矢倉岳 箱根と富士を一望する足柄山地の鋭鋒

矢倉沢から見た矢倉岳1
神奈川県南足柄市にある矢倉岳(やぐらだけ)に登りました。
丹沢山地と箱根の間に挟まれるように存在する、足柄山地に属する山です。麓の足柄平野から仰ぎ見た際にかなり目を引く鋭鋒で、草原状の山頂からは良好な富士展望が得られます。
早くも春の気配が漂い始めた里山を、咲き始めた花々を愛でながらのんびりと歩いて来ました。

2021年2月23日に旅す。

小田急線新松田駅の跨線橋上に「晴れていれば富士山が見えます」と書かれた窓が存在ます。この窓から富士山を眺めた際に、富士山の手前にピョコっと尖った山容をした山があるのが見えるかと思います。
新松田駅から見た矢倉岳
この山が今回の目的地である矢倉岳です。麓から見た際にかなり目立つ鋭鋒であり、手頃なコースタイムと眺めの良さもあって人気の高い山です。

その立地上、矢倉岳の山頂は格好の富士展望台です。山頂部は立木の無い草原状となっており、視界を遮るものの無い完璧な富士展望を見せてくれます。
矢倉岳から見た富士山
まるで春のようなポカポカ陽気であったためか、少々霞んでしまってはいたものの、それでも素晴らしい光景を見せてくれました。

下山後は、ちょうど川津桜が見頃の最盛期を迎えていた松田山のハーブガーデンへ寄り道しました。最初から最後まで富士展望尽くしだった、麗らかな小春日和の一日の記録です。
松田山から見た富士山

コース
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山頂までのコースタイムが最も短い、矢倉沢バス停から登ります。下山は山伏峠を経由して大きく周回し、山北町の洒水の滝(しゃすいのたき)方面へ下ります。

標準コースタイム4時間程度のお手軽な行程です。

1.矢倉岳登山 アプローチ編 新松田駅から山頂最寄りの矢倉沢バス停へ

7時23分 小田急線 永山駅
京王線ユーザーである私は、小田急線に乗車するために常に遠回りをしなければならない宿命を背負っています。永山から一度新百合ヶ駅を経由して、新松田へと向かいます。
小田急永山駅のホーム

8時36分 新松田駅に到着しました。西丹沢への玄関口として、最早すっかりお馴染みの場所です。私は一体、年に何回この駅を訪れているのだろうか。
新松田駅のホーム

晴れていれば富士山が見える窓から、早速目的地の矢倉岳が良く見えました。この通りかなり目立つシルエットをしています。
新松田駅から見た富士山

8時40分発の地蔵堂行きのバスに乗車します。こちらの路線は本数が非常に少ないので、乗り逃しの無いようにくれぐれもご注意下さい。
新松田駅に停車する地蔵堂行きのバス
このバスは途中で、伊豆箱根鉄道大雄山線の大雄山駅を通るので、そこから乗車することも出来ます。何故かバス停の名称が大雄山駅ではなく関本なので、地元民でない者からすると少々わかりにくいですが。

車窓から見える矢倉岳の姿が大きくなってきました。ホントに良く目立つ山です。
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9時12分 矢倉沢バス停に到着しました。終点の地蔵堂に向かう坂の途中にあるバス停です。いくつかある登山口の中で、矢倉岳山頂までのコースタイムが最短なのはここです。
矢倉沢バス停

2.茶畑が広がる長閑な里を行く

バス停の目の前に尖った山が見えていますが、これは矢倉岳ではなく、箱根外輪にある天下の秀峰こと金時山(1,212m)です。
矢倉沢バス停から見た金時山

バス停前で身支度を整えて、9時20分に登山を開始します。まずはバス停前の道を横断して右折し、切通しの中へと進みます。
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やけにクォリティの低い金太郎のイラスト付きの看板が掲げられていました。やはり足柄地方と言えば金太郎なのか。
金太郎の看板

目指す矢倉岳が目の前にドーンと立ちはだかりました。左奥に見えているのが山頂です。見た目通りの鋭鋒で、登山道はかなりの急勾配であることが予想されます。
矢倉沢から見た矢倉岳

途中にあるこちらの公民館でトイレを借りられます。ここがラストなので用をたしてから行きましょう。
矢倉沢の公民館

何故か民家の壁にハイキングコースの案内が描かれていました。見たたところ人は住んでおらず、既に廃屋であるようですが。
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矢倉岳の麓には、段々畑が連なる長閑な里山の光景が広がっていました。雰囲気や良しです。
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ブランド茶として名高い足柄畑の茶畑です。無人販売所でも無いものかと周囲を探してみたものの、見当りませんでした。
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暦はまだ2月だと言うのに、もうすっかり春の空気です。沿道には河津桜が花を咲かせていました。
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満開まではもうあと少しの8分咲きと言った所でしょうか。
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登山口まで延々と舗装された農道を歩きます。割と急勾配な坂道で、すでに結構な標高差を稼ぎ出しています。
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茶畑の先には、足柄平野の市街地が広がっていました。平野の奥に見えているのは曽我丘陵です。
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鹿よけではなくイノシシよけだと言うゲートを通ります。ゲートに張り出された注意書きによれば、熊も出るようです。もうとっくに冬眠からは目覚めていそうな季節です。
矢倉岳のイノシシよけゲート

9時45分 農道の終点まで登って来ました。ここからようやく登山道が始まります。
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3.矢倉岳登山 登頂編 急登の果てに広がる富士山の大展望

登山口のすぐ脇に、打ち捨てられた農作業小屋がありました。もともとは、この小屋まで上がってくるための農道だったのでしょう。
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登り始めから早々から、周囲はまるで奥多摩のような杉の植林になりました。まあこれは、里に近い山の宿命ですかね。
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杉林の急斜面を、ひたすらジグザグと九十九折れに登ります。面白味はありませんが、最も効率よく標高を稼げるタイプの道です。

貯水槽だと思われる人工物が、自然に還りつつありました。恐らくは麓の茶畑に水を供給するためものだったのでしょう。
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地味極まりない杉林地帯を抜けて、自然林の広がる一帯まで登って来ました。新緑にはまだ少し早いため、周囲は冬枯れの殺風景のままです。
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ここから一気に胸を突くような急登が始まります。遠目から見た時にあれだけ尖った山容をしていたわけですから、まあ当然こうなるでしょうな。
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急登であるが故に、短時間で見る見る高度が上がって行きます。眼下の足柄平野が、もうこんなに小さく見えるようになりました。
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振り返って下を見るとこの急勾配です。足元はパサパサに乾燥しきった砂地で滑りやすく、登りはともかく下る際には神経を使いそうな道です。
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ここはもともとは階段だったのかもしれませんが、土壌が流出してしまい障害物競走状態です。
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この黒いサラサラした砂地の土壌は、明らかに富士山からの降着火山灰です。埃が舞い上がりやすい性質があるので、吸い込んでしまわないように注意を要します。

山頂手前に騙しピークが一つありましました。前方に見えているのが、今度こそ本当の山頂です。
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山頂が見えました。見るからに眺めの良さそうな光景に期待が高まります。
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広々とした空間に飛び出しました。これは素晴らしい、ほぼ全方位に視界の開けています。
矢倉岳の山頂

10時50分 矢倉岳に登頂しました。ゆっくりと写真を撮りながらでも1時間30分程でたどり着く、実にお手軽な道程でありました。
矢倉岳の山頂

4.矢倉岳山頂からの展望

では早速周囲の景色を眺めてみましょう。目の前には富士山がドーンと大きく立っています。足元に広がる街並みは、御殿場の市街地です。
矢倉岳から見た富士山

お隣には天下の険こと箱根が長大な裾野を引いています。左にあるのが明神ヶ岳(1,169m)で、中央が神山(1,438m)、右が金時山です。
矢倉岳から見た箱根

外輪山の稜線越しに、噴煙を上げる大涌谷が僅かに見えました。
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箱根外輪山の中でもひと際目を引く、天下の秀峰こと金時山です。金太郎伝説に登場する足柄山と言うのは、この山の事であると言われています。
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眼下には、古くから交通の要衝であった足柄峠を見下ろせます。矢倉岳と言う名称の由来は、この足柄峠を通行する者を監視する櫓のような位置に立っている山であったからだという説が有力です。
矢倉岳から見た足柄峠

反対側には足柄平野と相模湾を一望できます。こちらはだいぶ空気が霞んでしまっており、ボヤッとした眺めしか見えませんでした。
矢倉岳から見た足柄平野

5.矢倉岳登山 下山編 洒水の滝へと続く、長い長い下山路

11時25分 山頂を辞去し、下山を開始します。実は本日の行程は、ここから先の方がはるかに長い道程であったりします。
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富士山の右手には、三国山稜の山並みが連なります。あの尾根の向こう側は山梨県です。
矢倉岳から見た三国山稜

さらに右手の甲相国境尾根付近の山並みです。この付近は低山が団子になっており、山座同定するのが非常に難しい。右奥に見えている頭一飛び出している山は、位置的に道志山塊最高峰の御正体山(1,681m)でしょうか。
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矢倉沢方面の反対側もまた、かなりの急勾配な道です。矢倉岳はどこから登ろうとも鉄壁の布陣な山だと言うことです。
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ここでこのブログを読んでくれていると言う方に、すれ違いざまに声をかけられました。何故か「光栄です」とまで言われてしまい、逆にこちらが恐縮しました。・・・私は山が好きなだけの、ただのオッサンですよ?

山頂直下の急坂を下りきると、分岐地点が現れました。
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11時35分 山伏峠に到着しました。先ほど眼下に見えていた足柄峠方面と、私がこれから歩こうとしている山北方面へ下るルートとの分岐地点です。
矢倉岳 山伏峠
矢倉岳を巡る登山としては、足柄峠をへて足柄駅へ下る横断ルートを取る方が一般的であると思われます。

しかし私は、前々から一度洒水の滝を見てみたいと思っていたので、遠回りであることは承知の上で山北方面へ向かいます。

峠を過ぎると、ここまでの急斜面からは一転して、緩やかな尾根道になりました。辺りは相変わらずの、まるで奥多摩のような杉林です。
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一ヵ所渡渉地点がありましたが、大した水量もなく一跨ぎでした。
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渡渉地点を越えてすぐに、登山道が崩落しかかっている場所があります。
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特にロープなどの補助はないので慎重に行きましょう。崩落は現在進行形で進んでおり、そう遠くない将来、高巻きの登山道に付け替えられると思います。
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緩やかなアップダウンを繰り返す尾根道がしばしの間続きます。見方をかえると、なかなか標高を落とし始めません。
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尾根上に、整地でもされたかのような広々とした平坦地が広がっていました。
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ここはかつて浜居場城と言う北条氏の城があった城跡とのことです。石垣などの遺構と呼べるもは残っておらず、鬱蒼とした杉林に没していました。
浜居場城跡

浜居場城を過ぎると、足元はコンクリートの簡易舗装がされた道に変わりました。舗装路の下りは足の裏に地味にダメージを与えて来るので、できれば避けたいのですがね。
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左手に平坦なカヤトの山頂部を持つ山が見えます。丹沢山地の大野山(723m)です。ここも矢倉岳と同様に、手軽に登れてたいへん眺めの良い山です。
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12時20分 セントラル広場と呼ばれる場所まで下って来ました。本当にどうでも良いことですが、普通に中央広場と言う名称では駄目だったのでしょうか。
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セリーグとはセントラルリーグの略であるが、ではパリーグとは何の略か。と言う問いかけに対して「パントラルリーグ」と答えた経験のある人は意外と多いのではないでしょうか。・・・もしかして私だけ?

ここから先は、神奈川県によって21世紀の森として整備されている一帯となります。どうやら、木材工芸体験の施設やお食事処などが併設された、総合レクリエーション施設であるようです。
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施設として整備されているという事はつまり、このも先まだ舗装道路歩きが続くという事です。ふむ、これはコース選択を誤ってしまったのかな。
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このまま最後まで舗装道路歩きが続くのかと軽く絶望を覚えましたが、幸いにも途中からまた登山道に復帰できる場所がありました。ここを左折して、野鳥の道と称する脇道へと入ります。
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この道はあまり歩く人もいないらしく、地面の至ることろが雨で洗掘されており荒れ果てていました。
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途中からは、明らかに登山道ではない作業道に迷い込んでしまったような気もしますが、まあ方角はこっちで良いはずなので気にせずに突っ切りました。
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なんやかんやありましたが、最終的には何事もなく正規の登山道へ合流しました。
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一応はここも21世紀の森の玄関口の一つであるようですね。観光気分のファミリー連れが迷い込みでもしたら、まずいことになりそうな荒れ放題の道でしたが。
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車で訪れる人が大半で、ここから徒歩で登ろうと言うのはハイカーくらいなものなのでしょうけれど。

崖際の際どい道がなおも続きます。落石の痕跡だらけな道なので、足早に通り過ぎた方が良さそうです。
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13時15分 林道終点と呼ばれる地点まで下って来ました。ここまで下って来れば、麓まではもうあと一息です。
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道路脇の崩落地から、山北町の街並みが良く見えました。酒匂川の谷に沿った狭い回廊に、道と市街地が所狭しとひしめいています。こうして見ると、まだまだ結構な標高差が残っておりますな。
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ここまで来たらもう後は消化試合です。大きく九十九折れの付いた林道を足早に下ります。
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下山が完了しました。さあ、滝を見物していきましょう。
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6.かながわの景勝50選、洒水の滝

お目当ての洒水の滝は、下山地点から少し奥へと進んだ場所にあります。ということで、道なりに進みます。
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洒水の滝はかながわの景勝50選なるものの一つに選ばれています。
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新松田駅から西丹沢行きのバスに乗った際に、バスの車内アナウンスがいつもこの滝の事をオススメしていたのを聞いていて、何となく興味を持っていました。

今回ようやく、立ち寄るのにちょうど良い機会を得ることが出来たと言うわけです。

滝へ向かう道すがらにミカンの販売所を発見したので、早速確保します。値段はどれも百円と破格で、いろいろな種類のものが売られており散々目移りしたあげく、ザックをミカンでパンパンにしていまいました。
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前方にお目当ての滝が見えて来ました。どうやら通行止めになっており、滝壺までは行けないようです。
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14時5分 洒水の滝に到着しました。この赤い太鼓橋の先は、落石の恐れありという事で通行止めとなっています。
洒水の滝

全部で三段に分かれた滝で、一番高いこの一ノ滝の落差は69メートルあります。相模国で最大の落差を持つ滝であるとのことです。今は渇水期なのか、水量は少ないように見えます。
洒水の滝

滝の手前には、名水百選にも選ばれている水場があります。一口いただきましたが、癖の無いまろやかな味です。
洒水の滝の水場

なお消毒はしていないので、飲むならば自己責任です。そんな事は山の中であれば当たり前な事なわけですが、ここは観光地なのでわざわざ注意書きが掲げられていました。
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散策を終えて滝を後にします。
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あとは山北町駅まで歩くだけです。山北町は足柄平野と御殿場地方とを結ぶ交通の要衝であり、街中はやたらと橋だらけです。鉄橋好きな人にはたまらない場所かもしれません。
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山北駅の周辺の御殿場線沿いには桜並木があり、割と有名な撮り鉄スポットです。まだまだ桜の開花シーズには早く、土手に生えたスイセンだけが花を咲かせていました。
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でっぷりと肥えた立派な鶏冠を持つ鳥が、線路を見下ろしていました。これはヒレンジャクと言う名の渡り鳥です。
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14時50分 山北駅に到着しました。色々と寄り道した割には、行動時間5時間半ほどのお手軽な山行きでありました。
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20分ほど待って現れた御殿場産に乗り込み、新松田駅へと引き上げます。
山北駅のホーム

7.おまけの寄り道編 満開を迎えた松田山ハーブガーデンの河津桜

松田駅へ戻って来ると、ホームから松田山の河津桜が満開に咲き誇っているのが良く見えました。日没まではまだ時間もあるので、せっかくだから立ち寄って行きましょう。
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例年であらば、河津桜の開花期間中にはまつだ桜まつりが開催されて、駅からは送迎のバスも運行されます。しかし、今年はコロナ渦の影響で桜まつりは中止となっており、当然ながらバスもありません。

バスは無いので、直接歩いて行きます。まあ、歩いたところで大した距離ではありません。
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桜まつり自体は中止ですが、入口で検温と手の消毒を実施していました。
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少し雲が出てきているものの、定番の河津桜と富士の一枚をバッチリと頂きました。
松田山から見た富士山
今の季節は、午後になると空気が霞んで富士山が見えなくなってしまうことが多いので、確実にこの構図を狙いたいのであらば、午前中の早い時間帯に訪れた良いです。

そして今日登って来た矢倉岳です。こうして見ると、本当に良く目立つ山ですよね。
松田山から見た矢倉岳

例年にくらべるとやはり人の出は圧倒的に少なめで、密にはならない程度の間隔が自然に保たれていました。
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肝心の河津桜の方は満開ど真ん中で、目いっぱい花を咲かせていました。
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名の花も負けじと咲き誇り、ピンクと黄色の競演を繰り広げます。
松田山の河津桜
松田山の河津桜

大量のヒヨドリ達が、満開の花の中を嬉しそうに飛び回っていました。
河津桜とヒヨドリ

小一時間ほど散策して、松田山を後にします。帰る時には、検温係はすでに撤収していなくなっていました。
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再び新松田駅まで歩いて戻り、帰宅の途に付きました。
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矢倉岳は比較的手軽に登れる山ながらも展望は雄大で、良いこと尽くしの優等生的な山でした。山頂直下に一部急なところがありはするものの、特に危険な箇所もなくコースタイムも手ごろで、登山初心者やファミリー向きな一座だと思います。逆にこれだけでは物足りないと言う人は、足柄峠経由で金時山まで繋げてみても面白いかもしれません。あらゆる人にオススメできる、格好の富士展望台です。

<コースタイム>
矢倉沢BS(9:20)-矢倉岳(10:50~11:25)-山伏峠(11:35)-浜居場城跡(12:10)-林道終点(13:15)-洒水の滝(14:05~14:25)-山北駅(14:50)

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最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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