黒姫山 北信の苔生す針葉樹林の中に佇む、黒き姫君

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長野県信濃町にある黒姫山(くろひめやま)に登りました。
長野盆地の脇に連なる、北信五岳と呼ばれる山群に属する独立峰の火山です。隣接する妙高山とよく似た、カルデラ火口の中心に溶岩ドームが盛り上がった特徴的なシルエットをしています。駅から直接登るこのできる交通アクセスの良い山ですが、人気知名度共にあまりなく、極めて静かなる山です。
ほぼ手付かずな原始の森が広がる、北信の黒き姫君に拝謁してきました。

2020年6月7日に旅す。

今回は北信のブラックプリンセスこと、黒姫山へと登って来ました。さほど知名度のある山ではありませんが、妙高山の隣にあると言えば大体の位置が伝わるでしょうか。
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人気の百名山である妙高山や、古くからの信仰の山である飯縄山など、辺りを名だたる名山たちに囲まれてしまっているためなのか、我らが黒き姫君にはいまひとつ人気がありません。

長野盆地を見下ろすことの出来る好展望の山なのですが、いかんせん少し地味と言う印象を持たれてしまうようで。

黒姫山は隣接する妙高山とよく似たシルエットの山で、山頂部はカルデラになっており、中心に溶岩ドーム跡が大きく盛り上がっています。
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妙高山はカルデラ内にある溶岩ドーム部分が最高地点であるのに対して、黒姫山は外輪山の方が若干標高が高くなっています。

見た目のインパクトという面において、黒姫山が妙高山よりやや劣ってしまっているのは、この辺が理由の一つと言えるのかもしれません。

しかしながら、黒姫山はイマイチな山なのかと言えばとんでもありません。原始性の高い針葉樹の森や、その森に生息するヒカリゴケ等など、この山には多くの魅力的な要素があります。
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密からは程遠いい、北信のマイナーな山を巡ってきた一日の模様をお届けします。

コース
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黒姫駅から直接歩いて、表登山道より黒姫山へと登頂します。下山は戸隠高原方面へと抜けます。公共交通機関利用の強みを最大限に活用した縦断ルートです。

1.黒姫山登山 アプロ―チ編 電車を乗り継ぎ、黒き姫君の下へ

5時38分 JR新宿駅
ピリッとしない曇り空の東京を脱出し、長野へと繰り出します。なお本日のお天気は、太平洋側は曇りで日本海側は晴れの予報となっております。
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長野県北部の山への日帰り登山を可能としてくれる、魔法の乗り物新幹線で長野駅へ向かいます。
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この速達タイプの「かがやき号」は、大宮の次はもう長野なんですね。まさか高崎すらすっ飛ばしてしまうとは恐れ入りました。

全席指定なので普段はケチって乗らないのですが、台風19号による車両水没の余波なのか、はくたかの本数を減らされてしまっているため、今回はやむおえず奮発しました。

7時39分 長野駅に到着しました。流石は新幹線です。高いけれど早い。早いけれど高い。
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長野駅でしなの鉄道に乗り換えます。この路線はかつては信越本線と言う名の幹線だったのですが、長野新幹線の開業に伴い、並行在来線として第三セクター化されています。
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平行在来線と言えるほどには、区間は被ってはいないと思うんですけれどね。

発車からしばらくたったところで、車窓に飯縄山の姿が大きく見えるようになりました。長野盆地内からであれば、どこからでも良く見える、地域を代表するシンボリックな山です。
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一方の我らが黒き姫君の方はと言うと、ガスッてしまっておりますな。これでは全然黒くありません。むしろ白姫山です。
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8時21分 黒姫駅に到着しました。コロナウィルス感染症対策の一環なのか、しなの鉄道名物(?)の手動ドアが自動で開いてしまい少々興ざめです。
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正面には妙高山がドーンとそびえているはずなのですが、こちらも黒姫様と同様に雲隠れを決め込んでいる最中でした。
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黒姫山は駅から直接歩いてのアプローチが可能な山です。とは言っても登山口まではそこそこ歩くことになるので、タクシーを利用するも良いかもしれません。電車の到着に合わせて、駅前には流しのタクシーが待機していました。
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コロナ禍で苦境に立たされているであろう地方のタクシー会社を支援する意味でも、登山口までタクシーに乗ろうかとしばし逡巡するも、結局は徒歩を選択しました。

タクシー代をケチった訳ではなく、「駅から歩いて登れる山」というキーワードに対して、個人的に強い拘りがあるからです。

2.駅から徒歩で黒き姫君のお膝元へ

腹ごしらえと身支度を済ませて、8時40分に行動を開始します。線路に沿って道なりに進みます。
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先ほど私を運んでくれた車両が、はやくも折り返して戻って来ました。しなの鉄道は一駅先の妙高高原駅までで、その先は同じく第三セクター線であるえちごトキめき鉄道となり、運行は分断されています。
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黒姫様は相変わらず白いヴェールを纏ったままです。晴れる予報ではありますが、果たして登頂までにこの雲は取れてくれるのでしょうか。
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沿道にはハナショウブが見ごろを迎えていました。関東地方とでは、季節感に1週間以上のズレがありますね。
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飯縄山の方にも、微妙な雲が纏わりついていました。確かにこれは、晴れと言えば晴れですな。ひょっとして、今日は最後までこの調子なのでしょうか。
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雲龍寺と言う名の寺の脇を通過します。ここまでは駅からずっと道なりです。
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この先は道が分かれます。5万分の1スケールの山と高原地図ではどっちが正解なのかイマイチ良くわからず、しばし考えこみました。
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正解はここです。この田んぼのあぜ道を進むのが近道となります。深く考えずに、黒姫山方向に向かって真っすぐ進みましょう。
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田植えを終えたばかりの田んぼ脇を進みます。もう少し早い時期に訪れれば、水を入れた水田に映る、逆さ黒姫山の姿を見ることができそうです。
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赤茶けた沢を渡ります。赤いのは、付近の土壌に鉄分が多く含まれているためです。黒姫山の南麓ににある柏原鉱山では、現在も鉄の採掘が行われています。
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黒姫山に近づくにつれて、前方に山そのもの姿は見えなくなりました。そろそろ麓に取り付いたのかな。
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9時10分 町民の森に到着しました。駐車スペースがあり、ここまでは車で入れます。登山届の投函ポストもあるので、ここで提出していきましょう。
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この先も、もう少しだけ舗装された道が続きます。
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鐘があったら、とりあえずは鳴らす主義です。これはクマよけ用の鐘ですね。それはつまり、この界隈には熊が住んでいるという事です。
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ここでようやく舗装道路を離れて、土の登山道が始まります。ここから山頂までのコースタイムは、およそ4時間となかなかの長丁場です。いっちょう気合を入れていき行きましょう。
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3.緑一色の山中に続く急登の道

登り始めて早々に、いきなり藪の中に突入しました。マイナーな山であるとは承知していましたが、初っ端からこの有様とは、前途に一抹の不安を覚えます。
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幸いなことに、薮に覆われていたのは入り口付近だけでありました。径は細いながらも、しっかりとした明瞭な踏み跡が続いています。
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登山道は林道と何度か交差しながら続いています。この道に一般車が入れるのかどうかは、よくわかりません。
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途中に一度だけ渡渉がありました。さほどの水量もなく、危なげなしに渡ります。
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沿道にはタニウツギがチラホラと咲いていました。今歩いている表登山道ルートは、樹林帯の急斜面を直登するコースであるため、お花に関してはイマイチであったりします。
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黒姫山で花を楽しみたかったら、表登山道ルートとは反対側となる西登山口から登るのが良いようですね。残念ながら、車が無いヤツお断りな登山口であるようですが。

咲き始めのレンゲツツジも僅かながらに咲いていました。僅かな株数しかなく、群生地と言えるほどの規模ではありません。
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見上げる高さの巨木が立つ場所にやって来ました。
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10時5分 シナノ木に到着しました。このルートを歩く登山者の多くが、この木の下で休憩をとって行く場所なのだそうです。表登山道における最初のチェックポイントと言った所でしょうか。
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百年以上前から殆ど変わってはいないのであろう、黒姫山の森の光景です。
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しなの木を過ぎると、登山道は七曲がりと呼ばれる一帯へ入って行きます。大きな九十九折れのカーブを繰り返しながら登り上げて行く道です。
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さてその七曲がりですが、数えながら歩いたわけではありませんが、明らかに7回以上は折り返したような気がします。左右に大きくジグザクと切り返しながら、緩やかに高度を上げて行きます。
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標高が高くなってきた頃で、周囲には徐々に広葉樹よりも針葉樹の姿が目立ち始めました。
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七曲がりを登り切ったところで4合目です。ここまでは比較的緩やかで歩きやすい道でありました。
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七曲がりを過ぎてからが、表登山道の本番です。一気に傾斜の増した急登が始まります。
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そしてついにここで、約束されていた未来に辿り着いてしまいました。黒き姫を覆い隠していたガスの中へと突入です。
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11時5分 地図に記載のある日ノ出岩だと思われる場所まで登って来ました。ここが5合目地点となります。
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これだけ森に覆われていると、とても日の出が見えそうにはありませんが。

暫しの間、代り映えのしない光景が延々と続きます。この五合目付近は、とにかく我慢の登山です。
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続いて6号目を越えます。この標高付近はブナ林帯であるとことです。さて、どんな感じでしょうか。
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相変わらずのガスの中ではありますが、心なしか空が明るくなってきました。このままうまい事、晴れてくれると良いのですが。
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わざわざ道標にうたわれていた通りに、素晴らしいブナ林が広がっていました。これはむしろガスっている方が、幻想的で良い雰囲気であるかもしれません。
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4.苔生す原始の森とヒカリゴケ

7合目に入りました。ここからはダケカンバ帯であるという事です。
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その割に、ダケカンバの姿はあまり見かけません。周囲は何時しか、いかにも火山らしい岩の散乱する道となっていました。
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そうそう、黒姫山を語る上で忘れてはいけないのがヒカリゴケです。湿っている暗がりの場所を好んで自生します。例えばここなんて、いかにもヒカリゴケがありそうな場所です。
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そう思って覗いた見たら、本当にありました。こんなにアッサリと見つかるとは、少々驚きです。
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ヒカリゴケは自ら発光しているわけではなく、周囲の光を反射して光っているように見えるだけです。環境の変化に対し極めて脆弱な存在で、環境省の絶滅危惧種レッドリストにも登録されています。

じっくりと眺めていると、何故かゴーストバスターズ2を思い出しました。なんと言うかこう、ゲル状の粘液っぽく見えませんか。
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頭上が明るくなってきました。真っ白なガス越しに、微かに太陽の熱を感じます。ガスが取れるか。
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晴れた!顔を覗かせた青空に思わずガッツポーズです。
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眼下には見事な雲海が広がっていました。山の中腹を覆っていた雲を突き抜けたようです。
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登山道上に、チラホラと残雪の姿が見えるようになってきました。この豊富な雪解け水がもったらす湿気と冷涼な空気が、ヒカリゴケが生育できる環境を作り出しているのでしょう。
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八合目まで登てきました。この辺りはまさにヒカリゴケ地帯です。
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ちょっとした岩の隙間を覗くと、こうして至る所にヒカリゴケが生えています。これほど大量に密生している場所はそうそう無いのではないでしょうか。
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地面一帯が苔生した、しっとりとしたウェットな空間です。まるで庭園か何かのような、雰囲気の良い空間が広がります。
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マメザクラが咲いていました。暦は既に6月に入っていると言うのに、高山帯の季節の移ろいは、それだけ遅れてくるものなのですね。
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ずっと厳しかった急登が、ようやく緩んできました。稜線が近いようです。
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5.黒姫山登山 登頂編 雲海の広がる好展望な姫君の頂へ

12時45分 外輪山の稜線に乗りました。ここまで来れば、山頂まではもうあと一息と言った所です。
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山頂へ向かって稜線を進みます。高低差は殆どなく、気持ちよく歩ける道です。
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子黒姫の異名を持つ御巣鷹山の姿が見えました。カルデラの底からせりあがってきた溶岩ドームの跡です。なお、御巣鷹山には登山道が無く、登ることは出来ません。
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御巣鷹山の背後には、未だに雪を頂いたままの頚城(くびき)山塊の山並みが連なります。
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足元のカルデラの底に、池と湿原が広がっているのが見えます。大池と呼ばれる池で、周囲は高山植物の宝庫なのだとか。
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時間があれば是非とも足を延ばして行きたいところではあるのですが、帰りのバス時間を考えると少々厳しそうです。

山頂が見えました。
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13時 黒姫山に登頂しました。ほぼ標準コースタイム通りの時間を費やしての登頂です。思いのほか厳しい道程でありました。
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山頂の様子
大岩の散乱する開放的な広々とした空間です。周囲には背の高い樹木も少なく、展望が開けます。
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下界は雲海の下です。近くにナウマンゾウの化石で有名な野尻湖があるはずなのですが、雲に隠されて全く見えません。
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お隣の飯縄山が、頭だけを僅かに覗かせていました。足元には戸隠高原の森が広がります。
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遠く彼方に八ヶ岳連邦の姿が見えました。晴天率が高いことで知られる八ヶ岳は、今日も見事に晴れているようです。
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反対の北側には、妙高山が大きく裾野を広げています。こちらは朝見た時の姿とさほど変わらず、しつこい雲に纏わりつかれていました。
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この真っ白な山は新潟焼山(2,400m)でしょうか。右隣の山が火打山(2,462m)だと思われます。馴染みの薄い山域なので、山座同定にイマイチ自信が持てませんが。
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6.黒姫山登山 下山編 気持ちの良い外輪の稜線歩きと、樹林帯の急坂

13時30分 日影が一切に無い山頂に留まっていると、暑くてかないません。ボチボチ下山に移ります。元来た道には戻らずに、このまま前進して戸隠高原へと抜けます。
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眺めの良いハイマツ帯の稜線が続きます。風当りの問題なのか、深い森に覆われた外輪山の東側とは異なり、西側の方は森林限界を超えていました。
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暫しの間、天空を歩くがごとき外輪山の空中散歩を楽しみます。
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分岐地点へとやって来ました。先ほど足元に見えていた、カルデラの底にある大池方面に向かうのであればここを右です。
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当初は立ち寄って行くつもりで計画を立てていたのですが、とある事情により今回は寄り道を断念します。

その事情と言うのは、コロナ対策という名目で、戸隠高原を発つ最終バスの時間が繰り上げられてしまっていたためです。本来は18時30分の最終便があったのですが、それが無くなりタイムリミットは17時になってしまいました。

振り返って見た黒姫山の山頂です。大池の散策は、次回への宿題としましょう。体の良い再訪の口実も出来たことだし、未練を断ち切ってこのまま下山へ移ります。
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ふたたび周囲をガスが覆い始ました。冷たく湿った風が火照った体に心地よい。
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ガスっては晴れるを断続的に繰り返します。日陰が一切ない稜線であるので、ピーカン照りだと暑さに苦しめらることになりそうです。
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足元にイワカガミを発見しました。きっと大池の辺にはもっと花が沢山咲いているんだろうなあ、といまだに未練タラタラモードです。
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外輪の稜線を外れ、登山道が急降下を始めました。あとはもう、黙々と下り続けるだけの消化試合です。
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14時40分 下山を開始してから1時間と10分が経過したところで、広場になっている場所へと辿り着きました。
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またもやしなの木です。黒姫山はどこの登山道から登っても、しなの巨木がチックポイントになっています。信濃の山らしくて良いですね。
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単調な下りはなおも続く。こちらのルートにも、大変すばらしいブナ林が広がっていました。太古からほとんど変わらないであろう、原始の森です。
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15時5分 新道分岐と呼ばれる地点まで下って来ました。林道経由の最短ルートと、少し遠回りになるけれど古池を経由するルートに分かれます。
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7.水を抜かれて干上がってしまった古池

ここは当然、古池経由の一択です。古池と言うのは、農業用に作られた人工のため池らしいのですが、付近には水辺の草花が多く見られるのだとか。
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タケノコ掘りを禁じる看板が、やたらと沢山立てられていました。マツタケならいざ知らず、タケノコ泥棒と言うのは、そんなに大勢いるものなのでしょうか。
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倒木の大群に行く手を阻まれました。これはまた、ずいぶんと派手になぎ倒されましたね。やはり昨年の台風19号によるものでしょうか。
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倒木地帯を突破すると、今度は渡渉がありました。橋とは言えないような、危なっかしい丸太が並べられているだけです。
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涼し気なな水辺の光景にしばし癒されます。ここで汗だくだった顔と頭をザブザブと洗ってスッキリしました。乾燥の事など一切考えなくてよいのは、坊主頭の特権です。
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古池が見えて来ました。あれ?なんだか茶色い・・・
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古池の水は抜かれてしまっていました。これはテレ東の仕業でしょうか。
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冗談はさておき、用水路のメンテナンスでもしているのですかね。なんたる間の悪さなのでしょう。

それでも、池の周囲には湿地帯の光景が広がっていました。もう少し早い季節には、水芭蕉も見られるそうです。
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湿原を覆っていた、ススキのような何か。
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この池に住んでいた生き物たちは、どこへ行ってしまったのでしょうか。
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振り返れると、いつの間にかガスもすっかり取れた黒姫山の姿がありました。水があれば逆さ黒姫山を見ることが出来たのでしょうけれど、今回は残念賞です。
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繰り上げられてしまった最終バスの時間と言い、今回は間の悪い時期に訪問してしまったようですな。

古池から登山口までは、まだひと道あります。とは言っても、この先にはもう殆ど高低差は無く、水平移動のようなものです。
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途中にもう一つ種池と言う池があるらしいので、立ち寄っていきます。
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こちらには普通に水がありました。池の周囲は蛙の大合唱です。
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16時20分 大橋登山口まで下って来ました。これにて下山は終了ですが、ここからバス停までさらに30分程歩く必要があります。
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・・・登り返し・・・だと。まさか最後の最後にこんな地味な嫌がらせをされようとは。
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この界隈は、やたらとため池が沢山あります。黒姫山は、高原地帯の田畑を潤す水の源でもあるわけです。
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薄く雲を纏っているこの山並みは、修験の山として名高い戸隠連峰です。いつか登りたい山リストに名を連ねているので、そのうち訪問するでしょう。
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16時45分 戸隠高原キャンプ場に到着しました。今日も沢山歩いて大満足です。
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本来は最終バスではないないはずの時間の最終バスへと乗り込み、長い長い帰宅の途に付きました。
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いろいろと間の悪さが重なってしまい、若干の不完全燃焼感が漂う山行きではありましたが、黒姫山そのものは大変すばらしい山でありました。特に中腹に広がるブナ林と、終盤のヒカリゴケは必見です。ここへさらに大池周辺の散策が加われば、さらに文句なしの山行きになっていたことでしょう。何年か後に、状況が落ち着いてから再訪したいです。
お隣の飯縄山と同様に、冬でも比較的登りやすい山であるらしいので、雪の付く頃に訪れるのも悪くないかもしれません。
駅から直接登ることの出来る山として、小粒ながらも大いに推奨します。

<コースタイム>
黒姫駅(8:40)-町民の森(9:10)-シナノ木(10:05)-日ノ出岩(11:05)-黒姫山(13:00~13:30)-しなの木(14:40)-新道分岐(15:05)-古池(15:55)-大橋登山口(16:20)-戸隠高原キャンプ場(16:45)

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最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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