
東京都奥多摩町と埼玉県秩父市の境界にある蕎麦粒山(そばつぶやま)に登りました。
天目背稜(てんもくはいりょう)と呼ばれる、東京都と埼玉県の境界になっている尾根上にある山です。奥多摩エリアの中でも訪れる登山者の数が少ない、ひっそりとした山です。5月の中旬から下旬頃にかけて、尾根上にミツバツツジやシロヤシオが咲きます。
最も一般的なルートであるヨコスズ尾根ではなく、川乗橋から直接登る鳥屋戸尾根(とやどおね)から登って来ました。
2025年5月26日に旅す。
蕎麦粒山は天目背稜と呼ばれている都県境尾根上にある山です。このとてもユニークで印象的な名前は、頂上部の形状が蕎麦の実の形によく似ているからだと言われています。

天目背稜は比較的奥まった場所にあることから取りつくのは容易ではなく、あまり歩く人は多くないマイナーエリアとなっています。
今回はそんな存在自体がマイナー山である蕎麦粒山へ、さらにマイナーなルートである鳥屋戸尾根から登って来ました。奥多摩エリアの中でも特に人気が高い川苔山への登山口である、川乗橋バス停から取り付くルートです。

昭文社の山と高原地図上では破線扱いになっている、いわゆるバリエーションルートです。
鳥屋戸尾根は奥多摩の破線ルートの中で比較的多く歩かれている方で、踏み跡はしっかりとあり明瞭です。道標はあまり整備されておらず一部急峻な箇所もありますが、難易度自体はそれほど高くはありません。ほぼ一般登山道と変わらないレベルです。

ただ非常に長い尾根であるため、要求される体力度的には決して易しくはありません。どちらかと言うと、体力勝負な面の強いルートであると言えます。
この時期の天目背稜で忘れてはいけないのがシロヤシオです。今回も当然シロヤシオに期待して訪問したのですが、少々遅すぎたようで大部分はすでに散ってしまっていました。

どんよりとした天気にほぼ既に終わりけのシロヤシオと、終始残念感の漂う1日の記録です。あまり過度な期待はせずにご覧ください。
コース

川乗橋バス停からスタートして、鳥屋戸尾根を登り蕎麦粒山に登頂します。蕎麦粒山からは天目背稜の尾根上を歩いて、川苔山まで縦走します。
下山は鳩ノ巣駅へと下ります。総歩行距離は20km少々となる、なかなかのロングトレイルです。
1.蕎麦粒山登山 アプローチ編 平日でも多くの登山者で賑わう川乗橋
6時18分 JR立川駅
いつの間にかグリーンカーが連結されるようになった青梅線で、終点の奥多摩駅を目指します。グリーンカーに乗るという選択肢を始めから持っていない者からすると、階段を降りてすぐの場所に居られるのは正直とても邪魔です。

私は基本的にドケチ質素倹約は美徳であるという価値観で生きている人間であるため、新幹線や特急列車の速達性に対しては惜しまずに対価を払いますが、快適さを買うという発想はありません。
青梅駅で奥多摩行きの電車の乗り換えます。この先は4両編成となるため、椅子取りゲームが発生します。悠長に写真など撮っていると、当然ながら出遅れます。

それがわかっていてもこうして毎回律義に写真を撮ってしまうのは、ブログを書いている者の悲しき習性です。
7時33分 奥多摩駅に到着しました。本日は平日なのですが、それでもかなりの数のハイカーがに降り立ちました。

それでも、鴨沢行きのバスに長蛇の列が出来上がる週末土日比べれば、全然空いてはいます。

8時10分発の鍾乳洞行きバスに乗車します。この時間のバスは平日のみで、週末とは時刻表が異なっているのでご注意ください。

8時26分 川乗橋バス停に到着しました。奥多摩の山の中でも特に人気が高い川苔山への登山口なだけの事はあって、平日でもなかなかの盛況ぶりです。

果たしてこの集団の中に、鳥屋戸尾根を歩こうとしている人は何人くらいいるのだろうか。
2.急登が続く笙ノ岩山までの道程
8時30分 身支度を整えて行動を開始します。川苔山を目指す時と同様に、川乗林道を道なりに進みます。

鳥屋戸尾根への取り付きは、歩き始めてから5分としないうちに道の左脇に現れます。

足元に小さな標識が立っています。さり気なくあるので、良く見ていないと見落とすかもしれません。

鳥屋戸尾根の側面から取りつく道筋になっているため、登り始めからいきなりの急登です。ウォーミングアップも何もあったものではないので、最初から気合を入れていきましょう。

およそ10分程の登りで尾根に乗りました。ここから先は蕎麦粒山の山頂までずっと、尾根沿いを歩きます。

尾根の乗って以降も、周囲の光景は相変わらずまるで奥多摩尾のような杉林が続いています。まるで奥多摩のようと言うか、ここは奥多摩そのものでした。

代り映えのしない杉林の中を40分程黙々と登り続けたところで、ようやく植林を抜けて周囲が広葉樹の森に変わりました。

一直線の急登が始まりました。補助のためのトラロープが垂らされていますが、足元は枯れ葉が堆積してた柔らかい地面でかなり滑ります。登りはともかく、反対向きに下るのはおっかなそうです。

この辺りが鳥屋戸尾根で一番の核心部になろうかと思います。登りで使う分には、鳥屋戸尾根に滑落注意な痩せた個所や道迷いポイントなどは特に存在せず、奥多摩の破線扱いのルートの中では比較的易しい方だと思います。

手作り感あふれる道標が木に括りつけられていました。さきほど鳥屋戸尾根に道迷いポイントは無いと言いましたが、それはあくまでも登る時の話で、反対向きに下る場合は紛らわしい枝尾根への分岐が複数個所あります。

そんな訳で、鳥屋戸尾根を歩きたいと考えている人は、なるべく下りではなく登りに使う事を推奨します。
急登区間を登りきると、尾根上の肩のようになっている平坦な場所に出ました。

一時の安息のような、平坦な尾根がしばし続きます。この辺りは紅葉シーズン中に歩くと、とても良さそうです。

前方を横切っている尾根に側面から合流します。よりにもよって道が一番狭くなっているところを倒木が塞いでおり、通過するのに緊張を強いられました。

ここは恐らく、下山時には道迷い要注意ポイントになろうかと思います。尾根沿いに真っすぐに下ってしまわないように、右側に注視してください。
樹木の隙間から、石灰岩の採掘場が見えます。日原の周辺ではよく見られる光景です。

ヤマツツジがポツポツと咲いています。時期的にシロヤシオよりも後から咲き始める花なので、そのヤマツツジが既に見頃を迎えていると言うことは、もうシロヤシオは終わってしまっているのではないかと言う嫌な予感が脳裏をよぎります。

再びモリモリと急登が始まりました。明確な道筋と言えるものは無いので、登りやすそうな場所を見繕って登って行きます。

登りきるとまたフラットな尾根になりました。この辺りはアセビがやたらと目につきます。

アセビには毒があり、それを知っているシカはアセビを食べません。そのため、シカによる食害が進んでいる山ほど、アセビだらの光景が作り出されます。
この様子では、鳥屋戸尾根の周辺にも相当数のシカが生息していそうです。
再び始まる急登。よく言えばメリハリが効いていますが、既視感を覚えそうな代り映えしない光景が繰り返されます。そろそろ飽きられて閉じるボタンを押されてしまいそうな頃合いなので、この先は中略いたします。

と言うことですこし場面は飛んで、山頂らしき場所まで登って来ました。

11時 笙ノ岩山(しょうのいわやま)に登頂しました。鳥屋戸尾根のほぼ中間地点に位置しており、主峰と言えるピークです。

しかしこれだけ登ってもまだ半分だとは、もしかしなくても鳥屋戸尾根は意外としんどいのではなかろうか。
3.蕎麦粒山登山 登頂編 シロヤシオはほぼ終わってしまっていた残念な頂へ
笙ノ岩山から一度緩やかに下ります。ここからは後半戦であると言うことで、気合を入れ直しておきましょう。

昭和的な精神論を振りかざすようでなんですが、鳥屋戸尾根を踏破するうえで、気合いは割と重要になって来ると思います。
令和の世の中では精神論は悪しきものとして扱われがちですが、少なくとも登山において気合と根性は絶対に必要なものであると私は思っています。オラッ、気合を入れろ気合を。
ここまでずっと昼間でも薄暗い鬱蒼とした森の光景が続いていましたが、周囲が明るくなり少しだけ視界が開けて来ました。

川海谷を挟んだ向かいに本仁田山(1,225m)らしき山が見えています。その右奥には、シルエットだけで一目でそれとわかる大岳山(1,267m)の姿がありました。

進行方向の右手には、川苔山(1,363m)の姿も僅かに見えています。本日は蕎麦粒山に登った後、ぐるっと尾根伝いにあそこまで縦走する予定でいます。

ここでようやく、本日の第一号となる咲いているシロヤシオを発見しました。ですが案の定やはりほぼ終わりかけの状態で、僅かに数輪が残っているだけの状態です。

落ちてしまった花びらの残骸が、地面上に大量に散らばっていました。訪れるのが遅すぎましたか。

尾根上の小さなコブくらいに思える場所を通過しようとしたら、塩地ノ頭と書かれた山頂標識が掲げられていました。名ありのピークでしたか。

この辺りには同じような高さの小ピークが複数並んでおり、小刻みに登ったり下りたりを繰り返す状態がしばし続きます。

前方に蕎麦粒山の本体らしきシルエットが見えて来ました。最後にまだもうひと登り、急登区間が残っていそうです。もしかしなくても、鳥屋戸尾根は意外としんどいのではなかろうか(2度目)。

尾根が二重山稜になっていて、地形がやや複雑になっている個所があります。ここは右に逸れずに真っすぐ直進が正解です。

松岩ノ頭と言う名称であるようです。小刻みに登って下りてを繰り返す状態は、この松岩ノ頭までで終了します。残すは蕎麦粒山の本体のみ。

なのですが、その前に一度しっかりと下ります。鳥屋戸尾根さんは一貫していてブレません。

と言うことで今度こそ蕎麦粒山に向かって登りが始まりました。この登りがまた結構長々と続くのですが、特に変わり映えはしない光景が続くので、ここもバッサリと中略いたします。

場面は飛んで、蕎麦粒山の山頂直下を通っている巻き道との合流地点まで登って来ました。

これで鳥屋戸尾根を登り切ったことになります。ここから先はもう、安心安全な一般登山道の領域です。

巻き道から山頂に向かって最後の登りです。ちなみにこの巻き道は崩落により現在通行止め扱いになっているので、一杯水なり川苔山方面なりに抜けたいと思っている人も、一旦は山頂を経由しましょう。

蕎麦粒山の山頂周辺はミツバツツジの群生地になっていますが、こちらももう終わりかけでだいぶ萎れて来ています。ミツバツツジはシロヤシオとほぼ同時期に咲き始める花ですが、花期は若干長めで遅くまで残ります。

左手に天目山(1,380m)が見えます。秩父側では三ツドッケとも呼ばれている山で、天目背稜と言う名称の元になっている山です。

蕎麦粒山登山としては、日原からヨコスズ尾根のを登り、この天目山と2座合わせて巡るのが最も一般的な行程です。鳥屋戸尾根はマイナーな山のマイナールートと言う、マイナーかけ合わせ状態な道です。
どうりで道中に全く人と出会わなかったわけです。
山頂まで登ってきたところで、ようやく鳥屋戸尾根に取り付いて以来初めてとなる、別の登山者の姿を目にしました。どこまでも地味で静かな鳥屋戸尾根でした。

12時35分 蕎麦粒山に登頂しました。まっすぐ一直線に登って来るだけなのだから、もう少し早く登れるだろうと思っていたのですが、ヨコスズ尾根から遠回りして登ってくるよりもずっとしんどい道程でした。

山頂ではミツバツツジとシロヤシオによって白と紫の競演が繰り広げらるはずだったのですが。ここでもやはりシロヤシオの方はもう終わりかけの状態でした。

どんよりとしていてピリッとしない空模様も相成って、せっかく登って来たというのに先ほどからテンションダダ下がり状態です。
展望は防火帯に沿って一部だけ開けています。薄曇りの空でかなりモヤッとしていますが、都心方面が良く見えています。

これから歩く、川苔山方面へと続く天目背稜の尾根も良く見えています。この光景を見ただけで何となく察せられるかとは思いますが、川苔山までは意外と距離があります。歩行距離で言うと、まだ全行程の半分にも到達していません。

鳥屋戸尾根を歩くという目標は既に達成されましたが、まだまだ先は長い。引き続き気合を入れていきましょう。
4.防火帯の中を行く天目背稜の登山道
先へ進みましょう。蕎麦粒山山頂からは一度大きく下ります。天目背稜の尾根上は防火帯として樹木が伐採されており、頭上が大きく開けています。

この防火帯の周囲がシロヤシオの群生地になっているのですが、ここでも既に軒並み散ってしまった後で、地べたに散乱したオチヤシオ状態になっていました。

陽当たりの問題なのか、場所によってはまだ結構咲いている木もあります。これで背景が青空だったら少しはテンションも上がろうというものですが、白い空に白い花はビジュアル的に全く映えませんなあ。

前方に絶壁のような登り返しが立ちはだかっています。防火帯に沿った道と言うのは基本的に一直線なため、こうした急な上り下りになりがちです。

気乗りはしませんが、道がそうなっている以上は致し方ありません。申し訳程度には九十九折れが付いている絶壁を、ヒイヒイ言いながら登り返します。

登り返した地点が桂谷ノ峰と言うピークです。この道標に取って付けたかのような山名表記は、以前訪問した際にはなかったように記憶しています。

振り返ってみた蕎麦粒山です。まるでジェットコースターのように一直線に上り下りしている様子が、お分かりいただけるかと思います。

桂谷ノ峰を過ぎると、ほぼアップダウンのないフラットな尾根道になりました。この辺りはそれこそ鼻歌混じりに気落ちよく歩けます。

オハヤシの頭と呼ばれている、あまりピーク感はない地点を通ります。有間山稜方面への分岐地点となっている場所です。私が前回蕎麦粒山を訪れた時は、ここから下りました。


僅かにですが、散らずにまとまってい咲いているシロヤシオがありました。ありがたやー。

見頃のピークだったのは1週間前くらいでしょうか。なんにせよこうして残ってくれてただけでも幸いでした。毎度ながらヤシオツツジの見頃のど真ん中を射止めるのは本当に難しい。

続いて棒ノ折山方面への分岐を通過します。ここから棒ノ折山に至る尾根道もまた、ひたすら地味かつアップダウンが多めでなかなしんどい道程です。

13時40分 日向沢ノ頭まで歩いて来ました。尾根上の小さな突起でしかないピークですが、飯能市の最高地点と言うタイトルを保有しています。

ここから先は都県境の天目背稜から外れて、奥多摩の領域の中へと戻って行きます。さらば彩の国。
5.歩く人は稀な川苔山裏側の登山道
時間も押して来てしまっているので、ここから少し早足気味に参りましょう。日向沢ノ頭を過ぎて以降も、ほぼ平坦な尾根がもうしばらくの間続きます。

右手に天目山と蕎麦粒山が並んで見えています。あまり歩く人は多くない、山深き都県境の光景です。

正面に川苔山の姿が見えてきたところで、鞍部に向かって大きく下り始めました。この後に登り返さなければいけないのだから、あまり下ってほしくはないのだけれどな。

下って行く途中で尾根が岩に塞がれている個所がありますが、右手にある杉林との境に迂回路があります

以前ここを歩いた際は、迂回路の存在に気が付かず「なんて道だよ!」とぼやきながら岩場を強引に下りました。そもそも道ではなかったと言うオチでした。

このことから得られる人生の教訓は、変だなと思った時は周り良く見ましょう。
下っても下ってもなかなか底が見えて来ません。最終的に蕎麦粒山から300メートルほど標高を落とします。なにもそんなに下らなくたっていいじゃないですか。

14時20分 踊平まで下って来ました。ここが蕎麦粒山と川苔山の間の最低鞍部となります。

もう歩くのに飽きたという人は、ここから川乗林道に脱出して川乗橋バス停に下山することも出来ます。もっともその場合、林道をかなりの長距離歩くことにはなりますが。

下ってしまった後に待ち受けてるのは、当然ながら登り返しです。川苔山山頂周辺の尾根は馬蹄形になっていて、ぐるりと大きく回り込みながら登る必要があります。

この登りがまた結構長々と続くのですが、特にこれと言った見所も無いのでまたもバッサリと中略します。
登り返しの途中に赤杭尾根方面への分岐があります。ここから古里駅へ下ることも出来ますが、この尾根はまあなんと言うか玄人向けなので、正直あまりオススメはしません。


背後の展望がちょっとだけ開けて、天目山が良く見えました。その手前を横切っているのが、往路に登った鳥屋戸尾根です。こうして横から見る分には比較的なだらかで歩き易そうに見えますが、ひたすら長いのが難点です。

川苔山山頂の直下にある、肩のような空間まで登って来ました。ここから山頂までは、だいたい5分以上10分未満くらいの距離です。

それこそ過去に何度も登っている山であり、正直どうでもいいと言えばいいのですが、それでも一応はピークハントをしていきましょうか。

何故ならば、そこにピークがあるからです。最高地点の土を踏むことは、ピークハンターたるもののお勤めでございます。
15時15分 川苔山に登頂しました。蕎麦粒山とは違いたいへん人気のある山なのですが、もう時間が時間だけに誰もおらず無人状態です。

展望は一部にだけあります。正面の一番奥に見えているのは東京都最高峰の雲取山(2,017m)です。一番手前に見えているのが、鳥屋戸尾根尾の笙ノ岩山だと思います。

ピークハンターとしてのお勤めは無事に果たされました。さあ帰りましょう。
6.鳩ノ巣駅へのひたすら長い下山行
下山は鳩ノ巣駅方面へ下ります。比較的なだらかで大変歩き易いルートなのですが、その分横方向への移動距離が長めです。

山頂付近ではヤマツツジが見頃を迎えていました。川苔山と言うと1にも2にも百尋の滝のイメージが強く、あまり花が咲く山だという印象は持っていませんでした。ツツジの山でもあったのですね。

華があったのは山頂の周辺だけで、すぐに地味極まりない杉林の光景に変わりました。この先は最後までずっとこの光景が変わらないので覚悟してください。

最初の大きく下って、途中からはほぼ水平移動に近いトラバースになります。ここからは殆ど写真も撮らずに、足早気味に駆け抜けました。

林道と合流しましたが、残念ながらまだ終わりではありません。下山はもうちっとだけ続くんじゃ。

17時10分 大根ノ山ノ神まで下って来ました。かつてはこの辺りに集落が存在していましたが、現在は廃村となり神様だけが残っています。

その後も足早に下り続けて、何とかまだヘッドライトが必要ないうちに麓まで下ってこれました。

最後に集落の中の急坂を駅まで下って行きます。舗装道路の下り坂は地味に足の裏にダメージを与えて来るので、何気にこの最後の下りが一番つらかったりします。

18時10分 鳩ノ巣駅に到着しました。その後さしたる待ち時間もなくやって来た電車に乗り込み、帰宅の途に付きました。

そう言えば一度も歩いたことがなかったなと言う理由でなんとなしに訪れた鳥屋戸尾根でしたが、奥多摩らしいと言えばらしい地味で静かな尾根道でした。本文中でも触れましたが、登りで使う分には特にこれと言った危険箇所もなく、一般登山道とそう変わらないレベルの道であると思います。
オススメであるかと問われると、特に推奨すべき理由は見いだせず、普通にヨコスズ尾根から登った方が無難であろうかと思います。強いて言うなら、人のいない静かな登山道を独占したいという人にはオススメです。
<コースタイム>
川乗橋バス停(8:30)-笙ノ岩山(11:00)-松岩の頭(11:30)-蕎麦粒山(12:35~13:05)-日向沢ノ頭(13:40)-踊平(14:20)-川苔山(15:15~15:30)-大根ノ山ノ神(17:10~17:30)-鳩ノ巣駅(18:10)
最後までお読みいただき、ありがとうございました。




コメント