
群馬県渋川市と高山村にまたがる、小野子山(おのこやま)、中ノ岳(なかのだけ)および十二ヶ岳(じゅうにがたけ)に登りました。
いずれも吾妻川を挟んだ榛名山の向かいに立つ古い火山で、三座を合わせて小野上三山(おのがみさんざん)と呼ばれています。古くから十二山神(じゅうにさんじん)と呼ばれる山岳信仰の対象となってきた山です。
登りたい山リストの中から無造作に選んだ山で待ち受けていたのは、恐るべき酷暑の世界でした。
2025年7月13日に旅す。
今回は山梨県にある「一人づづ渡れ」で有名な十二ヶ岳ではなく、群馬県にある方の十二ヶ岳に登ります。
十二ヶ岳は群馬県中部の吾妻川沿いに立つ古い火山です。子持山の隣にある山だと言えば、だいたいの位置が伝・・・わらないですかね。ものすごく大雑把に言うと言うと、赤城山と榛名山の間辺りにある山です。

十二山神という、おもに中部地方から群馬県にかけての地域に伝わる山岳信仰の対象となってきた、修験の山です。全国区の知名度があるとは言い難く、知る人ぞ知るマイナーな存在となっています。
以前から登りたい山リストの片隅の方に入っていた山でしたが、どうやら駅から直接登ることが可能らしいということがわかり、意気揚々と登ってきました。
深い考えもなしに選んだ行き先でしたが、今回の訪問は明らかに時期を誤りました。標高が1,200メートルでしかない十二ヶ岳は、夏場には絶え間ない羽虫の襲撃に悩まされる続ける酷暑の世界と化します。

十二ヶ岳は山頂からの展望の良いことで知られている山なのですが、夏らしく雲が大量に沸き立ち、展望に関しても少々残念な状態でした。
暑さ以外にもいろいろと問題が多発して散々な目にあった1日でしたが、小野上三山の縦走コース自体は歩きやすい良ハイキングコースでした。群馬の知られざるマイナーな山々を巡ってきた記録です。

コース

JR吾妻線の小野上駅からスタートして、雨乞山を経て小野小山に登頂します。そのまま尾根沿いに中ノ岳と十二ヶ岳を縦走します。下山はもと来た道に戻らずに、小野上温泉駅に下ります。
駅から駅へと繋ぎつつ温泉に向かって歩く、理想的な行程です。・・・実際は理想通りには事が運びませんでしたが、詳細は本編にて。
1.小野上三山縦走 アプローチ編 鈍行列車で行く上州中部への長き旅路
6時49分 JR赤羽駅
果たして高崎とは新幹線を使うべき距離なのか否か。人によって判断が分かれそうな微妙な遠さ加減ではありますが、私はいつものように高崎線の鈍行列車で向かいます。

特に先を急ぐ旅ではないし、一度乗ってしまえばあとは寝ている間に運んでもらえるのですから、気楽なものです。
8時31分 発車して早々から完全爆睡している間に、つつがなく高崎駅に到着しました。ホームに降り立つなり、むわっとした生暖かい空気が出迎えてくれました。今日は暑くなりそうです。

続いて吾妻線に乗り換えるのですが、吾妻線は交通系ICカードには対応していないので、一度改札を出て切符を購入して入りなおします。切符を買わずに乗り換えてしまうと、精算時にとても面倒なことになるのでご注意ください。

8時53分発の大前行きの電車に乗車します。吾妻線は運行本数が少ないため、この時間の電車を乗り逃してしあうと、その後の計画はすべて破綻します。

9時35分 小野上駅に到着しました。自宅最寄り駅を出発してから、3時間40分をかけてようやく到着です。登山開始時刻としてはだいぶ遅くなってしまいましたが、公共交通機関頼みの身の上とあっては、致し方ありません。

簡素な駅舎の無人駅です。かつて存在した小野上村の名前を冠している駅ですが、集落の中心からは少し外れた場所にあります。なお小野上村は平成の大合併により消滅しており、現在は渋川市の一部です。

2.登山口駐車場までの長い舗装道路歩き
身支度を整えて9時45分に行動を開始します。まずは吾妻川の下流方向に向かって道なりに進みます。晴れとも曇りともつかないどんよりした空模様ですが、登山を開始する前からすでにじっとりと汗ばむような蒸し暑さです。

橋で吾妻線の線路を乗り越えます。橋の手前で何故か歩道だけが分離して右へ逸れて行きますが、車道沿いに橋を渡るのが正解です。

橋を渡ってほどなく道路脇に道標が道標が現れるので、あとはその導きに従って進みます。漠然と小野上三山の主峰は十二ヶ岳なのだと思っていたのですが、道標上での扱いを見るにどうやら小野小山の方が主峰のようです。

すぐに路面が荒れ気味な山道になりました。電柱が立っていることからも察せられる通り、この先にもまだ集落があります。

薄暗い山道を抜けると、視界が開けて段々畑状の水田が広がっていました。

ここでもしっかりと道標がありました。これだけ丁寧に整備されているということは、小野上駅から直接歩いて小野小山に登る人は、意外とたくさんいるのでしょう。

だいぶ雲が多めでどんよりとしていますが、吾妻川を挟んだ南向かいに榛名山が見えています。山頂まで行けばもっとよく見えるので、振り返っていないで先へ進みましょう。

道なりにグネグネの山道を登って行きます。この序盤の舗装道路歩きの時点で、すでに結構な標高を稼ぎ出しています。

なお分岐には必ず道標があるので、よく確認してから進みましょう。(何かのフラグ)
だいぶ古びて色あせてしまっていますが、登山道の全体図まであります。小野上三山に全国区の知名度は全くないと思いますが、地元ではよく歩かれている縦走コースなのでしょう。

地図を見ると、登山道の他にも林道が網目のように複雑怪奇に張り巡らされている様子がわかります。それだけ里の人との関わり合いが強い山なのでしょう。
続いてこちらの分岐を左へ曲がります。今こうして写真を見返すとしっかりと道標も立っているのですが、しかし何故か私はここで道を間違えて直進してしまいました。

ちゃんと目を開いていたのかと問い質したくなるようなレベルの道間違いで、あとから見返しても何故ここで間違えたのかまったくもって意味不明です。何か考え事でもしていたんでしょうかね。
20分近く経過してからようやく間違いに気が付き、慌てて正しいルートへと引き返すのでした。行ったり来たり何をやっているのだか。

まあ本日の行程は駅to駅なので、特に時間的制約があるわけでもなく問題は無いのですが、ただでさえ遅めの登山開始時刻がこれでさらに遅くなってしまいました。
11時20分 そんな訳でだいぶ時間がかかってようやく小野小山登山道入口まで登ってきました。駐車スペースがあり、車でお越しの人はここまで入ってこれます。

現在地はまだ登山口でしかないのに、急ぎ足で引き返したこともあり早くも汗だくの様相です。本日は水を3.5Lほど担いで来ていますが、足りるかどうか若干不安になってきました。
3.急登と蒸し暑さに苦しめられる、小野小山への道程
林道はもっと先まで続いていますが、一般車が入れるのはこの駐車場までです。車止めの脇から進んでいきます。

道の脇に登山口が現れました。駅を出発してから2時間近くかかって、ようやく登山道が始まりました。まあ、そのうち何割かはありえない道の間違い方をしたせいではあるんですけれどね・・・

鬱蒼とした濃い森に覆われた登山道です。前日が雨だったことことあってか、地面は濡れていてジメっとしており、最初から不快指数が高めです。

天気自体は上り調子らしく、樹間から木漏れ日が差し込んできました。たとえどんなに蒸し暑くとも、やはり日差しがあった方が気分は上向こうというものです。空がどんよりとしていると、それだけでテンションは下がりますからね。

尾根の途中にアンテナ施設があるらしく、そこまではひたすら階段です。最初から結構な急登で、大粒の汗が止めどもなく流れてきます。うーむ、もしかしなくても完全に訪問時期を間違ってしまったような気がします。

アンテナ施設を過ぎると、階段はなくなりいたって普通の登山道になりました。この辺りは、代り映えのしない淡々とした登りがしばしの間続きます。

やがて尾根がやせてきて、露出した岩が目立つようになりました。現在は浸食による開析が進んで複数のピークに分かれていますが、小野上三山はもともとは一つの大きな成層火山です。

全体的に鬱蒼としている山ですが、所々わずかに開けた場所はあります。これは吾妻川の上流方向を見たところで、方角的には四阿山などの上申国境地帯の山があるはずですが、雲が多めで遠くまでは良く見えません。

登り始めてから1時間ほどたったところで、ピークらしき場所が現れました。

12時35分 雨乞山に登頂しました。小野小山手前の尾根上にある、小さな突起のようなピークです。特に何かがあるというわけでもなく、ただの通り道といったところです。

だいぶ時間も押しているので、休憩はなしで先へ進みます。雨乞山をからは一度小さく下ります。

これはよくある遭難時に自分の位置を知らせるための番号が書かれていたのだと思いますが、風化して何が書かれていたのか全く分からなくなっています。

地元では比較的人気が高いハイキングルートであると聞いていましたが、途中にあった色あせた案内図と言い、全般的に放置され気味のように感じられます。
前方に山頂らしき場所が見えてきましたが、尾根が結構ギザギザとしていて、どれが小野小山の山頂なのか良くわかりません。どちらにせよ、なかなか急峻な姿をしています。

山頂に向かって急登が始まりました。足元は一目で火山だとわかる、溶岩石が目立つようになりました。

急登ゆえに短時間でモリモリと標高が上がっていきます。先ほど通過した雨乞山があっという間に見下ろす高さになりました。

山頂に近づくと、傾斜が緩んで平坦な道になりました。この状態の登りがこの後ダラダラと結構長く続きます。なかなか勿体付けてくれますな。

登り自体はそこまで厳しくはないのですが、先ほどから蒸し暑さと絶え間ない羽虫の襲撃に悩まされております。やはりどう考えても、夏に登るべき山ではないんだよな。
13時50分 小野小山に登頂しました。小野上三山の最高峰にして主峰の扱いの山ですが、山頂はかなり地味でひっそりとしています。

展望は一部だけわずかに開けていますが、またどんよりと曇ってしまっており何も見えない状態です。晴れていれば、方角的にはお隣の子持山や赤城山などが見えるはずです。

なお小野上三山に中でも最も展望がよくて人気が高いのは、ここではなく十二ヶ岳の方です。小野小山については、実質ただの通り道のようなものです。
4.小刻みにアップダウンが連続する十二ヶ岳への縦走路
小野小山からは、暗部に向かって一度大きく標高を落とします。時刻はもうすでに14時を回っており、若干の焦りを感じつつありました。

登山口にたどり着く前から道を間違えて出遅れたというのもありますが、先ほどからだいぶ暑さにやられており、ペース自体が一向に上がらない苦しい展開です。
駅に向かって直接下山するので、帰路のバス時間という制約は一切ないのですが、それでも日没という動かせない時間制限はしっかりとあるので、少しばかり急がねばなりません。
前方に見えているのは十二ヶ岳ではなく、その手前にある中ノ岳と言う、なんのひねりもない名前のピークです。ここから見ると、登り返しが結構しんどそうです。

あまり下ってほしくはないなという思いとは裏腹に、結構しっかりと下らされます。最終的に、小野小山山頂からは200メートル近く標高を落とします。

鞍部まで下ってきました。小野上駅があるのとは反対側の、高山村側から登ってくる道が合流します。この高山村は、周辺の市町村と合併はしておらず、今でも健在です。

下りきったら、そのあとに待っているのは当然登り返しです。縦走登山とはそういう言うものです。

中ノ岳の最高地点と思われる場所まで登ってきましたが、山頂標識が見当たりません。いくら投げやりな名前の山とはいえど、小野上三山の一つに数えられている山に、手製標識すらないなんてことがあるのでしょうか。

そう思いつつ先へ進むと、しっかりと標識が立っていました。単に山頂部が横に長いだけのことであったようです。

15時5分 中ノ岳に登頂しました小野上三山の真ん中にある山だから中ノ岳。なんともわかりやすい名称です。展望は一切なく、ここもただの通り道でしかないピークです。

中ノ岳の山頂からは、再び暗部に向かってしっかりと下ります。縦走登山とはそういうものです。大事なことなので2度言いました。

前方に最後の十二ヶ岳らしき山のシルエットが何となく見えていますが、すっかりと見上げる高さになってしまいました。なにも、こんなに下らなくたっていいじゃないですか。

中ノ岳を登って降りてしたところで、再び鞍部まで下ってきました。ここにも高山村方面へ下る道がありました。

公共交通機関の利用を前提とすると、吾妻線の駅がある南側から登るしか選択肢がありませんが、地図を見ると北側から登る登山道もかなり充実しています。
総じて人気の高い山なんだろうなというのは、何となく察せられます。
いよいよ小野上三山最後の一座にして、本日のメインディッシュであるところの十二ヶ岳へと取りつきます。男坂と女坂の2つのルートがあるようですが、当然ここは男坂一択です。わしゃあ男じゃけんのう。

進行方向の左側が、切り立った岩の絶壁になっているのが何となく見えます。男坂はこの絶壁の脇を直接登って行くらしく、なかなか登りごたえがありそうです。いっちょう気合を入れ行きましょう。

手もフルに使ってよじ登ってゆく道になりました。補助のためのロープが張られているのですが、足元の岩が濡れていて滑りやすく結構嫌な感じがします。

岩をつかもうとして手を伸ばした先に蛇がいて、危うく叫び声をあげるところでした。シャラシャラと音を立てて威嚇するのはやめなさい。蒲焼きにして食べてしまいますよ。
今は滑りやすいコンデションですが、ドライな状態ならそこまで難しくはなく、むしろ若干のアスレチック要素もあって純粋に楽しめる道だと思います。

急登を登りきると、行く先の頭上が大きく開けました。いかにも展望がよさそうで、期待が高まります。

15時50分 十二ヶ岳に登頂しました。当初の予定では、遅くても14時くらいまでにはたどり着くつもりでいたのですが、思わぬ苦戦を強いられました。いいやは暑かった。

山頂からはほぼ全方位に展望が開けており、こうして方位盤まで用意されています。山頂からの眺め関しては大いに期待してよいですよ。

え?この帽子ですか?私が朝から今日1日中ずっと被っていた帽子ですよ。これを被るのは群馬県にある山に登りに行く際の正装みたいものです。
さっそく展望の方を見て行きましょう。南側の正面には榛名山がドーンとあります。なんというか、非常に凸凹している山です。

山の中腹付近にたくさんの建物が立っていますが、この辺りが伊香保温泉だと思います。昔は結構いかがわしい感じの歓楽街だったのですが、今ではすっかりと小奇麗な温泉地にリニューアルされています。

榛名山の先には前橋の市街地や関東平野が広がっている・・・はずですが、どんよりとした雲が垂れ込めていてよく見えません。関東平野の広さは心の目で見て感じてください。

北側の高山村方面の展望です。方角的には遠くに上州武尊山や尾瀬の山々が見えるはずですが、こちらも状況は全く変わらずです。心の目で見てください。

これは北西側かな。こうして後から見返しても、どの方向を見たときの写真なのかよくわからなくなってしまいました。北西であっているなら白砂山などの上信越3国国境付近の山が見えるはずです。心の目で見てください。

とまあ本来はとても眺めが良い山頂なのですが、今日は雲が多めな上に空気も霞んでいて、遠望は全く望めない状態でした。やはり明らかに訪問時期を間違えてしまいましたな。
この山については、空気が澄んで遠くまでよく見える晩秋ぐらいの時期に登るのが一番よさそうです。
5.長々と林道歩きが続く、小野上温泉駅への下山行
(心の目で)展望を十分に楽しみました。ぼちぼち下山を開始しましょう。もと来た道には戻らずに、小野上温泉駅方面に下ります。

もうすでに下山する前に日没待ったなしの時間になりつつあるので、ここからは駆け足気味に参りましょう。この時点から早々と私の頭の中は、下山後の温泉モードに切り替わりました。一刻も早くこの不快な汗を洗い流したい。
入口からして藪っぽくて前途に一抹の不安を感じていましたが、下ってゆくといたって普通の登山道が続いていました。

道の脇に見るからに眺めのよさそうな岩があるのが見えます。温泉に急行したいのは山々ですが、ちょっと覗いてみましょう。

正面に最初に登った小野小山の姿がありました。ここまで小野小山そのものの姿を俯瞰できる場所がなかったので、ようやくにして全容を見ることができました。

小野上三山は伊香保温泉などの少し離れた場所から見るとかなり目立つ存在なのですが、目の前から見た分にはあまりこれと言った特徴は感じられません。まあなんというか、地味ですな。
足元に吾妻川がある谷底がよく見えています。まだまだかなりの比高が残っており、前途に絶望しか感じられません。パラグライダーか何かで一気に下りたいな。

ボヤいていても始まりません。下山後の温泉に思いをはせながら、黙々と下山という作業に取り組みます。

今度は見透し台と銘打たれた分岐がありました。見晴らし台ならともかく、見透し台とはまた変わったネーミングです。まあ、一応は見て行きましょうか。

先ほどの名もなき岩の方がずっと視界が開けているように見えますが、さてどんな感じでしょうか。あまり期待せずに見て見ましょう。

思った通り、あまり見透しがよくないです。開けてはいるのですが、特に何かが見えるというわけでもなく、どの辺が見透し台なのでしょうか。

一応は十二ヶ岳の姿が見えます。南側から見た姿はあまり急峻ではなく、中ノ岳方面から登った時とはだいぶ印象が異なります。

下山を続けましょう。小野上温泉駅方面の登山道は、全般的に傾斜が緩やかで、往路に登った小野上駅方面よりも歩きやすいです。ただゆるやかな分だけ大周りで、歩行距離自体は少し長くなります。

林道の終点まで下ってきました。登山地図上で十二ヶ岳登山道入口とされている場所です。

何やらもうゴールした感が漂いますが、ここから先の林道歩きがまだまだ長いです。小野上温泉駅側のルートは、全行程の半分以上が林道歩きとなります。

サクサクと駆け足気味に下って、舗装されている道に合流しました。

17時30分 十二ヶ岳登山口駐車場まで下ってきました。小野上三山縦走ではなく十二ヶ岳のみに登りたい場合は、ここからスタートするのが最短です。

最短というかここから往復する人の方が圧倒的に多数派で、駅から直接歩いて登るのはごく一握りのもの好きだけだと思います。
6.下山後に待ち受ける絶望
ここからは舗装道路をひたすら下るだけです。かなり長いので覚悟してください。

道の途中に安山岩の採石場があります。この林道にしてはやけに立派な道は、もともとこの採石場に出入りするために作られたものなのでしょう。

採石場を過ぎて以降も長々と下山行は続くのですが、いい加減時間も押してきているし、なによりも読者の皆様を退屈させるのは忍びないので、この先はスパッと省略いたします。
ということで場面は飛んで、家屋が立ち並ぶ文明社会まで下ってきました。

小野上温泉駅にはどうやら北口が存在しないらしいので、ガードの下をくぐって南口へ回り込みます。

18時40分 小野上温泉駅に到着しました。いやはや、よもやこんな遅い時間になってしまうとは思ってもいませんでした。

小野上温泉駅の素晴らしい点は、駅のすぐ目の前に日帰り温泉施設があることです。下山後のひと風呂が初めから約束されている訳です。

ということで張り切って風呂に急行しましょう。・・・それにしても全く人の気配が感じられないというか、何なら明かりが灯ってすらいないように見えます。はて?これは面妖な。

果たして入口の扉の前には、本日休館日と立札が無造作に置かれていました。・・・・・・・・

山頂からここまで下山後の温泉だけを楽しみにして降りてきたというのに、こんなの酷すぎるよぉぉぉ~(号泣)
深い挫折感と共に、がっくりと項垂れながら帰宅の途につくのでした。小野上三山への訪問をお考えの皆様におかれましては、くれぐれも小野上温泉ハタの湯休館日について事前によく確認しておいてください。

9割9分は自業自得により今回はだいぶ踏んだり蹴ったり感が漂う山行でした。本文中でも何度か繰り返しましたが、そもそも標高が千メートル少々でしかない小野上三山は、夏に登るべき山ではありません。
どうやら高山村側の登山道にはシロヤシオが咲くらしいので、訪問のベストシーズンとしてはツツジが咲く5月中旬から下旬頃にかけてか、あるいは紅葉が下りてくる時期になろうかと思います。
舗装道路歩きが長いのは少々頂けませんが、小野上三山の縦走コース自体はコンパクトに纏った良ハイキングコースであると思います。今回はあまりにも残念無念な結果に終わったので、いつか温泉の休業日をしっかり確認したうえで再訪したいと思います。
<コースタイム>
小野上駅(9:45)-小野小山登山道入口(11:20~11:40)-雨乞山(12:35)-小野小山(13:50~14:05)-中ノ岳(15:05)-十二ヶ岳(15:50~16:15)-見透し台(16:40)-十二ヶ岳登山口(17:30)-小野上温泉駅(18:40)
最後までお読みいただき、ありがとうございました。



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