竜ヶ岳 本栖湖南岸に立つ富士展望の山

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山梨県身延町と富士河口湖町にまたがる竜ヶ岳(りゅうがたけ)に登りました。
天子山塊から本栖湖へと切れ落ちる北端に位置するピークで、湖畔に映える均整の取れた美しいシルエットを持つ山です。12月から1月にかけて、富士山頂から太陽が昇るダイヤモンド富士を見ることの出来る山として知られています。
雲ひとつ無い冬晴れの空の下、富士展望を求める小旅行をしてきました。

2017年1月22日に旅す。

こんにちは。
まるで馬鹿の一つ覚えのように富士展望の写真ばかりせっせと投稿しているオオツキです。

本日も富士盛りだくさんでお送り致します。

今回の富士山はいつもとは一味違う会心の写りです。過去最高に美しかったかもしれません。富士山ファン(?)の皆様はこうご期待ください。

さて、竜ヶ岳といえば1月には富士山頂から朝日が昇るダイヤモンド富士を見ることの出来るスポットとして大変有名です。

しかしとても残念なことに、車も買えない貧乏人環境意識高系ハイカーである私の移動手段は基本的に公共交通機関頼みであり、日の出を迎える時間帯にこの近辺に居ることそのものハードルが非常に高いのです。

前口上が長くなりましたが、ようするに本日の山行きはダイヤモンド富士目当てではなく、ただの日帰り登山だと言うことです。

コース
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本栖湖前バス停から石仏コースを通って竜ヶ岳に登頂。下山は湖岸方向に向かって下る小周回ルートを巡ります。

標準コースタイムは4時間と、とてもお手ごろなコースです。そのかわりと言ってはなんですが、アプローチが凄く遠いです。

1.竜ヶ岳登山 アプローチ編 秘境めいた富士裾野の奥深くにある本栖湖

7時50分 富士急線 大月駅
大月駅でJR中央本線から、東日本一遅い急行の呼び名が高い[要出典]富士急行線に乗り換えます。
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観光路線としての性格が強いからでしょうか。富士急行線の車両と言えばド派手なペイントが施された車両が多いイメージです。

今日の車両は比較的おとなしい塗装でした。

富士鈍行に揺られること40分。富士山駅にやってきました
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9時発の新富士駅行きバスに乗って、本栖湖へ向かいます。冬は本数が非常に少ないので、事前によく確認して下さい。
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車窓から眺める精進湖と富士山。この辺りまで来ると、河口湖界隈の喧騒が嘘のように、ひっそり静かな空間が広がっています。
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9時58分に本栖湖BSに到着です。
自宅を出発してから実に4時間以上もかかりました。遠いですね、本栖湖は。
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帰りのバスをチェックします。今日は全行程4時間ほどのお気楽ハイキングです。たぶん14時のバスに間に合うでしょう。
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ここで早速、本栖湖と目的地の竜ヶ岳お出迎えです。竜ヶ岳は富士山の展望台として知られる山ではありますが、こうしてみると、竜ヶ岳そのもの美しさもなかなかのものです。
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2.竜ヶ岳登山 登頂編 湖畔の山から望む、非の打ちどころなき富士展望

本栖湖キャンプ場登山口に向かいます。最初は車道歩きです。この辺りは除雪されていて、ノーマルタイヤでも問題なさそうな状態でした。
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途中から林道に入ります。
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何度かに分けて降り積もった雪らしく、雪の下に板状の氷が張っていました。これが実に滑ります。
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山梨県上九一色村。悪い意味で、日本中にその名を知られることとなった村ですね。ガリバー王国とか、今ではどうなっているのでしょう。
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上九一色村は平成の大合併により消滅し、現在は富士河口湖町の一部です。この名前は、今ではこうした古い看板上にしか残ってはいません。

キャンプ場の中を通ります。このように所々に道標があるので、迷うことはありません。
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巨大雪だるまがお出迎えしてくれました。
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ゲートが現れました。ここでチェーンスパイクを装着しました。
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10時30分 登山口に到着しました。
ずいぶんと遅い登山開始ですが、こればかりはどうにもなりません。バスでもアプローチできないこともありませんが、基本的には車で来るべき場所ですね。
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九十九折れの道が続きます。気温はマイナス2度で地面は完全に凍結していました。
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なだらかで非常に歩きやすい道です。危険個所は一切なく、軽アイゼンとストックだけで充分です。
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30分ほど登ったところで、休憩スポットがありました。
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ベンチからの展望。山頂に雲が掛かってちょっと残念な姿です。
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本栖湖を望む。周囲を完全に山に囲まれた場所にあります。こう言う秘境感は大好物です。
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山頂はまだまだ先です。休憩はせずに前進を続けます。
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樹林帯を抜けました。ここから一気に展望が良くなって来ます。
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日のあたる場所は、雪が溶けて道が泥濘と化していました。
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前方に東屋が見えてきました。
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11時35分 展望台に到着です。
地図にも記載のある休憩ポイントです。ここからでも素晴らしい富士展望が広がりますが、山頂まで行けばもっと素晴らしい光景が見れるので、カメラを向けるのを我慢します。
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石仏?が祭られています。が、過保護すぎて中は良く見えません。
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ここから山頂までは、斜度が少し増します。延々と九十九折れが着いているのが一望できました。
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標準コースタイムではここから山頂まで1時間とありますが、残りの標高差(後200メートル位)からしてそんなに掛かるとは思えません。竜ヶ岳のコースタイムは全般的に甘めです。

富士山を横目に九十九折れの道を登ります。
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振り返ると、背後にここまで歩いてきた尾根道が一望できました。非常に開放感があって、吹き晒しで寒いと言う点を除けば、実に気持ちの良い道です。
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平坦な場所に出ました。竜ヶ岳の山頂は広々とした草原上にあります。夏場は激藪になりそうですが・・・
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湖畔ルートとの分岐点を通過。こちらの方が山頂への最短ルートです。ただし、樹林帯の斜面を直登して来るルートなので道中の展望は一切望めません。
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分岐点付近より望む本栖湖。深い青色をしています。生活排水が一切流れ込まない立地のおかげで、富士五胡の中でも最も高い透明度を誇ります。
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人の話し声が聞こえてきました。山頂が近いようです。
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12時10分 竜ヶ岳登頂
素晴らしい展望です。天気も快晴で、まさにパーフェクト。
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かつて富士山が噴火した際に、本栖湖に住んでいた竜が慌ててこの山の上に避難したかことから竜ヶ岳の名がついたのだとか。

山頂の様子。
何故かテントが設営されていました。
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お待たせしました。富士山が見える山にばっかり登っている私に過去最高と言わしめた富士の姿がこちらです。
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う、美しい。

アップ
雲も取れて完璧な姿を見せてくれました。
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後で数えたら、今日一日で富士を30枚以上撮影していました。
どんだけ富士山好きなんだよ。

こちらはお隣の雨ヶ岳(1,771m)と、その奥が天子山塊最高峰の毛無山(1,945m)です。
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遠くには駿河湾が見えました。
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御坂山塊の山々と西湖も見えます。
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八ヶ岳は雲の中でした。
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3.竜ヶ岳登山 下山編 湖に向かって下る最短コースを下る

立ち止まっていると、深深と体が冷えてくるので、名残惜しいですけれど下山開始です。
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正面に見えているのは道志・丹沢山塊の山々です。

下山は湖畔登山口方向へ向かいます。
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日陰側の斜面には積雪30~40センチと言ったところ。チェーンスパイクでは少々心とも無い状態です。
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湖に向かって下っていきます。
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こちちのルートは基本的に樹林帯の中の急坂です。正直あまり面白い道ではありません。石仏経由のルートの方を断然オススメします。
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雪がクッションになってくれるので、下りはあっという間です。一時間とかかからずに、麓まで下ってきました。
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行きに通った地点まで戻ってきました。14時のバスに間に合いそうなので少しペースを上げます。
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湖畔の道から望む本栖湖。
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林道はぬかるんで歩きにくそうだったので、帰りは湖畔周遊の車道を歩きました。
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振り返って望む竜ヶ岳。
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入り口まで戻って来ました。Lake Motosukoだと本栖湖湖にならないかい。
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14時 本栖湖BSに到着
バスの来る5分前と言う絶好のタイミングで到着しました。
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ストックを収容している間に、時刻表通りバスがやってきました。
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50分ほどバスに揺られて河口湖駅に到着です。この駅はいつ来ても国際色が豊かです。と言うか殆ど日本人がいません。
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大月行きの電車を待っていると思しき集団がしきりに「オオツキ、オオツキ」言うのでなんだか落ち着きませんでした。

駅から見た富士山には、雲が沸きつつありました。本日は本当に絶好のタイミングで登頂できたようでした。
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駅で30分ほど待って、大月行きの電車に乗り込み帰還です。
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本栖湖から竜ヶ岳へのルートは、標準コースタイムが4時間ちょっと(かなり甘め。実際は3時間半くらい)の大変お手軽なハイキングコースです。それでいて山頂展望は文句なしの超一流であり、登山初心者の方に自信を持ってオススメします。
観光地として開発し尽くされている河口湖や山中湖の周囲と比べると、本栖湖の界隈には余り多くの人はおらず、秘境感溢れる静かな山行きを楽しむことが出来ました。
朝霧高原の傍らに立つこの山は夏場は非常にガスが発生しやすく、この山のベストシーズンは間違いなく冬です。冷たく透き通った空気越しに、富士の展望を心行くまで堪能することが出来るでしょう。
公共交通機関利用の日帰り登山だと少々慌しくなってしまうので、一泊して本栖湖の周辺を散策してみるのも良いかと思います。

<コースタイム>
本栖湖BS(10:00)-本栖湖キャンプ場登山口(10:30)-石仏・展望台(11:35)-竜ヶ岳(12:10~12:40)-本栖湖畔登山口(13:35)-本栖湖BS(14:00)

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最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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