
埼玉県秩父市と横瀬町にまたがる大持山(おおもちやま)と小持山(こもちやま)に登りました。
奥武蔵の盟主武甲山の背後に連なっている山々です。武甲山に比べると訪れる人の数はずっと少なく、静かな山域となっています。大持山と小持山の間の稜線上にはアカヤシオの群生地が存在し、ツツジシーズン中限定で僅かに賑わいを見せます。
アカヤシオに期待して訪問した山で待っていたのは、すでに地面の上に散らばってしまっている花びらでした。
2025年5月1日に旅す。
大持山と小持山は、秩父盆地から見るとちょうど武甲山の背後となる場所に、尾根続きに連なっている山です。武甲山御嶽神社の一ノ鳥居を起点にして、武甲山と合わせて周回することも可能ですが、普段はあまり歩く人は多くない静かな山です。

そんな普段は人影もまばらな大持山と小持山ですが、稜線上にアカヤシオツツジが咲きます。普段は地味であると見なされがちな奥武蔵が、1年で最も美しく鮮やかに彩られる季節です。


今回は満を持しての再訪であったのですが、前回とは逆に今度は少しばかり遅かったようです。近年では例のないくらいにツツジの当たり年であった令和7年でしたが、その大半はすでに散っていて地面に散乱している状態でした。

アカヤシオは花期が短めの花で、花びら自体が大きいため、雨に降られるとあっという間に落ちてしまいます。あらためて、この花の見頃の真ん中を射止めることの難しさを思い知らされました。
前回訪問時とまったく同じ行程を辿ったのでは面白く無かろうと思い、下山は武甲山を経由せずに秩父さくら湖方面へと下るバリエーションルートを歩きました。

深い考えも無しに決めたルートでしたが、この道が中々の難物でした。目当てのアカヤシオの方は少々残念な状態でしたが、静かなマイナールート歩きを楽しんで来た1日の記録です。
コース

名郷バス停よりスタートして、鳥首峠とウノタワを経由して大持山へ登頂します。隣の小持山まで縦走したのちに、秩父さくら湖方面へと下ります。
小持山から先の下りは、一般登山道扱いではない、いわゆるバリエーションルートとなります。
1.武蔵白岩鉱山を経て鳥首を目指す
6時52分 飯能駅北口バス乗り場
さて、普段はアプローチ編と称してダラダラと記事の尺稼ぎをすることが多い当ブログですが、今回は珍しく現地からのスタートです。飯能駅から名郷行きのバスに乗車します。

ここに至るまでの道中の写真も普段通り撮影はしていたのですが、ISO感度を上げ忘れると言うしょうもないミスによってブレブレの写真になってしまったため、ボツにしました。
一応解説しておくと、新宿駅から都営大江戸線で練馬に出るルートを辿って来ました。京王線沿線の自宅最寄駅から西武線に乗り換えたい場合は、これが最速となる経路です。
7時50分 飯能駅からおよそ1時間の乗車時間をかけて、終点の名郷バス停に到着しました。降り立った乗客は、私自身を含めてすべて登山者です。

手早く身支度を済ませて、7時55分に本日の行動を開始します。登山口まではしばしの舗装道路歩きです。

晴れてはいますが、雲が多めでイマイチピリッとしない空模様です。気温が高めで空気が霞んでいそうなので、展望に関してはあまり期待は出来なさそうです。

入間川の源流に沿って道が続いています。川沿いにキャンプ場が整備されており、車の往来は結構頻繁にあります。

妻坂峠方面への分岐が現れました。前回訪問時にはここを右折して、当時は通行止め状態だった林道を強引に通り抜けましたが、今回は直進して鳥首峠経由で登ります。

前回と全く同じルートを歩いてもつまらないだろうと言う思いが、少なからずあってのルート設定です。同じルートであっても季節が違えばまた新しい発見もあるでしょうが、時期的にもほぼ同じですからね。
分岐を過ぎるとさらに谷が深くなり、切れ込んだ渓谷の様相を呈してきました。頭上に覆いかぶさるかのように、大きくオーバーハングした岩が立ちはだかっています。

落石防護ネットで雁字搦めにされてはいますが、長居はしない方が良さそうです。足早に通り抜けましょう。

バス停から40分程歩いたところで、前方の視界が開けました。平成27年まで石灰岩の採掘が行われていた、武蔵白岩鉱山の跡地です。

鉱山関連の施設は既に軒並み解体撤去済で、コンクリートの土台だけが残っています。登山口はこの跡地の傍らにポツンとあります。

ここからようやく山道が始まります。登り始めはいかにも奥武蔵の山らしい、薄暗い杉の植林です。

鉱山があった時代のものと思われる古びた木橋が、朽ちて自然に還りつつありました。代わりの丸太橋がちゃんと架かっているので、通行には支障ありません。

一目で石灰岩だとわかる、白い岩が目につきます。武甲山をはじめ、秩父盆地の周辺にはこうした石灰の山が多く見られます。

石灰岩は海底に降り積もったサンゴの死骸や貝殻などによって形成される、堆積岩の一種です。それはつまるところ、秩父周辺の地層が、かつては海底に存在していたことを示しています。
登山道沿いの山中に、現在では既に廃墟と化している白岩集落の跡地があります。かつては白岩鉱山の関係者が暮らしていたようですが、鉱山の閉鎖よりも先だつ平成6年頃に無人化しています。

原形をとどめている廃屋が数件並んでいますが、以前ここを通った時よりも崩壊が進んでいました。
かつては集落の少し先まで、鉱石を搬出するための軌道が存在していました。今でもこうしてレールの残骸が残っていました。

集落跡を過ぎると、登山道は稜線に向かって大真面目に標高を上げ始めました。なかなかの急登です。それはいっちょう、気合を入れていきましょう。

幸いにも急登の区間はそれほど長くは続かず、あっけなく稜線が見えて来ました。

9時40分 鳥首峠まで登って来ました。ここから先は目的地の大持山と小持山に至るまでずっと、尾根沿いの道となります。

鳥首峠の標高は953メートルあり、奥武蔵にある峠の中では最も高い地点です。現在では峠を越えて往来する旅人は存在せず、登山者のみが訪れるひっそりとした空間です。

2.苔生した独特の雰囲気の空間が広がるウノタワ
尾根上に乗ったとはいえ、今のところ周囲の景色にはまったく変化がありません。いかにも奥武蔵そのものと言った雰囲気の、薄暗い杉林です。

峠からの急登を登りきると、ようやく尾根らしい光景に変わりました。

樹木の隙間から、白岩鉱山の採掘面が見えています。この状態からあと何年ぐらい放置すると森に戻るものなんでしょうか。

森が切れて前方の視界が開けました。送電鉄塔か何かがあるのでしょうか。

正面に見えている緑々とした山は目指す大持山ではなく、その手前にある天神山と言う名前のピークです。大持山は背後に隠れてしまっているため、ここからでは見えません。

鉄塔は見当たりませんが、鉄塔の土台だったらしきコンクリートが残っていました。送電網のルートが変更されるなりして撤去されたのでしょう。

こと低山においては、鉄塔のあるところ(今は無いけれど)に好展望ありです。東京都と埼玉県との境界線である、長沢背稜の山並みが見えています。あの尾根の向こう側は東京都の奥多摩です。

尾根の上が広葉樹の自然林と杉の植林の境界になっています。奥多摩や奥武蔵ではよく見られる光景で、日当たりの良い南東側の斜面だけが杉林化されています。

天神山の山頂らしき場所を通り過ぎると、周囲はナラやブナなどの広葉樹だけの森になりました。この辺りは紅葉シーズンに歩くと、とても良さそうです。

ミツバツツジがポツポツと咲いていますが、お目当てのアカヤシは見当たりません。アカヤシの群生地があるのは、主に大持山と小持山の間の区間です。

頭上には山桜が咲いています。もう既に終わりかけらしく、登山道上にヒラヒラと桜吹雪が舞い降りてきていました。うーん、春ですねえ。

前方の樹木越しに、何となく大持山らしきシルエットが見えています。大持山への登りが始まる前に、一度鞍部に向かって小さく下ります。

10時30分 ウノタワまで歩て来ました。不思議な響きの地名です。タワは鞍部を現すタワだとして、ウノとは何のことでしょう。

そんな疑問に答えるかのように、由来を示した案内板がしっかりと設置してありました。かつてこの場所には沼があり、神様の化身の鵜が住んでいたとのことです。鵜が住んでいるタワだからウノタワと言う、何のひねりも無いそのままな名称でした。

かつては沼になっていたというくらいだから、水気が集まりやすい地形なのでしょう。地面にはびっちりとコケが生えていました。

よく周囲を観察すると、尾根の中央に相当する部分がU字に陥没しています。地形的に恐らくは線状凹地なのではないかと思います。

3.登っても特に良いことは無い、ただの通り道状態の大持山
ウノタワを過ぎると、大持山の本体に向かって本格的な登りが始まります。この辺りは枯れ葉が厚く降り積っていて、踏み跡が少々わかりにくい状態です。

林相が美しい尾根です。ウノタワを訪問する際のベストなシーズンは、新緑の時期も捨てがたいですが、やはり紅葉する頃なのではなかろうかと思います。

ミツバツツジが満開に咲いています。ミツバツツジは基本的に、アカヤシオよりは少し後の時期に咲き始める花です。それが既に満開を迎えていると言うことは、アカヤシオの方はもう終わっているのではなかろうかという予感が脳裏をよぎります。

ここで一喜一憂していてもしょうがないので、今はとにかく前進しましょう。
妻坂峠方面から登山道との合流地点まで登って来ました。前回の訪問時にはこちら側から登って来ました。ここから先は、過去に1度歩いたことがある領域となります。

展望が開けていて、晴れて空気が澄んでいる日であれば都心方面が良く見えます。本日は春らしくモヤーッと霞んでしまっており、遠く見えそうにありません。

ここまで登ってくれば、山頂もすぐそこです。ラストスパートをかけていきましょう。

この最後の登りの途中に、富士見の丸太と称した、だいぶ朽ち掛けている倒木がありました。

わざわざそんな名前が付いているくらいですから、きっと昔は富士山が見えたのでしょう。今では木々に視界を阻まれて何も見えはしません。

富士山が見えない代わりだとでも言わんばかりに、ポツポツとカタクリが咲いていました。時期的にはもうほぼ終わりかけで、咲いている花は僅か数輪しか残っていませんでした。

11時25分 大持山に登頂しました。今日は武甲山までは登らない計画であるため、ここが本日の行程における最高地点となります。

山頂は狭く展望もありません。ただの通り道と言ったところです。腰掛けられるようなものも無いので、昼食休憩をするのであれば、山頂ではなく先ほどの妻坂峠方面との分岐地点でとる方が良いと思います。

4.大持山から小持山へ至る、アカヤシオが咲く尾根道
大持山を過ぎると、尾根の幅は狭まり岩場が出て来ました。アカヤシオは主に日当たりの良い岩稜帯に咲く花なので、そろそろ現れても良さそうなものですが、まだ見当たりません。

そんな事を考えていた矢先に、足元に散らばっているオチヤシオ状態の花びらが目に入りました。

辛うじて数輪だけが枝の上に残っていますが、これはもう花期が完全に終わってしまっている状態です。訪問のタイミングが遅すぎたようですな。なんてこったい。

落胆は隠せませんでしたが、もう少し標高が高い一帯にはまだ残っているかもしれません。ともかく前進しましょう。
険しさが増して、手も使わないと登れない道になって来ました。過去に一度歩いたことがあるはずの道なのですが、まったく記憶にありません。こんなに険しい道でしたっけか。

ここでようやく、まだ散らずに咲いているアカヤシオをお目にかかることが出来ました。アカヤシオはこうした崖際の結構危ない場所に咲いていることが多いので、鑑賞する際には足元に十分注意してください。

大持山と小持山のちょうど中間付近の尾根上に、雨乞岩と呼ばれている好展望地があります。登山道からは少し脇に入った場所にあるので、素通りせずに必ず立ち寄って行きましょう。

真正面に長沢背稜の山並みが見えます。何気にここが、本日の行程における最も眺めの良い場所です。

足元を見ると、そこかしこに山桜が咲いていました。これぞまさに春山と言った風情の光景です。

まだ咲いているアカヤシオもポツポツと残ってくれていました。満開御礼状態とはいきませんでしたが、こうして残っていただけでも良しとしましょう。

ヤシオツツジは椿と同様に、花びら単位では無く丸ごと落花します。落椿が春の季語になるのだから、落ヤシオは春の終わり頃の季語扱いになるのだろうか。

前方に武甲山が見えて来ました。登り返しが中々キツそうですが、本日はあそこまではいきません。その手前から秩父さくら湖方へのバリエーションルートを下るつもりです。

小持山の本体に取り付きます。岩登りと根っこが絡んだ登山道の二つのルートを選べるようになっていたので、面白そうな岩の方から登ります。

登って行くとさらなる岩の絶壁が立ちはだかりました。ここを直登しろとは言われませんのでご安心ください。

岩壁の右側から回り込むようにして登ります。道の右側は断崖絶壁で、足元がかなり細くなっているので注意を要します。

12時15分 小持山に登頂しました。大持山からここまでずっと岩場が続くので、難易度で言うと武甲山よりは全然上だと思います。

小持山の山頂もアカヤシオの群生地になっているのですが、こちらはもう完全に終わっている状態でした。開花時期は当然年によって変るのでしょうが、4月の中旬過ぎごろがベストな訪問時期かと思います。

5.茶平方面へのバリエーションルートを下る
先へ進みましょう。秩父さくら湖方面への分岐地点は、小持山の山頂から武甲山方面へ少し下った地点にあります。

本日のルート上でアカヤシオをが咲いている場所は、大持山と小持山の間のごく限られた区間だけです。小持山の山頂直下に咲いていのを最後に、この後は一切見かけなくなりました。

分岐地点まで下って来ました。ロープで塞がれていますが、これは武甲山方面へ下りたい人が間違って侵入するのを防ぐための処置であり、通行止めの扱いになっている訳ではありません。

行き先に武士平と書かれています。まさか読み方はブッツェ平だったりはしませんよね。


メジャールートから外れるなり、足元はフカフカの柔らかい状態になりました。一応は踏み跡らしきものがありますが、かなり心許ないです。

最初の急坂を下りきると、ほぼ水平移動に近い平坦な尾根になりました。この後しばらくの間は同じような高さをウロウロする状態が続き、なかなか標高を下げ始めません。そのツケは、後半になってから一気に返すことになります。

フラットとは言え、歩きやすいかと問われればそうとは言えません。ちょくちょく倒木や大岩に行く手を阻まれます。割としっかりバリエーションルートらしい道です。

ここでも線状凹地らしき陥没が目につきます。秩父周辺の山々では、山体崩壊が静かに進行しているようです。

緩やかにアップダウンを繰り返し、途中で名も無き小ピークを乗り越えます。この辺りは一般登山道と何ら変わらない明瞭な尾根です。

いつの間にか自然林はなくなり、周囲は再び奥武蔵らしい薄暗い杉の植林になりました。一般登山道すらも存在しないような尾根上にまで、こうして隙間なく植林されていることが驚きです。将来的にどうやって搬出するつもりだったのでしょうか。

13時35分 巣山ノ頭と呼ばれているらしい小ピークまで歩いて来ました。ここから尾根を外れて、秩父さくら湖に向かって降下が始まります。

ちなみに、このまま尾根上を進み続けても最終的に浦山口駅に辿り着けるようですが、かなりの長距離である上に危険箇所もあるようです。
まだ全然歩き足りないと言う酔狂な人は、突入してみては如何でしょうか。私はもう十分満足したので、ここから離脱します。
転げ落ちるかのような急降下が始まりました。これくらいの傾斜度になると、一般登山道であれば九十九折れがつくなりトラロープが垂らされるなりするのでしょうが、ここには何の緩和措置もありません。一直線の下りです。

尾根の途中から左方向へ進路を転じるのですが、そこから先はさらに急勾配になりました。何かに掴まっていなと、まともに立っていられないような傾斜度です。本当にここであっているのか、少々不安になって来ましたぞ。

振り返ってみると、こんな傾斜度です。この光景だけを見たら、誰もここが道だとは思わないことでしょう。

そんな不安をよそに、しっかりと道標が立っていました。ここを下るで間違え無いようですが、しかし大概な道ですな。

写真を撮る余裕があまりなかったので、途中をだいぶすっ飛ばしましたが、何とか無事に鞍部まで下ってくることが出来ました。

15時10分 たわの尾根まで下って来ました。峠になっている場所なのすが、たわの尾根と言うのがこの地点の名称であるようです。風変わりな地名ですね。

この峠から左へ下ると、先ほどから道標に案内されているブッツェ平・・・ではなく武士平に至るようですが、ゴールからは遠ざかってしまうため、右の茶平方面に向かって下っていきます。
この道はどうやら古くから存在する峠道らしく、ここまで下って来た登山道とは違って明瞭明快です。

現在すでにほぼ歩かれてはいないらしく、道中にある木橋は完全に朽ちていました。橋の隣に配管しきものが通っていると言うことは、かつてはこの付近にも人家が存在したのでしょうか。

林道らしき道に出ましたが、こちらも車両が通行しなくなって久しいらしく、路面上に若木が根を張りつつありました。

沿道に廃屋が何軒かあります。この辺りが茶平と呼ばれていた集落の跡で、現在は既に住民はおらず廃村となっています。

黙々と下り続けて、ようやく秩父さくら湖の水面が見える場所まで下って来ました。

この秩父さくら湖は、浦山ダムの堰き止めによって作られた人工湖です。かなり大きな湖なのですが、今見えているのは端の辺りです。

湖畔の県道とトンネルが見て来ました。あの高さまで下れば下山は一旦終了です。

15時40分 茶平入口バス停まで下って来ました。このバス停は秩父市の市営バス路線のものです。

この市営バスは運行本数が少ないため、始めからアテにはしておらず、当初は浦山口駅まで歩くつもりでいたのですが、時刻表を見ると16時8分の便が存在します。
待ち時間が30分未満なら、わざわざ歩いて行く事もないでしょう。と言うことで、ここからバスに乗りまぁーす。
バスは時刻表よりもやや遅れてやってきました。バスと称していますが、バンタイプの乗合タクシーのような車両です。西武秩父駅までの運賃は310円で、珍しいことに先払い方式です。当然ながら交通系ICカードには対応していません。

秩父市営バスのバス停留所は、駅前のロータリではなく国道上にあります。駅からは徒歩約1分と言ったところですが、西武秩父駅周辺の地理が頭に入っていない人だと若干戸惑うかもしれません。

バスに乗れたおかげで、予定よりもずっと早くに西武秩父駅に到着できました。

今日も秩父の町を見守る武甲山です。何度見ても圧倒的なまでの存在感があります。ところでこのCHICHIBUと書かれたオブジェ、前からここにありましたっけか。

西武秩父駅の良い所は、駅直結の建物内に温泉があることです。帰りのバス時間を気にせずにゆっくりと出来るのは本当に素晴らしい。当然ながらひと風呂浴びて行きます。

ソーセージのような見た目の特急列車をさも当然の事のように見送り、飯能行きの鈍行列車で帰宅の途に付きました。

大持山と小持山がある武甲山の裏側とでもいうべきこの一帯は、比較的歩く人の少ない穴場的な山域です。今回アカヤシオの方は少々残念な状態でしたが、人気の山の喧騒を避けた静かな登山を楽しむことが出来ました。是非ともここを歩いてみたい思う訴求力を見出しにくい山かもしれませんが、林相の美しい自然林やちょっとした岩場などもあり、良ハイキングコースであると思います。
秩父さくら湖方面へ下ったのは完全なる蛇足であり、正直オススメはしません。一ノ鳥居か、あるいは武甲山を越えて浦山口駅へ降りるのが無難な選択肢です。
<コースタイム>
名郷バス停(7:55)-鳥首峠(9:40)-ウノタワ(10:30~10:40)-大持山(11:25)-小持山(12:15)-巣山ノ頭(13:35~14:00)-たわの尾根(15:10)-茶平入口バス停(15:40)
最後までお読みいただき、ありがとうございました。





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