鹿児島県指宿市(いぶすきし)にある開聞岳(かいもんだけ)に登りました。
薩摩半島の先端に半分海上にせり出すようにして立つ独立峰の火山です。均整の取れた円錐形の姿をしていることから、薩摩富士とも呼ばれています。標高はギリギリ1,000メートに届かない山ですが、海際にあるため標高差はそこそこ大きく登り応えがあります。
大海原が広がる光景への期待に胸を躍らせて訪れた山頂で待っていたのは、一面の虚無の世界でした。
2024年5月26日に旅す。
前日の霧島山から引き続き、鹿児島遠征2日目の記録です。薩摩富士の異名を持つ開聞岳に登って来ました。
開聞岳は薩摩半島先端の海上に大きく突き出すようにして立つ山です。古くから地域のシンボル的な存在として親しまれおり、標高1,000メートルに満たない山ながらも、作家深田久弥が選んだ日本百名山にも名を連ねています。
九州南端の海際という立地にあるため、山頂からは晴れていれば眼下に東シナ海の大海原を一望することが出来ます。そう、晴れていればね。
まるで密林のような登山道をグルグル回りながら登っていった先に待っていたのは、一面の虚無の世界でした。途中まではかろうじて海が見えていたのですが・・・
せっかく指宿にまで来たので、下山後は名物の砂蒸し温泉に埋まって来ました。時間の都合もあり少々慌ただしい行程でしたが、鹿児島遠征2日目の記録です。
コース
JR指宿枕崎線の開聞駅から直接スタートして開聞岳を往復します。下山後は指宿駅行きの路線バスが出ている、開聞登山口バス停に戻ります。
公共交通機関を利用した開聞岳登山としては最も一般的な行程です。一般的と言うか、そもそも他の選択肢はありません。
1.開聞岳登山 アプローチ編 JR最南端の駅を越えて行く開聞岳への旅路
2日連続で鹿児島中央駅よりおはようございます。昨夜は大勢のよっぱらい人で賑わっていた駅前も、始発が動き出す時間帯には静まり返っていました。
4時48分発のJR指宿枕崎線の山川行きの始発電車・・・ではなく気動車に乗車します。目的地の開聞駅まで直通運転は行われておらず、終点の山川駅で一度乗り換えが発生します。
指宿枕崎線は車窓からの光景がたいへん素晴らしいと評判の路線です。市街地を出てしばらくすると、鹿児島湾が視界いっぱいに広がります。
せっかくの絶景なのだから、もうちょっと窓の清掃には力を入れてほしいところです。ただでさえ経営が苦しそうな地方のJRに、そんな余裕は無いのだろうか。
朝日が昇って来ました。辛うじて晴れてはいますが、低い位置に垂れ込めた雲が多い天気です。開聞岳はあまり標高が高い山ではないので、低層雲が多めの天気なのは良い兆候と言えません。
6時2分 山川駅に到着しました。枕崎行きの電車・・・ではなく気動車は向かいのホームに停車するので、ホームの先端から線路を渡ります。
山川駅はJR最南端の有人駅です。目的地の開聞駅を含め、この先にある駅は全て無人駅です。
やって来たのはキハ40で、これにはおっさん大喜びです。硬い強い遅いと三拍子(?)そろったイギリスの戦車のような車両で、製造開始から既に40年以上が経過している国鉄時代からの老兵です。
JR東日本管内では目にしなくなって久しいですが、なまじ頑丈すぎてなかなか壊れないため、こうして地方路線ではしぶとく生き延びています。
枕崎行きは6時11分発です。他の乗客は全員観光客風の服装で、山登りの格好をしているのは私だけです。公共交通機関を利用して開聞岳に登る人は、圧倒的に少数派であるようです。
途中でJR最南端の駅である西大山駅を通ります。時間があれば寄り道したかったのですが、この後に登山が控えているので諦めました。
車窓に目指す開聞岳の姿が見えて来ました。薩摩富士と呼ばれるのも納得の均整がとれた姿をしています。ちなみに、白くぼやけて見えているのは単に窓が汚いからです・・・
6時32分 開聞駅に到着しました。案の定、駅に降り立ったのは私一人だけでした。
帰路の電車・・・ではなく気動車は、9時2分の次は14時23分までありません。下山してくるであろう時間帯にはありませんが、ちゃんと解決方法はあるので心配は無用です。
車の転回スペースと公衆トイレがあるだけの駅前です。普段の駅の利用者はどれくらいいるのだろうか。
コスモスが咲いていました。秋の花であるイメージが強いですが、南国だと5月末に咲いたりするものなんでしょうか。
2.登山口のかいもん山麓ふれあい公園へ
6時40分 身支度もそこそこに行動を開始します。登山口のあるかいもん山麓ふれあい公園まではしばしの舗装道路歩きです。
鹿児島県南部は基本的に自動車社会であろうかと思いますが、電車・・・じゃなくて気動車で登りに来る登山者も一定数は存在するらしく、しっかりと案内されています。
電車では無く気動車で運行している路線の沿線に住んでいる人達は、「xx時の電車に乗る」みたいな表現をしたい時にどう表現しているのか、とても気になります。
ウエルカムアーチの先に目指す開聞岳の姿が見えました。山頂部分がすっぽりと笠雲に覆われてしまっているのが気がかりです。登頂までに取れてくれると良いのですが。
登山口へ向かうにはここを直進すれば良いのですが、その前に確認したいことがあるので一度反対方向へ少し進みます。
鹿児島交通の開聞登山口バス停があります。先ほど少し触れた、帰路はどうするのかと言う問いかけに対するこれが答えです。
知林ヶ島入口行きとありますが、途中で指宿駅前を通ります。とりあえずは、12時56分までにここへ戻ってくることを目標とします。
帰路の交通手段の確認も出来たので先へ進みましょう。踏切を渡って道なりに真っすぐ進みます。
薄曇りでイマイチピリッとしない天気ですが、湿度気温ともに高くジメッとしていて不快指数高めです。水は2.5Lを担いでいますが、足りるか心配になってきたので途中の自販機で500mlのペットボトルを1本追加しました。
道は基本的に一本道です。目的地は最初から見えているので、迷う要素は一切ありません。
日影になっている場所に入ると、ほっと一息付けます。5月下旬にしては暑すぎる気もしますが、よくよく考えてみると鹿児島県南部というのは、ほぼ南国みたいなものですからね。
開門岳の姿が徐々に大きくなって来ました。まるで密林のような森に覆われていますが、山頂からの眺めは良いらしい。・・・晴れていればね。
駐車スペースらしき空き地がありますが、もっと奥にも停められる場所があるらしく空の状態でした。開聞岳登山のベストシーズンと言えるのはちょうど今頃だと思うのですが、駐車場の争奪戦になるほどの人気はないようです。
かいもん山麓ふれあい公園の入り口まで歩いて来ました。キャンプ場があるので、遠方からお越しの人はここで前泊するのも選択肢の一つであるかと思います。
芝生の多目的広場が整備されています。トイレがあるのはここが最後なので、今のうちに用を済ませておきましょう。
開聞岳が目の前にドーンと立つ絶好のロケーションです。山頂を覆っている雲の様子が朝から全く変化しておらず。前途に一抹の不安を憶えます。
7時20分 登山口に到着しました。この時点で2合目との表記があるので、私は気が付かなかったけれど、どこかに1号目があったのでしょう。
3.密林のような森と螺旋を描く登山道
先ほどからそよとも風が吹かず、本格的に登り始める前からすでに薄っすら汗をかいている状態です。暑さに苦しむ登山となることが予想されますが、ともかく進みましょう。
足元は一目で溶岩だと分かる黒い砂地です。踏むと僅かに沈み込むため、下山時には足に優しそうな地面です。
溶岩の土壌は相当脆いらしく、本来の地面の高さに対して登山道は大きく洗堀されています。日本百名山に選ばれてしまったが故のオーバーユース問題も当然あるのでしょう。
一度土林道らしき道を横断します。この場所は2.5合目であるらしい。細かく刻んできましたな。
さらに洗堀の度合いが増して、細い通路のような状態になりました。左右の壁が崩れでもした日には生き埋めになりそうで、ちょっとした恐怖を感じます。足早に通り抜けてしまいましょう。
7時40分に3合目を通過します。周囲には特になにもなく、道の途中にポツンとありました。
シダ類などの湿気を好む植物が大いに繁茂しており、どこか熱帯雨林を思わせる森が広がっています。そして危惧していた通り、非常に蒸し暑い。
7時55分に4合目に到着しました。今のところ、1号を登るのにぴったり15分のペースで推移しています。もう既に止めどもなく汗ダラダラな状態に陥っていますが、果たして最後まで失速せずにペースを維持できるか。
土壌流出対策なのか、石段が整備されている場所もありました。百名山のメインルートなだけあって、登山道は全般的に良く整備されています。
8時10分 5合目まで登って来ました。デッキが整備されており展望が開けます。
眼下に見ているのは、薩摩半島最南端の長崎鼻です。浦島太郎が竜宮城へと旅立った岬であると伝えらています。すっかりどんよりとした曇りになってしまいましたな。
5合目を過ぎると登山道上には岩が目立つようになり、山道らしい山道になって来ました。
8時25分 6合目まで登って来ました。流石に少々暑さにへばって来たので、ここで道の脇の岩の上に座って小休止を取りました。まだ先は長い。
開門岳の登山道はちょっと特殊な造りになっていて、らせん状に山腹を回り込うように山頂へ至る道なっています。そのため折り返し返しなどは一切なく、淡々と同じような斜度の道が続きます。
変わり映えのしない光景と暑さで、流石に少々ダレて来ましたぞ。7合目を過ぎると大きく展望が開けるので、この辺りはひたすら我慢のしどころです。
8時50分 7合目まで登って来ました。この標識のある地点から少し登ったところで展望が開けます。
海が見えました。先ほど5合目からも見えていた長崎鼻と、その先の鹿児島湾を挟んだ向かいに大隅半島があるのがかろうじて見えています。
眼下の海を航行中の船が見えます。始めは遊覧船か何かなのだと思いましたが、よく見ると備砲らしきものがついています。ギリギリまで拡大すると艦首にPL69と書かれた識別番号が読み取れるので、海上保安庁の巡視船こしきです。
この後しばしの間、海を横目にしながら歩ける道が続きます。ただ足元が隙間だらけの大きな岩になっており、かなり歩きづらいです。くれぐれもよそ見をしていて転ばないよう慎重に参りましょう。
展望図によれば、大隅半島の先に種子島や屋久島などが見えるようですが、今日は駄目そうです。
7合目目を過ぎて少し進むと、登山道上にあいた穴に対する警告が掲げられていました。
立て看板による注意喚起だけではなく、板で穴が塞いでありました。この厳重すぎる注意喚起の度合いからして、恐らく誰が転落して穴にはまる事故が過去にあったのでしょう。
小さな隙間のような穴だけではなく、人が入れそうな大穴も開いています。中は見るからに暗くてジメジメしていそうなので、入ってみたいとは思いませんが。
この穴は仙人洞と呼ばれており、山伏が修行の際にお籠りする岩屋だったという言い伝えがあります。暗くてジメジメした場所が好きだと言うもの好きな方は、中を覗いて見ては如何でしょうか。私は遠慮しておきます。
4.開聞岳登山 登頂編 虚無に暴風と包み込まれた残念な山頂
登山道が徐々に険しさを増して来ました。岩の表面がしっとりと湿っており、かなり滑りやすくて神経を使います。
9時10分 8合目まで登ってきました。風が抜けるようになり暑さは多少和らぎましたが、7合目以降は道が険しくなっこともあって、だいぶペースが落ちて来ました。
手も使わないと登れないような場所もあり、なかなかスレチックな様相を呈してきました。最初から最後まで安心安全な山なのだろうと思い込んでいたので、これはちょっと意外でした。
9時30分 9合目まで登って来ました。ここまで来ればもうあと一息。と言いたいところですが、この最後の区間が最も険しい道となります。ということで、最後まで気を抜かずに参りましょう。
ここまで来て、つにに辺りは完全なる虚無に包まれてしまいました。朝の時点で見えていた笠雲は、結局あのまま取れてはくれませんでしたか。
ミヤマキリシマともまた違うピンクのツツジが咲いています。開聞岳の固有種であるカイモンサツキです。開花シーズンにはまだ少し早いらしく、大部分はまだ蕾の状態でした。
山頂の周囲はかなりの急勾配です。回りながら登るのも苦しくなって来たと見えて、一枚岩をハシゴを使ってよじ登ります。
ハシゴを登った先も、胸を突くような急登が続きます。ここは大真面目に三点支持で登って行きます。
山頂直下の森の中に、御嶽神社ひっそりと佇んでいました。薩摩国の一宮である枚聞神社(ひらききじんじゃ)の奥宮です。近くに小さな水溜まりでもあるのか、カエルが大合唱をしていました。
神社の裏手からさらにぐるりと回り込むと、山頂らしき場所が現れました。森の中から突き出した岩場になっており、晴れていればさぞや眺めが良さそうです。
9時50分 開聞岳に登頂しました。周囲を遮る樹林が無くなるなり、立っているのにも難儀するような暴風に見舞われました。つい先ほどまで蒸暑さにあえいでいたというのに、さささ寒い。
さあこれが薩摩半島の南端から見た、東シナ海の大海原だ。・・・心の目で見ればきっと見えます。
山頂に皇太子殿下が登頂したという記念碑が置かれていました。昭和63年と言う事なので、ここでいう皇太子殿下とは今の陛下ではなく上皇さまの事でしょうか。
5.開聞岳登山 下山編 元来た道を足早に下る
虚無に包まれた山頂に長居したところで、得るものは何もありません。暴風に追い立てられるようにして、僅かな滞在時間で山頂を後にします。
ピストンなので、下山時の模様についはスパッと簡潔に参ります。
7合目まで下って来ると、再び雲の下に出ました。山頂の周囲だけが雲に覆われている状態は、朝からずっと変わってはいないようです
11時15分 サクサクと5合目まで下って来ました。この時間になっても、まだ下から登って来る人が結構います。コースタイム自体は比較的短めな山なので、特に問題はないのでしょう。
あらためまして、5合目展望台からの眺めです。左の方に見えているのは海ではなく、池田湖と言う湖です。何気に九州最大の面積を持ち、イッシーなる巨大水棲生物が住んでいるという伝説があります。
5合目から下は砂礫の地面で至って歩きやす道です。大股でズカズカと下って行けます。
11時50分 そんな訳で下山はあっけなく終わり、登山口に戻って来ました。山頂では寒さに震える場面もありましたが、下界に戻ってくる過程で再び汗だくになりました。
朝見た時よりも少し雲の位置が高くなっていますが、山頂は変わらず雲に覆われたままでした。これでもしスッキリと晴れでもしていた日には、ショックでしばらく立ち直れなくなっていたかもしれませんが。
再び舗装道路をトボトボと歩いて戻ります。合計3Lあった水はすでに飲み尽くしており、自販機で再び補充しました。今日は本当にたくさん汗をかきました。
踏切まで戻って来ました。前述の通りこの時間に電車・・・ではなく気動車は無いので、予定通りバス停に向かいます。
12時30分 開聞登山口バス停に到着しました。とりあえず汗だくの上着だけは着替えて、公共交通機関利用のための最低限の身だしなみを整えます。
時刻表よりも僅かに遅れてやってきたバスで撤収・・・ではなく少しだけ寄り道をしていきます。
6.おまけの寄り道編 砂蒸し温泉を体験する
バスの車窓から遠ざかって行く開聞岳の姿が見えます。不完全燃焼感というか、これは晴れた日に再訪しないと駄目な奴ですね。そうそう気軽に来れるほど近い場所ではないのだけれどな。
バスは長崎鼻やたまて箱温泉など、指宿市内にある観光地を回りながら走るため、駅までは結構な時間がかります。
車窓からの景色は風光明媚だし何よりも窓が綺麗なので、ただ眺めているだけでも退屈はしません。JR九州様におかれましては、なにとぞ指宿枕崎線車両の窓を清掃して下さいませ。
13時45分 指宿駅までは行かずに、途中の砂むし会館前バス停で下車します。
こちらは指宿名物の砂蒸し温泉を体験できる砂楽です。簡単に言うと、海岸に湧出している温泉の地熱を利用したアッツアツの砂に埋まる蒸し風呂です。
料金は浴衣レンタル代等全部コミコミセットで1,500円です。手ぶらで来ても問題ありません。
浴衣を着た状態で砂浜に寝そべり、暑い砂をかけてもらいます。なんと言うか、ビジュアル的には事件現場のようにしか見えません。
感想はなんというか、とても熱くて重かったです。ちょっと言葉で説明するのは難しいので、こればかりは実際に体験してみてもらうしかありません。
ゆっくり味わいたかったら、所用時間はだいたい1時間くらいを見ておいた方が良いです。私はあとの予定が詰まっていたため、カラスの行水ならぬカラスの蒸し風呂状態で、短時間で切り上げてしまいましたが。
7.鹿児島遠征帰還編 乗り鉄らしく最後は鉄道で帰宅する
せっかく温泉に入ってスッキリしたと言うのに、再び汗だくになりながら指宿駅に向かって猛然と走る一人のおっさんの姿がありました。
砂むし開館から指宿駅までは徒歩でおよそ20分程の距離があります。そして今日中に東京へ帰宅するためには、15時7分指宿駅発の特急に乗車する必要があります。
15時 指宿駅に到着しました。ゼーハーゼーハー。発車時刻の7分前に駆け込んできて特急券を買い求めるという、相変わらずの山ナメならぬ旅ナメっぷりを発揮しております。
もっと砂むし温泉でゆっくりしたかったら、開聞登山口からはバスでなくタクシーで移動すべきだったかもしれない。
こちらが鹿児島中央駅行きの特急、指宿のたまて箱号です。キ、キハ40の特急車両だと・・・。最高速度95kmしか出ないくせに。
内装は木目調に改装されており、特急とは言っても先を急ぎたい人のための列車ではなく、完全に観光列車の装いです。
大急ぎで特急に飛び乗ったのには理由があります。鹿児島までの往路は飛行機で来ましたが、私は乗り鉄なので帰路ではどうしても九州新幹線に乗ってみたかったのです。
新幹線で今日中に東京まで帰り着きたければ、鹿児島中央駅17時7分発の電車に間に合う必要がありました。
鹿児島中央駅から東京までの乗車券と自由席特急券の合計金額は、およそ3万円になります。これは格安航空(LCC)を利用するよりも遥かに高額であり、鹿児島から新幹線を使って東京に帰ることに経済的な合理性は一切ありません。
博多駅でのぞみに乗り換えます。5時間以上ずっと座りっぱなしで、ケツの痛みに苦しみつつ東京への長い長い帰宅の途に着くのでした。九州への次回訪問があるとしたら、その時はたぶん行きも帰りも飛行機を使うと思います。
だいぶ慌ただしかったですが、2泊3日の鹿児島遠征は予定していたすべての行程を無事に終えることが出来ました。
開聞岳山頂からの展望が全く見えなかったことだけはいかんせん心残りで、登って来たばかりで早々になんですが、再訪の必要性を強く感じています。開聞岳は南の果ての地にある海上に大きく突き出した独立峰と言う、他には見られない唯一無二の特色を備えた山であり、多大な手間を費やしてでも一見の価値がある文句なしの名峰であると思います。
鹿児島中央駅を起点にすれば、日帰りでも届きます。鹿児島へ出かける予定がある人は、開聞岳への訪問を組み込んでみては如何でしょうか。
<コースタイム>
開聞岳(6:40)-2合目登山口(7:20)-5合目展望台(8:10)-仙人洞(9:05)-開聞岳(9:50~10:05)-5合目展望台(11:15)-2合目登山口(11:50~12:05)-開聞登山口バス停(12:30)
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
コメント
鹿児島遠征、おつかれさまでした。開聞岳は私が行った(登ってません)時も同じ傘雲に覆われてました。海抜1,000mとはいえ、海からの実測でしょうから舐めてはいけないですね。
鹿児島中央から東京までの新幹線というのもチャレンジしてみたいです。
nobuさま
コメントをありがとうございます。
湿った海からの風が直接ぶつかる位置にある山なので、傘雲の発生しやすい地形なんでしょうねきっと。
東京鹿児島間の新幹線移動は、正直おすすめはしません。結構混雑していて途中からはずっと満席状態だったため、動くことも出来ずにずっと座りっぱなしを余儀なくされました。5時間はしんどいです。
開聞岳は他の山とは違った魅力がありますよね。
この季節ですとやはりひまわり畑とのツーショットでしょうか。
それを撮影するとなると撮影ポイントを巡ったりなどより時間がかかりそうですが。
U-leafさま
コメントをありがとうございます。
指宿枕崎線の運行本数は極端に少ないので、撮影ポイントを巡り歩きたかったらレンタカーを借りるなりしないと厳しいでしょうね。あるいは折り畳み自転車を持ち込・・・いや、何でもありません。
九州つながりで対馬にも来てください。
えーとえーとうーんと、ツシマヤマネコいますよ!
朝鮮国境と絶滅寸前のヤマネコくらいしか売り物がない(苦笑)
風吹けば名無しさま
コメントをありがとうございます。
対馬の山と言うと有名なのは白嶽でしょうか。登山と言うテーマで人を呼び寄せるには少々パンチ力不足感があるかもしれませんね。