新道峠-御坂黒岳 極寒のfujiyamaツインテラスから望む展望

新道峠fujiyamaツインテラス
山梨県笛吹市と富士河口湖町の境界にある新道峠(しんどうとうげ)と黒岳(くろだけ)に登りました。
新道峠は富士山を望む御坂山地の尾根上にある峠です。笛吹市によって2022年7月31日にfujiyamaツインテラスというウッドデッキが整備されました。送迎バスを利用すると徒歩5分少々で到達することが可能で、誰でも手軽に訪問出来る富士展望スポットとして人気を集めています。ただしこの峠への訪問が手軽なのは、あくまでも送迎バスの運行期間中に限られます。
バスの運行期間が終了した後の極寒のfujiyamaツインテラスから、富士山の大展望を満喫してきました。

2022年12月18日に旅す。

時は関東地方の山間部にまとまった量の降雪があった12月中旬の週末。最近SNS上などで頻繁に目にするようになった、新道峠のfujiyamaツインテラスを訪問してきました。
fujiyamaツインテラス ファーストデッキ
新道峠はもともと富士展望の良い峠として知る人ぞ知る場所でしたが、笛吹市によってウッドデッキが整備されて、現在は観光地化しています。

芦川農産部直売所から、峠の直下まで通じている林道を走る送迎バスが運行されており、普段登山をしない人であっても手軽に訪問することが出来ます。

この送迎バスは、林道が冬季閉鎖される12月~4月下旬の期間は運休となります。そこで今回は、河口湖畔の自然生活館から直接歩いて登って来ました。
河口湖自然生活館バス停
観光客のいないこの時期であれば、人気のスポッットを貸し切り状態にできるだろうと言う目論見によるものです。

期待していた通り峠には誰もいませんでしたが、稜線上は思っていた以上にしっかりと雪山化しており、寒風が吹き荒ぶ極寒状態にありました。

峠からの景色を独り占めにした後は、せっかくなのでお隣の黒岳まで足を延ばします。寒さに震えつつ、冬の富士山麓の絶景を満喫してきた一日の記録です。
黒岳から見た河口湖と富士山

コース
河口湖から新道峠のコースマップ
河口湖周遊バス(red Line)の自然生活館バス停よりスタートして新道峠へ登ります。峠からはお隣の黒岳まで縦走した後に、久保田バス停へ下ります。

公共交通機関の利用を前提とした、新道峠を巡る周回コースです。

1.新道峠&黒岳登山 アプローチ編 降雪の翌日にゆく、富士山麓への旅路

7時3分 JR高尾駅
河口湖駅からのバスの乗り継ぎ如何の都合もあって、本日は普段よりも少しゆっくりとした始動です。甲府行きの鈍行列車に乗り込み、大月駅へと向かいます。
高尾駅のホーム

7時43分 大月駅に到着しました。こんな寒い盛りに山へ向かうのは、ごく一部の好事家だけだろうと思いきや、意外にも盛況です。世の中、物好きな人は意外にたくさんいるものですなあ。
中央本線 大月駅のホーム

駅のホームから見上げた大月市の山並みが、軒並み白くなっていました。この日の前日に、関東地方の山間部ではまとまった降雪があり、まだ積もりたてまもない新雪です。
221218新道峠-007
この週末は「ヒャッハー雪だー」が出来るのではないかと大いに期待していたのですが、期待通りの光景に思わずニンマリです。・・・その代わりと言っては何ですが、ありえないくらいにクッソ寒いですけれどね。

富士急行線に乗り換えて、終点の河口湖駅へと向かいます。富士五湖エリアに行くには新宿から中央高速バスに乗った方が早くて快適であったりするのですが、バスは道路状況によっては時間が読めないため結局はいつも電車を使っています。
富士急行線の大月駅

8時52分 河口湖駅に到着しました。周囲の乗客からは異国の言葉が飛び交っていました。だいぶコロナ以前の光景に戻ってきた感があります。
河口湖駅のホーム

さて肝心な富士山の状態はと言うと・・・ふーむ。見えてはいますが雲に纏わりつかれていますね。私が新道峠に到達するまでの間に晴れてくれると良いのですが。
河口湖駅から見た富士山0

9時発の河口湖周遊バスに乗車します。始発便がこの時間です。登山者的にはもう少し早い時間から運行してほしいところですが、登山者向けと言うよりは観光客向けの路線なので致し方ありません。
河口湖周遊バス

バスの車窓から、新道峠の訪問後に登ろうとしている黒岳の姿が見えました。思った以上にしっかりと雪山化していますねえ。これは大いに期待できそうです。
河口湖畔から見た黒岳

9時34分 終点の河口湖自然生活館バス停に到着しました。バスを降りるなり、湖からの寒風が吹き付けて来ました。さささ寒いんすけれど。
河口湖自然生活館バス停

2.新道峠まで延々と続くと九十九折れの道

せっかく目の前にあるのだから、峠へと向かう前に少し河口湖の光景でも眺めてから行きましょう。
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富士山は駅から見た時よりもさらに厚みを増した雲に纏わりつかれありました。右から左へと猛烈な速さで雲が流れており、相当な強風が吹いているであろうことが伺えます。恐らく山頂は猛吹雪に見舞われていることでしょう。
河口湖自然生活館から見た富士山
到着早々ですが小腹が空いたので、寒そうな富士山を眺めつつ軽い朝食を取りました。寒そうと言うか、実際に寒いんですけれどね。

動かずにじっとしていると寒くてかないません。凍えてしまう間にそろそろ歩き始めましょう。身支度を整えて、9時45分に行動を開始します。
221218新道峠-015

バス停から、前方に壁のように立ちはだかっている御坂山地にむかって、道なりに真っすぐ進みます。
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やがてT字路にぶつかりますが、ここを右へ進みます。道標の行先に新道峠とは書かれていませんが、亀甲台別荘地と書かれた方へ進めば問題ありません。
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最初のT字路を過ぎたら、後は最後まで道なりです。道に迷う登山者が多いのか、通りすがりの地元の方がわざわざ「道はわかりますか?」と声をかけてくれました。
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背後の富士山は、相変わらず帯状の雲にまかれています。峠から見た時に、ちょうど邪魔くさい高さにある様にも見えますが、さてどうなるか。今から一喜一憂していて仕方がないので、ともかく前進を続けます。
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30分ほど歩き続けたところで、ようやく道標上に新道峠の名前が現れました。河口湖側から登る人は、おそらく相当少ないんでしょうね。
221218新道峠-020

亀甲台別荘地に差し掛かったあたりから、道の上にチラホラと雪が積もった状態になり始めました。昨夜に雪が降った標高ゾーンに入ったようです。
亀甲台別荘地

樹氷化した木々がキラキラと輝いていました。。気温が上がってくればすぐにとけてしまうでしょうから、朝限定の光景です。
221218新道峠-022

崖際に鉄筋の基礎だけがあり、その上に雑草が繁茂しつつありました。ここも別荘として売り出すつもりだったのが、開発計画が頓挫してしまったのだろうか。
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巨大な砂防堰堤がありました。御坂山地は市街地のすぐ背後に立っているので、山地を流れ下る沢はどこもこうして厳重な治水的処置が施されています。
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堰堤の脇を過ぎると、程なく道の舗装が無くなりダートになりました。舗装されていないだけで、林道自体はもっと上まで続いています。
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いつの間にか頭上がすっかり雲に覆われて、日は陰ってしまいました。いよいよもって、峠からの眺めに黄色信号が灯ってしまいましたな。

周囲は完全に雪山の様相となりました。先行者の一人分のトレースが既にあり、最初に足跡を付ける権利は得られませんでしたが、それでも新雪を踏むキュッキュとした感触が気持ち良い。
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11時5分 新道峠登山口に到着しました。林道はまだ先へと続いていますが、ここから右にそれて山道へと分け入ります。
221218新道峠-027

まるで奥多摩のような杉林の中を、ひたすら九十九折れに登って行きます。面白味は無いけれど、一番効率よく標高差を稼げるタイプの道です。心を無にして粛々とまいりましょう。
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途中からアカマツとカラマツの針葉樹林に変わり、頭上が明るくなりました。足元の雪がだいぶ深くなってきたので、チェーンスパイクを履きました。
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先ほどから天気の方は、晴れたり曇ったりを目まぐるしく繰り返して一向に安定しません。今日は一日中ずっと、こんな感じの天気なんでしょうかね。
221218新道峠-030

登山口から登り続けることおよそ50分で、前方にテラスらしきものが見えて来ました。やれやれ、やっと到着しましたか。
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11時55分 新道峠に到着しました。芦川方面からなら観光客も気軽に登って来れると言う峠も、河口湖側から登るとしっかり登山でした。
新道峠セカンドテラス
峠の上に出るなり、これまでとは桁違いの冷たい強風に晒されました。寒い寒い寒い。

3.fujiyamaツインテラスからの展望

ツインテラスと言う名称から察せられる通り、テラスは二つあります。こちらはあまり広くはないセカンドテラスからの展望です。正面に富士山と河口湖がドーンと見えます。
新道峠セカンドテラスからの展望
危惧していたお天気の方は、頭上が暗雲に覆われてしまいましたが、幸いにも富士山は隠れることなくしっかりと見えています。

北西方向から強風が吹きつけているらしい様子がここからでも見て取れます。西高東低の気圧配置によって作り出される、典型的な冬の嵐状態ですね。
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と言うか、このテラスの上も十分にあり得ないくらい寒いです。手袋をしているのに指先がかじかんできましたぞ。

足元に、スタート地点の河口湖自然生活館が見えました。まっすぐ一直線に登って来た事がよくわかる光景です。
新道峠から見た河口湖自然生活館

芦川方面には手すりと階段が整備されていました。送迎バスのバス停から5分少々でここまで登ってこれるそうです。
新道峠

もう一つのファーストテラスの方に移動しましょう。場所は殆ど離れておらず、目と鼻の先の距離にあります。
fujiyamaツインテラス ファーストデッキ

こちらがファーストテラスになります。セカンドテラスよりもずっと広い空間です。今は雪に埋もれてしまっていますが、段差があって腰掛けられるようになっています。
新道峠fujiyamaツインテラス
案の定と言うか、テラスには誰もおらず完全な貸し切り状態です。バスもない時期のこんな寒い最中にやって来る物好きなんて、そうそういるはずもないでしょうからね。

眺めの方はセカンドテラスからのものとほとんど変わりません。まあなにせすぐ隣ですからね。河口湖と富士山を一望できます。
新道峠ファーストテラスからの展望

まさか今日富士山に登っているような酔狂人はいないと思いますが、山頂には凄まじい暴風雪が吹き荒れていることでしょう。こうして見ているだけでも寒くなってきます。
221218新道峠-038

右下の河口湖畔に見えているこの山は、山梨百名山にも選ばれている足和田山(1,355m)です。あまり知名度がありませんが、手軽に登れて富士山が目の前にドーンと見える良い山ですよ。
新道峠から見た足和田山

左方向の彼方には、山中湖とその背後の三国山稜が見えました。あの山の向こうは神奈川県です。
新道峠から見た山中湖と三国山稜

さらに左には、道志山塊における2大スターである杓子山(1,598m)と御正体山(1,681m)が並んで立っていました。
新道峠から見た杓子山と御正体山
道志山塊自体がマイナーエリアのようなものですが、この2座はその中では比較的に人気知名度とも高い方です。

SNS映えを強く意識しているであろう観光地だけに、こうしてしっかりとカメラスタンドか用意されていました。今日は貸し切りですが、オンシーズン中には待ち行列が出来たりするのでしょうかね。
fujiyamaツインテラスのカメラスタンド

3.ついでに黒岳まで足を延ばす

これで本日の主たる目的は達成されました。ですがまあせっかくここまで来ているのですから、お隣の黒岳まで足を延ばして行きましょう。黒岳は御坂山地の最高峰で、新道峠からの標高差は200メートル少々あります。
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尾根上は流石に積雪量がずっと多く、くるぶしまで埋まるくらいの深さがありました。既に先行のトレースが数人分あり、特に歩行に難儀はしません。
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峠から10分ほど登ったところに、新道峠の第一展望台がありました。先ほどのツインテラスが出来る以前から、富士展望の名所として知られていた場所です。
新道峠 第一展望台

ツインテラスからの眺めとはさほどの違いもありませんが、ここからも見事な富士展望が見られます。
新道峠 第一展望台からの展望
ガスが湧いてきてしまいましたが、頭上を覆っていた暗雲が晴れつつあり、天気は回復兆候であるように思えます。

ここにもしっかりとカメラスタンドがありました。あくなき映えを追求する新道峠です。
新道峠 第一展望台のカメラスタンド

予想通り頭上に青空が戻り、陽が射して来ました。先ほどまで冷え切っていた体が、瞬く間に温まって行くのを感じます。太陽すげえ。
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特に展望台と銘打たれていませんが、再び展望の開けている場所がありました。実に素晴らしい、やはり富士山は青空にこそ映えます。
御坂山地 破風山付近からの富士展望

背後には御坂山地の山並み。御坂には小粒ながらも良い山が多く、個人的にお気に入りの山域です。
冬の御坂山地

眼下に小さく、ファーストテラスのデッキが見えました。もう少し粘っていれば、テラスから青空の下の富士展望を拝めたのでしょうけれど、ここまで登って来てしまった今となっては後の祭りです。
221218新道峠-051

黒岳まではまだ距離があるはずですが、傾斜が緩んで平坦な空間が現れました。
221218新道峠-052

ここがどうやら、破風山と言う新道峠と黒岳の間にある小ピークのようです。標識が立っていなかったらピークであることにさえ気が付かないような、稜線上の小さなコブのような場所です。
御坂山地 破風山の山頂

前方に黒岳の姿が見えて来ました。こちら側から見ると、まるでお椀を伏せたような緩やかな形状をしています。
破風山から見た黒岳

鞍部に向かって一度僅かに下ります。それほど大きくは標高を落とさず、破風山からはほぼ水平移動様なものです。
221218新道峠-055

下りきった地点がすずらん峠です。ここから芦川のすずらんの里に下ることも出来ます。芦川に下ってもバスの本数が極端に少ないので、公共交通機関を利用しているのであれば河口湖側に下った方が無難です。
すずらん峠

黒岳に向かって最後登りです。一部ロープが張られている場所もありますが、見た目の通りに緩やかな山です。
221218新道峠-057

この辺りはもっと早い時間に到達出来ていれば、きっと見事な樹氷の森になっていたんでしょうね。陽が射して気温が上がって来た事もあり、すっかりとけて無くなっていました。
221218新道峠-058

13時35分 黒岳に登頂しました。ここへは過去に何度か訪れた事がありますが、狙っているわけでもないのに何故か毎回雪のある時にばかり登っていて、雪の無い状態の黒岳の山頂を一度も見たことがありません。
黒岳の山頂

黒岳の山頂は樹林に覆われていて展望がりませんが、5分ほど下った地点に展望台があります。と言う事で、着いて早々ですが移動しましょう。
221218新道峠-060

黒岳展望台へとやって来ました。新道峠でのどんよりとした曇り空が嘘のような青空が広がっていました。素晴らしい!
黒岳展望台からの富士展望

ちょうど逆光直撃の時間帯だったので、太陽が入らないように画角を調整してもう一枚。観光客でも登れる新道峠とは違い、こちらは登山者しかやってこれない場所ですが、眺望のクォリティに関しては文句なしです。
黒岳展望台からの富士展望

ここまで歩いて来た御坂山地の山並みです。やはり樹氷の大部分はとけてしまったらしく、朝に見た時よりは白くなくなっていました。
黒岳展望台からの御坂山地

4.黒岳登山 下山編 河口湖へ長々と続く尾根を下る

こうして寄り道もつつがなく終わりました。今度こそ帰りましょう。この先の河口湖方面への下山路は割と急峻で、何ヵ所かにロープ場があったように記憶しています。さあて、積雪状態だとどんな感じでしょうか。
221218新道峠-064

下り始めて程なく、展望の開けた場所がありました。身も蓋もないことを言ってしまうと、先ほどの展望台よりもこの名も無き展望地の方が全然良い眺めです。
黒岳からの富士展望"

果たして記憶にある通りの、急な下りが始まりました。気温の上昇で雪はグズグズに腐りつつあり、チェーンスパイクではグリップ力が少々心許ない状態です。
221218新道峠-066

枯れ葉とみぞれ状態の雪が合体して団子状になっており、どう足を乗せようが絶対に滑ると言う絶望状態になっていました。ロープを掴みながら、真面目に背を向けてゆっくりと慎重に下って行きます。
221218新道峠-067

若干うろ覚えですが、ロープ場はぜんぶ4~5か所にあります。ドライな状態ならなんてことはないのですが、雪があるとなかなか神経をすり減らす下山行です。
221218新道峠-068

またもや展望の開けた場所がありました。途中で飽きさせない良ルートだと思います。雪のない状態ならね。
221218新道峠-069

標高が下がるにつれて徐々に雪は少なく来ましたが、吹き溜まりがあったりするのでチェーンスパイクの外し時が中々見出せません。足の裏に巨大な枯れ葉団子が出来上がるのを定期的に叩き落としつつ下ります。
221218新道峠-070

長々と1時間30分以上下り続けて、ようやくゴールの河口湖が見えて来ました。
221218新道峠-071

最後は積もった枯れ葉によるスリップ地獄が待っていました。最後の最後までまで滑るまくる下山路でしたな。
221218新道峠-072

15時45分 黒岳登山口まで下って来ました。かなり慎重に下ったため、標準コースタイムを超過するペースでの到着でした。
221218新道峠-073

かつては下山地点に野天風呂天水と言う日帰り入浴施設が存在したのですが、残念ながら現在は廃業してしまっています。ここが健在なら、下山後の一風呂が約束されてたのですけれどね。
221218新道峠-074

登山口からバス停までは、舗装道路歩きがまだもうひと道あります。
221218新道峠-075

もみじ回廊なる場所にぶつかりましたが、当然もうとっくに落葉しており裸木を晒していました。道標などはありませんが、バス停へ向かうにはここを右に曲がります。
221218新道峠-076

もみじ回廊の脇に、何故か零戦52型の実物大の模型が飾られていました。
零戦52型の模型

木工模型工房と書かれた建物の隣に陳列されているので、これも木造の模型なのでしょうか。ちなみに正式名称は零式艦上戦闘機なので、読み方は「ゼロセン」ではなくて「レイセン」ですぞ。
零戦52型の模型

広瀬・久保田と言うバス停がありますが、こちらは朝に一本だけしか便がないと言う謎のバス停です。ここでも待っていても周遊バスは来ないのでご注意ください。
221218新道峠-080
河口湖周遊バスのバス停は、この先の大通りを左に曲がった場所にあります。

16時 久保田バス停に到着しました。次のバスが通る5分前と言う、ギリギリのタイミングでの到着でした。
久保田-竹美術館バス停

せっかくジャストタイミングで降りて来たのに、バスは10分以上も遅れてやってきました。
221218新道峠-082
車内は満員御礼状態で、乗客の9割は外国人観光客でした。コロナ以前の富士五湖エリアにおけるいつもの光景が戻りつつありますな。

バスは渋滞気味の道をのろのろと進み、40分近くかけてようやく河口湖駅に到着しました。
夕方の河口湖駅

二両並んだ特急車両を横目に、大月行きの鈍行列車に乗り込んで帰宅の途につきました。
河口湖駅に停車する富士山特急

新道峠のfujiyamaツインテラスは、SNS上で何度か目にしていて前々から気になっていた場所でした。
今回登ってみた感想としては、見える光景に関して言えば黒岳の展望台からの光景と大きな違いはありません。送迎バスにより誰でも簡単に登れるのが最大の利点です。その利点をあえて自からつぶしに行くような今回の河口湖側からのルートには、正直あまりメリットは無いように思えました。
人気の観光地だけに、オンシーズン中の週末はそれなりの混雑するようなので、この光景を独り占めにしてみたいと思うもの好きな方は、あえてバスの無い季節に下から歩いて登ってみては如何でしょうか。

<コースタイム>
河口湖自然生活館(9:45)-新道峠登山口(11:05)-新道峠(11:55~12:25)-すずらん峠(13:00)-黒岳(13:35~13:50)-久保田バス停(16:00)

221218新道峠-085

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

コメント

  1. しょうへい より:

    写真からでも伝わってきそうな寒そうな風景でしたが(河口湖周辺は寒いですね)、今年は雪がはやいのが、雪化粧に包まれた山々の景色が美しかったです。自分もオフシーズンの誰もいないような場所を歩きたいという天邪鬼な性格のところがあるので、誰もいない景色を独り占めしているオオツキさんをうらやましく感じて読んでいました。(ちょっと寒すぎていくのためらいそうだけどw)
    今年一年も、オオツキさんのブログを毎週楽しく読まさせていただきました。ありがとうございました。良いお年をお迎えください。

    • オオツキ オオツキ より:

      しょうへいさま
      コメントをありがとうございます。

      新道峠の送迎バスは4月下旬頃から再開予定なので、河口湖の周辺に桜が咲くくらい時期に行けば恐らくそこまで寒くはないと思います。

      ただ春になると空気がモヤーと霞んでしまうので、冷たく澄んだ空気の展望を楽しみたかったら、気合を入れて真冬に行くしかありません。

      どちらを選ぶかはあなた次第です。健闘を祈ります。

      良いお年をお迎えください。

  2. MM より:

    オオツキさん、明けましておめでとうございます!!
    昨年も新規投稿から数年前の過去記事まで、山行の参考にさせていただいたり勉強になったり、美しい写真に見入ったり楽しく拝読しました。
    今日の初日の出はどちらに登られたのかな〜また投稿を楽しみにしております。

    fujiyamaツインテラスとはなんともおしゃれな名前が付いているんですね。
    私も混んだ山は苦手なので人の少ないところに行きたいのですが、あまりにも人がいないと不安になります(^^;
    オオツキさんは破線ルートを歩かれることもあって慣れてらっしゃる?不安になることはありませんか?

    • オオツキ オオツキ より:

      MMさま
      あけましておめでとうございます。いつもコメントをありがとうございます。

      fujiyamaツインテラスは晴れの週末だと送迎バスに乗り切れない事態が発生するくらいには人気らしいので、混雑を避けたければ少々面倒でもバスの無い時期は狙い目ではあります。

      私はもともと静かな山が好みなので、人が少ないことはむしろ好ましい要素として肯定的に捉えがちです。さすがに人の往来がある痕跡を全く感じられないような状況の道には不安を覚えますが・・・