福島県桧枝岐村にある燧ヶ岳(ひうちがたけ)に登りました。
尾瀬ヶ原の脇に至仏山と向かい合うようにしてそびえ立つ、尾瀬のシンボルです。同時に東北地方の最高峰でもあります。
秋の尾瀬は一面が金色の草紅葉に覆われ、花の季節とはまた一風違った景観を作りだします。
秋晴れの空のもと、秋の尾瀬を満喫する日帰り登山をして来ました。
2018年9月28日に旅す。
今回の行き先は、至仏山と並ぶ尾瀬のシンボル燧ヶ岳です。尾瀬ヶ原から見上げた時のこの山の堂々たる姿は、日本の山岳風景の中でも屈指の景観だと思います。
燧ヶ岳には、以前よりずっと訪問したいと機会をうかがっていました。行くのであれば、当然狙いはベストシーズンである初夏の花の季節です。一泊して尾瀬ヶ原の散策とセットで訪問したいと考えていました。
ところが行こうとするたびに、悪天候やら夜行バスの席が取れないやらで、これまでことごとくフラれ続けました。そうこうするうちに今年も花の季節はつつがなく終わり、いつしか秋の気配が漂ってきました。
このままでは、結局行けずじまいになってしまう。という事で一念発起し、残っていた最後の夏休みを使っての平日登山を敢行します。
秋の尾瀬は、一面が草紅葉に覆われた金色の平原となります。花の季節ともまた違う、一つの尾瀬の顔であることは違いありません。
かくして訪れた秋の燧ヶ岳。少々雲が多めではあったものの、天気は上々で最高の登山日和となりました。
コース
大清水より三平峠を越えて尾瀬沼へ。尾瀬沼からナデッ窪コースを経て燧ヶ岳へ登頂します。下山は長英新道を通り、再び三平峠を越えて一ノ瀬まで戻ります。尾瀬沼を周遊しつつ燧ヶ岳にも登る充実の行程です。
このコースの総歩行距離は20km以上あります。日帰り登山としては健脚者向けの行程です。
また、標準コースタイム通りのペースで歩くと、大清水発の最終バスに間に合いません。いくらか巻く必要があります。極めてストイックなタイムアタック登山です。
1.燧ヶ岳登山 アプローチ編 夜行バスで一ノ瀬登山口へ
9月27日 21時25分 バスタ新宿。
大清水行きの夜行バスに乗車すべく、毎度お馴染みのバスタ新宿へとやってまいりました。
マンネリにならないよう毎回違うアングルでの撮影を試みて来ましたが、いい加減ネタが切れてきました。そもそも、このアプローチ編は本当に必要なのだろうか。。
関越交通が運行する尾瀬号に乗車します。終点の大清水までの運賃は4,700円です。大人気の路線でなかなか予約が取れませんが、今回はさすがに平日という事で無事に席を確保できました。
なお、大清水は「おおしみず」と読みます。「だいしみず」ではありません。素で間違えて関越交通のお姉さんに訂正されてしまった私が言うのだから、間違いありません。
尾瀬号は4列シートで、途中で2回休憩が入ります。通路側の席だったので、2度も起されてイマイチ良く寝れませんでした。途中でトイレに行か無くても平気な人は窓側優先になるようなシステムがあると嬉しいんですけどね。
4時 大清水バス停に到着しました。当然ながら、周囲はまだ真っ暗です。そして寒い。
これは下山後に撮影した大清水の光景です。ここから登山口のある一ノ瀬まで乗り合いタクシーが運行されていますが、始発便の発車時刻は1時間後の5時です。
本日の工程は極めてタイトでシビアな予定となっております。少しでも巻けるところは巻きたいので、始発を待たずにこのまま一ノ瀬まで歩きます。
4時15分 真っ暗な中身支度を整え、ヘッドランプを装着して行動を開始します。
一ノ瀬までは未舗装の林道が続きます。距離にして3.2kmほどで、あまり傾斜の無い緩やかな道です。
真っ暗な中を黙々と歩き続け、5時に一ノ瀬に到着しました。帰りはここまで戻ってくれば良いわけです。
今ちょうど、大清水を始発のタクシーが発車する時間ですね。巻けたのはせいぜい10分程度でしょうか。まあ、よいウォーミングアップになったと思うことにしましょう。
2.尾瀬沼と恐怖のスリップ木道
一ノ瀬の先から林道を離れ、登山道へ突入します。白山にあったような、足の裏の土を落とすためのマットレスが置いてありました。外来種の種子を尾瀬に持ち込ませないためのものです。
早速、尾瀬名物の木道が出迎えてくれます。昨日は雨だったという事もあり、木道の表面はしっとりと濡れています。そして濡れた木道と言うのがまた、異常に滑るのです。
時刻が5時30分を回ったあたりで、ようやく周囲はヘッドランプなしで歩けるくらいの明るさになりました。
途中に水場があります。岩清水と呼ばれる、名水として名高い湧水です。癖のない味でとてもおいしい。
岩清水を過ぎると、十二曲がりと呼ばれるつづら折れになった階段が続きます。濡れた木道の凶悪なスリップ効果により、転倒事故が後を絶たない難所です。ここは慎重に進みましょう。
十二曲がりを登りきると、前方に茜がさしてました。尾瀬の夜明けです。
この横向きの滑り止めスリットすらない木道は、油でも撒いたのかと思うくらい本当に良く滑ります。一時たりとも油断なりません。
5時55分 三平峠まで登って来ました。
登りは一旦ここで終わり、尾瀬沼に向かって降下が始ます。それはつまり、このスリップ木道を下らなねばならないという事になるわけですが。。
ヤメテー!どんな足の置き方をしようが必ず滑ると言う、どうあがいても絶望な状況でした。もう始めから滑る前提で、腰を沈めた低姿勢で下って行きます。
前方に尾瀬沼が見えてきましたが、眺める余裕はありません。少しでも気を抜くと即ズルッと行くので、常に足元に全神経を集中させて下って行きます。
神経をすり減らしながら下ることおよそ20分で、ようやく湖畔まで下りてきました。
尾瀬沼の脇に立つ、その名も尾瀬沼山荘です。尾瀬の小屋は基本どこも原則完全予約制で、山荘と名乗ってはいるものの、詰込み雑魚寝があたりまえの山小屋とはちょっと趣が異なります。まあ、観光地でもありますからね。
そして残念な事に、恐怖のスリップ木道はまだまだ終わってなどいなかったのです。むしろ、ここからが本番でした。
燧ヶ岳の袂まで、尾瀬沼の周囲をぐるっと回りこんでゆくわけですが、これがまたなかなかワイルドと言うか、端的に言えば整備不良気味な道でして、、
まあ、ずっとこんな感じです。滑ったら最後、尾瀬沼まで転げ落ちます。いや本当に。
尾瀬沼の周囲と言うのは、登山者ではない観光客でも歩けるように整備されているものだとばかり思っておりましたが、どうもそうではなく、場所によって整備状況はマチマチです。
尾瀬沼山荘から右回りに長蔵小屋方向に向かう木道は、きちんと整備され観光客でも歩けるような状態でしたが、左周りに沼尻に向かう道は、ほったらかしにされて荒れ放題状態です。
ここでようやく、本日の目的地である燧ヶ岳さんがお目見えです。木の隙間からずっと見えてはいたのですが、綺麗に見えるビュースポットが中々現れず、ここまでカメラを向けるのをずっと我慢していました。
山頂に雲がかかっておりますなあ。まあ、あの程度であれば、気温の上昇とともに上へ抜けてくれることでしょう。
高巻きするような場所もあり、結構なアップダウンがあります。この辺りは木道の水平移動だから、コースタイムをいくらか巻けるだろうと思っていた当てが完全に外れました。
尾瀬沼の周囲では、良い感じに紅葉が見ごろを迎えつつありました。よそ見しようものなら即スリップするので、紅葉を愛でる余裕など全くありませんでしたがね。
立ち止まって鑑賞。とは言っても、時間にもあまり余裕はないのですが。
しばらく進んだところで、不意に木道の整備状況が改善されました。滑ることに変わりはありませんが、斜めでないだけ全然マシです。
小沼と呼ばれる場所です。沼は見当たりませんが、オレンジに染まった草紅葉が美しい場所です。
燧ヶ岳の袂に位置する沼尻の休憩所が見えてきました。
私の持っている山と高原地図には、沼尻の休憩場は火災で焼失し、現在はトイレも何もないと記載されていました。いつの間にやら再建されていたのですね。
真新しい木材の香りがします。まだ再建されて間もないのでしょう。そして、このウッドデッキもまた異常に滑ります。まったく、尾瀬と言うのはどこに居ても油断がなりません。
日が昇ってきました。陽の光を浴びて金色に輝く草紅葉の美しさよ。
燧ヶ岳の頭上を覆う雲は、取れるどころかますます厚ぼったくなりつつありました。おや、これは当てが外れてしまったのか。
考えていてもしょうがないので、とにかく山頂を目指すことにしましょう。という事で、山頂までの最短ルートであるナデッ窪コースへと進みます。
沼尻から山頂までの標準コースタイムは3時間50分となります。ここまでスリップ木道で既にタイムロスしており、時間に余裕は全くありません。
帰りのバスの時間を勘案して、撤退開始時刻を11時に設定しました。登頂できていようがいまいが、11時になった時点で下山を開始します。
3.燧ヶ岳登山 登頂編 無慈悲なるナデッ窪の急登を乗り越え、東北地方最高峰の頂へ
普通の登山道に入ったというだけなのに、無性にほっとします。ここだって、泥まみれで決して歩きやすい道ではありませんが、それでもスリップ木道よりは遥かにマシです。
コース名の由来であるナデッと言うのは、雪崩の事を指しているそうです。冬場には雪崩の通り道になる窪みに沿ったルートだという事です。
川底のような見た目の道には、実際にわずかに水流があります。沢を遡っているようなものです。
湿った岩肌に、多くの苔が生していまいした。雰囲気や良しです。
徐々に周囲の視界が開けてきます。清々しいまでの直登一辺倒です。
背後の視界も開けてきました。急登故に尾瀬沼が見る見る小さくなって行きます。
ちなみにこのナデッ窪コース、登山道としての整備は一切行われておらず、道標もありません。ただの雪崩の通り道をコースと称しているだけです。
尾瀬沼の全体が見えるところまで登って来ました。いい眺めだぁ。
ナデッ窪を登りきると、正面に赤ナグレ岳が姿を現しました。このピークは登らずに右から巻きます。
燧ヶ岳は遠巻きに見ると双耳峰のような姿をしていますが、実際は2つどころではなく5個のピークを持つ複雑な形をした火山です。この赤ナグレ岳もその一つです。
続いて俎嵓(まないたぐら)が姿を現しました。燧ヶ岳で2番目に高いピークです。こちらは巻かずに登ります。
如何にも火山らしい、岩の散乱するガレた道です。ガスったり晴れたりを繰り返す中を上って行きます。
ガスの向こうに薄っすらと見えていのは、最高峰の柴安嵓(しばやすぐら)です。
9時30分 俎嵓に登頂しました。
標識がかすれてしまって見えませんな。見えたところで読めないと思いますがね。俎嵓と書いてまないたぐらって、いったい何語なんでしょう。
山頂の様子
ゴツゴツした岩に覆われた狭い空間です。あまり休憩向きではありません。
下の方は綺麗に晴れています。朝見た時から変わらず、山頂部だけが雲に覆われている状態のようです。
ここで待っていてもしょうがないので、柴安嵓へ向かいます。俎嵓から柴安嵓までのコースタイムは20分ほどです。
晴れた!山の神様の機嫌が変わらないうちに、大急ぎで山頂へと向かいます。
鞍部一帯がちょうどガスの通り道になっているらしく、見ている眼の間で目まぐるしく状況が変化してゆきます。
そして登り返し。距離こそ短いものの、結構エグイ登りです。ここが最後のひと踏ん張りです。
背後に先ほどまで居た俎嵓の姿が一望できました。ちなみに、最高峰の柴安嵓と高さは10メートルしか違いません。
9時45分 柴安嵓に登頂しました。
かなり気張って登ったおかげで、大幅にコースタイムを巻くことに成功しました。これで少なくとも1時間以上は、ガスが晴れるのを待つことに費やせます。
山頂の様子
俎嵓よりも広く平坦で、大勢が押しかけても収容できるだけのキャパがあります。休憩するならこちらの方が良いでしょう。
4.燧ヶ岳山頂から広がる大展望
さあ、時間はたっぷりとあります。尾瀬ヶ原を覆っているガスが取れるのを、じっくりと待ってやることにしましょう。
待つまでもなく、意外とあっさり取れました。眼下に広がるは尾瀬ヶ原です。今日は格好の散策日和でしょうな。木道は滑るでしょうけれど。
草紅葉がすっかり紅葉し、オレンジ味を帯びた金色の平原が広がっていました。
尾瀬ヶ原から、尾瀬沼を経由せずに直接燧ヶ岳へ登る、見晴らし新道と呼ばれるコースも存在します。聞いた話では、相当な悪路であるようですが。
尾瀬ヶ原を挟んだ向かいには、燧ヶ岳と並ぶもう一つの尾瀬のシンボル至仏山(2,228m)が横たわります。
こちらは上州の名峰として名高い赤城山(1,828m)。長大な裾野を引くひと際大きな山です。
こちらは難読な山名として名高い武尊山(ほたかやま)(2,158m)。
このオデキのような姿の山は、関東地方の最高峰である日光白根山(2,578m)です。
これは同じく日光の男体山(2,486m)です。燧ヶ岳は東北地方の最高峰ではありますが、福島県の南端にあるため、山頂から見えるのは関東地方の山ばかりです。
尾瀬沼の眺望は手間のピークが邪魔をしてイマイチです。俎嵓からの方が良く見えます。
山頂はガスったり晴れたりを断続的に繰り返していました。晴れるたびに一斉にカメラを抱えた人が走り寄って行く光景が、見ていて面白い。
5.燧ヶ岳登山 下山編 水浸しの長英新道を下る
10時30分 東北地方最高峰からの眺望を心行くまで堪能しました。ボチボチ下山を開始します。下山は危なっかしい急坂のナデッ窪ではなく、整備された正規の登山道である長英新道を使います。
特にもう用事もないので、山頂を素通りしてそのまま下山を続行します。
眼下に見えているのはミノブチ岳と言う名のピークです。長英新道はあの場所を越えて行きます。見るからに、尾瀬沼の眺望がすばらしいそうな場所ですね。
こんなに急坂でしたかねえ。登りと下りとでは全然印象が違ってきますな。
隙間から尾瀬ヶ原の姿が僅かに覗かれました。これでもう見納めです。
そして思った通り、ミノブチ岳は最高の尾瀬沼展望スポットでありました。奥には日光の山がそろい踏みです。
階段がありました。ナデッ窪では一切見かけなかった、文明の香りがする構造物です。
下草がかられた緩やかな尾根道を下って行きます。泥濘が酷いと噂の長英新道ですが、今の所は極めて歩きやすい道です。
こちらの平たいのっぺりとした山は会津駒ヶ岳(2,133m)です。秘境として名高い桧枝岐村にある山です。秘境と言われているだけのことはあって、圧倒的な山深さです。
長英新道の中腹付近では、今まさに紅葉がピークを迎えていました。赤に染まる登山です。
下るにつれて、大きくえぐれた土の道に水がちょろちょろと流れる、溝のような状態の道に変化しました。泥濘と言うよりは水浸しと言った方がシックリ来る状態です。
標高が下がってくると、今度は赤よりも黄色が目立つ、黄金色に染まる登山道となりました。
そしてついに、噂通りの泥濘地帯へと突入です。靴がはまって動けなくなるレベルの泥沼と化していました。
比較的歩きやすいとされている長英新道からして、この様です。燧ヶ岳には、まともな登山道など存在しないものと考えた方が良いかもしれません。
あれほど忌み嫌っていた木道が現れたと言うのに、思わずほっとしてしまったほど酷い泥濘地帯でした。
ようやく尾瀬沼が見えてきました。長英新道は、傾斜が緩やかな分だけ、かなりの長丁場な道でありました。
燧ヶ岳の山頂がすっかり遠くに見えます。登山道が大きく回り込む過程で、知らず知らずの内にこれだけ距離が離れていたようです。
長蔵小屋や尾瀬沼ビジターセンターなどがある一帯に向かって、木道を進んで行きます。この辺りの草紅葉は本当に素晴らしい。
13時 長蔵小屋までやってきました。
燧ヶ岳の最初の登頂者とされる、桧枝岐村出身の平野長蔵氏が建てた歴史ある小屋です。
向かいには売店もあります。燧ヶ岳の山バッジも売られているので、バッジコレクターの方は忘れずに立ち寄りましょう。
嬉しい靴洗い場もありました。ここで、靴ではなくズボンの裾を丹念に洗いました。とてもじゃないけれど、公共交通機関に乗り込めるような状態ではなくなっていたのでね。
尾瀬沼側から見ると、ピークは3っつあるように見えます。見る角度によって見え方が色々変わるのが燧ヶ岳の面白いところです。
尾瀬沼山荘へと戻ります。この辺りは軽トラでも走れそうな幅のある木道が整備されていました。こういうハイグレードな木道であれば大歓迎です。
尾瀬沼は、湖ではなく河川扱いであるらしい。河川法と言うのは実に意味不明ですな。
気持ちの良い湖畔の道が続いています。どうやら沼尻方面の木道だけがイレギュラーな存在で、これこそが本来の尾瀬沼周囲の光景なのでしょう。
尾瀬沼の対岸に佇む燧ヶ岳。時間帯によっては、逆さ燧が拝めたりするのでしょうかね。
6.恐怖のスリップ木道再び
今朝あれほど恐怖に打ちひしがられた木道を登り返します。表面はまだ少し濡れていましたが、朝に比べれば全然乾燥しています。
そんな訳で、割とあっさり三平峠までたどり着きました。問題はむしろ、この先の下りです。
まあ、滑ると言えば滑りますが、それでも朝よりは全然マシな状態でした。
朝は真っ暗で何も見えていませんでしたが、こんな立派な滝などもありました。確かに音だけは聞こえていたような。
この辺りの紅葉はまだ色好き始めでした。標高1000メートル付近にまで紅葉前線が下りてくるのは、まだもう少し先のようです。
無事にゴール。何度もスリップしながらも、一度も転倒はすることなく恐怖の木道を歩ききりました。いやー緊張した。
14時45分 一ノ瀬に下山終了です。
15時発の乗り合いタクシーがすでに待機していたので乗り込みます。料金先払い制で、大清水まで700円です。
朝方にヘッドランプを付けた状態で45分もかけて歩いたも林道を、乗り合いタクシーがいともあっさりと下って行きます。文明の力とは真に偉大です。
15時50分発の最終便バスに乗り込み。長い長い帰宅の途につきました。
長らくフラれ続けていた意中の燧ヶ岳に、ようやく訪問することが叶いました。基本的に尾瀬と言うのは常に混雑する場所なので、休みを取って平日に訪問するというのは、良い方法なのかもしれません
念願かなって訪れた燧ヶ岳ですが、では今回の登山は楽しかったのかと問われると、正直微妙です。ひたすら転ばないように足元に神経を尖らせる、非常に苦しい山行きでありました。晴天が続いて木道が乾燥しているときに訪問したい場所です。
燧ヶ岳はどの登山道を選んでも長丁場の山であり、基本的には泊りで登る山だと考えた方がよいです。日帰り出来ないことはないですが、極めてストイックな行程となることでしょう。
尾瀬沼湖畔で一泊し、湿原の散策とセットで登るのが、燧ヶ岳を最も楽しめる登り方だと思います。
<コースタイム>
大清水(4:15)-一ノ瀬(5:00)-三平峠(5:55)-尾瀬沼山荘(6:15)-沼尻(7:20)-俎嵓(9:30)-柴安嵓(9:45~10:30)-俎嵓(10:45)-長蔵小屋(13:00~13:20)-尾瀬沼山荘(13:35)-三平峠(13:50)-一ノ瀬(14:45)
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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