説を続けます。「南アルプスも全見えていまーす」
この謎の独演会は、最後に「いいねとチャンネル登録をよろしくおねがいしま-す」の一言で締めくくられました。そこまで聞いて、ようやく何が行われていたのかを理解しました。
ユーチューバーだったのか。初めて目撃しましたよ。
撮影は終わったようなので、それではあらためて山頂からの景色を見てみましょう。秀麗富嶽十二景に選ばれているだけの事はあって、山頂からの富士展望はこの通り絶景です。
裏側から見た無印の雁ヶ腹摺山です。展望が開けているのは富士山のある方向だけです。先に白谷ノ丸からの眺望を見てしまった後だと、どうしても見劣りしてしまいますな。
自分で書いていてふと思ったのですが、無印ノ雁ヶ腹摺山と書くと、そういう名前なのかと勘違いしてしまいそうな響きですよね。
6.湯ノ沢峠へと足早にとんぼ返りする
12時45分 丑年に牛と付く名前の山に登ろうという、この極めてどうでもいい崇高なる目標は無事に達成されました。ボチボチ撤収に移りましょう。
グロッキーになりながら登った山頂直下の急斜面も、下る分にはラクラクです。テンポよく下って行きます。
まあ、その後にすぐまた登り返しが待っていますがね。今日はもう登るのはお腹がいっぱいなんですけれどね。
いくらボヤいたところで、自分の足で歩かないことには帰れません。観念して、下山時の登り返しと言う憂鬱なる作業に取り組みます。
笹の稜線には、早くも西日が差し込み始めました。この季節は本当に日が短い。
13時40分 黒岳まで戻って来ました。特に用事もないので足早に通り過ぎます。
白谷ノ丸の手前にも少しだけ登り返しがありますが、ここの登りは大したことはありません。
14時 白谷ノ丸まで戻って来ました。やっぱり何度見てもええ眺めやのう。
一度ここにヤミテンでもして、朝日を眺めてみたいものですねえ。
足元に広がるのは、桂川に沿って細長く連なる大月市の街並みです。正面に見えている、山腹に採掘場のある山は高川山(976m)かな。確かに高川山の山頂からは、白谷ノ丸が良く見えていたような。
取って付けたような迂回路を足早に下ります。比較的新しい道でまだ十分に踏まれていないためか、足元があまりよろしくありません。
14時30分 湯ノ沢峠に戻って来ました。ここから牛奥ノ雁ヶ腹摺山へは、往復4時間と少々の行程でありました。意外と遠かったですね。
ここから、往路とは反対方向のやまと天目温泉に向かって下山します。
7.牛奥ノ雁ヶ腹摺山登山 下山編 凍結した荒れ気味の下山路
峠から少し下ったところに、焼山沢真木林道の終点があります。冬季閉鎖されていないシーズンであれば、ここまで車で入ってくることが出来ます。
なお、右に見ている建物はトイレです。
避難小屋もあります。車で目の前まで入ってこれてしまう立地にあるためか、食材を山ほど持ち込んで宴会を始めてしまう登山者が後を絶たず問題になっています。
林道沿いに下っても下山は出来ますが、かなりの遠回りです。ショートカットできる登山道はちゃんと存在ます。
小屋から少し下ったところに水場があります。かなりか細い流れではあるものの、枯れてはおらず水流はありました。
ここから沢沿いに下って行くわけですが、まさかの登山道完全凍結です。これは完全に想定外でした。たしかにこちら側は完全に日陰ですからねえ。
よほど急激に気温が下がったのか、沢の流れがそのまま凍り付いたかのような姿です。
沢沿いを行くルートですが、往路の湯ノ沢沿いのルートと比べると全般的に荒れ気味です。破線扱いにされてもおかしくない状態にあるように思えます。
最早は橋とも言えないような、小枝の束が渡してありました。至るところで崩落が進んでおあり、踏み跡も不明瞭です。これも令和元年の台風19号による破壊の痕跡なのかな。
何ヵ所か渡渉があります。水辺が凍り付いているため、なかなか神経を使います。
ようやく危険地帯を突破して人心地つきました。温泉へ立ち寄りたければ避けて通れない道ですが、現状あまりオススメはしかねる状態にある道でした。
林道に合流しました。もうゴールした感に包まれそうになりますが、ここからまだあと標準コースタイムで1時間10分の林道歩きが残っております。
この時すでに、私の頭の中は温泉の事でいっぱいになっておりました。ほとんど駆け足に近いペースで下って行きます。
冬期閉鎖のゲートまで下って来ました。こちらの林道もやはり、例年だと3月の末頃まで閉鎖されています。
15時55分 やまと天目温泉に到着しました。ようやく、稜線で風に吹かれまくって冷え切った体を温められます。
次のバスは16時24分発なので、残念ながらあまりゆったりとできる時間はありません。カラスの行水状態でしたけれど、とりあえずは温まることが出来ました。
甲州市の市民バスに乗車して撤収します。天目止まりのこちらのバスは、冬期であっても運休にはなりません。
10分と少々の乗車時間で、甲斐大和駅へと下って来ました。料金は乗車距離に関係無く一律300円です。交通系ICカードには対応していません。小銭を用意しておきましょう。
ちょうど良いタイミングで、特急の過待ち中の電車がホームに待機していました。これ幸いとそのまま乗りこみ、帰宅の途に付きました。
少々(いや、かなりか)寒かったものの、晴天にも恵まれて新年初登山は大満足の内に幕を下ろしました。
アクセスが少々面倒ではあるものの、冬の小金沢連嶺には特段危険な個所もなく、安全に歩くことが出来ます。冬特有の冷たく澄んだ空気が素晴らしい眺望をもたらしてくれるので、たいへんおススメです。今回の訪問時にはまだまったく雪が無い状態でしたが、積雪時にもこの稜線を歩いて見たいところです。
今回は丑年にかけて牛奥ノ雁ヶ腹摺山まで足を延ばしましたが、途中の白谷ノ丸までだけでも、十分すぎるほどに満足の行く山行きになろうかともいます。富士山を正面に望む魅惑の稜線歩きへと、あなたも繰り出してみてはいがでしょうか。
<コースタイム>
ハマイバ前BS(7:25)-湯ノ沢峠(10:10)-白谷ノ丸(10:55)-黒岳(11:15~11:30)-牛奥ノ雁ヶ腹摺山(12:25~12:45)-黒岳(13:40)-湯ノ沢峠(14:30)-やまと天目温泉(15:55)
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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