節刀ヶ岳-鬼ヶ岳 富士を目の前に望む御坂の鋭鋒

鬼ヶ岳から見た節刀ヶ岳
山梨県笛吹市にある節刀ヶ岳(せっとうがたけ)と鬼ヶ岳(おにがたけ)に登りました。
富士五湖の一つである西湖の北に位置し、山梨県の国中地方(甲府盆地)と郡内地方(富士河口湖町)の境界となっている山です。その立地上、富士展望が素晴らしい山として知られています。
初冬の澄み切った空気越しの富士展望に期待して訪れた山でしたが、山頂では前評判どおりの雄大な展望と、非常に残念な感じのする富士山の姿が待っていました。

2017年12月2日に旅す。

今回はマイナーな山梨百名山回です。御坂山地にある節刀ヶ岳に登って来ました。

節刀ヶ岳と言われてすぐにピンと来る人と言うのは、あまり居ないのではないでしょうか。何しろこの山、Wikipediaに個別ページが無いくらいマイナーな山です。

以前にも一度同じようなことを書いた気もしますが、ここでもう一度、御坂山地についておさらいしておきましょう。
御坂山地の地図
御坂山地は甲府盆地の南に位置し、国中地方(甲府盆地)と郡内地方(富士河口湖町)の境界を形成している山塊です。簡単に言うと、甲府盆地と富士山の間にある山塊です。

都内発でも日帰りが可能なエリアに属しては居ますが、公共交通機関によるアクセスはあまり良好とは言いがたい一帯となります。

まあ、基本的にはマイナーなエリアと言えるでしょう。

富士山周辺の山々の宿命として、御坂山地の山の多くは富士山の展望台としてだけ認知されていることが多いです。節刀ヶ岳について語られることもまた、その第一声は「富士展望良し」でありましょう。

そんな訳で、当の私自身も富士展望以外には特に何も期待せずに訪れたわけなのですが、この節刀ヶ岳、何気にすごいポテンシャルの持ち主でした。

コース
節刀ヶ岳-鬼ヶ岳縦走のコースマップ
大石峠バス停より大石峠を経由して節刀ヶ岳へ登頂。その後、鬼ヶ岳へと縦走し西湖湖畔の根場民宿へと下る。標準コースタイム6時間ちょっとの、長すぎず短すぎない程よい行程です。

1.節刀ヶ岳 アプローチ編 高速バスと路線バスを乗り継いで大石峠へ

6時45分 バスタ新宿
河口湖エリアへ行くには、中央高速バスを使うのが一番安くて早いという話を以前に人から聞いたので、今日はバスで行ってみようかと思います。
バスタ新宿

7時15分発の河口湖経由山中湖行きのバスに乗ります。富士山駅までの運賃は1,750円です。確かに富士急線で行くよりは安いです。
バスタ新宿に停車する山中湖行きのバス
・・・しかしよくよく考えてみると、新宿まで出るための運賃と時間を加えたら、別に安くはなりませんね。予約する前に気付けよと言うお話です。

<結論>
新宿より西に住んでいる人は、素直に中央線と富士急線を利用しましょう。

バスは満席でした。ちなみに、半分以上の人は富士急ハイランドで下車しました。
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時刻表より少し遅れて、9時15分に富士山駅に到着しました。とりあえず、確実に座れて寝れると言うのもバスのメリットと言えばメリットですね。
富士山駅のバスターミナル

本日の富士山はこの通り、雲に隠れております。節刀ヶ岳は富士展望が売りの山なのに、前途に早くも文字通りの暗雲が垂れ込めて来ました。
富士山駅から見た富士山

9時30分発の芦川農産物直売所行きバスに乗ります。11月30日までなら、土日祝日限定で7時50分発のバスが存在します。ちょうど先週で終わりと言うことです。なんとも間が悪い。
芦川農産物直売所行きバス

バスは安定の貸切運行でした。やっぱりマイナーなんですね。御坂山地と言うのは。この後、河口湖駅から2~3人が乗車してきました。
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おや、雲が晴れるかな。まあ、あとでガッカリしないように、あまり期待はせずにいる事にしましょう。
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バスはおよそ40分ほどをかけて河口湖をぐるっと回りこみ、10時5分に大石峠バス停に到着しました。登山開始時間としては少々遅いですが、公共交通機関頼みの身としては、こればかりはいたし方ありません。
大石峠バス停

バス停がある場所は、厳密に言うと大石峠の入り口です。現在は峠の下を若彦トンネルが貫いています。御坂山地のほぼ中央を貫く、全長2,600メートルものトンネルです。
若彦トンネルの入り口

2.(晴れていれば)富士展望良好の大石峠

まずは登山口へ向かって、トンネル脇を道を進みます。何故かトンネル入り口手前からの横道がなく、強引にガードレールを乗り越えました。
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舗装はすぐに無くなり、ダートに入りました。
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右手には、御坂山地の主脈が見えます。まずはこの尾根の上をめざして登っていきます。
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馬頭尊観音がありました。これが沿道にあるのは、その道に古くから人の往来があった証です。
大石峠の馬頭尊観音

しばらく進んだところで、分岐点が現れました。大石峠へ向かうにはここを右です。直進しても節刀ヶ岳の直下に出れるようですが、地図では破線ルートになっていますね。
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林道から外れた後も、しばらく舗装面が続きます。
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歩き始めて20分ほどで、ようやく登山道の入り口に到着です。ビニール紐で縛っただけの投げやりな道標の修理具合からして、このコースのマイナーさ加減が知れるというものです。
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始めは、まるで奥多摩の道のような圧倒的杉林です。
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・・・なんか毎回同じようなコメントをしている気がします。首都圏近郊の山で、杉の植林に汚染されていない場所というのは、もはや存在しないのでしょうか。

常々思うのですが、花粉症と言うのは明らかに公害ですよね。

この峠越えルートは、かつて若彦路(わかひこみち)と呼ばれた、甲斐(山梨)と駿河(静岡)を結ぶ鎌倉時代から存在する古道の跡です。
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古道由来の登山道らしく、幾重にも九十九折れのついた緩やかな道です。

半分くらいの登ったところで、水場がありました。水量は豊富です。水は十分持っているので、一口だけいただきました。
大石峠の水場
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標高が上がるにつれて、杉林を抜けて周囲が明るくなりました。相変わらず緩やかな傾斜の道が続いています。
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木の隙間から河口湖の姿が見えました。これは、頂上からは素晴らしいクオリティの展望が期待できそうですね。
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ようやく空が見えてきました。稜線の上に辿り着いたようです。
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11時40分 大石峠に到着しました。これで御坂山地の主稜線に乗ったことになります。ずっと傾斜の緩い道だったので、時間がかかった割にはあまり疲労は感じませんでした。
御坂山地 大石峠

稜線上にはススキの茂る原っぱが広がっていました。秋を感じさせる光景にうっとりです。冬並みに寒いけど。
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大石峠は、富士山展望スポットとしても知られています。それでは、あまり期待はしていませんが、一応見てみましょうかね。
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・・・
目と鼻の先にあるくせにまったく見えないとか、ガッカリ感が半端ないです。

マイナーマイナー言いすぎたからかでしょうか。

気を取り直して、節刀ヶ岳へと向かましょう。「富士山なんぞもう見飽きたわ」と、精一杯の負けを惜しみを口にしながら行動を再開です。
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3.節刀ヶ岳登山 登頂編 (晴れていれば)展望良好な御坂山地の主稜線

あまり歩く人のいない道なのか、一部踏跡が不明瞭です。尾根筋に沿って進むだけなので、迷うことは無いかと思いますが。
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倒木に道を阻まれたり、全般的にやや荒れ気味の道です。
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峠を出発して20分ほどで、山頂っぽい場所が見えてきました。
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金堀山という名のピークです。展望も何も無い場所ですが、ちょうど小腹が空いてきたので、ここで一本立てて弁当を広げました。
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目指す節刀ヶ岳本体が、ようやく木の隙間から見えてきました。もう一息といったところでしょうか。
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登り途中のザレ場から、河口湖の全貌を見渡すことが出来ました。全般的に靄っぽい天候です。晴天であらば、さぞや絶景でありましょうな。
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こちらは、ここまで歩いてきた御坂山地の主稜線。一番奥に見えているのが、御坂山塊最高峰の黒岳(1,792m)です。
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足元はザレ場の絶壁です。少し登山道からは外れた場所なので、足元には十分注意しましょう。
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山頂に近づくにつれて、周囲の植生が変わって来ました。この辺り一帯は一面コメツガ林です。
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この日始めて、反対方向から来た登山者とすれ違う。やっぱり人気無いですね。御坂山地は。
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金山方向との分岐地点に到着しました。節刀ヶ岳のピークは、主脈からは少し外れた支尾根上にあります。分岐からは往復10分位です。
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山頂直下は岩場になっていました。
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過去の経験則に当てはめると、こういう山頂直下が急に岩場になるタイプの山というのは、概して展望が良いものです。これは大いに期待が高まりますな。

山頂が見えてきました。これは絶対に展望が良いと、確信めいたものを感じさせる山頂部です。
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12時45分 節刀ヶ岳に登頂しました。
毎度お馴染みの山梨百名山標識です。交換したばかりなのか、真新しい状態でした。
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山頂の様子
背の高い木が何本か立ってはおりますが、それでも展望はすこぶる良好です。
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真正面には富士山。心の目で見ればきっと見える!
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そして、ここまで歩いてきた御坂山地の主稜線。何処までも続く尾根道と言うのは、見ているだけでもワクワクするものです。
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こちらは御坂山地きっての鋭鋒、釈迦ヶ岳(1,641m)。遠目にも目立つシルエットをしておりますな。あの山頂も、すこぶる展望の良い場所です。
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こちらのギザギザの稜線は、アスレチックな山としてそこそこ有名な十二ヶ岳です。本当に12のピークがあるのかは分かりませんが、かなり目を引く姿をしておりますな。
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ちなみに「一人づつ渡れ」の標識で有名な吊橋は、この谷間にあります。
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こちらは、この後に訪れる予定となっている鬼ヶ岳(1,738m)。鬼の角ように見るシルエットが特徴の双耳峰です。
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裏手には甲府盆地が見えました。奥にそびえているのは、奥秩父山塊主脈の山々です。
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いやはや、素晴らしい展望ではありませんか。何故これほどの好展望な山が、ほぼ無名の存在として埋没してしまっているのか、少々腑に落ちません。
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まさにパーフェクトな展望だと言えるでしょう。富士山さえ見えていれば。そう、富士山さえ見えていればね。

まったく!お前が不甲斐ないばかりに、100点満点にケチがついたじゃないか。
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世界遺産になったからって、最近調子に乗って弛んでいるんじゃないのか?
富士山の奴には猛省を促したい。

4.切れ落ちた急峻な山容の鬼ヶ岳

突然雲が晴れるなどと言うミラクルは到底起こりそうに無い雰囲気だったので、行動を再開します。
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金山を経由して、先ほども見えていた鬼ヶ岳を目指します。大石峠からの道中にあった金堀山といい、この辺は金の採掘が行われていたであろうことを示す名前の山が多いですね。
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尾根上の道を進みます。風が出てきて物凄く寒くなってきました。風上側の顔面がシビレる。温度計を持って来てはおりませんでしたが、地面が凍結していたので、少なくとも零度以下であったことは間違いありません。
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金山の山頂標識の存在に気がつかず、素通りしてしまいました。この写真の光景が山頂付近だったはずです。たぶん。
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まあ。それくらいどうでもいいピークだったと言うことです。(投げやり)
ともかく、金山から一度下って再び登り返します。
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鬼ヶ岳の山頂が見えてきました。鬼ヶ岳山頂には、鬼の角と呼ばれている岩が存在します。すでに小さく見えていますね。
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山頂直下は痩せた岩尾根となっています。特に危険と言うほどではありませんが、落ちたらタダではすまない高さなので、慎重に行きましょう。
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角が目の前に見ました。もう一息で山頂です。
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14時 鬼ヶ岳に登頂しました。
僅かに残っていた青空が完全に消えうせて、飴色のどんよりとした空になってしまいました。
鬼ヶ岳山頂

山頂の様子
大きな岩がいくつも転がっています。左右は切れ落ちており、あまり広くはありません。
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山頂で一際目を引くのは、やはりこの角です。なんとなく登れそうな感じがしたので、登ってみます。
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私は基本的に、煙と一緒で高いところが大好きなので、とりあえず登れそうなものであれば何でも登ります。

よっと。一番てっぺんに立つのは、よほどバランス感覚が優れていないと難しそうです。
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「セルフタイマーをセットしてからよじ登る」を試みていたら、不憫に思った通りすがりの親切な方がシャッターを押してくれました。
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ここ一番のドヤ顔を決める、煙と一緒で高いところが大好きな男の姿である。

角の上から、ここまで歩いてきた道を振りかえります。左の山が節刀ヶ岳。中央左よりの小ピークが金山です。右のピークは十二ヶ岳です。
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こちらは双耳峰のもう一方のピーク。痩せた岩々しい稜線が続いています。
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眼下には富士五湖の一つである西湖が見えました。個人的には、富士五湖のなかでは一番特徴の無いヤツだと認識しています。
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甲府方面の展望。晴れてさえいれば、南アルプスまでもを一望できることでしょう。晴れてさえいればね。
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5.鬼ヶ岳 下山編 泥濘の急坂を下り西湖湖畔へ

もう一方のピークを越えて下山します。山頂付近は結構険しい道です。
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鉄のハシゴなんかもあったりします。鎖だけでも何とかなりそうな斜度ではありますが。
鬼ヶ岳の鉄ハシゴ

こちらのピークには展望はありません。素通りしてそのまま下山開始です。
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山頂直下は、鎖場ならぬロープ場となっている岩の急坂でした。横着してストックを収容しないまま下ろうとでもしない限りは、特に難しくはないでしょう。・・・たぶん。
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見上げるとこんな感じです。後ろを向いて、しっかりと三点支持で下ればなにも問題はありません。
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下り始めて10分ほどで、(晴れていれば)視界の開けた場所に出ました。眼下には、うっすらと西湖の姿か見えます。
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雪頭ヶ岳の山頂らしいです。これも「せっとうがたけ」と読むのかな。ピークと言うよりは、稜線から張り出した肩のような場所です。
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眺望最高という表記に若干イラッとしました。今の光景の前では、悪い冗談にしか聞こえません。

確かに、晴れていれば最高の眺望なんでしょね(憤怒)
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この辺りの道は、どんな足の置き方をしようが絶対に滑る「どうあがいても絶望」な状態でした。ズルズルと滑りながら、小股のベタ足でチマチマと下っていきます。
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急坂が続きます。下山に遣う分にはあっという間に高度がさがるので良いのですが、こちらから登るのはかなり辛そうです。
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高度が下がってきたところで、カラマツ林に入っります。ここでようやく傾斜が緩みました。
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紅葉の名残が、ほんの少しだけ残っていました。秋の終わりを実感させられる光景です。
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脇の甘くない砂防ダムの横を通過します。
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山の中で良く見かける砂防ダムとしては、超特大級のサイズです。こんな大きさのものが必要なほど、激しい鉄砲水の発生する山なのでしょう。
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気になって調べてみたら、この沢はかつて麓の根場集落をまるごと押し流し、63人もの犠牲者を出した悲惨な土砂災害の発生現場でありました。

ダムを通り過ぎたところで、舗装された林道に出ます。
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ここまで来れば、麓まではあと15分少々です。
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富士山は相変わらず雲を身に纏ったままでした。全く反省が足りていませんな。
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16時10分 根場民宿入口のバス停に到着です。
西湖周遊バスのバス停となります。1時間に2本の運行で、17時台がラストです。何故かスイカ・パスモが使えないので、小銭を用意しておきましょう。
根場民宿入口バス停
・・・ところで、背後になにやら異様なものが写り込んでますねえ。

なんですかこれは。怖ええYO!
根場民宿入口バス停のマネキン

バスが来るまで若干の待ち時間があったので、最後に西湖と反省の足りない富士山の姿を写真に収めて、本日の登山は終了です。この場所も、晴れていたらさぞや絶景なんでしょうね。
西湖と富士山

帰路は素直に富士急線を使って帰還です。
夜の富士河口湖駅

富士山さえ見えれば100点満点だった。
節刀ヶ岳の感想はこの一言に尽きます。目の真にそびえる巨大な富士山(見なかったけど)に、眼科に広がる河口湖。背後には甲府盆地と奥秩父の山並み。節刀ヶ岳からの展望は、そのすべてがハイクオリティです。ロケーション的には、恵まれすぎていると言ってもいいほどではないかと思います。
節刀ヶ岳のみならず、御坂山地の山々は何処も非常に展望雄大で、小粒ながら良い山がそろっているように感じます。
これほどの好展望を持つ山々が、あまり名も知れずに埋もれているのは、やはりアクセス難が原因でしょうかね。しかしながら、この山には多少の不便を押してでも訪れるだけの価値は十二分にあります。是非とも晴天の日に訪れて欲しい山です。
次回は新緑の季節辺りを狙って、今度こそ富士絶景を拝みに再訪したいところであります。

<コースタイム>
大石峠入口BS(10:10)-大石峠(11:40)-金掘山(12:05~12:15)-節刀ヶ岳(12:45~13:15)-鬼ヶ岳(14:00~14:20)-雪頭ヶ岳(14:40)-根場民宿入口BS(16:10)

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最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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