甘利山 電車とバスで行く、レンゲツツジが咲く韮崎の裏山

甘利山入り口付近から見た甘利山1
山梨県韮崎市と南アルプス市にまたがる、甘利山(あまりやま)に登りました。
甲部盆地を一望する南アルプスの前衛部に位置する山です。山頂付近はレンゲツツジの名所として知られており、シーズン中には多くの見物者で賑わいます。山頂の直下にまで県道甘利公園線が伸びているため、マイカー登山をする人にとっては手軽に登ることの出来る山です。そう、マイカー登山をする人にとっては・・・
片道11kmのアプローチを延々と歩き、電車とバスだけで甘利山に登って来ました。

2020年6月20日に旅す。

甘利山は韮崎の裏山とでも言うべき存在です。南アルプス鳳凰三山の手前にあり、甲府盆地を見下ろす立地です。天気が良ければ、御坂山地越しに富士山の姿も良く見える景勝地となっています。
甘利山から見た甲府盆地

甘利山の山頂付近には大規模なレンゲツツジの群生地が存在し、見ごろを迎える6月中旬頃にかけて、多くの人が見物に訪れます。
甘利山のレンゲツツジ
甘利山の人気を支える大きな理由の一つが、山頂の直下にまで車で登れる山梨県道613号甘利山公園線の存在です。駐車場からスタートすれば、山頂までは30分と少々で登れます。誰でも手軽に登れる山だと言えます。

しかしながら、この甘利山駐車場まで乗り入れている、バスなどの公共交通機関は存在しません。この圧倒的な手軽さの恩恵に浴すことが出来るのは、車を持つ者に限定されます。基本的に車の無いヤツはお断りな山であると言えます。
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車を持たない人だって、レンゲツツジが見たいのに!これは我ら車も買えない貧乏人環境意識高い系ハイカーに対する、明白な挑戦である。

よかろう。受けて立ってやる!
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という事で今回は、甘利山に電車とバスの公共交通機関だけを利用して登って来たと言う、恐らくは誰の何の役にも立たないであろう記録です。

さあ、括目せよ!!!

コース
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甘利山入口バス停より、椹池(さわらいけ)を経由して甘利山を往復します。往復でおよそ23kmほどあり、その大半が舗装道路歩きとなります。

1.甘利山登山 アプローチ編 公共交通機関だけで行く甘利山への旅路

6時10分 JR高尾駅
山梨方面へお出かけの際の定番である、6時14分発の松本行きの鈍行列車に乗り込み、韮崎へと向かいます。
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え?特急あずさ?あんな自由席すらないようなブルジョワな乗り物は、始めからお呼びではありません。

8時3分 およそ1時間50分の乗車時間をかけて、韮崎駅に到着しました。
韮崎駅から見た平和観音
正直これだけ時間がかかるなら特急に乗っても良さそうなものではありますが、鈍行で来た方が早い時間に現地に降り立てると言う事実を前にすると、あまり意義を感じられません。特急あずさの始発時刻がもう少し早ければ良いのですが。。

今日も韮崎市を見守る茅ヶ岳(1,704m)です。八ヶ岳によく似ていると言う理由から、ニセ八などと呼ばれています。
韮崎駅からみた茅ヶ岳

本物の八ヶ岳の方は雲隠れ中でした。
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背後の甲府方面に目を向けると、世界遺産のアイツがひょこりと頭を覗かせていました。正午前には雲に覆われてしまう予報となっているので、こうしてお目にかかれるのは朝の内だけかもしれません。
韮崎駅から見た富士山

目指す甘利山もこの通り、駅のホームから見えます。まさに韮崎の裏山と言える存在です。
韮崎駅から見た甘利山
何なら駅から直接歩いて行けないこともありません。片道おおよそ15kmほどありますがね。

そもそもマイカーを持たない人が甘利山に登りたいと思い立った時、もっとも妥当と言える手段はタクシーに乗る事です。目安として、甘利山駐車場まではおよそ5,600円。もっと手間の椹池までであれば、おおよそ4,400円ほどで行けるそうです。
韮崎駅のタクシー乗り場
なおこの訪問当時は、甘利山公園線が工事のため一部通行止めとなっており、林道への迂回が案内されている状態でした。そのため、5,600円程度では済まなかったものと思われます。

しかし私は、環境意識高い系ハイカーの意地と誇りにかけて、ここは公共交通機関で行きます。タクシーに乗ってしまいたい誘惑を断ち切り、8時33分発の社会福祉村行きのバスに乗車します。
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車内は安定の貸し切り運行です。この路線はもともと、地元の人たちの生活のための市民バスであるので、休日の利用状況というのはいつもこんなものなのかもしれません。
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8時43分 甘利山入口バス停に到着しました。ここまでの運賃は通常は210円ですが、休日は一律100円で良いそうです。個人的な意見としては、住民以外の部外者からは、もっと取って良いと思うのですがね。
甘利山入口バス停

甘利山入口というバス停の名称からも察せられる通り、ここはまだまだ山頂からは遠く離れた場所です。しかし、公共交通機関が使えるのがここまでである以上は致し方ありません。
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目指す甘利山は目の前にあります。直線距離では意外と近くに見えますが、これから九十九折れの付いた道をグネグネと歩くことになるため、山頂までの歩行距離は優に10km以上あります。
甘利山入口バス停から見た甘利山

2.単調な舗装道路歩きが延々と続く、椹池への道のり

8時50分 身支度を整えて登山を開始します。特に道標などはありませんが、ここから道なりに進みます。
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沿道のアジサイが見頃を迎えていました。しかし、この花ほど晴天が似合わない花と言うのも珍しいですよね。ヒマワリとは対極の存在です。
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振り向けば奴が居る。かなり雲がかかって来ましたが、それでもまだ何とか持ちこたえていました。
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水田に見事な逆さ甘利山が映っていました。田植え前の水を張った直後に訪れれば、もっと素晴らしい光景を見ることが出来るでしょう。
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割と急勾配な棚田脇の坂を、えっちらおっちらと登って行きます。ギラギラに照りつけてくる太陽を前に、早くも大粒の汗が噴き出て来ました。
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振り返ると、茅ヶ岳が大きなすそ野を広げていました。八ヶ岳のニセモノ扱いに甘んじているには惜しいくらいに、存在感のある山です。
韮崎の棚田と茅ヶ岳

給水場まで登って来ました。田畑や民家があるのはこの手前までで、ここから本格的な山間部となります。
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ゲートがあり、この先は連続雨量が80mmを越えると規制が入ります。
甘利山公園線のゲート
電光掲示板には、椹池より先が通行止めである旨の案内が表示されていました。かなり幅員の狭い道ではありますが、一応は林道経由で迂回が出来るようです。

当初はこの通行止めのニュースを目にして、甘利山への訪問をあきらめていました。しかしどうやら、椹池から先の区間には徒歩専用の登山道が存在するらしいとの情報を得て、今回の訪問に至った次第です。

さあ、この先は山頂の近くまで延々と舗装道路歩きが続きます。環境意識高い系ハイカーの誇りにかけて、いっちょう気合を入れて行きましょう。
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前途に絶望しそうになる、甘利山駐車場まであと11kmのキロポストがありました。先述の通り、椹池より先は登山道経由でショートカットできるため、実際の歩行距離は11kmよりは少し短くなります。
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沢沿いの急坂を延々と登り続けたところで、橋が現れました。最初のチェックポイントである湯橋です。
甘利山公園線の湯橋

青木鉱泉をはじめ、韮崎の鳳凰山麓の一帯にはいくつかの温泉があります。湯橋などと名付けられている以上は、この付近にも源泉があるのでしょうか。
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代り映えのしない道が延々と続く。自動車が普及する以前の登山と言うのは、どこも本来はこうしてアプローチの方がひたすら長かったはずなんですよね。
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研場と呼ばれる場所まで登ってきました。何を研いでいたのかは定かではありませんが、ここからは少しばかり道の勾配が増して来ます。
甘利山公園線 研場

ヘアピンカーブが連続する急坂がしばしの間続きます。
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うわぁーい、あとたったの10kmだ。・・・先ほどのキロポストから、まだたったの1kmしか進んでいないと言う事実に絶望しました。
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落石や山崩れを鼻クソと涎に例えると言うのは、なかなか斬新な表現なのではないでしょうか。
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この道を徒歩で往来する人間など圧倒的に少数派でしょうから、この看板をまじまじと目にしたことのある人は、あまりいないのではないでしょうか。

覚悟していたこととは言えども、単調極まりない光景に少々ダレてきました。徒歩の人間の都合などは一切考えられていない道であるため、道中に腰を下ろして休憩が出来きるような場所は一切ありません。
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標高800メートル地点を越えました。甘利山の標高は1,731メートルほどあるため、まだ半分にも到達していません。
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振り返ると、麓から見あげた時よりはだいぶ近くなった、甘利山の山頂が見えました。まだまだ遠そうですね。
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ヘアピンカーブの連続が一息ついたところで、平坦になっている場所が現れました。
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10時20分 栗平に到着しました。歩行距離だけで言うと、ここが登りの行程のほぼ中間地点となります。しかし、この先はさらに傾斜が増してくるため、コースタイムで言うとまだ中間地点には到達していません。
甘利公園線 栗平

蝶々の姿を眺めながら、立ったまましばしの小休止を取ります。なお、この場所にも腰を下ろせるような場所はありません。
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一時の平穏はすぐに終わり、再びヘアピンカーブの連続する一帯が始まります。
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道が大きく蛇行している場所で、少しだけ眺望が開けました。
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予報の通りに雲間に没しようとしている富士山が、少しだけ見えました。この様子では、私の山頂到達までは持ちこたえてくれそうにはありませんな。
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林道と交差する地点まで登って来ました。ここまで歩いて来た甘利公園線は、この先の椹池までは車で入れますが、その先は現在通行止めとなっています。
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甘利山駐車場へは林道経由で行くことが出来ますが、すれ違いの困難な、かなりの隘路であるとのことです。
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椹池にも駐車場が存在するので、マイカーがある人は椹池まで車でのり入れて、そこからは歩いて登ると言うのも一つの選択肢だと思います。

いつしか標高は1,200メートルを越えました。ここまで来れば、椹池まではもうあと一息と言った所です。
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コアジサイが満開の見ごろ迎え、この単調極まりない沿道の光景に華を添えてくれていました。
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やがて前方に、駐車スペースがあるのが見えて来ました。
椹池の駐車場

11時15分 椹池に到着しました。甘利山の中腹に位置する神秘的な雰囲気の池で、この場所も一つの景勝地であります。
甘利山の椹池

3.伝説の池と、3時間近いアプローチの末にようやくはじまる登山道

この池にはかつて大蛇が住んでおり、ここへ釣りをしにやって来ていた領主甘利氏の息子たちを丸呑みにしまったのだとか。
甘利山の椹池
息子を呑み込まれたしまった甘利氏は激怒して、この池にさわらの丸太や肥を投げ込み、大蛇は堪らず牛に化けて甘利山へと逃げて行った、というのが伝説の顛末です。

どこまでが事実なのかはわかりませんが、さわら池という名称は、さわらの木が大量に池に投げ入れられたことに由来しているそうです。

水面を優雅に泳ぐカルガモ。水が茶色く濁ってしまっているのは、ここ最近の長雨の影響でしょうか。
甘利山の椹池

池の周囲を一周できる歩道が整備されています。森に囲まれた静かな場所です。
甘利山の椹池

椹池の傍らに白鳳荘と言う宿があります。池の辺にはキャンプサイトもあります。
椹池の白鳳荘
小屋の前にいた山荘のご主人と思われる方と少し雑談しました。ここまで歩いてきたことを伝えると「ここからもまだまだたくさん歩くよ」とのことでした。・・・はい、頑張ります。。

小屋の脇が登山口となっています。見方によっては、ここでようやくスタート地点に立ったとも言えます。
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行動を再開しましょう。甘利山と書かれた黄色い道標が左方向を指していますが、これは南甘利山を経由するルートの案内で、最短距離で山頂を目指すのであれば直進が正解です。
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3時間近い舗装道路のアプローチを経て、ようやく登山道らしい道を歩くことが出来ます。やはり私はアスファルトよりも土の道の方が好きです。
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と思った矢先に、再び甘利公園線に合流してしまいました。まさかこれで終わりなんてことはないですよね。
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幸いなことに、少し車道を横断したと言うだけで、すぐにまた登山道に復帰しました。
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山と高原地図には、この道はあまり歩かれていないと言う記述がありましたが、踏跡は割としっかりしており明瞭です。
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登山道は、甘利公園線から付かず離れずの距離を保ちながら続いています。九十九折れをショートカットして真っすぐに登るイメージです。
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通行止めの理由になっているのであろう、工事現場の脇を通り抜けます。本日は休日であるためか、工事は行われていませんでした。
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不意に頭上が開けた伐採地の下に飛び出しました。あれほどギラギラだった太陽は何時しか隠れてしまい、どんよりとした空模様です。
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ちなみにこの伐採地は、麓からでも良く見えます。ここまで来たら、山頂まではもう一息です。
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茅ヶ岳もすっかりと見下ろす高さになっていました。何時の間にやら、ずいぶんと登ってきたものです。
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前方に車がとまっているが見えました。やれやれ、やっとこさ到着ですか。
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12時30分 甘利山駐車場に到着しました。甘利山入口から実に3時間と45分を費やして、ようやくの到着です。車に頼らない登山というのも楽ではありませんな。
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この駐車場を起点にすると、甘利山は30分もあれば登れてしまう山です。まったくもって、徒労と言う言葉がこれほどシックリと来ることはそうそう無さそうなアプローチでありました。
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さて肝心のレンゲツツジの方はと言うと、最盛期は少し過ぎてしまっているものの、まだまだ見頃と言える状態です。なんとか間に合ったようで何よりです。
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駐車所の脇には売店があります。甘利山の山バッジが売られているので、バッジコレクターの方は忘れずに立ち寄りましょう。
甘利山の売店

4.甘利山登山 登頂編 レンゲツツジが咲き誇る頂へ

さあ後はもう、感動のウィニングランをキメるだけです。山頂へと向かいましょう。
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眼下に甲府盆地が広がっているのが一望できます。富士山も良く見えるはずなのですが、こちらは残念ながら、予報通り隠れてしまっていました。
甘利山から見た甲府盆地

正面には鳳凰三山が立ち並んでいるはずなのですが、雲にまかれてしまっており、その姿を伺うことはで行きません。甘利山だけがガスに没せずに済んだことは幸いでした。
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前方の丘のような部分が甘利山の山頂です。山頂の周囲には見事なレンゲツツジの群生地が広がっていました。
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ピークは既に過ぎており枯れ始めの状態でしたが、それでも素晴らしい光景を見せてくれました。
甘利山のレンゲツツジ

ヤマツツジともまた違う独特のオレンジ色をしています。ツツジ科の花の中では、花弁のサイズが大きいのが特徴です。
甘利山のレンゲツツジ

植生保護のため、ネットと木道が整備されています。でも確かレンゲツツジには、毒性があると言う話だったような。食べられないとなると、何から保護しているのでしょうか。人間?
甘利山のレンゲツツジ

13時 甘利山に登頂しました。感無量の瞬間です。車の無いヤツお断りなお高くとまった(?)山を、見事ねじ伏せやりましたよ。
甘利山の山頂
駐車場から登って来ただけの登山者には、この達成感は到底得られまい。・・・そのことに、なにか意味があるのかどうかはさておき。

山頂の様子
広々としており、大勢の登山者が大挙して押し寄せても、十分に収容できるだけのスペースがあります。
甘利山山頂の様子

毎度おなじみの山梨百名山の標識もありました。南アルプスエコパーク仕様の四角いタイプです。
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前方には千頭星山(ぜんとうぼしやま)(2,138m)の姿が見えます。甘利山の山頂からは、およそ3時間ほどで行けるそうです。
甘利山から見た千頭星山
甘利山駐車場を起点にして、千頭星山までを往復すると言うのが、甘利山を含めた登山としては最も一般的な行程です。今日の私は、帰りもまた同じ道を延々と下らなければならない身であるため、この先へ進むのはやめておきます。

次回訪問の機会があれば、その時は素直にタクシーを使って千頭星山まで足を延ばしてみることにしましょう。

お隣に見えているのは櫛形山(2,052m)です。この山もまた、甘利山と同様に車の無いヤツお断りな山であります。そして、甘利山よりもさらに遠い場所にあります。
甘利山から見た櫛形山
流石にこの山からの挑戦を受けて立つのは少々厳しそうなので、いつか金にものを言わせてタクシーで攻略してやることにしましょう。

そして眼下には甲府盆地。素晴らしい眺望です。
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さんざん苦労したけれど、それでも来てよかったと思える光景です。
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・・・そもそも、こんな苦労をしなければならない必然性など、まったくありはしなかったのですけれどね。

5.甘利山登山 下山編 登った分だけ下りがある~登山とはそう言うものです

13時40分 再び元来た道を歩かなければならないことを考えると、あまり時間的な余裕はありません。名残惜しいけれど、下山を開始します。
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元来たツツジロードを引き返します。
甘利山のレンゲツツジ

何故かコンドルが行くを演奏中の二人組がいました。実は甘利山はアルプスではなくアンデスだったのか。
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素晴らしい眺望であるのに、何故か私はため息ばかりがこぼれて来ます。それは何故かって?
甘利山から見た甲府盆地

眼下に釜無川があるのが見えます。韮崎駅があるのこの川を渡った対岸です。それはつまり、今からあの川のある高さまで下っていかなければならないことを意味しています。帰りは椹池からタクシーを呼ぼうよ。
甘利山から見た甲府盆地

売店まで下って来ました。駐車場起点であらば、驚くほどにあっけない山です。
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これはマスコット犬のろく君です。始めは愛想よくしっぽを振っていましたが、食べ物を寄こす気が無さそうだと気が付くなり、そっぽを向いてしまいました。
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甘利山は夜景スポットとしても名高い場所のようですね。車がある人は、ナイトハイクを洒落こんで見るのも良いのではないでしょうか。
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さぁて、それでは気合を入れて行ってみましょうか。
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・・・実のところタクシーを呼びたい気持ちでいっぱいでしたが、しかし挑戦を受けて立ってしまっている以上は、帰還するところまでやり遂げねばなりません。

車も買えない貧乏人環境意識高い系ハイカーの意地と誇りにかけて、甘利山に屈するわけにはいかないのです。

こうした土の道を下っている分には、特に足へのダメージもなく気持ちよく下れます。
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カーブミラーを利用した自撮り。
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14時40分 椹池まで戻ってきました。ここからは舗装道路の下りです。意地とか誇りとか心底どうでもいいから、タクシーを呼ぼうよ。
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往路ではチェックしていなかった通行止め地点です。白鳳荘の入り口までは通行可能です。
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あとは消化試合です。心を無にして、黙々と下山を続けます。
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冬山カーブとは、一体何の事でしょう。夏でもカーブはカーブですよ?
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15時30分 栗平まで戻って来ました。ここまで歩き通しで、流石に足が棒になって来たのでここで一本立てました。
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苦行のような下山はなおも続く。舗装道路の下りと言うのは、足の裏に地味にダメージを与えて来るんですよね。
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ようやく麓の集落まで下って来ました。ああ、やっとこの苦行から解放される。
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すっかり曇ってしまった甘利山の姿を写真に収めて、本日のミッションは無事に終了です。
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17時 甘利山入口に戻って来ました。ここから韮崎駅までは、歩いてもせいぜい30~40分程の距離ですが、もう歩くのはお腹がいっぱいだったので、素直にバスを待ちます。
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ピッタリ時刻表通りの17時45分にバスが現れました。行きと同じ運転手さんでした。
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韮崎駅から再び鈍行列車へと乗り込み、長い長い帰宅の途に付きました。
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かくして電車とバスによる甘利山訪問は、疲労困憊しつつもなんとか成功裏に幕を下ろしました。ご覧いただいた通り、車が無くとも甘利山へ登る事は可能です。可能ではありますが、全くもって推奨はいたしません。素直に駅前で割り勘パワーを発揮できそうな同志を探した方が良いと考えます。
名高き甘利山のレンゲツツジは、聞きしに勝る圧巻のスケールでした。この山のベストな訪問時期は、間違いなく6月中旬頃です。梅雨と被ってしまうため、なかなか晴天を射止めるのが難しいかもしませんが、タクシー代を費やしてでも訪問する価値は十分にあると思います。
次回訪問があるとすれば、その時は千頭星山まで足を伸ばしてみたいところです。

<コースタイム>
甘利山入口BS(8:45)-湯橋(9:30)-栗平(10:20)-椹池(11:15)-甘利山駐車場(12:30)-甘利山(13:00~13:40)-甘利山駐車場(13:55)-椹池(14:40)-栗平(15:30~15:45)-甘利山入口BS(17:00)

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最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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