小仏城山 巨大カキ氷を求め、酷暑の奥高尾を歩く

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東京都八王子市と神奈川県相模原市にまたがる小仏城山(こぼとけしろやま)に登りました。
小仏峠の傍らに立つ、高尾山のお隣の山です。夏山シーズンになると、山頂にある城山茶屋では超特大のカキ氷が販売されて、城山の名物となっています。
巨大カキ氷を求め訪れた真夏の奥高尾で待ち受けていたのは、想像を絶する酷暑の世界でした。

2019年8月10日に旅す。


warning!
夏場の奥高尾へご訪問の際は、熱中症に厳重警戒してください。水分だけではなく、塩分補給の用意もお忘れずに。

時はお盆休み初日。奥高尾は小仏城山へと出かけてまいりました。お目当ては、城山茶屋で販売されていると言う超巨大カキ氷です。
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東京出身で現在も東京在住の私には、そもそも帰省と言う概念そのものが存在しません。という事でこのお盆休みは、混雑すると分かり切っている中を遠出するより、近場でゆったりと過ごそうかと思った次第であります。

普段は大勢の人で賑わう高尾山一帯も、盆休み期間であらば比較的空いているであろうと言う算段です。

標高1,000メートルにも満たない低山故に、暑いであろうことは始めから織り込み済みです。そこで、すこしでも涼を得るべく巨大カキ氷を目指して歩きます。

しかし、そこで待ち受けていたのは想像を絶する酷暑の世界です。かつて経験したことのないレベルで、滝の様に汗を垂れ流しながら歩く、爽やかな要素皆無な登山の幕開けです。
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コース
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高尾山口駅より高尾山を経由して小仏城山へと登頂します。下山は相模湖駅方面へ。行動時間4時間少々の、とてもお手軽な行程です。

暑く無ければ気分良く歩くことが出来るでしょう。暑く無ければ。

 

1.盆休み初日の、いつもよりは人気の少ない高尾山口

10時7分 京王線 高尾山口駅
高尾山の玄関口、高尾山口駅へとやって来ました。現在の外気温は34度です。
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こんな気温の中を山登りするとか、もしかしなくても馬鹿なんじゃないだろうかと、軽く自問自答しつつ駅へ降り立ちます。

京王PRボードと称しつつも実質的は高尾PRボードに、早速お目当ての城山の情報が張り出されていました。そもそも京王線沿線には、高尾山ぐらいしかめぼしい観光地が無いんです。察してください
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駅前はさぞかし空いているかと思いきや、意外と人の姿がありました。わざわざ盆休みに高尾山にやってくるもの好きは、割と沢山いるものなのですね。
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駅に併設されている楓と言う土産物屋で、菓子パンと飲み物を調達していきます。山頂に茶屋があるので、昼食の調達は別しなくても問題はありません。
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ケーブルカー清滝駅へと向かいます。やはり、いつもよりかは若干人の数が少なめな感じです。
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こちらは本日の同行者、GWに登った男体山以来の登場となる友人YO君です。彼もまた私と同様に、帰省と言う概念を持っていません。
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観光地の土産物の定番である木刀が売られていました。使い道などないのに何故か妙に欲しくなる、男の子心をくすぐる一品です。私も中学生の時に、意味もなく買いました。
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清滝駅へとやって来ました。観光に来たわけではない我々は、当然ながらカネで標高を買うなどと言う惰弱な真似はしません。全行程を歩いて登ります。止めときゃいいものを・・・
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2.見た目は涼しげだが。まったく涼しくはない真夏の6号路

高尾山には、それはもう多種多様なコースが存在します。今回は、沢沿いで一番涼し気な感じのする6号路を選択しました。ケーブルカー駅の脇から、舗装路を登って行きます。
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七福神も暑そうにしていました。なにせ外気温34度ですからねえ。
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10分ほど登ったところで、ようやく山道が始まります。山頂はではおよそ1時間ほどの道のりです。さあ、暑いけど張り切って行ってみましょうか。
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要約すると「高尾山を舐めるな」。
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沢沿いに道が続いています。一見すると、とても涼し気な感じのする場所です。
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まあ、涼し気なのは見た目だけですけれどね。なにせ外気温34度ですから。
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こちらは道中にある岩屋大師です。日陰の洞穴なんて、これまたとても涼しそうな感じがするじゃないですか。まあ、見た目だけなんですけれど。
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仄かにお香の香りが漂う静謐な空間です。しかし、涼しくはありません。
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鐘がぶら下がっていましたが、叩くための棒がありませんでした。これは正拳突きで鳴らせという事でしょうか。

一号路方面との分岐を見送ります。ここは左です。「えーどっちー?」と迷っていた登山者がいましたが、彼らは地図も見ないで歩き始めたのでしょうか。高尾山を舐めすぎですよ。
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びわ滝の脇を回り込むようにして登って行きます。この滝は、薬王院の水行場です。
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滝に打たれたら涼しそうですよねえ。要予約ですが、部外者であっても水行体験は出来るようですね。
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まるで薮のように植物が繁茂していました。先頭を行くYO君は、今の所は確かな足取りでハイペースで突き進んで行きます。
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少しでも涼をもとめてか、水辺まで下って休んでいる人の姿を多く見かけました。暑いですからねえ。
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所々にこのように休憩スペースが存在します。無理はせずにゆっくり歩きましょう。熱中症になってはかないませんから。
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急坂はなく、ゆったりと標高をあげていきます。その分、最後の最後で一気に標高を稼ぐことになりますが。。
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僅かながら、まだアジサイが散らずに頑張っていました。
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朽ちた大木の残骸に苔が生して、とても良い雰囲気を放っています。残雪などは始めから存在せず、雨水だけが源であるにもかかわらず、驚くほどに水が豊富な山です。
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6号路を象徴する飛び石地帯へまで登って来ました。
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ここらはしばらく、飛び石伝いに沢の上を直接歩きます。
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ここは足元が非常に良く滑るので要注意です。防水の登山靴を履いているのであれば、石の上よりも水の中を直接歩く方が安全かもしれません。
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水の上を歩けば少しは涼しいかなと期待しておりましたが、全然涼しくはありませんでした。むしろ周囲の湿度が増して、不快指数が上昇した感じです。
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飛び石地帯を抜けると、最後に階段地獄が待ち受けています。YO君はこの階段にすっかりノックアウトされたらしく、この後しばらく口数が極端に少なくなりました。
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階段地帯を越えれば、もう山頂は目の前です。建設費1億5千万円のトイレの前で、1号路と合流します。
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11時25分 高尾山に登頂しました。
こんな暑さであるにもかかわらず、意外とたくさん人がいて少々驚きです。おそらく大半はケーブルカーで上がってきたのでしょうけれども。
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何だかもうお腹いっぱいな気分になってしまいましたが、ここはまだ通過地点に過ぎません。目指しているのはあくまでお隣の小仏城山です。
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1Lあったスポーツドリンクは、すでに飲みつくしてしまいました。山頂の自販機で追加しておきます。

お富士さんは完全に雲隠れ中です。まあ、この季節は仕方がありません。むしろ見えることの方が珍しいです。
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これではあんまりなので、見えている時の参考画像を置いておきます。
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季節がまるで違いますがご容赦ください。そもそも普段は、真夏に高尾山になんか登りませんので。この山のベストな訪問時期は、晩秋から冬にかけてであると思います。

 

3.城山を目指し、酷暑の奥高尾縦走路を進む

11時30分 立ち止まっていると決心が鈍りそうな気がしたので、休憩はせずに城山方面へと前進を再開します。
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登ってきたのとは反対側の、相模湖方面の道を下ります。
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奥高尾エリアに踏み入れると、流石に周囲に人の気配は殆どなくなりました。
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もみじ台の茶屋も至って空いています。高尾山の人の多さに辟易した人は、ここまで足を運べな落ち着いて静かに休息が取れるのでお勧めです。
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いつもぬかるんでドロッドロの奥高尾縦走路ですが、これだけ暑いとさすがに乾燥していました。
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前方に目指す城山の姿が見えて来ました。あそこまで行けば氷にありつける。
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下りきった後は緩やかに登り返しです。決してキツイ道ではなにのですが、いかんせん暑すぎます。汗のかき過ぎで、まるで夕立に降られたかのような状態です。
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もう少しであるにもかかわらず、耐えきれなくなり一丁平で小休止します。いやあ、暑い暑い。
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山頂まではもう一息。熱中症にならない程度に頑張って行きましょう。
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この通り、ビジュアル的にはとても涼しげに見えるんですけれどねえ。実際は気温30度オーバーの世界です。
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こんな暑い中を、トレランしている人を何人か見かけました。・・・狂気を感じます。

ようやく山頂が見えて来ました。
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12時30分 小仏城山に到着しました。
高尾山を出てからおよそ1時間での到着です。ほぼ標準コースタイム通りでした。暑かったぁ。
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山頂からは都心部の街並みを一望出来ます。しかし、やはり夏場だと霞んでしまって、あまりよくは見えませんでした。
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では早速、お目当てのカキ氷を頂きましょう。行列が出来ているので並びます。
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各種シロップの他に、プラス100円で練乳か小豆を追加できます。練乳があるか無いでは美味しさが格段に違うので、ここはケチらずに追加した方が良いでしょう。
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サイズがサイズだけに、出てくるのにはかなり時間が掛かります。結局30分近く待ちました。
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という事で特大カキ氷を頂きます。直前で日和って、メガ盛(500円)ではなく小(300円)の方を頼みました。小といってもこのサイズですが。
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くっはー!頭いてぇ
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二人掛かりで、15分ほどかけて何とか間食しました。デカすぎるのも考えようですね。途中で飽きて来ます。

 

4.相模湖方面に下山する

13時30分 目的は果たしました。下山を開始します。高尾山口まで戻るのは非常にかったるいので、このまま相模湖へ下ります。
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こちらのルートは、これと言った見所もないありふれた普通の登山道です。脇目も触れずに、黙々と高度を下げていきます。
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苔生した地蔵。この道に、古くから人の往来があったことの証です。
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ここで前方に絶景の予感です。
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絶景と言うほどの絶景でもありませんでしたが、眼下に相模湖の姿を一望できました。
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眺望ポイントを過ぎると、道の傾斜度が少し増してきます。こちら側から登るのは、なかなかんどそうですね。
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何故か首だけになってしまった地蔵がありました。ナイトハイク中に突然これがライトに照らし出されたら、相当驚くのではないでしょうか。
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やがて津久井の集落が眼下に見えて来ました。
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14時25分 富士見茶屋まで下って来ました。ヨモギ入りの草餅が名物ですが、流石にこの季節には置いていないようでした。
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そして、残念ながらまだゴールではありません。ここから相模湖駅まで、あと2kmほどの道のりです。
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町中では、サルスベリの花が見頃を迎え、沿道に華を添えていました。サルスベリは花期が長めの花なので、まだしばらくは楽しめます。
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夏の空以外の何物でもない雲が沸き立っていました。あの下はきっと今頃夕立でしょうな。
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灼熱の国道20を黙々と歩きます。暑い、暑すぎる。
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結局は暑さに音を上げて、底沢バス停でバスを待つことにしました。タイミングよく10分後に来るところだったのでね。
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ここから相模湖駅までは、乗車時間10分にも満たない距離しかありません。しかし冷房の効いた車内で涼めただけでも、十分に乗った価値があると思えるほどの暑さでした。
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という事で、実にあっけなく相模湖駅に到着しました。もう少し涼んでいたかったのに。
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冷房の効いた待合室が無い駅で20分ほど電車をまち、その後現れた高尾行きの電車に乗り込んで帰宅の途につきました。
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酷暑の奥高尾訪問記はこれにて終了です。
真夏の奥高尾と言うのが、ここまで過酷な環境にあるとは思ってもおりませんでした。やはり夏山シーズンは、例どんなに混雑していて面倒であっても、標高の高い山を目指して遠征すべきであると思い知らされた山行きでありました。
夏の高尾山は、ある意味アルプスの山へ登るよりも危険の高い場所かもしれません。夏山シーズンに訪問を考えている人は、くれぐれも熱中症対策を抜かりなく講じましょう。十分な量の水を携行し、決して無理はせずにゆっくりと歩いてください。

<コースタイム>
ケーブルカー清滝駅(10:15)-高尾山(11:25)-一丁平(12:05~12:15)-小仏城山(12:30~13:30)-富士見茶屋(14:25)-底沢バス停(14:35)

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最後までお読みいただき、ありがとうございました。

コメント

  1. T-Yamane より:

    はじめまして。
    ランキングからきました。
    山で食べるかき氷、格別な感じでいいですね。
    山は魅力です。
    また楽しみにしています。

  2. こうち より:

    地元です。
    流石に地元の人間(私だけでしょうか)でも
    8月には登らない山なんです。
    やはり、秋から冬がベストシーズンでスネ

  3. オオツキ より:

    >>1
    T-Yamane様
    コメントを頂きましてありがとうございます。
    なかなか食べ応えはありましたが、たどり着くまでの労力には見合ないかも?
    なんにせよ熱中症にだけは要注意です。

  4. オオツキ より:

    >>2
    こうち様
    コメントをありがとうございます。
    山頂でも気温は30度以上ありましたからね。夏には登らないのが正解だと思います。

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