大岳山 奥多摩の三つの滝を巡る海沢探勝路を歩く

海沢探勝路 ねじれの滝
東京都奥多摩町にある大岳山(おおだけさん)に登りました。
奥多摩と呼ばれる一帯の前衛に位置し、奥多摩三山の一にも数えられている非常に人気の高い山です。人気の山であるが故に四方より多数の登山道がひらけていますが、今回は大岳山から北の多摩川に向かって流れ下る沢沿いのルート、海沢探勝路(うなざわたんしょうろ)を歩いて来ました。
人影も疎らな奥多摩の奥地に待っていたのは、ひんやりと涼しく気持ちの良い沢沿いと、そこから一転して恐るべき蒸し暑さの尾根道でした。

2020年7月12日に旅す。

大岳山は奥多摩の山の中では比較的里に近く登りやすい山であり、登山初心者向きの入門的な位置づけの山と見なされています。しかしこの山が初心者向きなのはあくまで、御岳山側から登った場合の話です。

大岳山に至る登山ルートは多岐に渡って存在しており、その中にはおおよそ初心者向けとは言えない道も存在します。

今回はそんな大岳山を巡る多様なルートの内の一つである、海沢探勝路を歩いて来ました。たっ・・・たんかつろ?
海沢園地の道標
海沢探勝路の道中には海沢三滝と呼ばれる名瀑が存在し、マイナスイオン感あふれる沢沿いの涼しげな道となっています。

実は滝は全部で4つあるらしいのですが、一番上流にある不動の滝は本格的な沢の遡行技術がないと辿り着くことが出来ません。よって、一般登山者が見て回ることが出来るのは3つの滝です。

三滝を巡る散策路は一般登山道レベルの道ですが、そこから大岳山へと向かう道は破線扱いのルートです。通行に困難を伴うような危険個所こそありませんが、踏み跡が不明瞭で少々わかりにくい道です。
海沢探勝路の道標
海沢探勝路は昨年の台風十九号による影響で大きく荒れていることから、令和2年7月現在、通行止めの扱いとなっています。

致命的な登山道の崩落などは特にないので、歩こうと思えば歩けますが、すべては自己責任となる事をご認識おきください。

蒸し暑さの続く梅雨の最中、涼を求めて滝巡りをしてきた一日の記録です。
海沢探勝路 大滝

コース
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奥多摩駅より直接徒歩で海沢園地へとアプローチします。その後は三滝を巡った後に大岳山へ。下山は御岳山へと下ってケーブルカーで楽々下山します。

ほぼ丸一日をかけてガッツリと歩く骨太な行程です。

1.大岳山登山 アプローチ編 梅雨時でも多く登山者で賑わう奥多摩駅

7時14分 JR立川駅
毎度おなじみのホリデー快速奥多摩号で、奥多摩駅を目指します。
立川駅に入線するホリデー快速奥多摩号
梅雨真っ盛りの微妙なお天気模様であるし、さぞかし空いているだろうと思いきや、立客もいるくらいに盛況でした。

8時21分 立川から1時間と少々の乗車時間で、終点の奥多摩駅に到着しました。工事中らしくホームに屋根がありませんでした。なにも、1年で最も屋根が必要とされるであろう梅雨に工事をしなくても良いのでは・・・
奥多摩駅のホーム

晴とも曇りとも付かない微妙なお天気模様です。本日は滝巡りをメインに据えているため、例え曇り空であっても特に不満はありません。雨に降られると、沢が増水して少々厄介なことになりますが。
奥多摩駅の駅舎

長らく通行止めが続いていた、日原方面行きのバスが復活していました。まだ完全復旧ではなく制限がかかっているため、小型バスでの運行です。
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なお海沢三滝散策の起点となる海沢園地へは、路線バスの乗り入れなどは一切ありません。駅からおよそ1時間半をかけて、徒歩によるアプローチとなります。

2.奥多摩駅より林道を延々と歩き、海沢園地を目指す

8時30分 身支度を整えて行動を開始します。まずは駅前の道をまっすぐに南下して多摩川を渡ります。
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ちなみに、奥多摩駅の駅前に流しのタクシーはいません。タクシーを使ってワープしたい人は、事前に予約が必須です。

カモシカでした。
奥多摩ビジターセンターの看板

奥多摩駅のある氷川集落は、ちょうど多摩川の本流と支流の日原川が合流する地点にあります。河原には氷川キャンプ場があり幕営可能です。地形的に、長雨が続いている時期は避けた方が良さそうなロケーションです。
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キョンプ場の駐車所の脇を通って、海沢方面へ道なりに進みます。まだ下道を歩いているだけの段階なのに、早くも蒸し暑くなってきました。
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アジサイはまだまだ見頃です。割と花期の長い花なので、初夏の季節まで十分に楽しめます。
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この道は、以前に大多摩ウォーキングトレイルを歩いた時に通ったことがあります。前回とは逆方向に進んでいる格好です。
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やがて交差点にぶつかりますが、ここも道なりに真っすぐです。
奥多摩 海沢集落の交差点

しっかりと道標もあるので、その導きに従います。海沢三滝の名はどこにも記載がありませんが、大楢峠方面を目指せばOKです。
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氷川発電所の水圧鉄管が道の下を横切っています。この山の上には、多摩川上流から水路で水を引いている発電所の調整池が存在しますが、周囲はとくに観光地化されてはいません。
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かなり小ぶりな発電所です。多摩川の流域には、こうした小規模な発電所がいくつか存在します。
氷川発電所

発電所を過ぎると、前方に谷が迫って来ます。ここから目的地の海沢園地まで、海沢の刻んだ渓谷沿いに道が続きます。
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生け簀には魚が沢山。ヤマメでしょうか。
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城山トンネルが現れたら、トンネルには入らずに右折します。
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橋の手間で右の小道に入ります。なお、直進すると奥多摩霊園があります。
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鬱蒼とした森の中に、一本の道が奥へと続いています。こうして深い山林と人工物とが混然一体となっているのは、奥多摩ならではの光景です。
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道の途中に、場違い感あふれる名称のアメリカキャンプ場があります。何故奥多摩の山奥にアメリカが?
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まだアプローチの舗装道路を歩いている段階であるにも関わらず、すでに冒険感の溢れる道です。無理して大岳山まで登らずとも、道を散歩するだけでも十分に楽しめそうです。
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古めかしいトンネルなどもあったりします。この海沢隧道は昭和35年に作られたトンネルで、入り口付近はレンガで巻きたてられていますが、中央付近は素掘りです。
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真っすぐなトンネルなので比較的明かりの抜けは良いですが、当然照明などはありません。

トンネルを抜けた先からは林道海沢線となります。この道は大楢峠まで通じていますが、現在は海沢園地から峠までの区間は通行止めとなっています。
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トンネルの先にもキャンプ場がありました。アメリカキャンプ場の別館であるそうです。
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道すがらには、無名の滝などもあってなかなか壮観です。ひたすら長ーいアプローチですが、途中でダレること無く歩けました。
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先ほどの林道起点からの距離と思われるキロポストが、500メートルごとに設置されています。わざわざ彫り込まれたイチョウのマークが、ここが東京都であることを示しています。
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遡行中の沢屋さんがいました。涼しくて気持ちが良さそうですね。
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おや、晴れて来ましたよ。この海沢三滝訪問は、微妙な天気の日のためにと思って今まで温存していたカードだったのですが、それを晴天の日にきってしまったとあっては、なんだか損をした気分です。
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いやまあ、晴れてくれる分には全然良いのですがね。

かなりの深さのゴルジュ帯が続きます。並走する道の方も、ほぼ垂直の崖にかなり強引に通した感じです。
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道が大きくカーブしている地点まで登って来ました。路肩には、わずかながら駐車スペースもあります。
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10時5分 海沢園地に到着しました。ここが海沢探勝路の登山口となります。
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道が荒れているため、三滝方面は通行止めと言う案内が掲げられてます。特に物理的な封鎖の処置などは施されておらず、入ろうと思えば入れます。

言うまでもありませんが、この先へと進むのであらば、後はすべて自己責任の領域となります。

もっとも、例え通行止めの案内があろうがなかろうが、もともと山で起こることはすべて自己責任であると言うのが、私の山に対する基本なスタンスではありますが。

東屋とトイレがあります。ちょうど小腹が空いて来たタイミングだったので、ここて少し早昼食タイムを取りました。
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3.東京都有数の名瀑、海沢三滝を巡る

10時20分 腹ごしらえも済んだところで、滝巡りを始めましょう。実際は四滝らしいのですが、最上流にある不動の滝へ行ける登山道は存在しないという事です。
海沢園地の道標

最初からいきなり核心部です。やはりここ最近の長雨の影響で増水しているらしく、飛び石が完全に水没してしまっていました。浅いところを探して何とか渡渉します。
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沢沿いに道が続いています。確かに荒れていると言えば荒れていますが、今のところ通行止めにするほどではないような。
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割とあっけなく、一つ目の滝が見えて来ました。
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海沢三滝の最初の一つである、三ツ釜ノ滝です。入り口からは5分もあれば辿り付けます。
海沢探勝路 三ツ釜ノ滝

縦構図か横構図かでさんざん悩んだ挙句、結局は両方撮りました。たかが滝されど滝。滝を上手に撮影するのは、意外と難しい。
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私自身この滝を目にしたのは今日が始めてなので比べようもありませんが、やはり普段よりは増水しているのでしょう。凄まじい轟音と飛沫です。
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登山道は、滝のすぐ横を這いあがるようにして続いています。
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三ツ釜と名称の通り、この滝は4段に分かれていて釜(滝壺)が三つあります。上から覗き込むと、小さなプールか何かのようにも見えます。
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こちらが最上段の釜です。下の2段とは少し離れています。チャートの硬い岩盤が、長い年月をかけて少しづつ削り取られていったことにより生み出された景観です。
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次の滝へと向かいましょう。三ツ釜ノ滝からはおよそ10分ほどの道のりです。
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2番目の滝であるネジレの滝のもとへと行くためには、途中から少し登山道を外れ道なき道を進む必要がります。
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やがて前方に、水が流れる轟音が響き渡るゴルジュ帯が見えて来ました。
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ネジレの滝が姿を見せました。その名の通り、中心付近でねじれるようにして向きを変えている2段の滝です
海沢探勝路 ねじれの滝

この滝の迫力は相当なものです。写真ではその迫力の程がイマイチ伝えらないのは、すべて私の撮影技術不足のいたすところです。申し訳ありませんが、こればかりは実際に現地へ足を運んで体験してもらうほかありません。
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透き通った美しい沢水を湛えた滝壺の周囲に、ひんやりとした冷たい空気が立ち込めていました。涼しいを通り越して、半袖では少し寒いくらいです。
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キャニオリングのグループが現れて、水あそびを始めました。なんと羨ましい。なんなら私もパンツ一丁になって、仲間に加わりたいくらいです。
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これは水着とバスタオルを用意して来るべきだったかもしれません。

3つ目の滝である大滝へと向かいましょう。沢のそばから離れるなり、うだる様な蒸し暑さです。
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大滝への道のりは岩場もあって割と急峻です。お助けロープが垂らされていたので、ありがたく使わせてもらいます。
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本日のベストオブキノコ。えらくでっかいでキノコですけれど、これは食べられる種類なのでしょうか。
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やがて大量のザックがデポされている場所に行き付きました。大滝はここから少し下った場所あります。
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急斜面を滑り降りて行くと、前方に滝の姿が見えてきました。
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11時15分 大滝に到着しました。滝に近くづくなり辺りに立ち込める、冷たく湿った空気が火照った体に心地よい。
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周囲に比較対象物がないためかイマイチ大きさが伝わりにくいのですが、落差は23メートルほどあります。溝に沿うようにして流れています。
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縦か横かで悩んだすえに、ここでも結局は両方で撮りました。
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滝壺の周囲にある河原へ下りることも出来ますが、ここからだと角度的に滝の全体像は見えません。周囲を岩に囲われており、水音の反響が凄いことになっています。
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ポッカリと頭上だけが開けており、そこから青空が見えました。。
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ちなみにこの大滝は、岩伝いに滝の裏側へ回り込むことも出来ます。凄まじい飛沫と風圧で、あっという間に全身がずぶ濡れになってしまったので、早々と退散しましたがね。
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4.大岳山登山 登頂編 通行止めの続く険路、海沢探勝路を登る

11時45分 大滝のもとを辞去して、大岳山の山頂へ向かいます。まずはザックが沢山デポされていた地点へ引き返します。
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ここから先は破線扱いのルートとなります。十分に注意してまいりましょう。
海沢探勝路の道標

始めのうちは至って普通の登山道です。入り口でさんざん脅しをかけてきた割には、全然荒れてなどいない歩きやすい道に少々肩透かしを感じつつ登ります。
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傾斜が増して来ました。踏み跡がやや心許ない感じはするものの、今の所は至って一般登山道レべルの道です。
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沢沿いにワサビ田が広がっていました。こんな山奥によく作りましたな。畑の脇には、海沢園地から続いているモノレールが並走しています。
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ガレ沢を横断します。道がもってかれてしまったらしく踏み跡が見当たりませんでしたが、基本的にワサビ田沿いに進むのが正解です。
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対岸に道らしきものが見えます。徒渉する必要があるようですが、正規の渡渉点がどこなのかイマイチよくわかりません。比較的浅そうな場所を見繕って、少々強引に渡りました。
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思った通り、沢の対岸にしっかりと登山道が続いていました。ようやく破線ルートらしくなってきましたよ。
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モノレールが登山道と交差するようにして続いています。もともとこの道は、ワサビ田ための作業道だったのかもしれません。
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すっかりと流れが細くなってしまった上流部にまでワサビ田が広がっていました。これほどの山奥にまで、こうして人の手が加わっていることに驚きです。
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これまた珍しい、橋で沢を渡るモノレールです。終点がどこなのかは確認しませんでしたが、かなり山頂の近くにまで伸びているようです。
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どうせなら、お金を取って登山者を乗せたらいいのに。物珍しさから、乗りたがる人は結構いるのではないかと思うのですが、いかがでしょう。

ちなみに私は乗りたい。凄く乗ってみたい。

沢の流れがかなり細くなってきました。沢の源頭が近いようです。あまりにも蒸し暑かったので、沢水で顔と頭をザブザブ洗ってクールダウンしました。
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最後の尾根の取り付き部分は、かなりの急勾配な坂でした。足元はドロドロで、登る分にはまだ良いとして下るのはかなり怖そうです。
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尾根に乗って程なく、封鎖処置が施されている地点へと辿り着きました。
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反対側には通行止めの旨を伝える張り紙がしてありました。ちなみに大滝からここまでの道中で、5~6人ほどの登山者とすれ違いました。通行止めをものともしないハイカーと言うのは、意外と多いものですな。
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登りであれば、例え途中で進退窮まったとしても引き返せば済むだけの話です。しかし下りの場合はなかなかそうもいきません。すっかり疲労がたまってしまった状態で、そこからまた山頂まで登り返しますか?

という事で、下山時に通行止め破りをすることは個人的に推奨しません。推奨しないと言うか、私は基本的にやりません。突破を試みるのは登りの場合にだけです。

・・・そもそも突破なんかするなよと言うのは、至極もっともなご意見です。

尾根上を行く登山道に合流しました。この道は、鋸山経由でお隣の御前山へと続いている、奥多摩三山の縦走路です。
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ここまで来れば、山頂まではあと一息です。岩場を一気に駆け上がります。
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山頂が見えました。いつの間にか、頭上の青空は消えてすっかりと曇っていました。
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13時25分 大岳山に登頂しました。破線コースとは言っても、渡渉地点が少々わかりにくかった点を除けば、通行止めが必要なほどに荒れているとは思えない道のりでした。
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山頂の様子
生憎な天気であるにもかかわらずらず、多くの登山者で賑わっていました。大岳山の人気のほどが伺えます。
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遠くは全く見えない状態でしたが、お隣の御前山(1,405m)だけがかろうじて見えました。
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5.大岳山登山 下山編 御岳山ケーブルカーで楽々下山

13時50分 大量の羽虫の跋扈する山頂から、逃げ出すようにして下山を開始します。下山は御岳山を経由してケーブルカーを使って楽に下ります。
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初心者向きという事にされている大岳山ですが、山頂直下は意外と油断のならない岩場が続きます。気を引き締めて行きましょう。

廃墟化が進行する大岳山荘。現在休業中という事になっていますが、再開はしないでしょうね。
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木の合間から、麓の街並みが見えました。どうやら曇っているいのは山の上だけで、下界は晴れているようですな。
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岩場のトラバース地帯を油断なく慎重に通り抜けます。
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サルギ尾根分岐をロックガーデン方面に進みます。漢字で書くと岩石園なのですね。なんと言うか、そのまんまな名称ですね。
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さて、その岩石園ことロックガーデンですが、海沢探勝路を歩いてしまった後となっては、もはや見劣りするであろうことは間違いなかったので、本日はパスします。
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水場があるので、ここで本日2度目となる顔と頭のザブザブ洗いを実施しました。夏の低山歩きと言うのは、ひたすら暑さとの戦いです。
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ついでに汗を吸い過ぎて妙に重くなっていた、首にかけていたタオルまで洗ってスッキリしました。暑い、暑すぎる。

ロックガーデン入口から御岳山までの道のりは、ほほ水平移動の道が続きます。初心者向きコースとされる所以です。
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御岳山までやって来ました。特にお参りしたいような要件もないので、石段は登らずに前を素通りします。
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下界は本当に良いお天気です。山頂での曇り空は一体何だったのでしょうか。
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川苔山(1,363m)の頭上はスカッと快晴です。今日あそこのに登った人たちは、大勝利だったことでしょう。
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お隣の日の出山(902m)は、半分が暗雲に覆われていました。ちょうど今私がいる奥多摩主脈の稜線を境にして、天気の境界が出来ているようです。
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今日も御岳山の宿坊街を見守る神代のケヤキです。樹齢は約600年とも1,000年とも言われています。
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宿坊街を抜けて御岳山ケーブル駅へと向かいます。歩いて降りることも出来ますが、正直あまり楽しくはない道なのでおススメはしません。
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15時50分 御岳山ケーブル駅に到着しました。コロナウィルス感染症対策の一環で、定員を減らして運行しているため、早目に下山するようにと言うアナウンスが流れていました。
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展望台から眺めた下界は、やはりスッキリと晴れ渡っていました。まるで嫌がらせのように、大岳山の上だけが曇っていたようで。
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このまま公共交通機関を利用することが憚られるぐらいに、全身が汗にまみれた状態だったので、上着のTシャツを着替えてからケーブルカーへと乗り込みます。
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同じ京王グループが運行しているだけあって、ケーブルカーからバスへの乗り継ぎは実にスムーズです。御嶽駅行きのバスに乗り込み、帰宅の途に付きました。
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前々から素晴らしいと言う評判を耳にし、ずっと訪問の機会をうかがっていた海沢探勝路でしたが、前評判に違わぬ良コースでした。中でもとくにネジレの滝は圧巻です。単純に見た目に迫力があると言うだけではなく、ゴルジュ帯に轟々と反響して響き渡る水音や、冷たくしっとりした空気感などが混然一体となり、訪れる者を圧倒します。写真では伝わらない要素が大きすぎる場所なので、是非とも実際に足を運んでみることを推奨します。
大岳山へ登ったのは、ある意味完全なる蛇足であるかもしれません。ピークハントはせずとも、三滝を巡るだけでも十分すぎるほどに満足の行く山行きとなる事でしょう。

<コースタイム>
奥多摩駅(8:30)-海沢園地(10:05~10:20)-大滝(11:15~11:45)-大岳山(13:25~13:50)-御岳山(15:25)-御岳山ケーブル駅(15:50)

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最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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