檜洞丸 満開のシロヤシオが咲き誇る、西丹沢の深山を歩く

犬越路ルートから見た富士山とシロヤシオ
神奈川県相模原市と山北町にまたがる檜洞丸(ひのきぼらまる)に登りました。
標高がおおよそ1,601メートルほどあり、西丹沢と呼ばれる領域の盟主と言える存在の山です。かつては秘境の山などと呼ばれていたこともある深山でしたが、今日では乗車時間が多少長くはなるものの、バスで袂までアクセスすることが可能です。ツツジの名峰として知られ、特にシロヤシオが咲く五月中旬から下旬にかけて多くの登山者で賑わいます。
白い花に彩どられ、最も美しく華やぐベストシーズンの西丹沢を歩いて来ました。

2018年5月12日に旅す。

今回は西丹沢の盟主、檜洞丸へと登って来ました。過去に何度も登っている山ではありますが、この山に白い花が咲く季節になると、毎年のように訪れたくなります。
檜洞丸のシロヤシオ
檜洞丸のシロヤシオが見頃を迎えるのは、例年では5月も下旬頃になってからです。しかしながら、2018年の春はあらゆる花の開花時期が前倒しされており、シロヤシオも例外ではありませんでした。

季節はまだ五月の上旬であったにもかかわらず、既に満開の時を迎えつつありました。

かつては西丹沢の秘峰と呼ばれたこの山も、今や「これのどこが秘境だッ」と叫びたくなるくらい多くの人が詰め掛ける、非常に人気の山となっています。
多くの登山者で賑わう西丹沢ビジターセンター
近年には特にその傾向が強まり、オーバーユースによる登山道の荒廃なども問題となりつつあります。

もっとも、これはツツジシーズン限定の光景です。シーズンオフになれば、ここは行き帰りのバスが貸切状態になってしまうこともあるような静かなる場所へと戻ります。

と言うことで、秘境の山がほんの一時華やぐその瞬間を見に、はるばる西丹沢へと繰り出しましょう。
ミツバツツジとシロヤシオ

コース
檜洞丸のコースマップ
西丹沢ビジターセンターより犬越路を経由して檜洞丸へ登頂。下山はつつじ新道を通って西丹沢ビジターセンターへと戻ります。

標準コースタイム7時間45分ほどの、檜洞丸登山としては最も一般的であろう周回ルートです。

1.檜洞丸登山 アプローチ編 秘境感など少しもない、激混みの西丹沢へ

7時5分 小田急線 新松田駅
始発電車を乗り継いで、西丹沢の玄関口である新松田駅へとやって来ました。割と頻繁に訪れている場所なので、もはやすっかりお馴染みの光景です。
新松田駅のホーム

新松田駅の跨線橋上にある富士展が見える窓から、いつものように本日のお天気を占います。
新松田駅の富士山が見える窓

結果はこの通り実に素晴らしい。本日は晴天に恵まれた、良き一日になりそうな予感です。
新松田駅から見た富士山

駅前のバス停には、かつて見たことも無いような大行列が出来上がっていました。はて?いったい何時から、西丹沢はこんな大人気の場所になったのでしょうか。
行列が出来ている新松田駅のバス停
臨時便が増発されるも、当然ながら座席にはあり付けず、1時間以上の行程を立ったまま過ごす苦行を余儀なくされました。

8時30分 長々と満員のバスにゆすられて、ようやく西丹沢ビジターセンターに到着しました。
西丹沢ビジターセンター
普段は下車するなり待ち構えているビジターセンターのスタッフに登山届けの記入を促されるのですが、この日はそれもありませんでした。人が多すぎて応対が出来なくなっているのでしょう。

身支度と登山届けの記入を済ませて、8時40分に行動を開始します。
西丹沢ビジターセンターのラブリー号発着所
tころでこのラブリー号と言うのは一体何者なのでしょう。ググってもまったく情報が出てきません。キャンプ場の送迎サービスか何かだったのでしょうかね。

まずは用木沢出合に向かって、舗装道路沿いに奥へと進んでいきます。
西丹沢の林道の沿道風景

つつじ新道の入り口を通り過ぎます。本日の予定では、下山時にここへ降りて来る予定です。
つつじ新道の入口
本日歩こうとしている周回ルートは、つつじ新道から登り犬越路方面に下るのが一般的です。私が辿ろうとしているのは、通常の逆走コースと言うことになります。

逆走にしたことに特に深い理由はありません。犬越路からの鎖場は、登りに通ったほうが面白そうだなーと思った次第です。

林道の周囲にはキャンプ場が多く存在します。西丹沢エリアはとにかく水が綺麗な場所なので、水遊びがしたいキャンパーには良い場所なのではないかと思います。
西丹沢のキャンプ場

奥へと進む登山者の群れが出来上がっていました。普段は静かな西丹沢にこれだけの多くのハイカーが殺到するのは、ツツジシーズン限定の光景です。
西丹沢の林道の沿道風景

早速シロヤシオがお出迎え・・・ではなく、これはただの白いツツジです。
白いツツジ

Uターン禁止だそうですよ。
白石オートキャンプ場のUターン禁止の看板
転回場代わりにされてしまっている駐車場の管理者としては、きっと思う所や言いたいことが沢山あるのでしょう。

9時 用木沢出合に到着しました。舗装道路歩きはここまでで、ようやく登山道に入ります。
用木沢出合の駐車場

犬越路までは2.5km。標準コースタイムで1時間30分の行程となります。
用木沢出合にある道標

2.西丹沢の美しき清流と深い森に触れる

登り始めは沢沿いの緩やかな道です。新緑の隙間から射す木漏れ日が実に眩い。
用木沢出合の登山道

用木沢公園橋を渡ります。このルートを象徴するのランドマーク的な存在の橋です。
用木沢公園橋

橋からは巨大な堤を一望できます。天然の滝でもなんでもない純然たる人工物ですが、かなりの大きさで迫力満点です。
用木沢の堤

用木沢沿いの道を登ってゆきます。この沢沿いの涼しげな雰囲気こそが、西丹沢の大きな魅力です。
用木沢沿登山道の沿道風景

この圧倒的な透明度を誇る水の美しさよ。
用木沢の水面
表丹沢の塔ノ岳付近しか歩いたことが無いようでは、丹沢の真の魅力に触れたとは到底言えません。「遠い」とか「バスの乗車時間が長過ぎる」等の文句を言っていないで、一度は西丹沢へ訪れるべきです。

一度触れれば、きっとその魅力に取り付かれることでしょう。

大雨で流されたのか、やっつけな補修をされた橋を渡ります。沢沿い登山道の整備と言うのは、果てる事の無い大自然の猛威との闘いにほかなりません。
用木沢沿いの荒れ気味の登山道

橋がかかっていない渡渉ヵ所もあります。水量が少ない時ならなんと言うこともありませんが、雨上り直後の訪問は避けた方が無難なコースです。
用木沢の渡渉地点

咲き始めのヤマツツジがお出迎えしてくれました。これはまだまだ前座のようもので、稜線上に出てからが本番です。
檜洞丸のヤマツツジ

沢沿いを外れると、ガレ場の急登が始まります。何気にかなりエグイ傾斜の道です。それではいっちょう、気合を入れてまいりましょう。
犬越路に向かうガレ場の登り

以前は危なっかしいハシゴが架かって場所に、いつの間にか立派な木製の階段が整備されていました。
犬越路手前の木製階段

沢沿いを離れてから、息を切らせながら必死になって登ることおよそ30分で、峠が見えてきました。
犬越路手前から峠を見上げた光景

10時5分 犬越路に到着しました。用木沢ルートは下山に使われることのほうが多い道かと思いますが、登るとなると結構ハードな道程でした。
犬越路の標識

峠の様子。
あまり広くはない空間ですが、ベンチが3っつ用意されており休憩向きな場所です。
犬越路の様子

峠に立つ犬越路避難小屋。2005年に立て替えられた2代目の小屋です。良く手入れがされており、中は非常に綺麗です。トイレもあります。
犬越路避難小屋

目指す檜洞丸の姿が見えました。この先は大きくアップダウンを繰り返す尾根歩きとなります。
犬越路から見た檜洞丸
最初に言っておきますが、この尾根歩きは最高ですよ

3.犬越路からの爽快なる尾根歩き

稜線上には、いかにも西丹沢らしい深いブナ林が広がっていました。
西丹沢のブナ林

見上げる大きさの巨木です。ブナ林は保水力に優れているのが特徴で、西丹沢に数多くある沢は、この豊かなブナ林によってもたらされています。
ブナの巨木を下から見上げる

犬越路を挟んだ背後に、大室山(1,587m)がドッシリと佇んでいました。丹沢山塊の中でも一際目を引く、非常に大きな山体を持った堂々たる山です。
犬越路付近から見た大室山

地味ながらも西丹沢らしい魅力に満ちた静かな山でした。

しばらく進むと、周囲にツツジが咲き誇るツツジロードに入りました。ここからが檜洞丸の真骨頂です。お花見登山を存分に満喫しましょう。
ミツバツツジに囲まれた登山道の風景

群落の規模で言うと、ツツジ新道よりもこの犬超路ルートの稜線上のほうがずっと大きいです。
犬超路ルートのミツバツツジ

振り向くとヤツが居ました。西丹沢は表丹沢エリアよりも富士山に近いため、塔ノ岳山頂から見るよりもずっと大きく見えます。
ミツバツツジと富士山

目の前に大笄(おおこうげ)が立ちはだかります。痩せ尾根や鎖場の続く急峻な山です。この山の存在が、犬越路ルートを変化に富んだ面白い道にしてくれていると言えます。
西丹沢 大笄

ここでようやく、お目当てのシロヤシオに初遭遇しました。期待していた通り、今まさに満開です。
犬越路コース上のシロヤシオ
犬越路コース上のシロヤシオ

トウゴクミツバツツジも負けじと咲き誇り、白と紫の共演が繰り広げられます。
ミツバツツジとシロヤシオ
ツバツツジとシロヤシオ

満開のツツジのトンネルの中を登って行きます。檜洞丸は今まさに、最高のシーズンを迎えていました。
ツツジに囲まれた登山道の風景

ここで最初の鎖場が現れました。このルート上には、全部で3っつの鎖場が存在します。一つ目は別に鎖が無くても通行できそうな、鎖いら無い場です。
犬越路コースの鎖場

鎖場を過ぎた辺りから、尾根の幅が狭まり周囲が切れ落ちてきます。
犬越路コースの沿道風景

小刻みにアップダウンを繰り返しながら進みます。
犬越路コースの沿道風景

続いて2番目の鎖場です。取り立てて特記事項の無い、至って普通の鎖場です。「普通の鎖場」というのも、なにやら変な日本語ではありますが。
犬越路コースの鎖場

見下ろすとこんな感じです。手足を乗せる事の出来る突起は豊富にあり、特に難し要素はありません。
犬越路コースの鎖場

2つ目を越えてすぐに、3っつめの鎖場が現れました。
犬越路コースの鎖場

こちらは足をかける場所がやや少なめですが、それでも特に難しくはありません。
犬越路コースの鎖場

以前にこのルートを下りに使った際には、もっと急だった印象が残っていたのですが、登りで使うと大分印象が変わりますね。なんと言うか、割と呆気ない鎖場です。
犬越路コースの鎖場

私が勝手に西丹沢標準仕様と呼んでいる鉄ハシゴがありました。同じ施工会社が整備を請け負っているからなのか、西丹沢エリアにある鉄ハシゴは、基本的にすべてこの形状をしています。
犬越路コースの鉄ハシゴ

鎖場を過ぎて以降も険しさは緩みません。しばらくの間、痩せ尾根の急登が続きます。
犬越路コースの沿道風景

しばしすれ違い待ちが発生します。早くも、つつじ新道から登った人たちが降りて来る時間帯になってしまったということですな。
犬越路コースの沿道風景

ついさっきまで目の前にあった大室山が、もうあんなに遠くに見えるようになって来ました。
犬越路コースから見た大室山

犬越路ルートが下山路として推奨されている理由の一つが、この展望の素晴らしさです。登り使った場合は、この絶景に背を向けて歩く格好になります。
犬越路コースから見た富士山と西丹沢

振り返るとこの急坂です。高度感は結構あります。
犬越路コースの沿道風景

高度が上がるにつれて、立ち枯れしたブナと笹原の広がる、これはこれでいかにも丹沢らしい光景に変わって来ました。
笹原の広がる犬越路コースの沿道風景
丹沢山系における稜線付近のブナ林の衰退は、酸性雨の影響とも害虫や鹿の食害のせいとも言われます。面積減少は止まる事を知らず、今なお年々減り続けています。

ようやく目の前に檜洞丸本体がその姿を現しました。西丹沢の盟主たるに相応しい、どうどうたる山容です。
犬越路コースから見た檜洞丸山頂部

標高1,500メートル付近のシロヤシオは、まだつぼみ状態でした。山頂直下の一帯が見頃を迎えるのは、もう少し先になりそうです。
犬越路コースの沿道風景
檜洞丸のシロヤシオはこうして広い標高域に渡って分布しているため、場所によって開花時期が微妙に異なり、比較的長い期間に渡って楽しむことが出来ます。

谷向かいに我が心の名山である、丹沢最高峰の蛭ヶ岳(1,673m)が姿を見せました。
犬越路コースから見た蛭ヶ岳

足元一面にコバイケイソウの覆い茂る場所まで来たら、山頂まではもうあと一息です。ラストスパートをかけて行きましょう。
檜洞丸山頂直下のコバイケイソウ群生地

足元の丸太に檜洞丸の名が掘り込まれていました。芸が細かいですね。
檜洞丸の名が掘り込まれている丸太

檜洞丸の山頂直下からは、西丹沢と呼ばれる一帯のほぼすべてを一望できます。視界内に人工物の姿が一切見えない、この圧倒的な山深さよ。
犬越路ルートからの展望
犬越路ルートからの展望

山頂直下最後の登りにして、丹沢名物の階段地獄が待ち受けていました。
檜洞丸山頂直下の階段

これは山ラブと読ませたいのかな。
山とハートマークが彫られた丸太

12時55分 檜洞丸に登頂に登頂しました。西丹沢ビジターセンターを出てから、実に4時間15分もかけての到着です。つつじ新道からだとだいたい3時間くらいで登れるので、まあ結構な遠回りでしたかね。
檜洞丸の山頂標識

山頂の様子
とても広々としています。木々に囲われているため、展望はあまりありません。
檜洞丸山頂の様子

山頂に小さなお社がありますが、これは比較的最近に作られたものです。この山が登山の対象となったのは近代になってからのことで、古くから続く信仰の謂れなどは存在しません。
檜洞丸山頂のお社
この山は近代になるまで、そもそも近づくことすらままならないような深山でありました。確かに現在の西丹沢ビジターセンターまで乗り入れている道が存在しなかったら、どうやって取り付いたら良いのか頭を抱えるような立地にあります。

こちらは檜洞丸山頂から丹沢最高峰の蛭ヶ岳へと続く、丹沢主稜の稜線です。今日はこちらへは進みません。
檜洞丸から見た蛭ヶ岳

4.満開のシロヤシオと無慈悲なるつつじ新道

13時20分 下山を開始します。帰路は西丹沢ビジターセンターまで最短距離のつつじ新道を下ります。
檜洞丸 山頂付近の登山道

目の前に見えているこの尖がった山は同角ノ頭(1,491m)です。まだ未踏破の山なので興味深々なのですが、この日は寄り道出来る時間は無かったのでパスしました。
檜洞丸から見た同角ノ頭
夜に用事があったので、どうしても帰りは15時40分発のバスに乗る必要があったのです。

犬越路ルートほどの展望はありませんが、こちらからも富士山の姿が良く見えました。
檜洞丸から見た富士山

ここを直進すると同角山陵方面です。今回は素直につつじ新道へと入ります。
檜洞丸 つつじ新道と同角山陵の分岐

新道と名が付く道はどこも大抵はそうですが、このつつじ新道と言うのは、山頂への最短距離を突き進む急勾配の道です。のっけから凄い傾斜の道が続きます。
檜洞丸 つつじ新道の下り

つつじ新道のシロヤシオも、満開の見頃を迎えていました。
檜洞丸 つつじ新道のシロヤシオ
檜洞丸 つつじ新道のシロヤシオ

シロヤシオと大室山。
檜洞丸から見た大室山とシロヤシオ

飽きもせずに、つい同じような写真を何枚も写してしまいます。
檜洞丸 つつじ新道のシロヤシオ
檜洞丸 つつじ新道のシロヤシオ

シロヤシオは葉のフチが赤く色付いているのが特徴です。この写真はその特徴を良く捉えています。
シロヤシオの葉

紫と白の共演が再び繰り広げられます。
檜洞丸 ミツバツツジとシロヤシオ

こちらのルートにも西丹沢標準仕様のハシゴがありました。
檜洞丸 つつじ新道の鉄ハシゴ

ツツジエリアが終わってしまったら、後はもう消化試合です。急勾配の坂道を勢い良く下っていきます。
檜洞丸 つつじ新道の様子

途中に一箇所休憩ポイントがありますが、大勢の人が休憩中で空きは無かったので、立ち止まらずに素通りします。
檜洞丸 つつじ新道の展望園地

標高が下がってくると、今度は山ツツジが咲いていました。こちらの見頃はもう少し先ですかね。
檜洞丸 つつじ新道のヤマツツジ class=

辺りに反響する沢の音が大きくなってきたら、急坂の終わりは近い。
檜洞丸 つつじ新道の光景

最後に尾根から沢へと降り箇所が鎖場になっています。渋滞が発生していました。
檜洞丸 つつじ新道の鎖場

14時45分 地図を持ってこなかった人への質問があることで有名な、ゴーラ沢出合まで下ってきました
ゴーラ沢出合
ゴーラ沢出合にある警告文

ここで沢を渡ります。誰がいつ架けたとも知れない、危なっかしい丸太の渡しが置いてありました。
ゴラ沢出合の渡渉地点
せっかく設置してくれた人の心意気を踏みにじるようですが、防水の靴を履いているのであれば、こんな細っこい丸太の上を歩くより浅瀬を直接渡った方が安全です。

ここまで来れば、下山はもうほぼ終わったようなものです。しばらくの間は水平移動になります。
檜洞丸 ゴーラ沢出合手前の登山道

沢沿いの湿った空間で、しばし苔の世界に癒されます。
岩に生えた苔

最後の最後に一気に高度下げると、間もなく車道が見えてきます。
檜洞丸 つつじ新道入り口付近の登山道
檜洞丸 つつじ新道入り口付近の登山道

往路で脇を通った、ツツジ新道の入り口へと戻って来ました。あとは道なりにビジターセンターへ引き返すだけです。
西丹沢の林道

15時20分 西丹沢ビジターセンターに戻ってきました。帰りも行きと変わらぬバス待ちの大行列が出来上がっており、面食らってしまいました。
西丹沢ビジターセンターにできたバス待ちの行列

行列が出来ていたのは臨時便でした。15時40分発の定期便の方で、何とか座席にありつけました。再び長い長い時間をかけて、帰宅の途に付きました。
新松田行きのバス車内

満開にはまだ少し早すぎるかと懸念しつつの訪問でしたが、蓋を開けてみればシロヤシオは満開御礼の真っ最中でした。天気も上々で申し分なく、最高のタイミングでの訪問ができたと思います。
檜洞丸のツツジは年々その知名度を増しきているらしく、近年では過去に経験が無いほど大勢の人が詰め掛けるようになって来ました。西丹沢ならではの秘境感を味わいつつ静かな山行きを楽しみたいと言う人は、むしろツツジシーズンを外して訪問するのも良いかも知れません。特に犬越路ルートは、展望も良く道も変化に富んでいて飽きる事がありません。気分爽快な歩いていて楽しい良コースで大変オススメです。つつじ新道をピストンしてしまうのは非常に勿体ないので、是非とも足を運んでみてください。
最後に、長くなったので一行にまとめます。西丹沢は良いところ一度はおいで。

<コースタイム>
西丹沢ビジターセンター(8:40)-用木沢出合(9:00)-犬越路(10:05~10:20)-檜洞丸(12:55~13:20)-ゴーラ沢出合(14:45)-西丹沢ビジターセンター(15:20)

犬越路コースから富士山を眺める登山者

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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