平標山-仙ノ倉山 完璧なる晴天下の谷川連峰最高峰から望む大絶景

平標山から見た仙ノ倉山
群馬県みなかみ町と新潟県湯沢町にまたがる、平標山(たいらっぴょうやま)と仙ノ倉山(せんのくらやま)に登りました。
上越国境地帯にまたがる谷川連峰の西の外れに位置する山です。日本の中央分水嶺を構成するこれらの山並みは、大気が不安定なことが多く、なかなか快晴とはならない天気の気難しい場所であります。数多くの名峰が軒をつらねるこの一帯は、晴天となった時の眺望は圧巻の一言です。
完璧なる晴天の予報を携え、上越国境地帯の絶景を心行くまで楽しむ山旅をしてきました。

2019年5月25日に旅す。

超強力高気圧到来

時は日本のほぼ全域に晴天と熱中症の警戒情報が出された5月最後の週末。この週末は、日本列島上空のほぼ全域に一切の雲が存在しないと言う、パーフェクト・ド・ピーカンの予報が出されていました。

このような好機にあって山へ登りに行かないなどと言うのは、山の神に対する冒涜にも等しき振る舞と言えます。

完璧な晴天が約束されているとなれば、行き先は当然、眺望に優れた山であるべきです。と言うことで今回は、過去に一度訪問したものの、ガスガスで眺望を得ることが叶わなかった山へ再訪しようかと思ます。

候補として真っ先に思い浮かんだのが日光白根山と仙ノ倉山です。どちらも眺望の良さで知られる山であり、そして山頂到達を前にしてガスに見舞われてしまった、我が心残りの山でもあります。

この二つの候補のうち、日光へは比較的最近訪問したばかりであったため、今回は仙ノ倉山をチョイスしました。谷川連峰の最高峰にして、群馬新潟の山を広く見晴らすことの出来る好展望地であります。
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花の名峰でもあるこの山のベストなシーズンは、もう少し雪解けの進んだ6月の中旬以降であろうかと思います。今回は花は捨てて、眺望にすべてを賭けて行きます。

天気は予報通り、雲一つ無いまさしく完璧なる晴天。上越国境地帯の山並みを心行くまで眺める、会心の山行きでありました。
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コース
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平標山登山口より松手山コースを登り平標山へ登頂。その後、平標山から仙ノ倉山を往復します。下山は平標山の家を経由する周回ルートを取ります。

過去の訪問時と全く同じ行程です。

1.仙ノ倉山登山 アプローチ編 日帰りで行く上越国境地帯への旅路

6時25分 JR東京駅
日本海側にある山への日帰り登山を可能としてくれる、魔法の乗り物新幹線で、越後湯沢へと向かいます。
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車を持たない人間が新潟県の山へ日帰りするなどいうのは、上越新幹線無くしてはあり得ないことです。まさに夢の超特急です。とっても高いけどね。

車窓からの眺めは、どこまでも雲一つない晴天の空が広がっていました。「日本列島上空に雲無し」と言う予報は、今のところ完璧に当たっております。
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8時7分 越後湯沢駅に到着しました。過去に何度も訪れている駅なので、もはやすっかり見慣れた光景です。
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8時20分発の、西武クリスタル行きバスに乗り込みます。神楽みつまたスキー場の営業がこの週末までであるという事もあって、ボードを抱えた乗客の姿が目立ちました。
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スキー場のゴンドラが動いている様子が伺えます。麓にはもうすっかり雪がありませんが、上部には未だ滑走が可能なほどの雪が残されているのでしょう。
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8時55分 平票山登山口バス停に到着しました。ここまでの料金は600円です。スイカ・パスモには対応していません。
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お花シーズン最盛期ほどではないものの、そこそこの人数が下車しました。意外と人気ですね平標山。

登山口は、バス停から越後湯沢側に少し戻ったところにあります。
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2.谷川連峰の西の果てに立つ、無冠の名峰平標山

身支度を整えて、9時5分に行動を開始します。バスから降りた人よりもはるかに多くの登山者の姿がありました。車で来るの人の方が多数派であるようですな。
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頭上高くに見えている鉄塔が最初のチェックポイントです。標準コースタイムで1時間ほどの行程となります。
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本当に1時間もかかるのかと疑問に思うくらい近そうに見えますが、しっかりと1時間かかります。かなり巨大な鉄塔なので、遠近感が掴みにくいだけです。

ガイド付きの団体さんが入り口でミーティング中でした。平標山はいつの間にこんな、ツアー登山が行われるほどの人気の山になったのでしょうか。
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ここから登山道へと分け入ります。
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初っ端からいきなり急登りが始まります。後々にバテないためにも、始めは意識してゆっくりと登るのが良いかと思います。
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程なく1合目の標識が現れました。以前に登った際には、こんなものは無かったと記憶しています。近年の人気上昇に伴って、登山道の整備が進んでいるようです。
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早くも森林限界突破かと思うような場所に出ましたが、一時的なものです。直後に再び森の中へ戻ります。焦らずとも、中盤以降はずっと視界の開けた場所を歩くことになります。
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振り返った眼下には苗場プリンスホテルと、その目の前にある苗場スキー場のゲレンデを一望できます。ぱっと見た感じでは、神楽みつまたゲレンデほどの広さはなさそうです。
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二合目は見当たらず、いきなり三合目に飛びました。何でもない道の途中に、いきなりポツンと立っていました。
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依然として急峻な登りが続きます。後半の稜線天国にたどり着くまで、ここは我慢の登山です。
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急坂を登りきると、目の前に鉄塔が現れました。
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10時 送電鉄塔に到着しました。鉄塔の足元は格好の休憩場所となっており、多くの人が休んでいました。
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この場所が四合目とのことです。平標山までのコースタイムの配分で言うと、おおむね1/3の地点となります。
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国境(県境)地帯の山だけあって、この界隈の山はやたらと送電鉄塔だらけです。これらを保守するのも楽では無いでしょうな。
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森林限界超えまではもう一息です。絶景への期待に胸を膨らませながら、続きへ行って見ましょう。
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ガレ気味の斜面をトラバースします。雪が残っていたらイヤだなと思っていた場所ですが、幸いもう融けてなくなっていました。
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まだ新緑が芽吹いて間もない、この柔らかい緑色が実い美しい。個人的に、山を歩いていて一番気持ちが良いのは、新緑シーズンだと思います。
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またもや何もない中途半端な場所に、五合目の標識がポツンと立っていました。だいたいこの辺りが、中間手点であるという事なのでしょうか。
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五合目を過ぎてからほどなく、待望の瞬間が訪れました。ここから森林限界を越え、一気に展望が開けます。
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空には相変わらず雲一つなく、まさしくパーフェクト・ド・ピーカンです。・・・言っていてふと思ったのですが、フランス人の名前みたいな響きですな。

第二のチェックポイントである、松手山の姿が見えて来ました。コース名の由来にもなっている小ピークです。
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10時35分 松手山に到着しました。若干の空腹感を覚えたので、ここで一本立てることにします。
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目の前には、目指す平標山が堂々たる姿で横たわっています。若干分かりにくいですが、右奥の方に見えているのが山頂です。
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稜線上に出ると、残雪の姿がチラホラと目につくようになって来ました。ここはイヤな残り方をしておりますな。
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それにしても、天気が気難しい上越国境とは思えないような、この圧倒的なまでの快晴ぶりよ。
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普段であれば「ガスに巻かれてしまう前に山頂へ急がなくては」と焦って登る場面ですが、今日は余裕の表情を浮かべて、ゆっくりと絶景を楽しみながら登ります。

これはミネザクラでしょうか。豪雪地帯の山の上では、5月下旬になってからでも花見が楽しめます。
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背後を振り返ると、そこには苗場山(2,145m)がその特徴的な姿でもって横たわっていました。山頂部はまだまだ雪を纏ったままです。
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七合目の標識は、有り合わせの看板にプレートを張り付けるだけで済ませたようです。エコと言うやつですな。
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七合目を過ぎると、再び道の傾斜が増してきて急登が始まります。気合を入れて行きましょう。
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山頂はあそこです。まだまだ結構な標高差が残っております。
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目の前まで来ると、見上げる壁のような傾斜度です。
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平標山と仙ノ倉山は高山植物の宝庫として名の知れた山ですが、5月下旬だと花の季節にまだ少々早いです。咲き始めのミヤマキンバイだけが僅かに見られました。
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ハイマツのトンネルを潜って、グイグイと高度を上げて行きます。
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このガレ場に呑み込まれかけた階段には見覚えがあります。二年前も同じような状況だった気がするのですが、特に直しもせずにそのまま持ちこたえているのでしょうか。
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八合目の標識も、またもや有り合わせの流用です。
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急な階段の登りが続きます。周囲の登山者たちもみな辛そうにしていました。
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背後の雪をかぶった苗場山があまりにもカッコ良すぎて、ついつい何枚も同じような写真を撮ってしまいます。
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見下ろすとこの傾斜です。苗場山の撮影を口実にして、何度も立ち止まりたくなるようなしんどさが伝わるでしょうか。
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急坂を登りきり、ようやく平坦な場所に辿り着きました。
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この場所は6月中旬頃になると、辺り一面がハクサンイチゲに覆われたお花畑になります。今はこの通り、まったく華はありません。
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9合目も流用です。途中からあからさまに手抜きになりましたな。
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遠くに薄っすらと浅間山(2,568m)の姿が見えました。浅間山は上信国境上にある山なので、一応は関東地方の山を名乗る資格も有しています。
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平標山山頂の奥に、本日の目的地である仙ノ倉山がようやく姿を見せました。
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新潟や福島方面の山並みも見えます。関東甲信の山々とは残雪の量が桁違いです。
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これほど素晴らしい眺望の山であるにも関わらず、平標山は「なんたら百名山」等には一つも選ばれていない無冠の山であったりします。

この上越国境地帯という場所は、平標山の存在など軽く埋もれてしまうほどに、すぐれた山がてんこ盛りと言う事なのでしょうか。

12時5分 平標山に登頂しました。登り始めて3時間ほどの、気持ちの良いトレイルでありました。
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平標と書いてたいらっぴょうとは、面白い名前の山ですよね。江戸弁で言うと「てえらぴょうやま」になるのでしょか。べらんめい。

山頂の様子
広々としており休憩場所には事欠きませんが、ベンチなどは存在しません。レジャーシートを持参すると良いでしょう。
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登っている最中には見えなかった、新潟方面の眺望が開けます。期待通りの素晴らしい眺望です。
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3.仙ノ倉山登山 登頂編 天空の回廊のごとき稜線を歩き、谷川連峰最高峰の頂へ

ここから仙ノ倉山までは、稜線好きな人にはたまらない天国のような道が続きます。
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鞍部に向かって一旦下ります。急坂は無く、どこまでも緩やかな稜線が続いています。
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中央に見えているのが仙ノ倉山です。両脇の切れ落ちた急峻な山の多い谷川連峰にあって、平標山から仙ノ倉山に至る稜線だけは、例外的な場所です。
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思わず走り出したくなるような光景です。ここは普段、強風の通り道でもあるのですが、この日は終日に渡ってほぼ無風でした。
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植生保護のために木道の整備がされている稜線上を、緩やかに登り返します。
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振り返って見た平標山は、名前の通りのどこまでも平らな姿をしていました。
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仙ノ倉山の方も平標山に負けず劣らずの、のっぺりとした姿です。
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この東芝ランプは、視界不良時の目印として立てられているものです。谷川岳の稜線にも同じような目印が立っていますが、そちらはマツダランプだったような。
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谷川連峰の主脈が視界に飛び込んで来ました。谷川連峰と言う言葉からイメージされる通りの、鋭く切り立った山並みが続いているのが見えます。
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山頂の目の前までやって来ました。一度下ってから登り返します。
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最後の上りです。この斜面も、もう半月ほどすると一面のハクサンイチゲに覆われます。
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13時 仙ノ倉山に登頂しました。さあ、前回の訪問時はガスで何も見えなかった、谷川連峰最高峰からの眺望を思う存分味わってやることにしましょう。
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山頂の様子
平標山ほどではありませんが、広々とした空間が広がっています。ベンチなどはありません。
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東側には、日本の中央分水嶺を形成する、谷川連峰の山並みが連なります。
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ちなみに谷川岳はこれです。手前の大柄な山は万太郎山(1,954m)です。
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谷川連峰主脈の最低鞍部である毛渡乗越が眼下に見えます。あの場所の標高は1,568メートルで、仙ノ倉山山頂との標高差は実に400メートル以上あります。
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谷川連峰縦走はいつかやってみたいと温めているのですが、こうして見ると実に辛そうな道程ですねえ。無理はせず、肩の小屋に一泊して歩くべきか。

彼方に見えるのは、尾瀬の至仏山(2,228m)と燧ヶ岳(2,356m)です。どちらも一度は登ったことがあるのですが、花の季節に再訪したいな。
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手前の山が上州武尊山(2,158m)で、左奥に突き出ているのが日光白根山(2,578m)です。仙ノ倉山での心残りは本日解消されたので、今度は白根山にも再訪せねばなりません。
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南東に広大な裾野を広げているのは、言わずと知れた上州の名峰、赤城山(1,828m)です。関東平野を見下ろすように立つこの山は、遠くからでも本当に良く目立ちます。
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北西側に連なるのは越後三山方面の山並みです。やはり日本海側の山は雪の量が桁違いです。
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西に目を向ければ、ここまで歩いて来た平標山へと続く稜線の先に、苗場山を始めとする信越国境の山並みが連なります。
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期待していた以上の素晴らしい眺望でありました。これでこの山に、心残りは一切なくなりました。

4.仙ノ倉山登山 下山編 最後の最後まで続いた完全なる晴天

13時30分 仙ノ倉山山頂を辞去し、下山を開始します。いつの間にやら、周囲からは完全に人影が無くなっていました。ちと、ゆっくりしすぎたか。
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正午をすぎても相変わらず雲一つない、完全なる晴天の中を気持ちよく歩きます。日焼けがやばいことになっている予感がしますが。。
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平標山へ登り返します。この辺りは、浮石が多くて少々歩きにくいです。
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14時10分 平標山に戻ってきました。登山口で見かけたツアー団体が、ちょうど下山を始めようとしている所でした。
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下山は平標山の家を経由する平本新道を使います。特に用事はありませんが、なんとなくピストンよりは周回した方が飽きなくて良いかなと思った次第です。
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こちらのルートには、登山道上に雪渓が残っていました。グズグズに腐った雪なので、アイゼンは無くても問題なく歩けます。
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仙ノ倉山はこれで見納め。さらば仙ノ倉、素晴らしき眺望をありがとう。
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雪解け水が流れ込んで、すっかり登山道はドロドロのグチャグチャです。
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木道が現れてほっと一安心です。これでとりあえずは、泥に悩まされることはありません。
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またもや雪渓が現れました。先ほどよりは傾斜が急で少々緊張しましたが、こちらでも転ぶことなくなんとかクリアしました。
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木道をテンポよく下るうちに、平標山の家が見えて来ました。
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14時40分 平標山の家に到着しました。谷川連峰主脈上では数少ない、貴重な有人の山小屋です。
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雪解け水を谷底から汲み上げており、稜線の小屋であるにもかかわらず、無料で使える水場があります。これは大変有り難いですね。
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小屋から見上げた平標山は、まだまだ残雪期の装いです。この山が花咲く楽園となるのは、もう少しだけ後の事です。
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下山を続けましょう。帰りの16時15分のバスに間に合うかどうか、少々雲行きが怪しい時間になってきたので、少しばかりペースを上げて行きます。
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平標山の家を過ぎると、絶景タイムは終了となります。幾重にも九十九折れの付いた森の中の道を、脇目も触れずに黙々と駆け下ります。
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沿道にはコブシの花が見頃を迎えていました。
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その名の通り拳ほどの大きさがある、かなり大柄な花です。
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端緒な道が延々と続きます。このルートを登りで使うのは辛そうですな。
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15時25分 本橋登山口へ下って来ました。ここから平標山登山口BSまでは、標準コースタイムで55分の行程です。それでは間に合わないので駆け足下山を続行します。
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バス停までは、殆ど傾斜のない林道歩きです。この道がまた、意外と長い。
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右手の頭上彼方に、行きに下を通った送電鉄塔が見えました。
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ゲートが現れました。ここに水場があるので、こちら側から登る場合はここで補充できます。
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ゲートを過ぎると足元が舗装路に変わります。別荘地と思われる山道を足早に駆け降ります。
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16時5分 平標山登山口バスに到着しました。途中から急いだ甲斐あって、なんとかバス到着の10分前に戻って来ることが出来ました。
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時刻表よりやや遅れて現れたバスに乗り込み、帰還の途につきます。
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駅に着くなり温泉へと直行します。案の定激しく日焼けしていたらしく、激痛であやうく叫び声をあげる所でした。
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いつの間にか上越新幹線にも進出していたらしい青い新幹線へ乗り込み、帰宅の途につきました。
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予報通りの完璧なる晴天に恵まれて、ずっと心残りだった仙ノ倉山からの眺望を無事に回収することが出来ました。この週末に登山に繰り出した人は、どこへ行っても文句なしの大勝利だったのではないでしょうか。
太平洋側と日本海側の大気がせめぎ合う上越国境地帯の山は、もともと非常に天気の気難しい山域であり、このような完璧な晴天に行き合うことの出来る日と言うのは相当限られています。滅多に遭遇することのできないであろう、貴重なタイミングに行き合わせることが出来たのではないかともいます。
これから雪解けの進行と共に、仙ノ倉山の周囲には楽園のごときお花畑が出現します。もし梅雨の僅かな晴れ間を見つけられたのならば、この魅力的な稜線の山へと繰り出してみてはいかがでしょうか。

<コースタイム>
平標山登山口BS(9:05)-送電鉄塔(10:00)-松手山(10:35~10:50)-平標山(12:05~12:15)-仙ノ倉山(13:00~13:30)-平標山(14:10)-平標山の家(14:40)-本橋登山口(15:25)-平標山登山口BS(16:05)

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最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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