八風山-物見山 上信国境地帯に連なる高原と神津牧場を巡る

香坂峠付近から見た物見山
長野県佐久市、軽井沢町および群馬県下仁田町にまたがる、八風山(はっぷうさん)と物見山(ものみやま)に登りました。
軽井沢の南方に向かって連なる、上信国境を形成している高原地帯の山並みです。周囲一帯にはキャンプ場や観光牧場などが点在し、高原リゾート地としての色彩を強く持っている山域です。登山の対象としてはあまり一般的であるとは言い難く、歩く者の姿は疎らな静かなトレイルとなっています。
生憎のどんよりととした雲のもと、上信国境の高原と日本最古の洋式牧場を巡って来ました。

2022年8月7日に旅す。

八風山と物見山は、軽井沢南の上信国境を形成している山並みです。これと言った顕著なピークがあるわけでもなく、極めてマイナーと言える山域ですが、天気が良ければ軽井沢の平野越しに浅間山や八ヶ岳の山並みを一望することのできる立地です。
物見山からの眺望
そう、天気が良ければ。

涼し気な高原地帯の山であるので、避暑がてらに登るには緒度良かろうと遠路はるばるさわやか信州まで訪れた私を待ち受けていたのは、一面の虚無の世界でありました。

山からの眺めにはすっかりとフラれてしまったので、かわりに今回の主役を務めるのはこちらの方々です。日本最古の洋式牧場である神津牧場の名物、牛の行列を見物してきましたよ。
神津牧場の牛の行列

当初はあまりにも撮れ高がイマイチだったのでボツ(記事にはせずにお蔵入り)にしようかとも思った山行きでしたが、しかし神津牧場を絡めたハイキングプランとしては悪くなかった様に思えるので、考え直して紹介することにしました。
神津牧場のソフトクリーム
と言う事で今回は、「こんな山行きのプランなんていかがですか?」と言う一つのご提案としてお送りいたします。絶景には一切期待しないでください。

レッツ、モォーモォー。

コース
八風山&物見山のハイキングマップ
上発地(かみほっち)バス停よりスタートし、八風山から物見山まで上信国境の尾根上を縦走します。下山は群馬県の神津牧場方面へ下り、その後は約6km少々の舗装路を歩いて荒船の湯へ。

歩行距離はやや長めですが、標高差はあまり大きくなく、行動時間がおおむね6時30分程に収まるお手軽なハイキングです。

1.八風山&物見山登山 アプロ―チ編 贅沢に新幹線で行くさわやか信州への旅路

6時17分 JR東京駅
朝っぱらから既に蒸し暑くてかなわない東京を脱出し、一路さわやか信州を目指します。長野なら、長野県ならばきっと涼しいはずだ。。。
220807物見山-005

7時34分 軽井沢駅に到着しました。期待していたほどには涼しくはなく、そしてどんよりと曇っていました。
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浅間山も雲隠れ中です。ふむ、本日は上信国境の一帯はまだ比較的マシな天気予報であったのですが、どうやら賭けには破れたようですな。
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7時40分発の軽井沢町内循環線バスに乗車します。この循環バスには西回りと東回りがありますが、目的地の上発地バス停はどちら回りであっても所要時間に大きな違いはありません。
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それはつまるところ、目的地は循環ルートの中でも駅から最も遠い辺りにあると言う事です。

循環線は豪奢な造りの別荘地の中をクネクネと進みます。「軽井沢の別荘」だなんて、なんというバブリーな響きの言葉なのでしょう。私には一生ご縁がなさそうですが。
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8時 上発地(かみほっち)バス停に到着しました。ぱっと見で、上高地と見間違えそうな地名ですね。
上発地バス停

2.泥まみれの廃道をゆく八風山への道程

8時10分 身支度を整えて行動を開始します。バス停から道なりには進まず、この横断歩道がある交差点を左に入ります。
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橋を渡ったら、突き当りをもう一度左折します。乗って来たバスの進行方向から見て、背後の方向に向かって進みます。
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上発地猫に胡散臭そうな目で監視される。はいはい、前をちょっと通るだけですよ。
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前方の行く手に、目指す最初のピークである八風山があるはずなのですが、どよーんとした低層雲に覆われていて全く見えません。遠路はるばるやってきた客人に対する、これが軽井沢流のおもてなしなのだろうか。
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その名も八風池と言う名のため池があり、その背後に瀟洒な洋館風の温泉宿が立っていました。これは絶対に名探偵御一行の宿泊を許してはいけない宿ですよ。泊めてしまったが最後、間違いなく殺人事件が起きますから。
八風池と八風温泉

八風山の登山口とはどこにも書いていませんが、この八風温泉の入り口から入って行きます。
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旅館の敷地内には入らずに、その脇の砂利道に沿って奥へ進みます。駐車場はビッチリと埋まっており、かなり繁盛している温泉のようです。日帰り入浴も可能ですが、結構良いお値段がします。
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宿の前を通過し奥まで進むと、大平林道の入り口が現れました。八風山の山頂直下まで、この林道沿いに進みます。
大平林道の入り口

通行止めと書かれたゲートがありました。しかしわざわざ言われるまでもなく、ここへ車で突っ込もうと言うやんちゃなドライバーはそうそういないことでしょう。
大平林道の通行止めゲート

道は大きく洗堀されており、すでに車道としての機能を失って久しいようです。現状は完全に歩行者専用の登山道状態です。
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歩道として機能しているのかさえも、若干怪しいような個所もありました。地中に埋まっているコルゲートパイプが本来の水路なのでしょうけれど、自然の力は人間の思惑などはどこ吹く風に気ままに振る舞っていました。
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しかしおかしいな。今日私はさわやか信州に避暑をしに来たつもりだったのが、何故か先ほどから水浸しで不快指数高めの廃道を散策しています。一体どうしてこうなった・・・
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先ほど上発地を上高地みたいだと言いましたが、こうして部分的に見ると、何となく上高地っぽく見えないこともない光景もあります。
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再び通行止めのゲートが現れて、舗装されている林道に合流しました。やれやれ、ドロドロの廃道ウォークはようやく終わりですか。
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八風山の名が書かれた案内が、ようやく初めて現れました。とりあえず道を間違ってはいなかったようで一安心です。
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そして何のことはない。合流を果たしこの林道もまた、事実上の廃道状態でありました。いつからこの状態なのかは定かではありませんが、路面の荒れ具合からして長らく車が通行していないのは明らかです。
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ということで、もうしばらくの間、木の葉やら枝やらが散乱する廃林道歩きが続きます。当然ながら人の気配などは全くなく、周囲は静かなものです。
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自分で行き先に選んでおいてなんですが、どれだけマイナーなんでしょうか、この八風山は。

カーブミラーを利用した自撮りなどで、退屈な林道歩きの無聊を紛らわせます。本日は下山予定地点が群馬県なので、久方ぶりにグンマーキャップを被って来ました。
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ミラーに映った姿なのに、なんで文字が反転していないんだと気が付いたアナタは鋭い人です。ちゃんと読めるように、わざわざ反転させました。

再びゲートを越えると、現用エリアに入ったらしく道の舗装が綺麗になりました。この辺りは八風台と呼ばれている貸別荘地であるようです。
八風台

いつの間にか頭上に、青空が広がりつつありました。これはひょっとすると、ここから逆転満塁ホームランとなる展開になったりするだろうか。
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9時35分 八風山登山口に到着しました。上発地から延々1時間30分近いアプローチを経て、ようやく登山道が始まります。・・・ここからあと10分少々で登頂できてしまいますけれどね。
八風山登山口

ともかく今は登山開始です。足元が熊笹に覆われた、上信国境トレイルらしい雰囲気の道です。
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取れそうで取れないガスが日に照らされれて、幻想的な光景を作り出していました。あまり厚みの無いガスであるようだし、これはひょっとすると、このまま晴れてくれるのかもしれない。
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・・・とこの時はまだ、前途に一縷の望みを抱いていました。この後に跡形もなく粉砕されますがね。

やけにあっけなく山頂らしき場所が見えて来ました。
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9時50分 八風山に登頂しました。山頂標識すら存在せず、頭上だけが開けた芝生の空間が広がっていました。マイナーピークらしさの溢れる山頂です。
八風山の山頂

山頂からの眺望はと言うと・・・駄目っぽいですね。まあ、薄々そうだろうとは思っていましたよ。
ガスに覆われた八風山からの眺望

3.上信国境の尾根を辿り物見山へ

先へ進みましょう。現在地が山頂である以上は、まずは一度下ります。
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山頂から10分ほど下ったところで分岐が現れました。左へ下ると往路に歩いて来た林道に戻れるようでうすが、薮が深くほとんど歩かれてはいなさそうです。
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物見山へ進むにはここを右です。

踏み跡ははっきりしており明瞭ですが、倒木が多くやはりあまり歩かれてはいなさそうな道が続いていました。
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危なっかしいトラバースになっている場所もありますが、しっかりとクサリの手すりが整備されていました。マイナーとは言いつつも、県境トレイルとしてしっかりと整備はされているようです。
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ここから変わり映えのしないトレイル延々長々と続きます。ちょうどこの真下付近を上信越自動車道の八風トンネルが貫いているはずですが、そのことを感じさせるような要素は特にありません。
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この先も特にこれと言った見所もなく、読者の皆様を退屈させるのも忍びないので、道中の様子はスパッと省略します。

と言う事で場面は一気に飛んで、峠らしき場所へとやって来ました。
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10時25分 矢川峠に到着しました。かつては車でも越えることが出来た峠だったようですが、現状は廃道化しており徒歩でしか越えることはできません。
矢川峠

道の脇に放棄されて朽ち果てつつあるトラックだけが、かつては車の往来がある場所であったことを伝えていました。
矢川峠の廃トラック

峠を過ぎて以降も、相変わらずの代り映えのしないトレイルが続きます。道幅が広くあまりアップダウンもないので、トレラン向きな道だと思います。
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かつては有料道路だった妙義荒船林道がほぼ全域で並走しており、こうして時々合流します。現在は無料で通行可能な道ですが、殆ど車の往来もなく静かなものでした。
妙義荒船林道

またもや読者の皆様を退屈させるのも忍びないので、ここから再び道中の様子は省略します。
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11時5分 香坂峠まで歩いて来ました。ここから神津牧場へ下ることも出来ますが、ここまで来ておいて物見山を省略する理由もないのでこのまま進みます。
香坂峠

前方からけたたましいエンジン音がするとおもったら、ちょうど熊笹の刈払いを行っている最中でした。こうした地道な登山道整備には、まことに頭が下がります。
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相変わらずガスにまかれてはいますが、なんとなく青空が見えて来ましたよ。これはひょっとして、最高地点の物見山を前に奇跡の逆転なのでしょうか。
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あまり期待し過ぎると裏切られたときの落胆も大きくなるので、始めから過剰な期待はせずに行ってみましょう。

アンテナの立っている頂上部が見えます。あのの場所が物見山の山頂であるようです。山頂の周囲は放牧地をして利用されているのか、有刺鉄線に囲われた草原になっていました。
物見山の山頂部

時期の問題なのか、放牧されている牛の姿は見当たりませんが、厩舎らしき建物も見えます。
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さあ、勝利に向かってビクトリーロードを駆け上が・・・ろうとした矢先に、無情にも再び山頂がガスに覆われ始めました。
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やはり駄目でしたか。短けえ夢だったぜ。

11時30分 深い敗北感と共に、物見が出来そうにもない虚無の物見山へ登頂を果たしました。
物見山の山頂

下から見えていたアンテナ塔も、この通りどんよりとガスに包まれていました。
ガスに覆われた物見山山頂のアンテナ塔

4.物見岩からの物見をあきらめて、神津牧場へ下る

何とかガスが取れる瞬間がないものかと山頂で30分程粘りましたが、諦めて下山に移ります。
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この先に物見岩なる好展望地があると言う事なので、どうせ無駄だろうとは思いつつも一応は寄って行きます。

物見山の周辺は県境が複雑に入り組んでいるらしく、何度も県境を越えてさわやか信州とグンマーを行ったり来たりします。
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道中に無線中継所兼展望台なる建物がありました。展望至上原理主義者である私としては、展望台があると聞いて無視するわけにはまいりません。例え周囲が虚無で何も見えないことがあらかじめ約束されていたとしてもです。
内山無線中継所兼展望台の入り口

アンテナ塔に付随する電子機器などが収められている建物なのかな。建物の屋上が展望所となっていました。
内山無線中継所兼展望台

遠くが一切見えないのは予想の通りですが、足元にある旧内山牧場が良く見えました。現在は荒船パノラマキャンプフィールドと言う名前のキャンプ場となっています。
内山無線中継所兼展望台から見た荒船パノラマキャンプフィールド

すぐ目の前に物見山の山頂があるはずですが、濃厚なガスにすっぽりと包まれていました。
内山無線中継所兼展望台から見た物見山

先へ進みましょう。神津牧場方面への分岐を一度見送って、物見岩へと向かいます。例え最初から敗北するとわかっていても、それでも行くのです。何故ならば、そこにピークがあるから。
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12時 物見岩へとやってきました。なるほど確かに眺めは良さそうです。もっとも、今日は何も見えないでしょうけれど、それでも一応は登って行きましょう。
物見岩
手足をのせるスタンスは豊富にありますが、クサリなどの補助は一切ないので慎重に登りましょう。

岩の上からは360度全方位に展望が開けています。確かに晴れていればさぞや眺めの良い場所なんでしょうね。ぐぎぎぎ。
物見岩の上部

西上州のテーブルマウンテンとして名高い荒船山(1,423m)が目の前にあるはずですが、まったく姿が伺えません。
ガスにつつまれた物見岩からの眺望
この荒船山と言うのは、かなり押し出しの強い姿をした個性的な山で、本日は荒船山が良く見えると言うので個人的にとても楽しみにしていました。

それゆえに全く見えなかった事への落胆は大きく、この時は「今回はボツ(記事にはせずにお蔵入り)だな」と思っておりました。

眼下にメルヘンチックな赤い屋根の建物が見えます。あれが、今から下山する予定地である神津牧場です。何でも、日本国内では最古となる洋式の牧場であるのだとか。
物見岩から見た神津牧場

物見の出来ない物見岩に留まったところで、何も得るものなどありません。ボチボチ下山に移りましょう。
220807物見山-067

先ほど見送った分岐地点まで引き返し、下山を開始します。
220807物見山-068

殆ど写真も撮らずに足早に下ったので若干うろ覚えですが、確か途中で3回くらい渡渉があったように記憶しています。踏み跡は至って明瞭で、歩きやすい下山路です。
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5.神津牧場でソフトクリームに舌鼓を打ちつつ牛の行列を見物する

12時55分 駐車場まで下ってきました。駐車場には車が溢れかえっていました。はて、物見山とはそんなに人気の山だったのでしょうか。その割に殆ど人がいなかったような?(すっとぼけ)
満車状態の神津牧場駐車場

はい、そんあわけないですね。大人気なのは物見山ではなく神津牧場です。いわゆる観光牧場として運営されており、特に週末は多くの家族連れでにぎわう人気のスポットです。
神津牧場駐車場の入り口

そんな中私が目指すものはただ一つ。そう、売店で売られていると言うソフトクリームです。とても美味しらしいで楽しみにしておりました。
神津牧場 ソフトクリームのノボリ
昭文社の山と高原地図シリーズは、山域によってそれぞれ執筆者が異なっており、情報の粒度は結構マチマチです。

物見山を含む西上州エリアの地図を執筆した方は、この山域のへの偏愛度が強すぎるのかなんなのか、他の山域の地図に比べると情報量が尋常じゃなく多めです。

神津牧場については「牛乳、ソフトクリームがうまい」「冬はホットミルク無料」と書かれています。

あまりお目にかかる機会の無い、放牧的な道路標識が掲げられていました。と言うか、こんな標識が存在していたのですね。
牛横断注意の道路標識

目指す売店へとやって来ました。牛乳とソフトクリームのどちらにしようか散々悩みましたが、下山直後で暑かったので結局は大正義ソフトクリーをチョイスしました。
神津牧場の売店

濃厚で美味しいー。とりあえず、西上州の地図の中の人(執筆者)は嘘は言わなかったわけだ。
神津牧場のソフトクリーム

そうこうしているうちに、「牛の行進がはっじまっるよー(若干意訳)」という場内放送が流れたので、慌てて向かいました。
220807物見山-075

午前中を放牧地で過ごした乳牛たちが、正午になるとこうして牛舎に戻って行きます。この光景を牛の行列と呼んでおり、神津牧場の名物となっています。
神津牧場の牛の行列

ぞろぞろとかなり数の牛が隊列を組んで進む様は、まさに行進です。正面に陣取って撮影に熱中していたら、危うく突進され蹂躙されるところでした。
神津牧場の牛の行列

本当にどうでもいいことですが、牛の鳴き声と言われたときに多くの人は「モォー」と表現しますけれど、実際のそれは「ウンモォーッ」なんですよね。何故みな始めの溜め部分である「ウン」を省略してしまうのか。
神津牧場の牛の行列

日によって多少のバラつきはありますが、牛の行列が行われるのは概ね13時頃です。どうして見逃したくない人は、少し前くらいの時間から待ち構えていましょう。
神津牧場 牛の行列の案内板

ポニーの乗馬コーナーや乳しぼり体験などがあり、小さなお子様連れには大変よいスポットであると思います。言い方を変えると、お一人様には若干のアウェー感があります。
神津牧場のポニー
先ほどから子供たちがこちらを見て笑うのですが、自分がグンマーキャップを被っていると言う事実をナチュラルに忘れていて、一体何故笑われているのだろうと怪訝に思っておりました。

さて、見るべきものは見たし食べるべきものも食べたので、そろそろ撤収に移りましょう。
市野萱までの距離が描かれた道標
と言っても、神津牧場まで乗り入れている公共交通機関は無いので、ここから6km(実際にはもう少し先の荒船の湯まで)ほど舗装道路を歩いて下るしかないんですけれどね。

6.荒船の湯に立ち寄り、町営バスで下仁田駅へ

ため池越しの逆さ物見山の姿を写真に収めたら、撤収に入ります。
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6km少々の下り坂と言う事なので、所要時間は1時間ちょっとくらいかなと見込んでおります。
220807物見山-082

坂の途中に荒船風穴の駐車場がありました。風穴自体はここよりもう少し下に下った所にありますが、あまり広い駐車スペースがないため、この場所からシャトルバスが運行されていました。
荒船風穴の駐車場
この荒船風穴と言うのは、いわゆる天然クーラーと呼ばれる冷風の出る穴を利用して、蚕種を貯蔵した施設があった場所です。富岡製糸場とのセットで、世界遺産を構成する一部として認定されています。

そんなわけで、下仁田市の一押しのスポットであるようです。

何やらすごいスパンの九十九折れの道で、一気に標高を下げて行きます。
220807物見山-084

道の脇に天然クーラーの穴が一つ空いており、わざわざ温度計まで設置してありました。確かに冷風だ出てきて気持ちが良い。
荒船風穴の天然クーラー

風穴の入り口まで下ってきました。せっかくだから見物して行きたいのも山々なのですが、しかしこの後、荒船の湯から出ている下仁田駅行きの町営バスの最終便が15時17分発であるため、実はすでにあまり時間に余裕がありません。
荒船風穴の入口
両方に寄れるだけの時間はなさそうなので、今ここでどちらを選択するのか決断をしなければなりません。世界遺産見物か、はたまた温泉での人権回復か。

「温泉ッ!」と言う事で風穴には立ち寄らずに、下山を続行します。
220807物見山-087

下仁田町内バス終点の市野萱まで歩てきました。ここまで来れば、荒船の湯はもうすぐそこです。
市野萱バス停

下仁田と言えば下仁田ネギ。ということで、集落中の至る所にネギ畑がありました。どこかで路地物販売していないかな。
下仁田のネギ畑

14時35分 荒船の湯に到着しました。急いで下った甲斐もあり、十分な入浴時間を確保することが出来ました。さあ、人権を回復するぞ。
荒船の湯

ピッタリ時刻表通りの15時17分に町営バスがやって来ました。バスと言いうよりは、乗り合いタクシーのようなバンタイプの車両でした。
荒船の湯に停車する下仁田町営バス
運賃は距離に関係なく定額の200円です。あまりに安すぎて、思わず罪悪感(?)を覚えそうになりました。生活路線であると言う事で補助金が注入されているのでしょうけれど、部外者からはもっと取れば良いものを。

と言う事で、僅か200円の出費で無事に下仁田駅へと辿り着きました。下仁田駅は、群馬県内を走るローカル私鉄事業者上信電鉄の上信線の駅です。何気に本日、初めて乗車します。
下仁田駅の駅舎

終点の高崎までの運賃は1,130円と結構な値段です。当然ながら交通系ICカードには対応していません。
上信電鉄の切符

高崎までの所要時間は1時間少々と結構な長丁場です。初めて乗るローカル線の車両に揺られて、長い長い帰宅の途につきました。
下仁田駅のホーム

軽井沢以南の上信国境上には、地味で静かなるトレイルがひっそりと横たわっていました。同じ県境トレイルでも、草津白根山付近の稜線のような華やかさは一切あません。どちらかと言うと、静かな山行きを好む人に適した通好み山域であると言えます。
物見山にしろ八風山にしろ、登山の対象としては何れも軽めの存在です。そのため今回のように、付近にある牧場見物とのセットで避暑がてらに訪れると良い感じあろうかと思います。高原地帯にあるため、真夏でもそこまで極端に暑くなることはあまりありません。晴れていれば眺めも良いはずです。晴れていれば。

<コースタイム>
上発地(8:10)-八風山(9:50)-矢川峠(10:25)-香坂峠(11:05)-物見山(11:30~11:55)-物見岩(12:25~12:35)-神津牧場(12:55~13:20)-荒船の湯(14:35)

物見山山頂での記念撮影

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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