神奈川県箱根町、足柄町および静岡県小山町にまたがる金時山(きんときやま)と丸岳(まるだけ)に登りました。
箱根の周囲をグルっと囲い込んでいる外輪山のうち、西側の一帯を縦走する行程です。天下の秀峰の異名を持つ金時山を筆頭に、富士展望に優れた稜線上を行く縦走路となっています。
時より小雪がパラつく寒空のもと、2021年最後の登山と温泉を満喫して来ました。
2021年12月26日に旅す。
そうだ、箱根に行こう。
時は2021年の12月の最終週。自分の中では毎年年末の恒例行事となっている、箱根へ訪問してきました。やはり一年の最後くらいは温泉に浸かって、すっりとした面持ちで新しい年を迎えたいものです。
どうせ訪問するならまだ歩いたことがない一帯が良いと思い、金時山から乙女峠をへて芦ノ湖展望公園へと至る、箱根外輪山の西側の一帯を巡って来ました。
起点となる金時山へ登るのも、まだ歩いたことが無いルートを行くのが良かろうと言う事で、足柄地方の地蔵堂から登るコースを選択しました。
金太郎伝説にまつわるスポットが多く残っている人気のルートです。長らく通行止め状態が続いていましたが、現在は迂回路が出来ており通り抜け可能です。
晴れたかと思えば突然小雪が舞い出す不安定極まりない寒空の下、箱根の西側の一帯を縦断してきた一日の記録です。
コース
地蔵堂バス停よりスタートし、途中で夕日の滝を見物しつつ金時山へ。そこから乙女峠を経て芦ノ湖展望公園まで箱根外輪山を縦走します。
箱根の西側一帯を縦断する行程です。
1.金時山登山 アプローチ編 箱根外輪山の北側に位置する、足柄山地の地蔵堂を目指す
7時58分 小田急線 新松田駅
今日もロマンスの無い普通列車に乗ってやってまいりました。新松田駅は西丹沢の玄関口であると同時に、足柄山地や御殿場方面へ向かう起点でもあり、登山者にとっては馴染みが深い場所です。
早速ですが、新松田駅訪問時の恒例行事である、晴れていると富士山が見える窓からの本日のお天気占いを実施します。
うーむ、これはまた微妙なところですな。晴れてはいるけれど富士山が見えません。これは凶かな。
8時10分発の地蔵堂行きのバスに乗車します。実質登山者専用のような路線であるためか、朝の時間帯にしか便が設定されていません。
8時48分 山道を揺られる事おおよそ30分と少々で、終点の地蔵堂バス停に到着しました。ここまでの運賃は670円で、交通系ICカードに対応しています。
ここはちょうど箱根の北側となる場所であるため、山に遮られて朝日は一切差し込まず、寒々しい限りです。
地名の由来である地蔵堂が、バス停のすぐ横にポツンと立っていました。
かつてはここに、誓広寺という広大な敷地を持った寺院が存在していたのですが、他の建物はすべて失われて、この地蔵堂だけが残ったと伝えられています。
2.金太郎が産湯を使ったという伝説が残る、夕日の滝
8時55分 身支度を整えて行動を開始します。足柄山地と言えばやはりこの人。坂田金時こと金太郎です。地蔵堂の周辺には、金太郎伝説にまつわるスポットが多く点在しています。
一応頭上には青空が広がっているものの、雲も多めでなんとも言えないお天気模様です。そしてなによりも、先ほどから尋常じゃなく寒い。
観光地では定番の顔だしパネルも、当然ながら金太郎です。土俵上にマサカリを持ちこむのは、どう考えても反則なのではなかろうか。
嘘か実かは定かではありませんが、金太郎の生家跡なんてものまであります。
背後を振り返ると、矢倉岳(870m)が大きく佇んでいました。遠目にもかなり目立つ山なので、それとなしに目にしている人は多いのではないでしょうか。
夕日の滝の入り口までやってきました。金時山へ向かうにはここを直進ですが、その前に少し寄り道をしていきます。
これまた嘘か実かは定かではありませんが、金太郎が産湯を使ったと言う伝説がある滝です。
事前予約制ですが、滝行を行うことも出来ます。と言っても、まさかこんな寒空な日に滝行しているもの好きなんていませんよね。
などと思っていた矢先に、まさかの滝行をしていたらしき、白装束の集団とすれ違いました。みな一様に真っ青な唇をして、ガタガタと震えていました。・・・なにも、こんな寒い日にしなくても良いのでは。
こちらが夕日の滝です。落差は約23メートルあります。もっと寒くなると、凍結することもあるそうです。
目の前に立っているだけでも十分に寒いのに、この状態で頭から水を被ろうとは・・・。正直、狂気を感じます。
見ているだけで体感温度が下がって来ました。凍えてしまう前に、先へと進みましょう。
3.沢沿いをゆく金太郎ハイキングコース
道が舗装されているのは、この夕日の滝までとなります。ここからようやく登山道が始まります。
歩き始めて早々に、通行止めの案内に道を阻まれる。入口には一切案内がありませんが、崩落しているルートとは別に、途中から足柄峠コースと合流するルートも存在しており、通り抜けは可能です。
歩き始めは、まるで奥多摩のような圧倒的杉林です。今はまだ花粉が舞う季節ではありませんが、憂鬱な季節が近づいてきております。
薄暗い杉林の中を黙々と登ると、やがて沢沿の道になりました。この沢は先ほどの夕日の滝の上流にあたります。今この瞬間にも下で滝行をしているかもしれないので、まかり間違っても川に向かって立小便などをしてはいけません。
道中には休憩スペースの東屋などもあり、全般的によく整備されています。もともと人気の高いルートであったようですが、入り口にあった通行止めの案内のせいなのか、他の登山者の姿は見当たりません。
東屋を過ぎて程なく、工事用のバリケートが置かれているのが目に入りました。
このまま沢沿いに登り上げて行くのが、従来の金太郎ハイキングコースと呼ばれるルートです。こちらは現在通行不能状態であるようですが、前述のとおりこのまま直進して尾根に取り付くルートは通り抜け可能です。
分岐を見送り、小さな支沢に沿って進みます。こちのルートはあまり歩かれていないのか、踏み跡が少々心許なくなりました。
写真だと少々わかりにくいですが、沢がY字状に二手に分かれました。ここは真ん中の尾根に乗るのが正解です。目印はありますが、間違って沢沿いに登って行ってしまわないように要注意です。
結構な急登が始まりました。そして先ほどまでの青空が嘘の様に、頭上がどんよりと曇り始めてしまいました。ちょっと困りますな、金時山は眺望が売りの山だと言うのに。
背後は青空です。間の悪いことに、ちょうど箱根の上空で雲が発生しているような状況です。これはやってしまったか。
10時55分 足柄峠ルートにある駐車スペースの裏手に登って来ました。こんなところに入り口がありましたか。
4.金時山登山 登頂編 小雪が舞う中、急登の迂回路を登る
ここで再び通行止めの案内です。足柄峠側の金時山山頂直下は、鉄階段が整備されたかなり急峻な登山道となっていますが、現在その鉄階段が崩落してしまっております。
これは始めから織り込み済みで、鉄階段は復旧していませんが、迂回路が出来ていると言う事前情報を得ています。と言う事で、このまま前進します。
11時20分 猪鼻砦跡と呼ばれる場所まで登って来ました。その名の通りかつては砦が立っていたと言う場所で、周囲を広く見晴らす事が出来ます。
正面に見えているのが目指す金時山です。見るからに急峻そうな見た目をしておりますな。
この猪鼻砦跡は、真正面に富士山がドーンと見える好展望地であるわけなのですが、この通りとても残念な状態でした。そしていつしか、頭上からパラパラと小雪が舞い始めました。
うーん、今日の山行きはボツ(記事にはせずにお蔵入り)かなー。などと考えつつも前進を続けます。小雪を通りこして、本降りの様相を呈して来ました。
道の脇に積もった雪をよく見ると、雪と言うよりは氷の粒ような状態でした。これは雪ではなくアラレなのか。
この鳥居が現れたら、怒涛の急登が始まります。距離的には山頂までもうあと僅かですが、かなりの急峻なので覚悟してください。
登り始めてすぐに、迂回路との分岐が現れました。取って付けた感のある道筋ですが、しっかりと安全のためのトラロープが設置されていました。
表面がドライな状態であらばなんてことのない道なのでしょうが、先ほどの雪だかアラレだかが降り積っているため、神経を使います。チェーンスパイクを履くべきか悩みましたが、結局は装着せずに登りました。
これまた取って付けたようなハシゴがあったりと、なかなか無理やり感があふれる迂回路です。
この迂回路を下山に使うのは、あまり推奨しません。と言っても、先ほどの駐車スペースに車を停めてしまっている人は、否応なくピストンするしか選択肢がないのですが。
ふと脇に目をやると、山の表面がゴッソリと削れ落ちていました。なるほど、ここが件の崩落地ですか。
無事に崩落地を迂回して、本来のルートと合流しました。ここまで登ってくれば、もう危険はありません。
ここで嬉しいサプライズです。もう絶望的かと思われていた富士山が、奇跡の復活を遂げつつありました。山の神様の機嫌が変わらないうちに、山頂へ急ぎましょう。
山頂まで登ってきたところで、入り口がロープで封鎖されていました。どうやら先ほどの迂回路は非公式のもので、表向きには足柄峠ルートは今でも通行止めの扱いであるようです。
12時 金時山に登頂しました。霰雪が舞いだした時にはどうなるかと思いましたが、蓋を開けてみれば見事な青空が広がっていました。
少し雲がかかっているので100点満点とは言えませんが、まあだいたい85点くらいの光景でしょうかね。何れにしても大逆転です。
箱根の中心方向は、相変わらずのどんよりとした空模様です。思った通り、ちょうどこの箱根の上空で雪雲が発生しているようです。
この後に歩く予定の箱根外輪山が一望できました。ゴールの芦ノ湖も見えています。
そもそもはここを歩こうと言うのが本日の主たる目的であり、金時山に登ったのは言ってみれば物のついででしかありません。ついでにしては、やけに歯ごたえがありましたがね。
こんな真冬の寒々しい日であるにもかかわらず、山頂は多くの登山者で賑わっていました。金時山の人気の程が伺えます。
5.箱根の裏口、乙女峠を目指す
12時30分 動かずにいると寒くてかないません。軽く腹ごしらえを済ませたところで行動を再開します。まずは乙女峠に向かって下って行きます。
人気の山らしく、正午を過ぎた時間になってもまだ続々と登山者が登って来ます。真冬でもこの調子では、ハイシーズン中にはいったいどういう事になってしまうのでしょうか。
過去に乙女峠方面から金時山へ登ったことはありますが、下るのは今回が初めての事です。記憶にある通り、山頂の直下はかなり急峻な道でした。金時山はどちら側から登っても鉄壁の山である言えます。
下り一辺倒ではなく、割と小刻みにアップダウンを繰り返します。縦走登山と言うのはそういうものです。
13時5分 長尾山を通過します。外輪山上にある小ピークです。広々としていますが、眺望は全くありません。
長尾山を過ぎると、アップダウンの繰り返しはひとまず終わり、乙女峠へ向かって真面目に標高を落とし始めます。
サクサクとテンポよく下って、乙女峠の休憩スペースまで下りて来ました。
いつの間にか、神山がすっぽりと厚ぼったい雲に覆われていました。あれは間違いなく雪雲でしょうな。
終いにはパラパラと、天気雨ならぬ天気雪が降り始めました。本日は何ともまあ、目まぐるしい天気です。
13時20分 乙女峠に到着しました。箱根の正面玄関は湯本であるとするならば、乙女峠は裏口とでも言える場所です。眼下に見ている街並みは御殿場市です。
展望台があるので登ってみましょう。以前訪問した時には、下草が育ってしまっていて富士山があまり良く見えなかったのですが、その後に刈払いを行ったと見えて、今ではこの通り良く見える状態になっていました。
6.箱根外輪山の未踏エリアへと足を踏み入れる
金時山からここまでは、過去に一度歩いたことがある道でした。ここからようやく、本日の主題であるところの、自身にとって未踏の領域へと入って行きます。
乙女峠からは、丸岳に向かって緩やかに登り返して行きます。
木の間から明神ヶ岳(1,169m)の姿が見えました。この金時山から明神ヶ岳に至る道もまた、まだ未踏なんですよね。まあ、ここ歩くのは来年の年末かなあ。
遠目からも良く見えていた、丸岳のレーダアンテナが目の前に現れました。
森林限界未満の低山歩きにおいては、アンテナのある所に好展望ありです。この通り、富士山が良く見えました。一時はボツかもしれないと考えていた程だったのに、綺麗に晴れてくれました。
14時10分 丸岳に登頂しました。正直なところ大して期待もしていなかったのですが、思いのほか眺めの良い場所です。
東側が開けており、箱根の中心を一望できます。箱根と言うのは基本的にすべてカルデラの底にあるのだと言うことが、大変よくわかる光景です。
芦ノ湖上を行く海賊船の姿がよく見えます。最後に乗船したのは、もう20年近くも前のことになります。久々に乗ってみようかな。
先ほどの厚ぼったい雲はやはり雪雲であったらしく、神山の山頂付近が白く染まっていました。
箱根の最高峰であるこの神山には、実は一度も登ったことがありません。登山の対象と言うよりは観光地だと思ってなんとなしに敬遠している内に、道が崩落して立ち入り禁止なってしまいました。
登れるうちに登っておくのだったと、後悔したところで後の祭りです。
大涌谷ロープウェイの背後も何となく白くなっていますが、これは雪のなのか硫黄などの火山性物質でもともと白いのか、良くわかりません。
眼下に仙石原のススキ原が見えます。ここも一度歩いてみたいと思いつつ、目の前をバスで通り過ぎるだけで一度も降り立ったことがありません。箱根にはまだまだ行ってみたいと思う場所が、たくさん残っておりますな。
先へ進みましょう。どうせ背丈を越える笹竹に覆われていて何も見えないのだろうと、特になんの期待もしていなかった外輪山の稜線上には、思ってもいなかった大展望が広がっていました。
南の正面には駿河湾が広がります。まさか丸岳がこんなにも眺めの良い場所だったとは。地味山だろうと決めつけて、今まで訪問を後回しにしてきたことが悔やまれる絶景です。
稜線上をなぞるように、芦ノ湖スカイラインが伸びているのが見えます。ハイキングコースも概ねこのスカイラインに沿って続いています。
下ってきたところで、乙女峠に続いてまたもや富士見台を名乗る櫓が立っていました。どれどれ、どんな感じかな。
まあ確かに富士山が見えはしますが、特筆すべき光景ではありません。もっと良く見える場所が他にもあります。
だいぶ日が傾いて来ました。少しのんびりとし過ぎたようです。ここからはペースを上げて行きましょう。
7.最後の最後にこの日一番の展望を見せてくれた、富士見ヶ丘公園
芦ノ湖がかなり大きく見えるようになって来ました。あの湖畔まで下った場所が本日のゴールです。
14時50分 長尾峠を通過します。時に何があると言う訳でない場所ですが、この峠の真下を県道がトンネルでぶち抜いています。
何時しか周囲は、箱根外輪のイメージ通りの背丈を越える笹竹に覆われた道になりました。
こうして時々、芦ノ湖スカイラインのすぐ脇をかすめる場所があり、そこでだけ展望が開けます。なお、このスカイラインは自動車専用道路であるため、歩行者の立ち入りは禁止されています。高速道路と同じ扱いです。
最後の登り返しが見えて来ました。このピークを越えれば、過去に歩いたことのある芦ノ湖展望公園に繋がり、空白地帯の最後のピースが埋まります。
と言う事で、いっちょう張り切って登りましょう。ここまでずっと歩き詰めで流石に少々疲れ始めており、実際のところは少しも張り切ってなどはいませんでしたがね。
15時15分 富士見ヶ丘公園と呼ばれている場所まで歩いて来ました。富士見と名乗っているだけの事はあって、確かに素晴らしい眺めです。
普段見慣れている丹沢から見た姿や、伊豆方面から見た姿ともまた違う、宝永山を真横から見るアングルです。あまり見たことの無いカタチをしていて、とても新鮮です。
振り返れば、ここまで歩いてきた外輪山の山並みが一望できました。右奥のピークが金時山です。こうして見ると、結構遠くまで歩いて来たものです。
金時山の背後には、外輪山越しに丹沢山地の山並みが居並んでしました。
8.金時山登山 下山編 外輪から下り、桃源台へと下山する
これで本日の目標はすべて回収されました。後はゆったりと温泉に浸かって帰るだけです。
芦ノ湖展望公園が見えて来ました。あの場所はもう、過去に歩いた事のある領域となります。
外輪山歩きはここで終わりです。湖尻に向かって下山を介します。
後はもう消化試合です。ジグザクと九十九折れの付いた急な斜面を、足早に下って行きます。
ということで、実にあっけなく下山が完了しました。ここからゴールの桃源台までは、舗装道路歩きとなります。
すっかりと傾いた、夕日が神山を照らし始めていました。ヘッドライトを出すギリギリのタイミングでの下山でした。今日もたくさん歩きましたな。
湖尻の水門です。箱根を流れる早川は、ここが起点となっています。
16時30分 桃源台に到着しました。ここは箱根ロープウェイと芦ノ湖海賊船の発着駅であり、芦ノ湖観光の拠点となる場所です。路線バスも多数運行されています。
せっかくだから帰りは箱根ロープウェイに乗って行こうかと思うも、受付は16時までで終了していまいした。意外と早くに営業終了してしまうんですね。
桃源台の内部がネルフ仕様になっていました。そういえば確かに、第3新東京市の所在地は箱根の桃源台付近である設定でしたっけか。
劇場版を見る前にすっかりと熱が冷めて飽きてしまったので、結局物語の結末を見ていません。私の中でエヴァンゲリオンのラストシーンは、いまでも「おめでとう」「ありがとう」のままです。
ロープウェイが終わってしまっているものは仕方がありません。バスで引き上げることにします。ちょうど良いタイミングで小田原行きのバスが出発するところだったので、そのまま乗り込みます。
帰り際に途中下車し、前年と同様に和泉に寄っていきます。特別気に入っていると言う訳でもないのですが、駅まで歩いて十分くらいの距離にあり、帰りがけに立ち寄るのにはちょうど良い位置にあるものですから。
これまた毎年恒例で年越し用の箱根蕎麦を購入し、行きと同様にロマンスの無い普通列車で帰宅の途につきました。
今回歩いた箱根外輪の西側一帯には、金時山以外には目立った顕著なピークもなく、何となく地味そうだと言う印象があり長らく後回しにしてきた場所でした。しかし、実際に歩いてみて、その印象は完全にあらたまりました。富士展望は言うに及ばず、箱根の中心と駿河湾を一望するこの外輪の縦走路上には、素晴らしき大パノラマが広がっていました。
明神ヶ岳や金時山の喧騒と比べると、丸岳の周辺は比較的空いていると言うのもポイントが高いです。交通手段も豊富で比較的簡単に訪れることが可能であり、あらゆる人に自信をもってオススメします。大涌谷や芦ノ湖の観光などと合わせて廻ってみては如何でしょうか。
<コースタイム>
地蔵堂(8:55)-夕日の滝(9:20)-猪鼻砦跡(11:20)-金時山(12:00~12:30)-長尾山(13:05)-乙女峠(13:20~13:35)-丸岳(14:10)-長尾峠(14:50)-富士見ヶ丘公園(15:15~15:25)-桃源台(16:30)
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
コメント
オオツキ様
金時登山口からの金時山~丸岳は、登山を本格的に始める数年前までは何度か歩きました。
芦ノ湖スカイラインと登山道が平行する辺りで車の音が聞こえるのが少しネックでしたが、眺望が良いのでお気に入りのところでした。
宮城野橋から入り、明神ヶ岳から金時山に行くルートは富士山、南アルプス、丹沢を見ることができ素晴らしいのですが、この時期はとてもぬかるんでいて滑りやすいのでお気をつけください。
オオツキさん、こんばんは!
応急処置なのかもしれませんが、このハシゴも怖そうですね…。
最近、奥武蔵から見える関東平野の広大さや丹沢から見える相模湾の美しさにはまってまして、箱根の山からの駿河湾ビューも見てみたくなりました!
MMさま
コメントをありがとうございます。
駿河湾はとても良いですよ。相模湾よりも青がより色濃く見えて、同じ海でも結構印象が異なります。公共交通機関でも行きやすい場所なのでおススメです。
もうもうさま
コメントをありがとうございます。
どうせ笹に覆われていて眺めは良くないのだろうと思い込んでいたのですが、丸岳の展望の良さは意外でした。箱根外輪山の中でも穴場スポットだと思います。