
東京都八王子市と神奈川県相模原市の境界にまたがる、陣馬山(じんばさん)に登りました。
東京近郊にある手軽なハイキングの対象として大変人気がある山です。笹尾根と呼ばれる都県境の尾根上にあり、中でも陣馬山から高尾山までの区間を奥高尾と呼びます。季節を問わず多くの登山者が訪れる、人気の縦走路となっています。
高尾駅から真っ暗闇の縦走路を辿って、新春の初日の出を拝んできました。
2026年1月1日に旅す。
謹賀新年
新しい年が明けました。ここ数年、私の内部では元日は山に登って初日の出を拝むことが習慣化されています。ということで、今年もしっかりと登ってきました。行き先は、首都圏近郊のハイキングコースとしては定番中の定番である、奥高尾の陣馬山です。

令和8年は午年であるので、山頂にイマイチな出来の白馬像が立っているこの山は、ゲン担ぎにもなってちょうどよかろうと思い、白羽の矢を立てました。


ただ今回登った陣馬山に限って言うと、あまりアクセスが容易とは言えません。その理由は極めて単純に、陣馬山は高尾駅からだと結構遠い場所にあるからです。

JR中央線の終夜運転は高尾駅までの区間でのみ行われており、相模湖方面へは行けません。西東京バスの陣馬高原下行きの路線バスも終夜運転は行っていないため、高尾駅から縦走路を歩いて行くしかたどり着く着く方法が存在しないのです。
かくして真っ暗闇の中を長々と歩いて訪れた陣馬山。地平線近くの低い位置に雲が垂れ込めた状態でした、日の出自体は問題なく見ることができました。陣馬山から令和8年の初日の出を拝んできた記録です。

コース

元日深夜の高尾山山頂には入山規制がかかることがあるため、高尾山は迂回して小仏から奥高尾縦走路に取りつきます。景信山に登頂して以降は、ごく普通の高尾陣馬縦走路を行く行程です。
1.終電前の通常ダイヤの電車で高尾駅へ
12月31日 23時58分 京王線某駅
本日の行程は奥高尾の縦走路をしっかりと真面目に歩くことになるため、終夜運転ではない終電前の時間の電車で高尾駅を目指します。乗客の大半は酔っ払いですが、山登りの格好をしている人の姿もチラホラとありました。

明けて1月1日 0時45分
高尾駅に到着しました。陣馬山までの縦走と言えば普通は高尾山口駅からスタートするのが一般的なのですが、元日の高尾山は入山者が一定数を超えた時点で立ち入り規制が入るため、高尾山は迂回して行きます。

ちなみに規制が入ってしまった時点で、薬王院から先は立ち入り禁止になります。小仏城山方面への通り抜けもできなくなるのでご注意ください。
普段はこの時間にはひっそりと静まり返るのであろう高尾駅も、結構な数の人が行き交っています。大多数は高尾山の山頂ではなく、薬王院に初詣をしに行くのでしょう。

わざわざこの寒空の中を出かけようとは、世の中もの好きな人は割と多いものです。・・・私に言えた義理ではありませんですけれどね。
2.暗闇の中を行く小仏までの道程
身支度もそこそこに0時50分に行動を開始します。もうとっくに路線バスは走っていない時間帯なので、小仏バス停まで直接歩いていきます。

元日の深夜にこの道を歩くのは今回で3度目です。まったく我ながら、もの好きにもほどがあるとは思います。

今のところ気温は今の時期にしては高めで、特に寒さは感じません。日の出を待つ過程で、どうしたって山頂でじっと動かずに待機する時間が発生するので、温かいのは歓迎すべきことです。
高尾駅から国道20号線を道なりに進んで、都県道516号線の分岐が現れたところで右折します。

後はずっとまっすぐ道なりです。街灯があるためまだヘッドライトは不要です。小仏バス停までは徒歩で1時間少々かかります。

暗くて肉眼ではよく見えませんが、頭上高くを圏央道が横切っているのが何となくわかります。

途中に日影沢林道への分岐があります。小仏城山を目指す場合にはここから取りつきます。ちなみに城山からでも初日の出はよく見えるので、日の出が見たいだけであればわざわざ陣馬山を目指すことに合理性は一切ありません。

お前は合理性で登山をしているのか?それを言ったら登山そのものが不合理の極みだろう。とセルフつっこみを入れつつ素通りします。
明治時代に作られたレンガのアーチで、中央本線の下をくぐります。この落書きされている取って付けたかのような止水板は、令和元年台風19号の後に取り付けられたものです、この辺りは、浸水被害が相当ひどかったらしい。

アーチをくぐってほどなく、並走していた中央本線は小仏トンネルの中へと吸い込まれていきました。・・・実際は真っ暗で全く見えてはいませんが、吸い込まれていったはずです。

2時 小仏バス停まで歩いて来ました。バスがある時間帯なら15分少々で来れる場所ですが、歩いてくるとしっかりと1時間以上かかりました。これでようやくスタートラインに立ったことになります。

3.都心方向の夜景を一望できる景信山
小仏バス停を過ぎてほどなく、街灯がなくなります。ここから先はヘッドライト装着で参ります。

2時15分 景信山登山口まで歩いて来ました。もう少し道なりに先へ進むと、小仏峠経由で縦走路に取り付く道もあるのですが、それだと若干の遠回りなるためここから登ります。

日中であれば多少の遠回りをしたところでなんて事はないのですが、真っ暗闇の山道をただ歩くのはある種の苦行なので、なるべく短く済ませたいところです。
よく踏まれた明瞭明快な登山道です。ヘッドライト登山であっても、特に大きな危険はないと思います。景信山の山頂までは、しっかりと1時間ほど登る必要があります。

樹木の隙間越しに、都心方向の夜景が何となく見えています。山頂まで行けばもっと大展望が広がるので、もったいぶっていないで速やかに登ってしまいましょう。

木階段地獄が始まったら山頂まではもうあと一息です。一気に駆け上がって行きます。

木製のベンチとテーブルが大量に置かれた山頂に飛び出しました。もう少し時間が後になれば、ここで初日の出を待つ登山者が集まってくるのですが、今はまだひっそりとしています。

3時10分 景信山に登頂しました。高尾陣馬縦走コースのほぼ中間地点に位置している山です。縦走の途中で踏まれることが多そうな山ですが、小仏からこの山単体で登りに来る人もそこそこいるにはいるらしい。

山頂からは都心方面の夜景が広がります。奥高尾の山の中では、何気にここが一番展望が良いと思います。何なら陣馬山まで行かずとも、もうここで良いのではなかいと言う気分になってくるくらいです。

大真面目な話をしますと、奥高尾エリアから初日の出を見るなら、この景信山が一番のおすすめです。
今回私は午年の初登山というテーマを兼ねているため陣馬山を目指していますが、初日の出を見たいだけならわざわざ陣馬山まで出向く意味はほぼ無いと思います。
日の出は都心方向ではなく横浜方面から昇ってきます。天気予報の通り、沿岸部の低い位置に雲が垂れ込めているのが何となく見えます。日の出時刻までに晴れてくれることを願う次第です。

4.暗闇の中を進む、奥高尾縦走路の後半戦
陣馬山まではあと5.7kmと、まだ結構な距離が残っています。とは言っても、奥高尾縦走路の中でもアップダウンが大きいのは高尾山から景信山までの区間であり、ここから先の区間はぼフラットな高速道路状態の道が続きます。

ただしいくら歩きやすいからと言っても、不意に根っこトラップがあったりはするので、あまりスピードは出しすぎない方がいいとは思います。真っ暗な中を歩くのは正直退屈だし、急ぎたくなりますがそこは我慢しましょう。安全第一です。

途中に何回かある巻き道はすべて巻いていきます。暗い中を尾根を登って降りてしても、何も得るものはありませんからね。

先ほどから愚痴っぽいことばかりこぼしておりますが、私は正直ナイトハイクが好きではありません。理由は極めて単純に、退屈だからです。真っ暗な中を歩いてもツマランやろう。
途中で伐採されて開けている場所があります。真っ暗闇の写真では何もわかならないと思うので、参考として日中の写真を載せておきます。

開けた場所に出ると、風が出てきて少し寒くなってきました。この様子だと、吹き曝しの山頂ではそれなりに冷え込みそうです。
4時40分 明王峠まで歩いて来ました。陣馬山手前にある最後のチェックポイントと言ったところです。景信山からここまでは大きな標高差もなく、ほぼフラットで歩きやす道程でした。

売店がありますが、当然ながら営業はしておらず静まり返っています。少し小腹が空いてきたので、売店前のベンチで腹ごしらえがてらに小休止を取りました。

動かずにじっとしていると、じわじわと冷えてきます。もしも山頂に早く着きすぎてしまった時は、日の出を待つ間に踏み台昇降運動でもしていようか。
明王峠を過ぎて以降も、高速道路状態の道がまだしばらく続きます。暗闇の写真を見せてもしょうがないので、最初から明るい時の参考画像を貼っておきます。

山頂が近づいてきたところで、ようやく真面目に標高を上げ始めました。ラストスパートをかけていきましょう。

5時30分 陣馬山に登頂しました。割とゆっくりめに歩いてきたつもりでしたが、それでも日の出予定時刻よりも1時間以上早くに到着してしまいました。

陣馬山からも、都心方向の夜景がよく見えます。ただ樹木が多めなのと距離自体が遠いこともあり、景信山からの眺めに比べると1段劣ります。

日の出を待つ間にカップラーメンを食べようと思い、ストーブと水を背負ってきていたのですが、なぜかクッカーをザックに入れ忘れるという渾身の冗談をかましてしまいました。
正月早々からいったい何をしているのやら。これでは、あと1時間以上の時間を震えながら待つほかないではありませんか。
5.陣馬山山頂から望む初日の出
そんな絶望感に包まれていましたが、まことに有り難いことに、初日の出見物客を当て込んだらしい山頂の茶屋が、既に営業していました。ありがてぇありがてぇ。

かくして無事に暖かい食べ物にありつくことができました。山菜うどん1杯で800円なり。ここが山の上であることを考えると、かなり良心的な価格だと思います。

30分ほど暖を取ってから山頂へ戻ると、結構な数の人が集まりつつありました。わざわざ奥高尾縦走路を歩いて来た登山者は少数派で、和田峠駐車場か陣馬高原下駐車場から登ってきた人の方が大多数であるようです。

日の出の予定時刻は6時50分頃です。日の出が見える場所に陣取って、その瞬間が訪れるのを待ちます。

地平線近くに雲が垂れ込めていますが、その上空はよく晴れています。雲がある分だけ日の出時刻が多少は遅くなりそうですが、問題なく見ることは出来そうです。

何時しかライトがいらないくらいに周囲が明るくなってきました。令和8年の夜明けは近い。

お前そんなところにおったんかいと言わんばかりに、背後にいつの間にか富士山が見えていました。

日の出地点にある雲の上が明るく輝き始めました。さあ昇ってこい、レイジングサン。

日の出予定時刻を過ぎましたが、予想通りまだ太陽は昇ってきません。雲の上まで昇ってくるのを待ちます。

予定時刻から15分が経過した7時5分に、ようやく太陽が頭をのぞかせました。一斉に歓声とシャッター音が鳴り響きます。

こうして今年も無事に初日の出を拝むことができました。何度見ても、ご来光とはまことに良きものですなあ。

あれほど寒々しかった山頂が、暖かい陽の光に包まれていきます。あったけぇあったけぇ。

富士山も朝日に照らされて輝いてます。景信山で曇り空を見たときにはどうなるかと思いましたが、蓋を開けてみれば実にいいお天気でした。

こうして無事に新しい年を迎えることができました。今年もきっと良き年になってくれることでしょう。というところで・・・

明けましておめでとうございます

昨年の時点で年頭の抱負として「働きます」とか言っていたくせに、結局ズルズルと遊び惚けている間にまた1年が経過してしまいました。
私はもともと割とワーカーホリック気味な人間だったのですが、よもや自分にこれほどのニート適正があるとは思ってもいませんでした。例えどんなに時間が有り余っていようと、やりたいことは無限に湧いてきて飽きるということは無いのが良くわかりました。
このままFIREできるほどのお金があるわけではないので、どのみち1度は労働に戻る必要があります。いい加減真面目に就職活動に勤しもうかと思います。
グダグダなご挨拶となりましたが、本年もよろしくお願いいたします。
<コースタイム>
高尾駅(0:50)-小仏バス停(2:00)-景信山尾登山口(2:15)-景信山(3:10~3:25)-明王峠(4:40~4:50)-陣馬山(5:30~7:50)-陣馬高原下バス停(8:45)
最後までお読みいただき、ありがとうございました。



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