東京都奥多摩町と檜原村の境界にまたがる大岳山(おおだけさん)に登りました。
奥多摩の前衛部に位置しており、古くから山岳信仰の対象ともなってきた名峰です。山頂に通じる登山道は四方から開けており、初心者向きの手軽なルートから一筋縄では行かない難路まで、幅広い層に登られている人気の山です。今回はその中でも最も一般的である思われる、御岳山ケーブルカーを使用するルートを歩いて来ました。
ゴールデンウィークの只中に訪れた人気の山で待っていたのは、ある意味予想通りの大混雑でした。
2023年5月5日に旅す。
大岳山は奥多摩と呼ばれている山域の中の前衛部に位置している山です。山頂部が特徴的なシルエットをしており、晴れて空気が澄んでいる日であれば遠方からでも良く見えて目を引く存在です。
かくも目立つ山に古人達が目をつけないはずもなく、古くから農業の神として信仰されてきた霊山でもあります。
奥多摩の山の中でも特に人気の高い一座で、山頂に到る登山ルートは数多く存在します。当ブログにおいても、過去に何度も取り上げている山です。
こうして過去の記録を並べてみたところ、一つの事実に気づいてしまいました。どれもこれもマニアックなルートの記録ばかりで、大岳山登山としては最も定番であろう、御岳山ケーブルから登った記録が存在しない事に。
と言う事で(?)今回は大岳山登山としては最も一般的な、御岳山経由で登りロックガーデンにも立ち寄る王道ルートを歩いて来ました。
若干の今更感もありますが、まがりなりにも登山ブログを標榜している以上、やはり王道ルートの王道たる所以を一度くらいは語っておくべきでしょう。
怒涛のゴールデンウィーク3日連続登山最終日に、一切奇をてらわない定番ルートで大岳山とロックガーデンを巡って来た一日の記録です。
コース
御岳山ケーブルの御岳山駅からスタートし、御岳山を経由して大岳山へ。帰路にロックガーデンと七代の滝に立ち寄りつつ御岳山駅へと戻ります。
大岳山登山としては最も一般的であろう、初心者にもお勧めの手軽な行程です。
1.大岳山登山 アプロ―チ編 大混雑するゴールデンウィークの御岳山
6時14分 JR南武線 分倍河原駅
時はゴールデンウィークの真っ只中。連休中は遠出する人も多いだろうから、連休中日の奥多摩は案外穴場なのではなかろうか。そんな淡い期待を抱きつつ、一路御岳駅を目指します。
大岳山は奥多摩の山の中でも特に人気の高い一座なので、なんだかんだできっと混雑しているんでしょうね。
青梅駅までやってくると、案の定というかホームは大勢の登山者で溢れ大混雑していました。この先は4両編成となるため、満員電車並みの乗車率となりました。恐るべしゴールデンウィーク。
7時26分 御岳駅に到着しました。到着するなり人波に押し出されるようにして改札の外へ強制排出されましたが、なんとか同行者の友人2人と合流できました。しかしこれは、想像していた以上の混雑ぶりです。
駅から御岳山ケーブルカーまでは路線バスが出ています。乗り場は、駅前から青梅街道を渡り左方向へ少し進んだ場所にあります。
バスも当然ながら大混雑していました。西東京バスならきっと臨時便を出してくれるハズだと期待しておりましたが、既にすべてのバス車両が出払ってしまっているらしく、またもやラッシュアワー時並みの乗車率となりました。
超満員のバスに揺られる事10分と少々で、御岳山ケーブルの滝本駅に到着しました。バス停は駅からは少し離れた位置にあり、バスから降りるなり、いきなり急勾配の坂道を登らされます。大岳山登山における準備体操みたいなものです。
ケーブルカーも当然大行列です。ケーブルカーを使わずに登る道もあるにはありますが、正直あまり愉快とは言い難い道なので、素直に並んだ方が無難です。
8時11分 御岳山駅に到着しました。バスとケーブルカーという文明の利器を駆使して、労せずに標高830メートル地点に降り立つことが出来ました。
ここから大岳山山頂までの標高差は、せいぜい500メートル少々しかありません。大岳山が初心者向きの山とされている所以です。
御岳山駅の向かいが、御岳平と呼ばれる広場になっています。ベンチとテーブルが多数設置されているので、ここで準備を整えられます。
ベンチの頭上が藤棚になっています。ちょうど咲き始めたところで、周囲にほのかな良い香りが漂っていました。
2.通りすがりに御岳山神社を参拝する
8時25分 身支度を整えて行動を開始します。ああちなみに、本日私は3日連続の登山です。「バカじゃないの」と言うご指摘は、甘んじて受け入れます。
季節外れに紅葉しているカエデがありました。前日に登った伊豆ヶ岳でも見かけましたが、これってよくあることなのでしょうか。
この付近はまだ登山のエリアとは言えない観光地で、山登りの格好をしている人と観光客との割合は半々くらいです。
ケーブルカーを使わずに歩いて登ってくる道と合流します。急勾配の杉林の中を、舗装された道をひたすら九十九折れに登らされます。先ほど愉快な道ではないと述べた理由を何となくおわかりいただけるかと。
宿坊街の中を道なり進みます。山の上に突如町が現れるので、初見の人はきっと驚くのではなかろうか。
早くもシャクナゲが咲き始めていました。梅雨入りの少し手前くらいの時期に咲く花のイメージがありますが、それは山の上方での話であって、麓の里ではもっと早くに咲き始めます。
坂の途中にさり気なく、国指定の天然記念物である神代ケヤキがあります。何でも平安時代からここにあるだとか。相当な老木であるにも関わらず樹勢があり、緑々とした若葉を茂らせていました。
急坂を登りきると、昭和のノスタルジー感が漂う土産物店が軒をつらねていました。一体どこで仕入れているのだろうかと怪訝に思うような、レトロチックなゴム製のおもちゃなどがたくさん売られています。
御岳山神社の入り口まで歩いて来ました。ここから御岳山の山頂までは全て階段です。山登りと言うよりは参拝ですね。
大岳山方面に向かうには御岳山の山頂まで登る必要はなく、この階段の途中から左の脇道へ入って行きます。
同行の友人2人は何気に御岳山に来たのは今日が初めておじさんだと言うので、せっかくの機会なので山頂へ寄っていくことにしました。こう言う機会でもない限り、この先も登ることはないかもしれないのでね。
ゼーハーゼーハー。御岳山登山とは、階段を登ることと見つけたり。
まあ正直なところ、御岳山は登山の対象としては微妙というか、そもそも山登りではなく参拝であると考えるのが妥当です。山登りがしたいのであれば、大岳山まで足を伸ばすかもしくは古里駅から登りましょう。
山頂の一帯は神社に占拠されています。一応建物の裏手に山頂標識もあるらしいのですが、そういえば一度も見たことがないかもしれない。
正面にお隣の日の出山が見えています。本日は大岳山に登ったあとにまだ余力があれば、日の出山を越えてつるつる温泉へ下るのも一つの選択肢として考えています。
3.御岳山から大岳山を目指す
前述の通り大岳山方面への分岐は階段の下にありますが、そこまで引き返さずとも途中の脇道から大岳山方面へ向かえます。
ジグザクと急坂を下ると、大岳山方面への登山道と合流しました。この先は分岐がやたらと沢山あるので、どこを歩くつもりでいるのか事前に良く地図を確認しておきましょう。
ここから少し下って行った沢沿いに、人気のスポットであるロックガーデンがあります。ロックガーデンには下山後に立ち寄る計画なので、一旦はスルーして真っすぐ大岳山方面へ進みます。
この先は暫しの間、標高差が無いに等しいほぼ水平移動の道が続きます。気持ちよく歩けるお散歩道です。
樹林が濃く、道中は基本的に展望がありません。一か所だけ開けている場所がありましたが、特に何かが見えると言う訳でもありません。
道中に公衆トイレまであったりして、至れり尽くせりなトレイルです。流石は予算が潤沢な東京都の山。
冬でも勢いよくジャバジャバと水が出ていた水場が、この日は珍しく枯れていました。はて、そんなに日照りが続いていましたっけか。
9時20分 ロックガーデン方面との分岐がある東屋まで歩いて来ました。水平移動なのはここまでで、ようやく本格的な登りが始まります。3日連続登山のおっさんは、はたして無事に登りきることが出来るのだろうか。
本格的な登りとは言っても、特に急登な訳でもなく鼻歌混じりに登れるような歩きやす登山道です。
登りきるとサルギ尾根方面からの登山道と合流しました。このサルギ尾根と言うのは、あきる野市側から登ってくるルートで、こちらから登ってくると大岳山はそれなりに歯ごたえのある山となります。
ここで少しだけ下りが入りました。それはすなわち、帰路では漏れなく登り返しが付いてくると言う事を意味しています。
鼻歌混じりに歩けるのはここまでです。この先の大岳山荘まで区間は、崖際のギリギリを行くトラバース地帯に入ります。気を引き締めてまりましょう。
以前歩いた時には、こんな手すりは無かったように記憶しています。ここ最近に滑落事故でも発生したのだろうか。
クサリが張られている場所もあり、ここまでのお散歩道とは様相が一変します。ようやく山道らしい山道になったとも言えます。
人一人が通行できるだけの幅は常にキープされており、取り立てて危険と言うほどではありません。ただ、すれ違う時だけは注意を要します。人気の山だけに、結構な頻度で反対方向からも人がやって来ます。
岩場にミツバツツジが咲いていましたが、もうほぼ終わりかけです。言うまでもないことですが、鑑賞する時はちゃんと立ち止まってから眺めましょう。
足元にイワカガミもチラホラと咲いていました。繰り返しになりますが、道が狭い場所なので撮影する時は周囲に十分気を使いましょう。
この岩場はすぐには終わらず、結構長々と続きます。特に難しい要素はありませんが、落ちたらタダでは済まない場所もあるので最後まで慎重に。
10時10分 気の抜けないトラバース地帯を抜けたところで、大岳山荘に到着しました。この山荘は2008年を最後に営業しておらず、着々と廃屋化が進行しています。宿泊はできませんが、現在でもトイレは借りられます。
4.大岳山登山 登頂編 富士展望が広がる頂へ
大岳山荘から山頂までは、往復で30分少々の距離となります。もうひと踏ん張り、ラストスパートをかけて行きましょう。
大岳山荘の正面に、大岳山神社の奥の院があります。・・・が、なぜか建物の写真を撮らずに狛犬だけを撮影していました。秩父地方で多く見られる狼の狛犬です。変わった造形ですね。
神社の先から山頂までは、緩むことのない急登が続きます。いっちょう気合いを入れて参りましょう。
山頂の直下は岩場が続きます。ここはしっかりと三点支持をしながら、手も使ってよじ登ります。
もう降りてくる人も大勢いて、頻繁にすれ違いが発生します。譲り合って登りましょう。
10時30分 大岳山に登頂しました。ケーブルカーの御岳山駅を出発してから2時間と5分での到着です。最初から若干お疲れ気味な3日連続登山であっても、気張って歩かずとも気持ちよく登れる道程でした。
山頂の様子
広々としており休憩場所には事欠きませんが、入れ替わり立ち替わり常に人はやって来ます。大人気の山ですな。
山頂でこのブログの読者だと言う方に、私ではなく同行者の友人が声をかけられていました。後ろ姿はこれまで何度も登場していましたからね。
正面に富士山がドーンと見えます。大岳山がこれほど人気なのには理由がいくつかあると思いますが、富士展望の良さも間違いなく大きな理由の一つでしょう。
富士山の左側には丹沢山地の山並み。外れにある大山(1,252m)の存在感が際立っていますね。あちらも今頃は、大勢の登山者で賑わっていることでしょう。
右手には御前山(1,405m)と三頭山(1,531m)が見えます。大岳山と合わせて奥多摩三山と呼ばれる山群を形成しています。
頑張れば日帰りで三山縦走することも可能と言えば可能ですが・・・まあオススメはしません。物好きな方はどうぞ。
5.大岳山登山 下山編 ロックガーデンに寄り道する
11時15分 山頂でゆるりと寛いだところで、下山開始です。山頂直下の岩場は、登りよりも下りの時の方が神経を使います。
いつの間に着替えたのか、友人2人のTシャツの色がかぶってユニホームみたいになっていました。私だけが仲間外れの青いTシャツです。
特に危なげもなく、サクサクと大岳山神社まで戻って来ました。下りだと山頂からは10分程度の距離です。山頂が混んでいる時は、大岳山荘の前で休憩を取るのも良いかと思います。
ロックガーデンの入口まではピストンなので、もと来た道を引き返します。
再び気の抜けないトラバース地帯を通り抜けます。過去にここを通過した時は、濡れていたり雪が積もっていたり日没後で真っ暗だったりとしていて、こんな恵まれたコンデションの中を歩いたのは初めてかもしれない。
足元に人為的に石垣を詰んだような痕跡があり、明らかに以前歩いた時よりも道が拡幅されているような気がします。入口付近に柵が設置されていたりと、ここ最近に大規模な補修が入ったのかもしれません。
登山道を整備してくれている地元自治体には、毎度の事ながらまことに頭が下がります。
約束されていた登り返しです。まあ、大した登りではありません。もっとも、この後に訪れた七代の滝で、登り返しの真の絶望感を味わうことになるのですが・・・
サルギ尾根の分岐まで戻って来ました。ロクに地図を確かめもせずに「ここで良いんだっけ」と適当に下り始める、山をナメている中年3人組です。
12時15分 ロックガーデン入口の東屋まで戻って来ました。これよりロックガーデンの散策に移ります。
ロックガーデンとは、天狗岩から綾広の滝までのおよそ1.5km区間に渡って続く、沢沿いのゴルジュ帯に沿った散策路です。東京近郊の初心者向けのハイキングコースとして定番中の定番な存在です。
ここはランドネの表紙から飛び出してきたかのようなおしゃれな山ガ-ル達が訪れる癒しのスポットであり、普段は誰も聞いたことが無いようなマイナーな山で笹薮をかき分けているおっさんハイカーの私とは、おおよそ縁遠そうな場所です。
しかし、今回の山行きは何のひねりもない王道の定番コースを歩くと言うコンセプトなので、場違いなのは承知な上で突入しませう。
いきないり大きく標高を落として、ゴルジュ帯の谷の中へと入って行きます。
ロックガーデンの入り口から流れ落ちる、綾広の滝です。落差はおよそ10メートルです。御岳山の宿坊での滝行に使われることもあるそうです。
今は渇水期なのか、水量は少なく岩肌を僅かに濡らす程度のチョロチョロとした流れです。
ゴルジュ帯とは、このように両側から崖が迫り川幅が狭くなっている場所を指す言葉です。岩石園とはまことよく言った名称で、しっとりと苔生した岩が印象的な空間です。
始めから予想していた事ですが、ロックガーデンはやはり混んでいました。反対に向きに登ってくる方が一般的であるらしく、頻繁にすれ違いが発生します。
苔の上に咲いているこちらの黄色い花はヒメレンゲです。湿った岩場を好んで自生する、圧倒的な癒しの存在です。
ロックガーデンに咲く花となると、イワタバコやハナネコノメが特に有名ですが、このヒメレンゲも良いものですよ。
割とあっけなくロックガーデンの散策は終了しました。ゴルジュ帯はこの先にある七代の滝まで続いていますが、地形が厳しくなるため登山道は一度沢沿いから離れます。
ロックガーデンを抜けた地点に天狗岩があります。下から見るとなかなかインパクトがある姿をした岩ですが、裏側から簡単に登れます。
と言う事で、せっかくなので登って行きましょうか。以前に登った時は雨で岩肌が濡れていたため怖い思いをしましたが、本日は乾燥した状態であるため全く問題ありません。
よじ登って行くと、岩のてっぺんに天狗様がいらっしゃいました。
行きはよいよい帰りは怖い。と言ってもまあ、濡れていなければ特に難しい要素はありません。
天狗岩からは、御岳山神社へ真っすぐに戻るルートと、七代の滝を経由するルートに分かれます。ここでも、王道の定番コースに従って、滝を見物して行きましょう。
6.思っていた以上に大きく下る七代おとし
七代の滝に向かうには、天狗岩からかなり大きく標高を落とします。滝を見た後は御岳山神社まで戻るので、下った分プラスアルファの登り返しが始めから約束されている訳です。
下っても下っても底が見えず、思っていた以上に大きく標高を落とします。この後に控えている登り返しの事を想うと、気が重くなるくらいには下りました。
前途にかるく絶望感を憶えるくらいには大きく下ったところで、ようやく七代の滝まで下って来ました。滝なんてないじゃんとなりそうになりますが、奥へ進むとあります。
七代の滝は全部で8段にもなる多段の滝なのですが、目の前で見ることが出来るきのは、そのうちの1段分でしかありません。他の段は、地形が険しすぎて直接は見れません。
正直なところこの滝に関しては、見に来るために要する労力と比べて割に合っていない気もするので、スルーで良いかと思います。一度くらいは見に来ても良いかもしれませんが、一度で充分かな。
さあ、戻りましょう。もと来た道を天狗岩まで戻らずに、御岳山神社方面に直接登り返す道もあるのでそちらへ進みます。
わかってはいた事ですが、この登り返しが「オエー」となりそうになるくらいにはハードです。まあ、あれだけ大きく下ってしまった後なのですから、当然ですよね。
良い感じに息も絶え絶えになったところで、ようやく往路に通ったルートと合流しました。あーしんどかった。
まあ実のところ私は七代の滝は2度目おじさんなので、登り返しがキツイのは始めから知っていたんですけれどね。七代の滝は、一応は定番コースを構成する一部だと思うので組み入れてみました。
七代の滝往復ですっかりと気力を使い果たしてしまった感があるので、日の出山を越えてつるつる温泉まで行くプランは満場一致でキャンセルとなりました。下山後の温泉は、河辺駅で途中下車して梅の湯に寄っていくことにしましょう。
と言う事で日の出山方面の分岐を見送り、もと来た道を歩いて御岳山駅へと戻ります。
14時30分 御岳山駅へと戻って来ました。行動開始から6時間5分の山行きでありました。お疲れさま。
帰りも文明の利器の力を使ってラクラク下山します。下山で楽が出来る山は大好きですよ。
下りのケーブルカーも、行きと同様に満員御礼状態でした。恐るべしゴールデンウィーク。
ケーブルカーから路線バスへと乗り変えます。バスはすでに時刻表無視の連続運転状態になっていたらしく、さしたる待ち時間も無しにすぐ次の便がやってきいました、
おかげさまで、驚くほどスムーズに御岳駅まで戻ってこれました。
この様子では青梅線も相当混んでいるのかなと危惧していましたが、ちょうど良いタイミングで6両編成のホリデー快速がやって来てくれたおかげで事なきを得ました。
予定通り河辺駅で下車して、梅の湯に立ち寄ります。普段は登山者でもっと混みあうのですが、この日は比較的空いていました。
河辺駅の駅前からでも、大岳山の姿が良く見えました。あそこへ登って来たのだと思うと感慨深い。この後、反省会と称するただの宴を開いたのちに解散となりました。
ゴールデンウィーク怒涛の3日連続登山は、こうして無事にすべての行程が終了しました。
大岳山が文句なしの名峰であることについて疑念を挟む余地は一切ありませんが、あまりの人の多さに辟易させられた一日でもありました。大定番のルートであるが故に、混雑することだけはどうしょうもありません。
大岳山の大きな魅力の一つがルート選択肢の豊富さにあることは間違いなく言えて、自分の技量や体力に合わせて色々と計画を立てることが出来ます。御岳山からスタートするにしても、日の出山まで足を延ばしても良し。はたまた、鋸尾根を経て奥多摩駅へ下るも良しと、様々な選択肢が考えられます。自分好みの計画を携えて、奥多摩きっての名峰へと繰り出してみては如何でしょうか。
<コースタイム>
御岳山駅(8:25)-御岳山(8:45)-東屋(9:20)-大岳山荘(10:10)-大岳山(10:30~11:15)-大岳山荘(11:25)-東屋(12:15)-天狗岩(13:05)-七代の滝(13:20~13:40)-御岳山駅(14:30)
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
コメント
丁度このコースに行ってみたいと思っていたので、興味深く読みました。
GWの混雑ぶりすごいですね。
先日はオオツキさんのブログを参考に、高水三山と陣馬山〜高尾山に行きました。
いつも楽しく参考になる記事ありがとうございます。
山波さま
コメントをありがとうございます。
大岳山はとても良い山ですよ。奥多摩の山の中では比較的手頃な存在で、訪問のハードルは低い方だと思います。
記事中ではキャンセルしてしまいましたが、余力があれば是非とも日の出山を越えてつるつる温泉にも立ち寄ってみてください。
屈強な肉体で羨ましいです。
私はGW前に足を痛めてしまい5月中はやれここが痛い、あそこが痛いと言っておりました。
ある程度良くなったら紹介いただいた秀麗富嶽十二景とかに挑戦したいです。
季節的に地獄かもしれませんが・・・。
U-leafさま
コメントをありがとうございます。
ついカッとなって三日連続登山しましたが後悔はしていません。流石に次の日はあっちこっち痛くなって大人しくしていましたが。
秀麗富嶽十二景はどこもイイ山ですよ。これからの季節だと暑いでしょうから、比較的標高の高い小金沢連嶺に属している山がイチオシです。
いつも楽しく読ませてもらってます。奥武蔵や奥多摩にはよく出かけてたのですが現在は関西在住なんで、オオツキさんの記事は関東の山々の様子を感じるのにすごくイイです。
さて、春先から紅葉しているカエデということですが、これはノムラモミジ(野村紅葉)という園芸種です。お寺とかにもよく植わってます。落葉するまで赤い葉色ですね。
六甲、比叡、伊吹の記事も拝見しましたが、関西にまたいらしてください。
mars_et_soleilさま
コメントを頂きましてありがとうございます。
なるほど、何かの間違えで紅葉していた訳けではなく園芸種でしたか。あの色でも光合成できるものなんですね。
八経ヶ岳に登りたいので、いずれまた関西にお邪魔することになると思います。