南高尾山稜 都県境界に連なる静かな山並みと、高尾山からのダイヤモンド富士

181224南高尾山稜_001東京都八王子市と神奈川県相模原市の境界にある南高尾山稜を歩いて来ました。
高尾山の南に連なる、標高300~500メートル程度の低山の連なりです。あまり歩く人の居ないマイナーな山域であり、奥高尾エリアのような賑わいはなく、どこまでも静かな道が続いています。
その静かなはずのコースで待ち受けていたのは、反対方向から大挙して駆けくるトレイルランナーの集団でした。

2018年12月24日に旅す。

 


さて、時は12月24日。世間一般ではクリスマス・イブと呼ばれている日です。

もうとっくに若者と言うカテゴリに属さなくなって久しく、切支丹でもない私にとっては、この日はただの三連休最終日であります。そんなことよりも重要なのはダイヤですよダイヤ。
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冬至を迎える12月22日前後にかけて、ミシェランガイド三ツ星に輝く世界の高尾山から、富士山山頂に向かって陽が沈む通称ダイヤモンド富士と呼ばれる現象を見ることが出来ます。

ダイヤ富士を観測可能な期間限定で、高尾山ケーブルカーの運転時間が18時まで延長されます。これにより、普段から登山の習慣を持たない人であっても、手軽にダイヤモンド富士を眺めることが出来ます。

しかしながら、いまさら普通に高尾山に登ってただダイヤを眺めるだけと言うのも、イマイチ面白くはありません。そこで今回は前々から気になっていた南高尾山稜の周回をプラスして歩いてみようかと思います。
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南高尾山稜とは、その名の示す通り高尾山の南に連なる低山の連なりです。尾根沿いにはハイキングコースが整備されており、あまり人と行き交う事もない静かな山行きを楽しむことができます。

そこで待ち受けていたのは、TOKYO八峰マウンテントレイルと言うトレラン大会です。
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静かなる山域のはずが一転、登山道すれ違い訓練状態となった山行きでありました。

コース
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高尾山口駅より南高尾山稜コースを歩き小仏城山へ。その後は城山から高尾山へと移動しダイヤモンド富士を鑑賞します。下山はスタート地点の高尾山口駅へ。

高尾山口駅を起点に南高尾山稜を巡る周回コースです。

 

1.南高尾山稜 アプローチ編 駅から直接歩いて行ける手頃なハイキングコース

9時 京王線 高尾山口駅
本日の行程は、ダイヤタイムまでに高尾山に到達で来ていればよいと言うものであるため、朝は比較的ゆっくりとした始動です。
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駅前で身支度を整えて、9時10分に行動を開始します。まずは駅前から国道20号に出て、道なりに進みます。
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南高尾山稜の稜線に向かうには、参道前の信号を左折して、高尾山と反対方向へと侵入します。
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すぐに道標が現れるので、あとはその導きに従います。
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やたらと生活感があふれる登山口から、山中へと分け入って行きます。
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振り返ると、高尾山のケーブルカーとリフトが見えました。こんな風に並んでいたのですか。初めて目にするアングルなので、何だかとても新鮮です。
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登り始めてすぐに、薄暗い杉の樹林帯に入りました。日影に入なり冷たくなる冬の空気が心地よい。
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ほどなく、眩い陽の光とともに空が見えて来ました。兼ねてより度入りのスポーツサングラスが欲しいと思いつつも、値段に尻込みしていまだに作っておりません。つまり、とても眩しい。
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9時30分 四辻に到着しました。
読んで字のごとく、4方からの道のが交差する場所です。ここから先は気持ちの良い稜線歩きとなります。
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2.四辻から町田市最高地点の草戸山を目指す

四辻より草戸峠と書かれ方へ向かって進みます。緩やかなアップダウンが続く歩きやすい道です。
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周囲はクヌギやコナラなどの自然林が広がっており、子供の頃に駆けずり回った近所の雑木林のような雰囲気です。

そう考えると、今でもやっていることはあまり変わらないんだと、しみじみ思う次第です。自分はこういう雰囲気の場所が好きなんだなあと。

南下して行く道筋であるため、この季節だと基本的にずっと逆光の中を進むことになります。やはりサングラスは必要ですね。
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やっつけな応急処置が補施されたベンチがありました。見た目とは裏腹に芯がしっかりとしている枝で、座ってみると意外と安定感がありました。
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傾斜が急な箇所にはロープが張られているいなど、全般的によく整備された道です。
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送電線の先に見えている山並みが、南高尾山稜の主稜線です。あそこまで左から大きく回り込んで行きます。
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物々しい有刺鉄線が現れました。この柵の向こう側は拓殖大学の敷地です。
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しばらくの間、有刺鉄線に沿って道が続きます。こんな鉄壁防御が必要なほど、侵入者が後を絶たないのでしょうか。
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木漏れ日の雰囲気が大変すばらしくて、なんでもない場所なのについシャッターを切りたくなる。
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ほどなく視界の開けた山頂と思しき場所が見えて来ました。
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10時30分 草戸峠に到着しました。
山頂だと思った場所は、何故か峠でした。峠と言うのは、普通だと鞍部のことを言うのではないでしょうか。
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峠の様子
峠と名乗っているものの、どう見てもここは山頂です。展望は北西方向だけが開けています。
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正面に見えているのは高尾山(599m)です。この山は超有名な割りには外見に特徴が無さ過ぎて、山座同定が非常に難しい山であったりします。
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トレラン大会の告知が張り出されていました。日時は12月24日って、今日じゃないですか。という事は、今でこそ静かなこの場所にも、やがてはトレランの集団が大挙して押し寄せてくるという事ですね。
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わざわざクリスマス・イブに山の中を走り回ろうとは、なんと言うもの好きな人たちなのでしょう。まあ、私も人のことを言えた義理ではありせんが。

今のうちに嵐の前の静けさを存分に満喫しておくこといしましょう。草戸峠から草戸山までは10分ほどの距離です。
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ここで正面から駆け下りてくるランナーの姿が。ついに先頭が現れたのかと思いきや、大会とは関係のないランナーでした。
181224南高尾山稜_026ちなみに、私は基本的に走るのは嫌いです。何故かって、そりゃ疲れるからですよ。・・・何言ってんだお前は?と思われたかもしれませんが、ともかく嫌いなものは嫌いなのです。

10時40分 草戸山に登頂しました。
町田市の最高地点と言う、町田市民以外にとっては極めてどうでも良いタイトルを保持している場所です。
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山頂の様子
山の神のお社があるほかに、休憩所兼展望台があります。
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右の方に写っている黄色いベストを着ている人は、トレラン大会のスタッフです。無線で先頭集団がどのあたりまで進んでいるのかやり取りしていました。どうやら、そろそろ現れるらしい。

山頂にはなかなか立派な展望がありました。早速登ってみましょう。
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正面には神奈川県相模原市の街並みを一望できます。中央に見えているビル群は橋本付近です。相模原市の中心の一つでもあります。
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中心の一つとは一体なんのことだと思われたかもしれませんが、政令制定都市と言う肩書がどうしても欲しかった相模原市は、指定に必要となるだけの人口を確保するために、なりふり構わぬ広域な市区町村合併を繰り返した過去があります。

おかげでここが市の中心と呼べる一か所が存在しないと言う、不思議な自治体となっております。一応は相模大野が市の中心という事になるんですかね。

こちらは北東の八王子方面の展望です。遠くには薄っすらと筑波山(877m)の姿も見えています。
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目の前に城山湖がありますが、樹木に遮られてその姿を伺うことはできません。城山湖の全容は、この先へ進んだ場所にある展望台から見ることが出来ます。
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3.トレラン大集団とすれ違い続ける南高尾山稜歩き

先へと進みましょう。ルートは城山湖の脇に沿うようにして南へと続いています。
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木の隙間から僅かに城山湖が見えました。正式な名称は本沢調整池と言い、揚水発電用に作られた人工のダム湖です。
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湖沿いのルートは結構激しくアップダウンします。登ったり下りたり忙しない道です。
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ここで遂にゼッケンをつけたランナーとすれ違いました。先頭を行くフサフサの髪をたなびかせた若者のすぐ後を、スキンヘッドの2番手が追いかけます。
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私が心中ひそかに応援したのは、ハゲ自分と同じヘアースタイルの方であることは言うまでもありません。がんばれハゲ!フサフサなんかに負けるなー。

要所要所にスタッフが立っており誘導を行っていました。仕事中だろうに、通り過ぎようとすると律義に挨拶をしてきます。ハイカーとのトラブルを警戒してか、かなり気を使っている様子が伺えます。
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城山湖の展望台まで登って来ました。湖を見渡せるビューポイントとなっています。
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展望台から見下ろした城山湖は、湖と言うよりは大きなため池と言った方がシックリくる姿をしていました。揚水発電を行うダム湖の宿命で、湖水はひどく濁っています。
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遠くには東京都心部の高層ビルが見えます。いかにも冬らしい、素晴らしい空気の澄み具合です。この様子ならば、ダイヤモンド富士にも大いに期待が出来ることでしょう。
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まるでマラソン大会のような給水ポイントが作られていました。
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相変わらずギンギラギンと降り注ぐ逆光の中を進みます。この分岐地点からいよいよ、南高尾山稜の主稜線へと入ります。
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前方に峠が見えて来ました。
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11時25分 三沢峠に到着しました。
ここから大垂水峠まで、5.3kmの尾根歩きです。
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南高尾山稜は、毎度お馴染みの関東ふれあいの道でもあります。
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次々とやってくるランナーを横目に先へと進みます。この時の私は、これはまだまだ序の口にすぎないのだという事を知りませんでした。
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ランナー達は基本的に巻き道の方からやってきます。と言うことで、道中の分岐地点はすべて直登ルートの方へと進みます。
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エグイい傾斜の急階段を上ると、開けた場所に出ました。
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泰光寺山(たいこうじさん)と言う名前のピークです。ベンチが設置されており休憩できますが、展望はありません。
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木の間からは、僅かに津久井湖の姿が見えました。
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再び巻き道と合流します。正面からは大勢のランナーがひっきりなしに走って来ます。今がちょうど、中間付近の最も数の多い集団とすれ違うタイミングであるようです。
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このような幅の狭いトラバース路だと、どこですれ違うかべきかタイミングを計る必要が生じます。もはやすれ違い訓練の様相を呈してきました。
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トラバース路を進むうちに、不意に展望の開けた場所に飛び出しました。
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見晴台と言う、そのまんまな名所の場所です。ここは、南高尾山稜ではほぼ唯一と言って良い眺望スポットです。
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前方に丹沢主脈の山並みが広がります。眼下の市街地は三ヶ木(みかげ)です。
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このひと際目を引く独立峰のごとき山は、丹沢の大山(1,252m)です。
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ここで一つだけ、非常に気になることがありました。と言うのも、富士山がこの辺りにあるはずなのですが雲に覆われていて全く見えません。他は綺麗に晴れていると言うのに、これはダイヤ富士に黄色信号です。
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絶えることなく続々とやってくるランナー達。この日一日で、私の登山道すれ違いスキルが格段の向上を見せたことは間違いありません。
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給水ポイントがあり、再び巻き道とルートが分かれます。
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ここは当然、直登ルートの方へ進みます。トレラン大会があろうがなかろうが、もともと私は巻き道はなるべく使わない派です。
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中沢山と言うピークに登頂しました。この手作り感満載な標識は、マイナーピークならではです。
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特に何もない山頂です。眺望も全くありません。
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山頂には観音菩薩像が安置されていました。由来を示す碑文などは見当たりません。
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この後も南高尾山稜の稜線は、鋸のように激しくアップダウンを繰り返します。巻き道は使わずに、愚直に尾根の上をなぞって行きます。
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すれ違うランナーの数が徐々に少なくなってきました。ようやく最後尾が近づきつつあるようです。
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もはや何個目かもわからないピークが現れました。
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13時20分 コンピラ山に登頂です。
おそらくは漢字で書くと金毘羅山だと思われます。権現山などと同様に、日本全国で数多く見かける名前の山です。
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もはや殆ど走らずに歩いているランナー達。息も絶え絶えの様子です。
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13時30分 大洞山に到着しました。
この場所が南高尾山稜の最高地点となります。標高は536メートルです。まあ、純然たる低山ですな。
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山頂の様子
テーブルとベンチがあり休憩向きの場所です。残念ながら展望は一切ありません。
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この場所で追い上げと書かれたゼッケンをつけたランナーが通ったのを最後に、トレラン大会の参加者は一切姿を見せなくなりました。どうやらあのランナーが最後尾役だったようです。

 

4.大垂水峠を越えて小仏城山へ

ようやく静けさを取り戻した南高尾山稜を後にして、先へと進みます。ここから一度、大垂水峠(おおたるみとうげ)へ向かって下り、前方に見えている城山を目指します。
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高尾山の姿が見えました。一見すると大した標高差はなさそうに見えますが、一度峠へと下る必要があるため、この先もまだまだ登りがあります。
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峠に向かって勿体ないくらい標高を落として行きます。
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眼下に車道が見えて来ました。国道20号線、甲州街道です。
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13時50分 大垂水峠橋まで下りて来ました。
その名の通りの、大垂水峠に架かる歩行者専用の橋です。
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ここ大垂水峠は、昭和43年に中央自動車道の小仏トンネルが開通するまでは、東京と山梨の広域交通をほぼ一手に担う交通の要所だった場所です。見ての通りの狭隘区間で、時速30kmの速度制限が敷かれています。
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一日に三往復しか便はありませんが、一応バスで来ることもできます。
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峠には付き物の峠の茶屋も一軒だけあります。奥に見えているオレンジの建物がそれです。
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峠越え好き系ハイカーを標榜する私は、ここは以前より車では無く徒歩で訪問してみたいと願っていた場所です。念願がかなってとても満足しました。

さあ、お次のチェックポイントである城山へ向かいましょう。
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登り始めてしばらくは沢沿いの道を進みます。谷間に響く水音が心地よい空間です。
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途中で沢筋からはずれ、急登が始まります。すっかり霜柱が解けてしまった地面はドロドロ状態でした。
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整然と立ち並ぶ植林帯に、西日が差し込みます。だいぶ日が傾いて来ましたねえ。予定にはなかったランナーとのすれ違い訓練もあってか、この時点で標準コースタイムに対して大幅な遅延が発生しております。
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ススキの茂る坂を一気に登って行きます。このルートは結構急です。
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急坂を登り切ったところで、勝手知ったる高尾陣馬縦走路と合流しました。
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特に用事があるわけではありませんが、一応は城山の山頂を踏んで行きます。
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14時45分 小仏城山に登頂しました。
この僅か1週間後に、初日の出を見るべく再びここへ訪れることになったのはまた別の話です。
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城山からはお隣の高尾山を一望できます。今日はこの後、ダイヤタイムの16時15分ごろまでにあそこまで移動すれば良いわけです。
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東京都心部も一望できます。小仏城山は都内でも屈指の夜景観賞スポットです。
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夕日を浴びた小仏天狗は、やけにシブイい表情を浮かべているかのように見えました。
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5.高尾山もみじ台より望む、ダイヤモンドの輝き

15時 城山山頂を辞去し、高尾山に向けて出発します。
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途中にある一丁平の展望台に立ち寄り、富士山方向にかかっていた雲の状況を確認します。
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これは・・・なんだかダメっぽいですね。富士山のある方向だけが、完全に雲に覆われてしまっています。なんと言う空気を読まない雲なのでしょう。
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ちなみに、晴れている日だとこんな風に大室山のすぐ隣に富士山が見えます。
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こちらは今日ここまで歩いてきた、南高尾山稜の山並みです。どこにでもありそうな、低山そのもの佇まいをしておりますな。
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まあ、駄目なら駄目でそれはしょうがありません。とりあえずは鑑賞ポイントまで移動しましょう。
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もみじ台に向かって登っているところで、道にはみ出た集団の姿が目に入って来ました。これはひょっとしなくても、ダイヤ鑑賞のための場所取りが始まっているのでしょうか。
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もみじ台にたどり着いたらビックリです。すごい人だかりが出来上がっていました。まさか、高尾山からのダイヤモンド富士が、こんなにも人気だとは思いもしませんでした。
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もみじ台が既にこの有様である以上は、高尾山山頂はもはや立錐の余地もないくらい人が詰めかけていることでしょう。という事で、ここに陣取って見物することにしました。
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相変わらず、富士山は雲に隠れたままです。

ダイヤタイムが近づくにつれて、雲間に僅かですが富士山のシルエットが浮かび上がって来ました。これはもしかして、逆転満塁ホームランとなるのか。
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待つこと35分。遂にその瞬間が訪れました。周囲に歓声とシャッター音が鳴り響きます。
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真上ではなく、右の肩辺りに沈んで行きます。一時はどうなることかと思いましたが、パーフェクトではないにしても、一応はダイヤの輝きを見せてくれました。
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ダイヤタイム終了。わずか数分間の天体ショーでありました。
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余韻に浸る人々。何故か手を合わせて拝んでいる年配の方が何人かおられました。新手のダイヤモンド信仰か何かでしょうか。
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6.高尾山からの夜景を眺めてから下山

特に用事はありませんが、一応は高尾山のピークハントもして行きましょうかね。
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16時30分 高尾山に登頂です。
生涯で何度目の登頂になるのか、もはや皆目見当もつきません。
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何とも腹立たしいことに、ダイヤタイムが終った後になってからから、すっきりと雲が晴れていました。あと1時間早くに晴れてくれればパーフェクトだったのに。
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山頂に車が走っている光景を目にしても、特に何も違和感を感じない山と言うのも珍しい。
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ダイヤモンド富士が鑑賞できる期間限定で、通常は17時30分までの高尾山ケーブルカーが18時まで運転されます。山頂で油を売らずに速やかに下山を開始すれば、明るいうちにケーブルカー山頂駅までたどり着けることでしょう。

しかし、せっかくケーブルカーの運転時間を延長してくれているわけですから、ここは高尾山からの夜景を眺めてから帰ることにしましょう。という事で、周囲が暗くなるのを待ちます。
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言うまでもないことですが、夜景を見てから帰るのであらば、ライトは必須です。間違っても、スマホの照明だけで歩こうなどとはしないで下さい。

17時15分を回ったあたりで周囲はすっかり暗くなり、素晴らしい夜景を見せてくれました。
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方角的に、これは横浜方面の夜景です。右上の方にランドマークタワーが見えています。
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十分満足しました。17時20分に下山を開始します。下山は安心安全な一号路を使います。
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薬王院まで戻って来ると、照明が灯されています。山の中に照明とは、さすがは世界の高尾山です。
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参道をケーブカー駅に向かって歩きます。この赤い灯篭風のオブジェは、見た目だけで照明にはなっていないのですね。
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17時50分 ケーブルカー山頂駅へ戻って来ました。
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ケーブルカー最終便にはまだ間に合う時間です。しかし、この先の展望台からの夜景がまた素晴らしいのですよ。これを見過ごすわけには行きません。

ここがその展望スポットです。夜景を鑑賞中の先客が既に大勢いました。
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素晴らしい光景です。背後では、ケーブルカー最終便がまもなく発車する旨の放送がかかっておりますが、この光景の前にしたら、そんなことは些末な問題にすぎないように思えて来ることでしょう。
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という事で、ケーブルカー最終便はつつがなく発車してしまいました。仕方がないので歩いて下ります。せっかく間に合ったと言うのに、我ながら何をやっているんだかです。
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まあ、下りであれば歩いてもせいぜい20~30分くらいなので、そんな気に病むほどのことではありません。
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最終便の降車案内が済んだ後の清滝駅は、当たり前ですが静まり返っていました。
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18時25分 スタート地点の高尾山口駅へと戻って来ました。何やかやで、丸一日を費やした休日でありました。
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その後にやってきた普通列車に乗り込み、無事帰還途につきました。
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南高尾山稜巡りとダイヤモンド富士とを合わせた、欲張りな冬の休日はこれにて終了です。ダイヤモンド富士は正直かなり微妙な感じではありましたが、いろいろな出来事が盛沢山の充実した一日でした。
トレラン大会に重なると言う偶然により、今回は思いがけない登山道渋滞にはまりましたが、普段の南高尾山稜はあまり歩く人の居ない静かな山域です。低山ながらも高尾山などよりはよほど山道らしいコースとなっており、観光ではなくしっかりと登山が出来ます。奥高尾の喧騒を避けてゆっくりと山の中で過ごしたい人におススメの場所です。

<コースタイム>
高尾山口駅(9:10)-四辻(9:30)-草戸峠(10:30)-草戸山(10:40~11:00)-三沢峠(11:25)-見晴台(12:40)-コンピラ山(13:20)-大洞山(13:30)-大垂水峠(13:50)-小仏城山(14:45~15:00)-もみじ台(15:40~16:20)-高尾山(16:30~17:20)-高尾山口駅(18:30)

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最後までお読みいただき、ありがとうございました。

コメント

  1. nobu より:

    オオツキさん、あけましておめでとうございます。
    今日の記事は、近く行こうと思っていたコースなので大変参考になりました。私は逆回りで、トレラン大会のない日に行くようにします。
    また、スポーツサングラスについては、以下のものを愛用してます。内側にウルトラアイのようなレンズをつけるタイプですが、7000円程度で作れますよ。
    ttps://item.rakuten.co.jp/meganezamurai/es-s111/?scid=af_pc_etc&sc2id=af_109_1_10000237
    それから、ヘアースタイルについては私も同様で、60になったら出家しようかと考えております…

  2. オオツキ より:

    nobu様
    コメントをありがとうございます。
    出家と来ましたか。私も60歳になったらとは言わずに、今すぐにでも隠居して山に籠もりたいと常々思っております。宝くじが当たりでもしない限りは実現できそうにありませんが。

  3. nobu より:

    オオツキさん、「出家」とはヘアースタイルのことですよ…失礼。

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