シダンゴ山-高松山 寄ロウバイ祭りと、静かなる丹沢南部の尾根歩き

寄のロウバイ園から見たシタンゴ山神奈川県松田市にあるシダンゴ山から高松山までを歩いて気ました。
丹沢山地の南部に連なる、標高800~900メートルほどの低山の連なりです。表丹沢界隈の賑わいと比べて、比較的ひっそりとした静かな山域となっています。シタンゴ山の登山口のある寄(やどりき)集落では、毎年1月の中旬から2月の頭にかけて、寄ロウバイ祭りが開催されています。
ロウバイ見物とプチ縦走とを合わせて楽しんできました。

2019年1月26日に旅す。


今回は丹沢山地の南に位置するシダンゴ山に登ってきました。もっとも、実はシダンゴ山に登ったのはオマケで、本命の要件は登山口にあるロウバイ園です。
寄ロウバイ園
神奈川県は松田市にある寄集落には、合計2万本という日本最大級のロウバイ園が存在します。毎年1月の中旬から2月の頭にかけて、寄ロウバイ祭りが開催されています。

蝋梅(ロウバイ)とはバラ科に属する花です。まるで蝋細工のような半透明な花弁を持つことから、この名がつけられたと言われています。
ロウバイの花
12月から2月頃という早い時期に開花する、早春の訪れを告げる花であります。

ロウバイ見物の後はシダンゴ山から高松山までの縦走登山です。前述の通りちょっとしたオマケ位のつもりでいました。ところがまあ、割と激しくアップダウンを繰り返すなかなかの険路でありました。
高松山の山頂から見た富士山
多少の誤算はあったものの、いかにも冬らしい冷たく澄んだ空気に包まれ、格好の登山日和となった一日でした。

コース
シダンゴ山-高松山のコースマップ
ロウバイ園を散策したのち、シダンゴ山へ登頂。そのまま稜線沿いに高松山まで縦走し、山北駅へと下ります。秦野峠への分岐から高松山までの区間は、破線扱いのコースとなりますのでご注意ください。

総歩行距離は15kmほどあり、何気に長い行程です。

1.シダンゴ山登山 アプローチ編 新松田駅より、秘境めいた山間部の寄(やどりき)集落へ

7時20分 小田急線 新百合ヶ丘
この時間帯の小田急線はいつも混雑しています。新百合から乗車した場合、座席にありつける確率は五分五分くらいです。
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8時16分 新松田駅に到着しました。
ここ新松田は、丹沢山地への主要な玄関口の一つであります。ホームに降り立った乗客の半分くらいはハイカーでした。
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いつものように、天気が良いと富士山が見える窓から本日の天候を占います。
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結果はこの通りパーフェクトです。ナイスだぜジーフー。
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ロウバイ祭り効果なのか、バス乗り場には早くも行列が出来ていました。
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8時25分発の寄行きのバスに乗車します。ロウバイ園の入場開始時間は9時からなので、開園と同時に入りたければ、この時間の便がベストです。
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8時50分 寄バス停に到着しました。
ここまでの運賃は510円です。スカイ・パスモに対応しています。
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2.見ごろを迎えた寄のロウバイ園を散策する

ロウバイ園は櫟山(くぬぎやま)方面の斜面の中腹にあります。こんな風に案内が出ているのでそれに従えばOKです。
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ポスターが貼ってありました。平成31年で8回目だという事なので、割と新しい催しです。
寄ロウバイ祭りのポスター

バス停から会場まで、無料の送迎車も走っています。まあ、歩いても10分とかからない距離ですが。
寄ロウバイ祭りの送迎者

両手に茶畑の広がる農道を登って行きます。
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左手に見えているこの山が、この後に登る予定のシダンゴ山です。山頂付近のほぼ全域が杉に覆われているその姿は、まるで奥多摩の山のようです。
寄ロウバイ園から見たシタンゴ山

会場までやって来ました。ちなみに300円の入場料がかかります。
寄ロウバイ祭り会場

松田の特産品を扱った販売所が設けられています。取れたてのミカンが美味しそう。
松田のミカン

園内に入るなり、早速満開のロウバイがお迎えしてくれました。
寄のロウバイ園

ロウバイは英語では「Winter sweet」と言います。その名が示す通りの、上品な甘い香りが周囲に漂います。
ロウバイの花

蝋細工のようだと評される、半透明の透き通った花弁をしています。他のどんな花とも似ていない、極めて個性的な姿です。
ロウバイの花

周囲の斜面一帯が黄色く染まっておりなかなか壮観です。
寄のロウバイ園
でも黄色い花というのは、赤やらピンクやらの花と比べるとあまり写真映えはしないですよね。

ロウバイは写真を撮るのが難しい花です。どう撮ったら綺麗に見えるのか、正直よくわかりません。
寄のロウバイ園

太陽を入れみるとか。うーん、イマイチ。
寄のロウバイ園

一応、順路と称するものはありますが、あまり気にせず好きなように見て回れば良いかと思います。斜面の中腹にあるので、靴はしっかりとグリップが効くものを履いてきた方が無難です。
寄のロウバイ園

一番高い場所から見下ろし他ロウバイ園の全容です。毎年新たに植樹しているらしく、規模は年々拡大し続けています。今年は2万本でしたが、来年はもっと増えていることでしょう。
寄のロウバイ園

食えないロウバイよりも、食えるミカンの方についつい目が移ってしまいます。私の花を愛でる風流心など、所詮はその程度のものです。
寄のロウバイ園のミカン畑

3.シダンゴ山登山 登頂編 まるで奥多摩のような杉の植林と、好展望の山頂

9時55分 ロウバイ園の散策を終えて、バス停まで戻って来ました。これより散歩の部から登山の部へと移ります。登山ブログを標榜している以上は、ここからが本題だとも言えます。
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登山口は中津川の対岸にあります。という事でまずは橋を渡ります。
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とても集落の中を通る川とは思えないほどの、素晴らしい透明度の水です。このところの晴れ続きで乾燥しきっているためか、川の水量は少なめでした。
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道標の導きに従い進みます。ほぼ一本道なので、迷うような要素はありません。
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私と同じく、ロウバイ見物を終えてからシダンゴ山へ向かおうと言うグループの姿を、チラホラと見かけました。
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途中にトイレと水場があります。トイレはここがラストになるので、用はここで済ませておくと良いでしょう。
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凍っていて出ないかと思いきや、水もしっかりと出ました。
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急勾配の農道を登りきると、動物除けのゲートが現れました。ここからようやく山道がスタートです。
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ゲートの先に待っていたのは、見渡す限りの圧倒的杉林です。案の定というか、シダンゴ山の登山道はまるで奥多摩のような道でありました。
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地図を見ると、道中に一ヵ所水場マークが存在しますが、このとおり完全に涸れていました。まあ、今はまさに一年でもっとも乾燥する季節ですからねえ。
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全く変わり映えのしない光景の中を、えっちらおっちらと登って行きます。
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ほどなく前方に空が見えて来ました。
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山頂部だけは杉林ではなく、あまり背の高くない馬酔木(アセビ)が植わっていまいした。
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11時5分 シダンゴ山に登頂しました。
寄バス停から1時間と少々ほどの、実にお手軽なハイキングコースでありました。道中のほぼ全域が薄暗い杉林だと言うのは、少々いただけませんがね。
シタンゴ山の山頂
この不思議な山名は漢字で書くと震旦郷で、この地に仏教を伝えたとされる仙人の名前から来ているそうです。

山頂の様子
山頂部には背の高い木がない草原となっており、低山ながら良好な展望が得られます。
シタンゴ山山頂の様子

前方に広がるのは相模湾です。少々霞んではいるものの、江ノ島まで良く見えました。
シタンゴ山から見た相模湾

こちらは丹沢表尾根方面。中心に見えている半分尾根に隠れている山が大山(1,252m)で、左の木の後ろに隠れてしまっているのが三ノ塔(1,205m)かな。
シタンゴ山から見た丹沢表尾根

遠くには丹沢最高峰の蛭ヶ岳(1,673m)の姿も見えます。この山は丹沢山地の中でも奥まった場所にあるため、なかなか麓からでは伺うことが出来ない山です。
シタンゴ山から見た蛭ヶ岳

北側に見えているこの山は檜岳(ひのきだっか)(1,168m)ですかね。まだ一度も登頂したことのない山なので、何れは訪問したいと思っています。
シタンゴ山から見た檜岳山稜

富士山が頭だけ姿を見せました。ちなみに、富士山の右に見えている山はダルマ沢ノ頭(880m)です。今日の行程では、この後にあそこ越えて行くことになります。
シタンゴ山から見た富士山

ロウバイ祭り会場で購入した「まつだおひるねみかん」ジュースを頂きます。濃縮還元ではない本物の果汁100%ジュースです。なんと言ったらよいのか、リンパ節に直撃するような味でした。
まつだおひるねみかんジュース

4.破線ルートの稜線を歩き高松山を目指す

11時30分 シダンゴ山の山頂を辞去し、高松山へと向かいます。
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相変わらずの圧倒的杉林の中を、勿体ないくらいモリモリ高度を落とします。
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ほどなく宮地山方面への分岐が現れますが、ここは直進します。
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ここで一度林道に飛び出します。
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林道からは鍋割山(1,272m)の姿が良く見えました。この角度から見たのは初めてかもしれない。
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この台形状の山は、シダンゴ山からも見えていた三ノ塔です。塔ノ岳はここからでは見えません。
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鉄の階段を登って再び山道へと分け入ります。
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初っ端から容赦のない急登です。ただの通り道のような扱いをされている、ほぼ無名の存在と言って良いダルマ沢ノ頭ですが、何気に結構な防御力です。
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必至なって登るうちに、ようやく山頂が見えて来ました。
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12時5分 ダルマ沢ノ頭に登頂しました。
全くのノーマークでしたが、実はここが今日の行程における最高地点でありました。
ダルマ沢ノ頭の山頂

山頂の様子
深い樹林に覆われています。眺望は一切ありません。
ダルマ沢ノ頭 山頂の様子

激しく登った後に待ち受けるのは、当然ながら激しい下りです。
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そしてすぐに登り返し。登ったり下りたりと忙しないルートですな。
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12時20分 林道秦野峠への分岐地点までやってきました。
一般登山道はここまでで、この先は破線扱いのルートとなります。
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破線ルートと言っても、歩く人は結構多いと見えて踏跡は明瞭です。道標こそありませんが、道のグレードとしては実線の登山道となんら変わらない水準です。
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木の間から真正面に富士山が姿を現しました。すこしばかり雲がかかってきています。
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眼下に秦野峠林道の舗装面が見えます。寄から丹沢湖畔の玄倉までを結んでいますが、ゲートがあり一般車は通行できません。
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ここで突如前方より犬が現れました。まさか野犬?・・・な訳ないか。
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首輪をしているので野犬でないのは間違いありませんが、飼い主の姿が見当たりません。はぐれてしまったのでしょうか。結局そのまま、まっすぐに歩いて行ってしまいました。
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樹林の切れ目から、先ほど超えてきたダルマ沢ノ頭の急峻な姿が良く見えました。
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分岐を過ぎてからしばらくは、アップダウンのほとんど無い歩きやすい尾根道が続きます。本当にここは破線ルートなのかと、訝しむような良い道です。
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鉄塔が現れました。地図にも記載のある新秦野線29号鉄塔です。鉄塔のある所に好展望ありの法則を無視した、眺望の無い森の中です。
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定番の鉄塔見上げアングル。
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鉄塔を過ぎると安息の時は終わり、再びモリモリと標高を上げ始めます。この辺りはパッサパサに乾燥しきった地面で、歩くたびに砂埃が舞い上がります。
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代り映えのしない杉林の光景が続きます。
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林道秦野峠への分岐地点を過ぎてからは初めてとなる道標が現れました。
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この分岐は、手持ちの山と高原地図には記載がありません。行政が設置したものではなく、虫沢古道を守る会という団体が設置した道標のようです。
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ヤマビルまでもを、このようなゆるキャラ風にデザインしてしまう、日本という国の特異性よ。
ヤマビル注意の標識

高松山に向けた最後の上りが始まります。思わず白目を剥きそうになるこの急勾配。ゆるハイキングコースだと勝手に思っていたけれど、ぜんぜん緩くはありませんでした。
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高松山の山頂部を視界に捉えました。もうあと一息といった所でしょうか。
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先ほどまでは見えていなかった塔ノ岳(1,491m)がお目見えです。
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とここで、岩場ありとの警告です。ここまでまったく破線ルートらしさのない道でしたが、最後になってようやくその真の姿を見せるのでしょうか。
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えーと、これの事でしょうか。(困惑)わざわざ注意喚起するほどのものか?登山においては、どんなに注意しても注意のし過ぎという事は無いのでしょう。
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見覚えのある場所にたどり着きました。ビリ堂からのルートとの合流地点です。
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山頂に向かって最後の上りです。
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13時45分 高松山に登頂しました。結局シダンゴ山からはノンストップで歩き通してしまいました。破線扱いと言っても、特に危険な場所も無く普通に歩くことのできる道のりでありました。
高松山の山頂

山頂の様子
広く刈り払われた草原状となっており、展望はすこぶる良好です。
高松山 山頂の様子

正面には圧倒的な大きなでもってそびえる富士山。やや雲がかかってはいるものの、ほぼ完ぺきな姿を見せてくれました。
高松山から見た富士山

富士山の裾野に半分埋まっているこちらの山は愛鷹山(1,504m)です。過去の訪問時には生憎の天気だったので、いずれ再訪したいと思っている山です。
高松山から見た愛鷹山

眼科に広がるのは足柄平野と小田原の市街地です。その先には、盲腸のような姿の真鶴半島も見えます。
高松山から見た小田原の市街地

こちらは秦野方面の展望です。相模湾に浮かぶ江ノ島と、その先にある三浦半島が一望できます。
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ロウバイに川津桜と見ごろが続くので、松田市の山は1月から2月にかけてが旬であると言えるでしょう。

5.下山編 高速道路建設予定地を通り、山北駅へと下る

14時10分 日が陰ってきて少し寒くなってきました。ボチボチ下山を開始します。分岐地点へと戻り、ビリ堂方面へ下ります。
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圧倒的な階段地獄を足早に下ります。確かここ、登るのは結構辛かったと記憶しています。
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15時25分 ビリ堂を通過します。急坂なのはひとまずここまでです。
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相変わらずな杉林の中を下って行きます。時々現れる眺望ポイントからの眺めは良好です。
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林道を横断します。手持ちの地図には記載のない道ですけれど、どこへ通じているのでしょうか。
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このような枯れ葉が堆積した道は、地面の凹凸がわかりにくくて非常に歩きにくい。
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もう少しで舗装路に出ると言うところで、新東名の工事の影響によりルートが変更されていました。
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この頭上高くを新東名が通る予定らしいですよ。工事が終わったら、登山道は元通りに戻るのでしょうか。
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工事現場の足場のような、急造の展望台が整備されていました。当然、寄って行きます。
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こういうものを図面もなしに即興で組んでしまうあたり、日本の土木屋さんの技術は凄いんだなあと思う次第です。
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展望所からは富士山が良く見えました。山頂まで行けば当然もっと良く見はしますが、そここまで行く気のない人でも富士展望を楽しむことが出来ます。
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麓の尺里(ひさり)集落も一望できます。
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ちなみにこの展望所の定員は50人までだそうです。イナバ物置の半分ですね。
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まるで取ってつけたかのような迂回路を下って行きます。いや、実際にとって付けたのでしょうけれど。
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ミカン畑の農道まで下ってきました。あとは道なりに下って行くだけです。
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たわわに実ったミカンたち。
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暖かい地方のものといういイメージがあるからでしょうか。ミカンと言うのは青空に映えます。
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そして驚いたことに、もう梅が咲き始めていました。まだまだ寒い日が続いてはいるものの、春の足音は着実に近づきつつありました。
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菜の花まで咲き始めています。やはり暖冬だったことが影響してているのでしょうか。
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東名高速を潜り、山北駅まで下道を歩きます。
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ここで何故か、通りすがりの見知らぬおばちゃんから飴をもらいました。
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・・・自分は今、神奈川県内にいるのだとばかりだとばかり思っていましたが、知らない間に大阪に迷い込んでしまったのでしょうか。

御殿場線直通の特急朝霧が走っていたので、思わず即座に撮り鉄する。
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16時10分 山北駅に到着しました。
山北駅のすぐ隣には、さくらの湯という温泉施設があります。ですが、ちょうど3分後に上り電車が来ると言うので、今回は立ち寄りませんでした。
JR御殿場線 山北駅

ホームにつくと同時にやってきた電車に乗り込み、帰宅の途につきました。
山北駅のホーム

ロウバイ祭り後のちょっとしたオマケ程度のつもりだった、シダンゴ山から高松山への縦走登山は、蓋を開けてみれば意外とガッツリ登山となりました。本文中でも触れた通り、破線扱いのルートとは言っても、特に危険なポイントはありません。そこそこアップダウンがありかつ距離も長くなるので、体力勝負のルートと言えます。
シダンゴ山も高松山も低山ながら眺望が素晴らしく、無理して二つを繋げずとも、どちらか単体を目当てに登っても十分に満足のできる山行きとなることでしょう。

<コースタイム>
寄BS(9:55)-シダンゴ山(11:05~11:30)-ダルマ沢ノ頭(12:05)-高松山(13:45~14:10)-山北駅(16:10)

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最後までお読みいただき、ありがとうございました。

コメント

  1. Taym より:

    こんにちは。
    シダンゴ山良いですね。
    今度行ってみます。
    やはり登山の後は温泉に浸かりたいですよね

  2. オオツキ より:

    Taym様。
    コメントを頂きましてありがとうございます。
    シダンゴ山は、小粒ながらも好展望の良い山だと思います。
    高松山を越えてさくらの湯まで歩くのは結構な長距離なので、温泉に立ち寄るのならば東海大学前駅のさざんかか、もしくは鶴巻温泉あたりが無難かもしれません。どちらも丹沢エリア訪問時の定番です。