御正体山-石割山 紅葉が光り輝く、錦秋の同志山塊最高峰を行く

道坂隧道付近から見た御正体山
山梨県都留市と道志村にまたがる、御正体山(みしょうたいやま)に登りました。
丹沢山地と御坂山地の間に連なる道志山塊の最高峰です。大柄でどっしりと構えた山容を持ち、近隣の山から見た時に大変目立つ山であるものの、眺望に恵まれないことから登山者にはあまり人気が無い静かな山です。そんな普段は極めて地味な存在である御正体山ですが、山中には広大な針葉樹林が広がっており、紅葉シーズに限り金色に輝いた華やかなる姿を見せてくれます。
紅葉の盛りを迎えた道志山塊最高峰から、山中湖畔の石割山までを縦走して来ました。

2021年11月3日に旅す。

御正体山は、丹沢の北部や御坂山地の山を歩いている時に大変目を引く大柄な山です。そのいかにも曰く有りげな名前からも察せられる通り、かなり古い時代から信仰の対象にもなってきた山です。
三つ峠から見た御正体山

展望にはまったく恵まれない山です。そのためか、一つの山系の最高峰であるにもかかわらず、登山の対象としてはあまり人気がありません。
211103御正体山-003

そんな地味山のイメージが付きまとう御正体山ですが、山中に広葉樹林が多く残されているこの山は、紅葉シーズになると様相が一変します。
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紅葉の最盛期を迎えた御正体山は、山全体が金色に染まり光り輝いていました。御正体山がほんの短期間にだけ見せてくれる煌めきの瞬間です。

スタート地点の道坂隧道は帰路のバス本数が極めて少ないため、下山は山中湖畔の石割山まで足を延ばしました。錦秋の道志山塊主脈を延々と歩いて来た一日の記録です。
石割山の山頂

コース
御正体山の地図
道坂隧道(どうざかすいどう)バス停よりスタートし、道坂峠から道志山塊の主脈を歩いて御正体山へと登頂します。その後は尾根沿いに石割山までを縦走し、石割の湯へと下山します。

温泉に向かって歩く理想的な行程ですが、コースタイムは結構長めであり、健脚者向けと言える行程です。

1.御正体山 アプローチ編 季節限定でそこそこの賑わいを見せる道坂隧道バス停へ

7時4分 JR高尾駅
都留市駅から乗車するバスの発車時間の都合により、いつもの6時14分発の松本行きではなく、7時6分発甲府行きの電車に乗車します。
高尾駅に停車中の、甲府行き電車
車内は満員御礼状態で、立っている乗客もいる状態でした。今まさに紅葉シーズンもたけなわですからね。

大月駅で富士急行線に乗り換えます。乗り換え時間にあまり余裕がいないため、トイレは予め済ませておきましょう。
大月駅の富士急行線ホーム

8時10分 都留市駅に到着しました。多くのハイカー達が一斉に下車しました。これはもしかしなくても、みな目的地が同じなのでは。。
都留市駅のホーム

8時15分発の道坂隧道行きのバスに乗車します。案の定、バスは満員状態でありました。道志山塊は、いつの間にこんな人気の山域になったのでしょうか。まあ、紅葉シーズン限定の賑わいだろうとは思いますが。
都留市駅前に停車する道坂隧道行きのバス

8時48分 道坂隧道バス停に到着しました。道坂隧道は山梨県の都留市と道志村を結んでいるトンネルです。バス停の時点で、既に標高は1,080メートルあります。
道坂隧道バス停

バス停の向かいに、いつ間にか立派なバイオトイレが立っていました。ド・マイナーエリアだと思っていた道志山塊は、私の知らぬ間に登山者にそこそこ人気のある山域へと変貌していたのだろうか。
道坂隧道のバイオトイレ

2.三世代に渡る道が交差する道坂峠

さて、登山口に到着して早々ですが、いきなり反対方向へと進みます。御正体山そのものの姿を写真に収めるためであることは言うまでもありません。
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道坂隧道まで登ってくる最中のバスの車窓から良く見えていたのですが、車内が割と混雑していたため撮影することは出来ませんでした。

少し下ったところで、この記事の冒頭を飾ったカットを撮影できました。道坂隧道から御正体山へ至る登山道は、基本的に最初から最後まで展望の無い樹林帯であり、御正体山そのものの姿を俯瞰できる場所は存在しません。
道坂隧道付近から見た御正体山
さらに下った所にもっと全容が良く見えるスポットもあるのですが、本日の行程は距離がけっこう長めである事を鑑みるに、これ以上目的地から遠ざかるのはやめにしておきましょう。

という事で、寄り道を切り上げて道坂隧道へと戻って来ました。もう流石に誰もいなくなっているだろうと思いきや、意外とのんびり準備しているグループがまだ残っていました。
道坂隧道 都留市側の坑口

身支度を整えて、9時5分に登山を開始します。登山口はトンネルの脇にあります。
道坂隧道の登山口

トンネル脇の坂を登り進むと、広場のような一画に出ます。登山道はここで大きく左に曲がるのですが、右方向にも何となく道のような平場が続いています。
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現在の道坂トンネルは平成2年に完成した2代目のトンネルで、ここを直進した先には初代のトンネル跡があります。せっかくなので寄り道していきましょう。

倒木が散乱した平場を進むと、割とあっさり初代トンネルが現れました。見たところ、すでに半分以上は土に埋もれています。
旧道坂隧道
内部への侵入を試みる不届き者が後を絶たないからなのか、入り口はコンクリートで厳重に塞がれていました。

正規ルートに復帰して先へ進みましょう。登山道と並走するかのように、先ほど見た旧トンネルよりもさらに古い時代のものであろう、峠越えの旧旧道らしき道形が何となく見えます。
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この道らしき平場は、大きく緩やかな九十九折れを描きながら、登山道と交差しつつ道坂峠まで続いています。この斜度ならば、恐らくは馬車も通行できたのではなかろうか。

まだ登り始めて早々ですが、早速良い感じに色付いた紅葉が出迎えてくれました。これは、この先の登山道上にも大いに期待が出来そうです。
道坂峠付近の登山道

今のところ天気は上々ですが、午後からは曇が出て来る予報です。今のうちに青空に映える紅葉を存分に楽しんでおくことにしましょう。
紅葉したカエデ

道坂トンネルの土被りは100メートル少々しかありません。さしたる苦労もなく前方に空が見えて来ました。
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9時20分 道坂峠に到着しました。これで道志山塊の主脈になったことになります。この先は最後までずっと尾根歩きとなります。
道坂峠

3.紅葉が最盛期を迎えた御正体山の広葉樹林

広葉樹林もあれば杉の植林やカラマツ林もあり、御正体山の森は実に多種多様でバラエティに富んでいます。展望には一切恵まれない山ですが、森の雰囲気が素晴らしいことは特筆すべき点だと思います。
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さほど大規模ではありませんが、杉の植林帯もあります。杉林は日中でも薄暗く、寒々しい光景です。
211103御正体山-023

カラマツも良い感じに紅葉しています。カラマツ林は杉林とは違い、地面にまで陽が届いて明るいから好きです。
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落葉したての葉が降り積り、足元に紅葉の絨毯を作り出していました。うーん、秋ですねえ。
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コナラの巨木の下には、ドングリが山のように散乱していました。しかしこれだけ餌で豊富でかつ人が少ないとなると、確実に熊が沢山生息しているでしょうな。
御正体山のコナラ

背後に見えてるのは赤岩(1,410m)でしょうか。大変眺めが良く、御正体山を目の前に眺めることの出来るビュースポットです。赤岩から二十六夜山に抜ける縦走コースは、小粒ながらもおススメですよ。
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今度は松林が現れました。本当に多様性のある森ですね。おかげで、単調な道でありながら飽きさせません。
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前方にこんもりと盛り上がったピークがあるのが見えて来ました。岩下ノ丸という名の小ピークです。これから乗り越えていきます。
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この岩下ノ丸への登り辺りから、紅葉が本番を迎え始めました。金色に輝く登山道です。
紅葉した御正体山のコナラ林

コナラとブナがミックスした森の紅葉は、カエデやナナカマドのような鮮やかさこそありませんが、いぶし銀のような独特の魅力があります。
御正体山の紅葉

10時25分 岩下ノ丸に登頂しました。何と評したらよいのでしょうか。地味山と言う単語を極めつくした感のある山頂です。
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以前訪問した時には無かった、ビールの空き缶を再利用した手作り感満載の山頂標識が下がっていました。
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4.御正体山登山 登頂編 ブナ林の中にひっそり静かに佇む道志山塊最高峰の頂

岩下ノ丸からは一度下ります。さほど大きくは下らず、基本的にほぼ登り一辺倒の道程であると考えて問題ありません。
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前方に、岩下ノ丸とは明らかに格の違う大きな図体をした山の姿が見えてきました。ようやく御正体山の本体がお目見えです。
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この鞍部の一帯は、御正体山では数少ない展望の開けたスポットとなっております。丹沢最高峰の蛭ヶ岳(1,673m)の姿が見えました。
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道志山塊は広義には丹沢山地の一部と見なされています。道志川を挟んで隣接しており、植生なども似通っています。

東北の山のように、一面が真っ赤に染まる様な紅葉の仕方はしませんが、しかし良い色をしています。うーん、秋ですねえ。
御正体山の紅葉

標高が上がって来るにつれて、足元に笹が目立つようになりました。
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牧ノ沢山と言う、山と高原地図には記載の無い小ピークを越えます。岩下ノ丸にあったの同じ造りの山頂標識がぶら下がっていました。同一人物による作なのかな。
牧ノ沢山

標高が1,200メートルを越えた辺りから、周囲はブナ林に変わりました。見上げるような高さの巨木です。これで一体、樹齢は何年くらいなのでしょう。
御正体山のブナ林

笹原が広がる明るいブナ林は、やはり植生的に丹沢に近い雰囲気です。見たところ丹沢のような立ち枯れ現象は見られませんが、一体何が違うのでしょうか。
御正体山のブナ林

御正体山では唯一の、危険個所と言えないこともない岩場です。木の根が絡みついた岩をよじ登ります。特に難しくはありませんが、左側は切れ落ちているのでここは慎重に行きましょう。
御正体山の岩場

このブナの紅葉がまた、柔らかい色合いでとてもイイんですよね。黄色とオレンジの中間くらいの色味で、派手さはありませんがとても良い。
御正体山のブナ林

飽きもせずに同じような写真を何枚も撮ってしまいます。おかげで既に標準コースタイムに対して若干の遅れをきたし始めていますが、この光景を前にしたらそんなことは些末な問題です。
御正体山のブナ林

場所によっては黄色みが強かったりして、色が一様でないのがまた面白い。日当たりの問題とか、色々な要素が複雑に絡み合っているのでしょう。
御正体山のブナ林

山頂の近くまで来ると、紅葉前線のある標高を越えたらしく、落葉した枯れ木が目立ち始めました。紅葉がピークを迎えている標高の厚みと言うのは、せいぜい200~300メートル程度しかないものなんですね。
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このやたらと枝分かれしている木には見覚えがあります。かなり目立つので、印象に残っている人は多いのではないでしょうか。
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山頂が見えて来ました。始めからわかっていた事ですが、展望は全くありません。
御正体山の山頂

12時5分 御正体山に登頂しました。どこまでも地味で静かな、道志山塊最高峰の頂です。
御正体山の山頂標識
この展望の無さもあって、一つの山系の最高峰であるにも関わらず、御正体山は登山者にあまり人気の高い山ではありません。人気は三つ峠や杓子山などの、富士展望が良い山に集中している印象です。

山梨県内の山を登っていると割とよく目にする謎多き表札、やまなしの森林100選が立っていました。
御正体山のやまなしの森林100選
何故か個人的に非常に気になってしょうがない存在です。なんなら、山梨百名山よりもこちらの方をコンプリートしてみたいと思うほどに。

今上陛下が皇太子だった時代に登ったことがあることを記念する碑が立っていました。渋すぎるチョイスですが、いったいどう言う基準で登る山を選ばれたのでしょうかね。
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山頂のいたるところに映えているこの毛玉は、マルバタケブキが綿毛化した姿です。夏になると黄色いシオシオの花を咲かせます。
御正体山のマルバタケブキの綿毛

5.石割山へと延々続く縦走路後半戦

12時25分 展望の無い山頂を辞去し、石割山方面へと足を踏み入れます。縦走するのは少数派らしく、周囲からは完全に人の気配がしなくなりました。
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実際のところ石割山までは結構な距離があるので、生半可な気持ちでは足を踏み入れない方が無難ではあります。

山頂から少し外れた場所に、ポツンと小さなお社がありました。これは一体なんでしょう。御正体権現の本社的なものなのかな。
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山頂から少し標高を落とした所で、周囲にはまた紅葉が復活しました。まだまだ紅葉ハイキングを楽しめそうです。
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どぎつい急坂などはなく、歩きやすいトレイルです。地味だけれど雰囲気は悪くありません。地味だけど。大事な事なので2度言いました。
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木の枝の隙間から、富士山の頭だけが僅かに見えました。既に8割がたが雲に纏わりつかれています。目指す石割山は富士展望の良さで知られた山なのですが、この様子では望みは薄そうですね。
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鞍部から緩やかに登り返したところで、前ノ岳に登頂しました。この名前からしてまるでやる気が感じられない山は、ベンチが一つあるだけの空間です。
前ノ岳の山頂

先へ進みましょう。緩やかなアップダウンを繰り返す尾根道が続きます。気持ちよく歩ける道ですが、その分なかなか標高は落ちません。
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再びピークらしき場所に行き付きました。
中ノ岳の山頂

13時25分 中ノ岳に登頂しました。またもや微塵にもやる気の感じられない名前の山ですな。ベンチが二つあるので、休憩向きの場所ではあります。
中ノ岳の山頂標識

山道の様子にはあまり変化がなく、単調な下りが続きます。天気予報の通りに雲が湧いて来たらしく、すっかりと薄暗くなってしまいました。地味さに拍車がかかりますな。
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紅葉と言うのは、陽の光に照らされていないとイマイチ映えないんですよね。紅葉狩りをするならば、やはり晴れていてナンボですな。
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前方に高々と鉄塔が見えて来ました。神奈川県と山梨県の県境にほど近いこの界隈の山中には、このような送電鉄塔が幾重にも張り巡らされています。
御正体山の送電鉄塔

こと低山歩きにおいては、鉄塔のあるところに好展望ありです。この場所もその例に漏れず、御正体山においては数少ない眺望ポイントとなっています。
御正体山の送電鉄塔

石割山の先にドーンと富士山が見えるはずなのですが、案の定と言うかすっかり雲隠れを決め込んでおりました。やはり駄目でしたか。まあ、予報の通りですね。
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鉄塔から少し登り返したところが奥ノ岳です。奥の方に木の間から見えているのが御正体山です。結構遠くまで歩いて来ましたね。
奥ノ岳の山頂

眼下に薄っすらと山中湖の姿が見えて来ました。あそこまで歩けばゴールです。厳密に言うと、湖よりは少し手前にある石割の湯を目指しています。
211103御正体山-067

雲が切れたのか、ここに来てお日様が復活してくれました。これで先ほどまではダダ下がり気味であったテンションが、少し戻りました。私は極めて根が単純な人間であるので、天気の良さと機嫌の良さがダイレクトに連動します。
211103御正体山-068

山伏峠へ分岐を通過します。マイカー利用の場合、山伏峠からピストンするのが、御正体山までのコースタイムが最短となる行程です。もっとも、本当にただ登るだけの退屈な行程になるだろうとは思いますが。
御正体山 山伏峠分岐

笹がかなりうるさくなって来ました。この先の道は、いよいよ歩く人の数が圧倒的に少ない道であるようです。
211103御正体山-070

これだけ離れて、ようやく御正体山の全容が見える場所がありました。南側から見た姿は、都留市側から眺めた時の様な重厚さはなく、どこにでもありそうな里山の姿をしています。
211103御正体山-071

長かった縦走路もいよいよ最終盤です。だいぶ日も傾いてきたことであるし、少しペースを上げて行きましょう。
211103御正体山-072

視界が開けて、三国山稜の山並みが見えました。神奈川、静岡、山梨の三県境界を形成している山並みです。
石割山付近から見た三国山稜

前回ここを歩いた際には、山伏峠分岐からは割とあっさり石割山へ辿り着いたような気がしていたのですが、どうやらそれは記憶違いだったらしく、なかなか辿り着きません。少々ダレてきましたぞ。
211103御正体山-074

延々と小刻みに登って降りてを繰り返した末に、ようやく山頂が見えました。やれやれ、こんなに遠かったっけかな。
211103御正体山-075

お隣の杓子山(1,598m)の姿が良く見えます。あちらも中腹が良い感じに紅葉していますね。杓子山は御正体山と同じ道志山塊に属しているい山ですが、眺めが大変良くて人気のある山です。
211103御正体山-076

15時15分 石割山に登頂しました。途中でいろいろと寄り道したことを差し引いても、思いのほか時間がかかりました。
石割山の山頂
石割山は目の前に富士山がドーンと見えることで名高い山なのですが、今日はこの通りすっかりと雲隠れを決め込んでしまっておりました。

ダイヤデーが近いだけに、太陽は富士山の山頂の近くに向かって沈みつつありました。この時期の山中湖エリアは、早々と太陽が富士山の裏に隠れてしまうため、日没時間が普段よりもかなり早めです。16時前にはもう隠れてしまいます。

眼下に山中湖一望できる・・・と言いたいところですが、灌木が視界を遮るためか実は山中湖ビューはあまり良好ではありません。
石割山から見た山中湖

湖上をスワン型遊覧船が優雅に泳いでいました。そう言えば、アレには一度も乗ったことがありませんな。一度くらいは体験しておくべきか。
石割山から見た山中湖

6.御正体山登山 下山編 石割の湯へと下る

早くも陽が沈みつつある山頂を辞去し、下山を開始します。目指すは山中湖温泉、石割の湯です。
211103御正体山-079
途中でゆっくりし過ぎたせいか、帰りのバスの時間的にもはやカラスの行水しか出来そうにもありませんが、ともかく下山です。

石割山の登山道は所々ザレており割と急峻です。富士山の周辺の山に共通してみられる、真っ黒な火山灰の土壌です。
211103御正体山-080

山頂から10分少々下ったところに石割神社があります。その名の通り、パックリと割れた大岩をご神体として祭っている風変わりな神社です。もう時間が押しているのでお参りはしませんがね。
石割神社

時刻はまだ16時前だと言うのに、日没の時間が近づいてまいりました。ライトは用意してあるものの、取り出すのも面倒なのでなんとか暗くなる前に下ってしまいたいところです。
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山中湖平野方面と石割の湯の分岐地点へと下ってきました。この時間になっても登ってくる人の姿がチラホラとあるのに少々驚きです。石割神社を目指しているのでしょうか。
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平野へ下りたければこの403段の階段を下るのが最短です。今は温泉を目指しているで、こちらへは下りません。
211103御正体山-084

石段とは反対方向へ下ります。この時既に頭は温泉モードに切り替わっており、暗くなってきた林道を脇目も振れず足早に通り抜けました。
211103御正体山-085

登山口にキャンプ場がありました。翌日は平日だと言うのに意外と繁盛していました。宿泊はせずにデイキャンプをしているのかな。
211103御正体山-086

16時15分 石割の湯に到着しました。意外と遠かった。もうあまり時間はありませんが、カラスの行水をして行きましょう。
石割の湯
石割の湯はPH高めのいわゆる美肌の湯です。湯温が割と低めなのでゆったりと長風呂するのに適しています。・・・って、ゆっくりしている時間は無いんだってば。

バスの時間に合わせて早々と入浴を切り上げたのに、結局帰りのバスは時刻表よりも10分以上遅れて現れました。なかなかうまくいかないものですな。
211103御正体山-088
バス待ちをしている間に、偶然隣にいたこのブログのコアな読者だと言う方に声をかけて頂きました。当の私自身がよく覚えていないようなエピソードにまで通暁しており、確かにコアでした。

いつも思い付きと勢いで適当に書き散らしているので、実は自分で書いた事をあまり良く覚えていません。

山中湖周遊バスで富士山駅へ向かいます。この路線は色々な場所により道しながら駅へ戻るので、その名前とは裏腹に山中湖を周遊している時間よりも、市街地の中を行ったり来たりしている時間の方がはるかに長いと言う。
211103御正体山-089

そんな訳で富士山駅に辿り着いたのは、石割の湯を出てから1時間近くが経過してからでした。
211103御正体山-090

待ち時間があったら富士山駅で吉田うどんを食べて帰るつもりでしたが、大月行きの電車がすぐに出発するタイミングであったため、そのまま飛び乗り帰宅の途につきました。
211103御正体山-091

錦秋の道志山塊への旅路は、満足の内につつがなく終了しました。
これまで御正体山は見所に乏しい地味な山であるという印象をずっと持っていました。少なくとも紅葉シーズン中において、その認識は完全なる誤りでありました。御正体山は紅葉シーズ中に限りこの上なく美しく光り輝いていました。
本文中に再三に渡って述べた通り、展望にはまったく恵まれていない山です。グリーンシーズン中に訪れても、おそらくは地味な山だと言う印象しか残らないことしょう。少しは眺めが良くなるのかもしれない冬期は、道坂隧道行きのバスが運休となるため、訪問の難易度自体が上がります。よってこの山のベストな訪問時期は、間違いなく秋であると思います。

<コースタイム>
道坂隧道バス停(9:05)-道坂峠(9:25)-岩下ノ丸(10:25)-御正体山(12:05~12:25)-前ノ岳(13:00)-中ノ岳(13:25)-奥ノ岳(14:00)-石割山(15:15)-石割神社(15:35)-石割の湯(16:15)

御正体山山頂での記念撮影

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

コメント

  1. M M より:

    地味山も紅葉シーズンに行けば楽しめそうですね!静かに観賞できそうです。
    ちょうどタイムリーに昨日石割山に行きました。ダイヤモンド富士の日にオオツキさんが回ったのと逆コースで、階段地獄や泥々地獄の急斜面にやられましたが、雲が全くない眺望を楽しめ、以前教えていただいた雲の予測サイトのおかげです!

    • オオツキ オオツキ より:

      MMさま
      コメントをありがとうございます。

      GPV天気予報が役に立っているようで何よりです。富士展望が売りの石割山は、晴れていないとガッカリですからね。

      ひたすら長いので万人向けとは言い難いですが、御正体山からの縦走もとても良かったですよ。もし気が向いたら、来年の秋にでも是非歩いてみてください。

  2. もうもう より:

    オオツキ様

    御正体山は眺望が無いと聞きこれまで検討したことが無かったですが、紅葉シーズンは魅力ですね!

    ただ、甲相国境尾根縦走をしたときに山中湖周遊バスが40分以上遅れて、予約をしていた山中湖からの高速バスに危うく乗り遅れる経験をしたので、来年行こうかどうか悩みどころです。

    • オオツキ オオツキ より:

      もうもうさま
      コメントをありがとうございます。

      御正体山入口から道坂隧道に周回するルートもあります。何気に長距離なので、石割山まで縦走すると言う人は、どちらかと言うと少数派だろうと思います。秋の道志山塊はとても良いですよ。オススメです。