大菩薩嶺 首都圏近郊で屈指の人気を誇る、開放感溢れる稜線の山

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山梨県の甲州市と丹波山村に跨る大菩薩嶺(だいぼさつれい)に登りました。
奥秩父山塊に属する、展望が良いことで名高い山です。作家深田久弥が選んだの日本百名山の一峰にして、都内からのアクセス良好のロケーションと抜群の展望の3拍子がそろった、人気があって当然と言える山であります。
今回は標高1,570メートル地点の上日川峠よりスタートして、お手軽なハイキングを楽しんできました。

2015年5月2日に旅す。

大菩薩嶺は、首都圏近郊の登山初心向けの山としては定番中の定番と言える存在です。
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標高が2,000メートルを越える山ながらも、標高1,570メートル地点にある上日川峠(かみにっかわとうげ)までバスで入ることが出来るため、2時間とかからずに山頂に立つことが出来ます。

道中には特にこれと言った危険な箇所も存在せず、登山を始めて間もない人の高尾山の次に登る山としても大変オススメな一座です。

山頂付近の稜線が笹原に覆われており、非常に展望が良いことで知られています。都内からのアクセスが良好で、深田久弥が選んだ日本百名山にも選ばれている、非常に人気の高い山です。
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人気の山ゆえに、登山ルートは多数存在します。今回はその中でも一番手軽で一番人気の、上日川峠からの周回ルートを歩いてきました。

コース
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上日川峠より唐松尾根のを登り大菩薩嶺山頂に登頂。そこから大展望が広がる稜線を歩いて大菩薩峠へ。下山はさらに石丸峠まで足をを延ばしたのち、上日川峠に戻る周回ルートを辿ります。

全行程4時間程度の、超お気軽ハイキングです。

1.大菩薩嶺登山 アプローチ編 バスに乗って一気に標高1,500メートル越えの山中へ

8時5分 甲斐大和駅
中央本線の鈍行列車に揺られてやってまいりました。ここから栄和交通が運行する上日川峠行きのバスに乗ります。
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この写真は既にバスに乗り込んでから撮影したものです。ここらずっと幅の狭い山道を登る都合からか、普通の路線バスではなく小型のマイクロバスです。

9時10分 上日川峠に到着しました。甲斐大和駅からおよそ1時間をかけて到着です。ここまでの運賃は1,000円ちょうどでした。なお、パスモ・スイカ等の交通系ICカードには対応していません。
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上日川峠から、さらに山中にある福ちゃん荘までは、舗装された道が続いています。登山道もしっかりとありますので、好きな方を歩いてください。

なおこの山行きは、私がブログ書き始めるよりずっと以前に登った際のものです。

記事化することなどまったく念頭になく撮り散らかした写真を使用して記事を構成しているため、場面が飛び飛びになってしまう事を予めご承知おきください。

という事で、場面は一気に飛んで福ちゃん荘に到着しました。
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ここ福ちゃん荘はその昔、赤軍派が潜伏していたこともあると言う、由緒正しき(?)山荘です。山梨県道218号(大菩薩初鹿野線)が開通する以前のここは、過激派が潜伏先に選ぶくらい山深い場所だったのでしょう。

周辺の案内板がありました。この通り、大変コンパクト纏まっていて歩きやすい山域です。初心者向けの山とされる所以ですね。
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2.最短ルートの唐松尾根より、大展望の広がる雷岩を目指す

福ちゃん荘から、好展望地である雷岩を目指し、唐松の樹林帯を登っていきます。このルートの名称はその名も唐松尾根と言う、なんの捻りも無いそのままな名称です。
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程なく頭上が開けてきました。5月とは思えない凄まじい日差しです。日焼け止めなど塗ってはいなかったので、後で大変なことになりました。
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樹林帯を抜けたことにより、展望が開けます。背後を振り向くと、そこには世界遺産のアイツの姿がありました。相変わらずでっけえなあ。
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唐松尾根は結構な急登です。とは言ってもそんなに長くは続きませんのでご安心を。
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大菩薩嶺はその気になればスニーカーでも全然登れてしまう山ですが、唐松尾根にはそれなりに岩がゴロゴロしているので、このルートを登る気であればしっかり登山靴を履いてきた方が無難です。

どうしてもスニーカーで登りたいと言う人は、唐松尾根ではなく大菩薩峠経由のルートを登った方が無難です。

やがて前方に稜線と大きな岩が見えてきました。好展望地として名高い雷岩です。
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岩の上に登れば、こんな大絶景が目に飛び込んできます。ここ雷岩は、富士山撮影のスポットとして定番中の定番な場所です。あまりにも定番すぎて、山岳雑誌などにも良く目にするため、どこか既視感があります。
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下に見えている湖は大菩薩湖です。東京電力が所有する発電用ダム湖です。上日川峠まで延々とバスに揺られてきた道は元々、このダムの建設のために作られものです。

富士山から右に視線を向けると、甲府盆地とその奥に聳え立つ南アルプスの山々が一望できます。それにしても良い天気だあ。
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この雷岩が、事実上大菩薩嶺の山頂のようなものです。本当の山頂は展望皆無であるため、多くの登山者がここで休憩を取っていました。
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大菩薩嶺の山頂は右の樹林帯の中にあります。雷岩からは往復で15分くらいです。本当に何も無い場所ですけれど、まあ一応行くだけ行っておきましょうかね。

10時25分 大菩薩嶺に登頂しました。道中には特に見るべきもの無いため、スパッと省略しました。・・・単に一枚も写真を撮っていなかっただけとも言います。
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wikipedia先生にまで山頂は樹林帯のため眺望はないとバッサリ切り捨てられているだけのことはあって、展望は全くありません。

光岳と並び称される「日本百名山ガッカリ山頂」の代表格だと言うのにも納得の光景です。

山頂の様子
ひっそりとした何もない森の中です。真っ白の人懐っこい犬がいて、触らせてくれました。超モフモフしていました。
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展望の無い山頂に長居しても何も得るものはなので、そそくさと雷岩に戻ってきました。周囲にならってここで弁当を広げました。
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3.大菩薩峠へと続く、好展望の稜線歩き

大菩薩峠を目指して行動を再開します。ここから先の稜線歩きこそが、大菩薩嶺登山におけるハイライトです。大いに期待して良いですよ。
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標高2,000メートル地点の標識が立っていました。スタート地点の上日川峠自体が既に標高1,500メートル以上であるため、殆ど苦労することも無く、この高さまで登ってこれます。
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高尾山と同程度でしかない標高差を登るだけでこの大絶景に出会えるわけですから、大菩薩嶺が大人気なのも頷けます。
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稜線から、カラマツ林の中に佇む福ちゃん荘の屋根が見えました。カラマツの新緑前線が、徐々に上へと上がってきている様子が良く見えますね。
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日陰には、まだ所々に雪が残っていました。簡単に登ってこれるとは言えど、ここは標高2,000メートル越えの場所ですからね。
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賽の河原と呼ばれる地点まで歩いて来ました。江戸時代には、ここが大菩薩峠だった場所です。青梅街道を行く昔の旅人は、みなここを越えて行ったと言う事です。
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賽の河原から振り返って見た大菩薩嶺に姿は、これまた大変既視感のある姿でした。多くの人が大菩薩嶺と聞いて脳裏に想いうかべるのは、この姿なのではないでしょうか。
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眼下に大菩薩峠が見えました。ここまで最高の稜線ハイクが楽しめますが、それほどの距離は無く、意外とあっけなく終わります。
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ここまで来て、初めて奥多摩方面の展望が開けまいた。正面に奥多摩三山が居並んでいるのが良く見えます。
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11時10分 大菩薩峠に到着しました。同名のタイトルの小説の舞台になった場所ですね。ちなみに読んだ事はありません。あれはいくら何でも巻数が多すぎます。
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峠の様子
ここでアイスキャンデーを食す。麓と変わらない良心的な値段でした。
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4.人影疎らな穴場の好展望地、石丸峠

さて、帰りのバスまではまだまだ時間は余りまくっています。この先にある石丸峠まで足を伸ばして行きましょう。道は樹林帯の中に入り、雰囲気がガラっと変わりました。
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いかにも奥秩父らしい苔生す森です。心なしか空気が湿っており、ひんやりとして少し肌寒いくらいです。
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今は無き塩山市の名を掲げた古い道標です。塩山市は平成の大合併により消滅し、現在は甲州市の一部となっています。それが理由かは定かではありませんが、すっかり傾いて項垂れていました。
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森を抜けると、再び頭上が開けた笹の稜線へと出ました。
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石丸峠に向かって下っていきます。この下りは何気に結構な急勾配です。
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11時40分 石丸峠に到着しました。正面に見えている山は、小金沢山(2,014メートル)です。大月市の最高地点にして、同市が制定した秀麗富嶽十二景にも選ばれている一座です。
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歩いてきた道を振り返る。かなり急だったのですが、写真だとあまり伝わりませんな。
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小金沢山の脇に、富士山がチラ見えしていました。本日はコレにて見納めです。
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眼下には、青々とした湖水をたたえた大菩薩湖が先ほどよりもずっと近くに見えました。
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素晴らしき絶景を十分目に焼き付けたところで、ボチボチ下山を開始します。

5.スタート地点の上日川峠に下山する

途中で林道に出ます。山梨県の県営林道日川線(にっかわせん)です。
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林道から見上げると、つい先ほど歩いて来た大菩薩嶺から大菩薩峠に至る稜線が良く見えました。
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ここで下山ルートは、一度車道を横断します。
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横断地点に小屋平バス停があります。上日川峠の一つ手前のバス停になります。
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ここで待っていてもバスには乗れますが、座席にありつける可能性が減るだけなので、素直に上日川峠まで戻りましょう。

小屋平から上日川峠へ戻る道には、何ヵ所か渡渉ヵ所があります。いずれも小規模で、飛び石伝いに渡れます。
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実に綺麗な小川です。至るところから水が湧き出し、多くの小川を作っていました。大菩薩嶺は水の山でもあるのですね。眺めているだけで癒されます。
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最後に少しだけ登り返しがありました。この後上日川峠に戻ると、バスが発車する間際だったのでそのまま飛び乗りました。(故に写真無し)
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忘れてはいけない大菩薩嶺の素晴らしい点の一つが、帰り道の途中に大和天目温泉があると言う事実です。下山後の一風呂が始めから約束されているわけです。
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温泉から満員のバスに揺られて甲斐大和駅へ戻って来ました。行きと同様に中央本線の鈍行列車に揺られて、帰宅の途に付きました。
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大菩薩嶺は登山口から一時間と少々道のりを登っただけで、2,000メートル級の稜線歩きを堪能できるという、大変お手軽でお徳(?)な山です。これから登山を始めようとしている初心者の方に非常にオススメです。逆に普段から山に登り慣れている人にはやや物足りないかもしれません。そういう人は、石丸峠から小金沢山方面まで足を延ばすか、もしくは牛の寝通りを下って小菅の湯まで行くロングルートをお勧めします。初心者にもそうでない人にも、あらゆる人に自信をもってオススメ致します。

<コースタイム>
上日川峠(9:10)-福ちゃん荘(9:30)-大菩薩嶺(10:25)-雷岩(10:35~10:50)-大菩薩峠(11:15~11:35)-石丸峠(11:50)-上日川峠(13:00)

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最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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