長野県飯山市と信濃町にまたがる斑尾山(まだらおやま)に登りました。
ナウマンゾウの化石が発見されたことで有名な、野尻湖の傍らに立つ古い火山です。北信五岳と呼ばれる、長野盆地から見た際に特に目立って見える山の一つに数えられています。スキーリゾートとして地元では親しまれている山ですが、全国区の知名度があるとは言い難く、登山の対象としては比較的マイナーと言える存在です。
涼し気な高原のイメージを求めて訪れた山で待っていたのは、直射日光ギラギラなゲレンデ上を歩く登山道でした。
2023年9月3日に旅す。
唐突ですが皆さま、北信五岳をご存知でしょうか。
北信五岳とは北信地方の長野盆地から眺めた時に、際立って目立つ五つの山の総称です。黒姫山は若干怪しいですが、戸隠山、飯綱山および妙高山については、全国的な知名度があり多くの登山者が訪れる人気の山です。
そんな北信五岳の中でも一番知名度が低いと思われるのが、今回の舞台である斑尾山です。そもそもこの山、振り仮名が振られていないと名前を読めないと言う人も多いのではないでしょうか。
斑尾山の麓に広がる斑尾高原には、斑尾高原スキー場とタングラムスキーサーカスという二つのスキー場が存在し、どちらかと言うと冬がメインシーズンの山です。
登山道ルートもしっかりと存在しており、手軽に登れる山として地元では親しまれている存在です。ただ、遠方からこの山へ登山することを目的に訪れる人はほとんどいない印象です。
今回私がこの山に目をつけた理由は、斑尾高原と呼ばれているくらいなのだから多少は涼しいのではなかろうかと思ったからです。おりしも厳しい残暑がつづく最中、避暑登山を洒落込むつもりでした。
しかし現地で待っていたのは、容赦なくギラギラと直射日光が照りつける灼熱の登山道でした。スキー場のゲレンデがそのまま登山道になっているのだから、よくよく考えてみれば当たり前な話でした。
明らかに訪問時期を間違ってしまった感が漂う山行きでしたが、野尻湖のナウマンゾウ博物館と合わせて廻って来ました。
コース
斑尾高原ホテルからスタートし、チロル前登山口から斑尾山へ登頂します。その後、大明神岳まで足を伸ばしたのち、野尻湖テラスをへてタングラム斑尾へ下山します。
公共交通機関を利用した斑尾山登山としては最も一般的であろう行程です。そもそも、公共交通機関を使って斑尾山に登る人自体が珍しいとは思いますが・・・
1.斑尾山登山 アプローチ編 新幹線で行く北信地方への旅路
6時19分 JR東京駅
北信地方にある山への日帰り登山を可能としてくれる魔法の乗り物新幹線で、遠路はるばる飯山駅を目指します。わざわざ東京から新幹線を使って斑尾山に登りに行こうと言う人は、はたしてどれくらい存在するものなのだろうか。
長野駅を過ぎ飯山駅へと近づくと、目指す斑尾高原が見えて来ました。なんだか微妙に曇っているのが気になりますが、しかし暑さの事を考えると、スカッと晴れてほしいようなほしくないような。
8時19分 飯山駅に到着しました。この駅で下車したのは自身にとって初めての事です。駅のすぐ先はトンネルになっており、何だか少し窮屈な感じのする駅です。
近隣に野沢温泉スキー場や斑尾高原スキー場があるため、夏よりも冬に賑わう駅です。駅前には広々としたバスターミナルがあるほかは何もなく、閑散としていました。
斑尾高原ホテル行きのバスは8時50分発であるため少々待ち時間があるのですが、駅舎内に冷房の効いた待合室があるわけでもなく時間を持て余しました。
バスは時間通りにやって来ました。バスを待っている間だけでも既にありえないくらいに蒸し暑つかったのですが、はたして山の上は少しは涼しいのでしょうか。
新幹線の車窓から見た時点では何とくなく雲に覆われていた斑尾山の山頂でしたが、晴れ間が広がりつつありました。
9時15分 斑尾高原ホテルバス停に到着しました。ここまでの運賃は500円ちょうどでした。交通系ICカードには対応していないので、あらかじめ小銭を用意しておきましょう。
バスから降り立つなり、むわっとした生暖かい空気が出迎えてくれました。全然涼しくなんてないやんけ。
2.燦々と陽射しが降り注ぐ、ゲレンデ上の登山道
いきなりの暑さに前途に軽い絶望感を覚えましたが、ともかく先へ進みましょう。ホテルの前から、バスがもと来た方に向かって少しだけ戻り右折します。
すぐに登山口への案内が現れるので、後はこの導きに従えば問題ありません。本日は一人も見かけませんが、これだけしっかりと道標が整備されていると言う事は、それなりに入山者の居るルートなのでしょう。
目指す斑尾山が正面に姿を現しました。地図を見ただけだとイメージできていませんでしたが、斑尾高原ホテルからは一度少し下ります。
ゲレンデ上にジグザクと登山道らしきものがあるのが何となく見えます。お日様燦々で暑そうですな。
ペンションらしき建物が立ち並ぶ中を進みます。今は静かですが、スキーシーズン中にはきっと賑わうのでしょう。
夏の花の代名詞とでも言うべきひまわりですが、萎れつつありました。暑い日が続ているとはいえ、もう9月ですからね。
この2階部分がログハウス風になっている建物が現れたら、右の小道へと入って行きます。
ここが長野県と新潟県の県境であるとのことですが、県境のラインがどこに引かれているのかイマイチよくわかりません。斑尾山の山頂は長野県内にありますが、山体そのものは新潟県にも大きくはみ出しています。
ゲレンデの下部は夏にはキャンプ場になっており、見たところそれなりに盛況であるようです。高原にあるキャンプ場だなんていかにも涼し気なイメージですが、実際問題としては微塵にも涼しくはありません。
ちなみに唱歌ふるさとの歌詞に登場する「兎追いし彼の山」とは、この斑尾山がモデルであると言う説が存在します。作詞者である高野辰之氏は、北信五岳が良く見える長野県中野市の出身です。
下りきった地点にあるこちらの建物は、チロルと言う名のレストランです。オーストリアの有名な避暑地の名前ですね。ここでも名前だけは涼し気です・・・
9時30分 チロル前登山口に到着しました。周囲にはキャンパーしかおらず登山者の姿は皆無ですが、ともかくここから登山開始です。
登山道と言っても、ゲレンデ沿いに一直線に登って行くだけです。幸いにも少し雲が湧いてきて、良い感じに直射日光を遮ってくれました。
ススキの穂が育ちつつり、厳しい残暑が続きながらも季節は確実に秋へと向かっているのを感じます。
途中からはさらに傾斜が増して、見上げる角度の斜面になりました。斑尾山は初心者向けのイージーな山だと聞いていたのに、意外としんどいですぞ。
登り切ったところで振り返ると、背後の展望が大きく開けました。本日はモヤーと霞んでしまっていますが、晴れて空気が澄んだ日であれば、志賀高原辺りの山並みが良く見えそうです。
ここがゲレンデトップなのかと思いましたが、まだ中間地点をちょっとすぎたくらいの位置でした。ということで、この先もまだしばしの間、ゲレンデ歩きが続きます。
ここから先はさらに傾斜度が増してくるため、流石に直登はできないと見えて、ジグザグと折り返しつつ登る九十九折れの道になりました。
草が覆い茂った夏のゲレンデは一面お花畑と化していました。流石にもう時期的に夏の花も終わりかけですが、こうしてまだポツポツと僅かに残っています。
ヤナギランももう終わりかけ。かなりの数が生えていたので、最盛期に訪れていればさぞや壮観だったことでしょう。ちょっと訪問のタイミングが遅すぎましたかね。
たくさんのキアゲハが、終わりかけの花の中を忙しく飛び回っていました。毎度思うのですが、アザミになんかとまって、彼らはチクチクしたりはしないのだろうか。
頭上を覆っていた雲が晴れて、再びギラギラのお日様が降り注ぎ始めました。やめてください、干からびちゃいます。
今度こそゲレンデ最上部と思われる場所まで登って来ました。いやはや暑かった。
眼下に斑尾高原と呼ばれる一帯を見下ろせます。麓の長野盆地から見ると確かに高原であることは間違いないのですが、標高が千メートルにも満たないため、夏でも涼しいと言う訳にはいかないようです。
山頂まではあと700メートルほどです。この先は樹林帯の中を歩けるのかな。願わくは、あまり蒸暑くありませんように。
3.斑尾山登山 登頂編 森の中の地味なる山頂と好展望の大明神岳
頭上を優しく覆ってくれる森に、思わずにっこりです。暑い言えば暑いのですが、陽射しがないだけでもだいぶマシです。
先ほどの場所がゲレンデのトップだと思っていたら、まださらに上がありました、普通スキー場のゲレンデと言うのは山の中腹辺りにあるものだと思うのですが、斑尾山のゲレンデは山頂のすぐ下にまで伸びています。
ピークらしき場所まで登って来ましたが、ここはまだ山頂ではありません。右へ進むと下山予定地のタングラムスキー場方面で、山頂へ向かうには左です。
山頂の手前で一度小さく下ります。幸いにもここは大した登り返しではありません。
山頂付近には見事なブナ林が広がっていました。紅葉する頃に来たら良い感じかもしれません。
なんの前触れも無しに、不意に開けた場所に飛び出しました。あはははは、これはまたとびっきり地味な山頂ですねえ。
11時10分 斑尾山に登頂しました。登り始めてから2時間とかからずに登頂できるので、登山初心者向きなお手軽な山だと思います。
僅かに一部だけが開けてはいますが、基本的には展望の無い山だと思って差し支えはありません。
山頂からさらに10分程進んだ先に、大明神岳と言う名のピークがあります。こちらにはしっかりと展望があるらしいと言う事なので、今からサクっと往復して来ましょう。
鞍部にむかって一度下りますが、ここでもそれほど大きくは下りません。帰りに漏れなく登り返すことが始めから決まっているので、あまり標高を落とさないのは幸いです。
下った後は当然登り返しです。ここでも大きな標高差はなく、ほぼ水平移動のような道程でした。
11時20分 大明神岳に登頂しました。斑尾山の山頂はガッカリなので、ここが事実上の山頂のようなもだとも言えます。
大明神岳からの展望はこの通り、大変すばらしいものがあります。ここまで足を伸ばしただけの甲斐が、十分すぎるほどにあります。
野尻湖の背後に、北信五岳の一つである黒姫山(2,053m)が佇んでいました。このあと下山後に、野尻湖へ立ち寄って行く予定です。
黒姫山の右手には、同じく北信五岳の一つである妙高山の姿が見える・・・ハズなのですが、こちらは生憎と雲隠れを決め込んでいました。
妙高山は完全に新潟県内にある山ですが、それでも北信五岳に数えられています。北信五岳とは北信地方にある山という意味ではなく、北信地方から見える山という位置づけであるようです。
左手には同じく北信五岳の飯綱山の姿がありました。何れ劣らぬ秀峰たちです。これらの他の北信五岳の山と比較されてしまうと、やはりどうしたって斑尾山は見劣りしてしまいます。
斑尾山自体も決して悪い山ではないのですが、いかんせんライバル達がみな強すぎるのです。
4.野尻湖を一望する好展望地の野尻湖テラス
見るべき光景も見たことだし、ボチボチ下山に移りましょう。斑尾山の山頂まで、元来た道を引き返します。
続いてタングラム方面への分岐地点まで引き返します。こちらも大した登り返しではなく、あっさありと到着します。
分岐地点まで戻って来ました。ここからは、もと来た斑尾高原方面には戻らずに、タングラムスキー場を目指します。
暫しの間、一時の安息のようなほぼ高低差の無い尾根道が続きます。斑尾山はそれなりに積雪量の多い山ですが、それでも森林限界を超えるほどの高さではなかったようです。
眼下の野尻湖の様子が良く見えました。先ほどの大明神岳を始め、斑尾山には野尻湖を眺める事の出来るスポットが複数個所に存在しますが、今にして思うとここからの眺めが一番良かったように思えます。
展望が開けたのは一瞬で、すぐにまた深いブナ林の中へと入りました。針葉樹林ですらないのは、やはりそれだけ標高が低めだからなのでしょうか。
タングラムスキー場のリフトトップまで下ってきました。このデッキ上もなかなかの眺望スポットです。
正面に妙高山がドーンと見えますが、相変わらず頭の部分が雲に覆われたままです。妙高山は山頂部が極めて特徴的な姿をした山なのですが、肝心のそこだけが隠れてしまっていて少々残念な感じです。
リフトトップからは再び灼熱地獄のゲレンデ歩きが再開です。結局どこから登ろうとも、直射日光からは逃れられない宿命の山なのか。
アサギマダラが終わりかけの花を巡って飛び回っていました。なんでもこの蝶は、かなりの長距離を飛行する渡り鳥ならぬ渡り蝶であるらしい。
眼下にウッドデッキのスペースがあるのが見えて来ました。観光客らしき人の姿もチラホラとあります。
続いてリフトの建物も見えて来ました。作動中の機械音が聞こえるので、このリフトはどうやら夏シーズン中にも観光運転を実施しているようです。
12時30分 野尻湖テラスまで下って来ました。ここはタングラムスキー場に整備された展望スポットです。
いかにもインスタ映えを狙っていそうなブランコがありました。特に重量制限の記載がありませんが、私が乗っても大丈夫なのだろうか。いやまあ、おっさんがブランコで遊んだところで、ミリほどにも映えはしないのだけれどね。
この通り野尻湖を一望できますが、先ほどの尾根上からの方が全体は良く見えます。この場所のメリットは、山登りを一切せずともリフトだけで上がってこれることでしょうかね。
リフト乗り場がレストハウスを兼ねており、カフェらしき店までありました。もはや完全に観光地ですな。
5.斑尾山登山 下山編 温泉を求めてタングラム斑尾へと下る
下山を続けましょう。お金を払えばリフトを使ってラクラク下山することも可能なのでしょうけれど、もうあと僅かなのでこのまま歩いて下ります。
テラスの下はユリ畑になっていたらしいのですが、今年はもうシーズン終了と言う事で、すでに刈り取られてしまっていました。ここでもやはり、訪問時期が遅すぎたようですね。
何故か1本だけ刈られずに残っている個体がありました。この花だけが季節外れのタイミングで開花したのかな。
下山路ですが、リフトに沿って舗装された道をジグザグと下るだけです。はっきり言ってつまらない道なので、ここは素直にリフトを利用すべきであったかもしれない。
リフトを利用して登って来た家族連れに何故か上から手を振らたので、とりあえず振り返しておきました。
下に見えている建物は、タングラム斑尾と言うスキー場やらゴルフ場やらプールやらが一体化した複合施設です。温泉もあると言う事なので、下山後に当然立ち寄りますよ。
この先の道中には特に見所も無いのでスパッと省略します。と言う事で場面は飛んで、無事に下までおりて来ました。一刻も早く温泉に直行したいところですが、その前にまずは帰りのバス停の位置だけは確認しておきましょう。
13時20分 タングラム斑尾に到着しました。何のことはない、バス停は入り口の真正面にありました。次のバスは14時発と言う事なので、十分な入浴時間は確保できそうです。
温泉は建物内へ入って真っすぐ進んだのち、右手に入口があります。清潔で立派な施設ですが、入浴料は千円とややお高めです。
一風呂浴びてスッキリし表に出ると、14時時発のバスが既に待機していました。バスと言うよりは乗り合いタクシーのような小型の車両です。
運賃は黒姫駅までが600円で、途中の野尻湖までなら400円です。支払いは現金のみで、珍しいことに先払い方式でした。乗車時に運転手さんに行き先を述べて支払います。
バスの車窓から斑尾山に別れを告げます。さらば斑尾山。次回訪問があるとしたら、その時はきっと冬のスキーシーズンに来ます。
終点の黒姫駅までは行かずに、途中の野尻湖バス停で下車しました。ここからはオマケの延長戦と言う事で、少し野尻湖を観光して行きます。
6.野尻湖ナウマンゾウ博物を見物する
お目当てはナウマンゾウ博物館なのですが、その前にまずは野尻湖自体を眺めて行きましょう。
湖の先に、つい先ほど登ってきた斑尾山の姿が見えました。当初がこのカットが記事の冒頭を飾る予定でしたが、山頂の先端しか見えていないしイマイチだねと言う理由で、斑尾高原側から撮影した写真と差し替えました。
手前に見えている鳥居は宇賀神社のものです。野尻湖内に浮かぶ琵琶島にある神社で、徒歩での上陸はできません。貸しボートを借りれば行けるのかな。
野尻湖は斑尾山から噴出した堆積物によって河川がせき止められて形成されたと言う説と、そうではなく黒姫山からの流出物にせき止められたと言う2つの説が存在します。つまりはよくわからないと言う事です。
野尻湖は季節によって水位の変動が大きい湖で、冬になるとかなり水位が下がります。渇水期に露出した湖底から、ナウマンゾウの化石が発見されました。
野尻湖と言えばナウマンゾウと言う事なのか、マンホールまでもがナウマンゾウ仕様です。
お目当てのナウマンゾウ博物館の入り口までやって来ましたが、一旦はスルーして通り過ぎます。この先の国道沿いにナウマンゾウの像(ダジャレか?)があるらしいので、まずがそちらを先に見物します。
国道まで歩いて行くと、道の脇にポツンとナウマンゾウの親子像が設置されていました。
ナウマンゾウは現在からおよそ2万8千年前頃に絶滅したと考えられている、氷河期時代末期の生き物です。同じく氷河期時代の生き物であるマンモスとはまた別種で、まるで帽子を被っているかのような円筒形の頭部が大きな特徴です。
このナウマンゾウと言う名前は、明治時代のお雇い外国人研究者だったドイツ人のハインリッヒ・エドムント・ナウマンによって最初に研究と報告がなされたことに由来しています。英語風に言うならノーマンゾウだったと言う事ですね。
なんというか、とても強そうです。
旧石器時代に野尻湖の周辺に居住していた野尻湖人たちは、このナウマンゾウを積極的に狩っていたらしい痕跡が多数残っているのだとか。
石器しか武器が無い状態で、よくもまあこれと戦う気になりましたよね。鉄器があったとしてもまったく勝てる気がしないのですが。
寄り道は程々にしてそろそろ本題の博物館に寄って行きましょう。入館料は500円で、館内の写真撮影は可です。
展示物は主に野尻湖の周辺から出土した化石や、野尻湖人たちの使用していた道具などです。
見物を終えたところで、次のバスで撤収します。バスの本数は少なめなので、事前に時刻表をよく確認しておいてください。まあ最悪、駅まで歩いてでも行けないことは無い距離ですが。
黒姫駅に到着しました。第三セクター線であるしなの鉄道の駅です。野尻湖バス停からの運賃は200円でした。
しなの鉄道は交通系ICカードに対応していないので、長野駅までの切符を購入する必要があります。ここでも現金のみです。
完熟して黄色くなってしまったらしい、懐かしのカボチャ電車がやって来ました。115系はJRからはもう完全にいなくなってしまいましたからね。
長野駅から、輝いてはいないはくたか号に乗り込み帰宅の途に着きました。
今回は明らかに訪問時期を誤ったとしか言いようがない一日でした。夏の斑尾高原は少しも涼しく無いばかりか、むしろ灼熱地獄でした。やはり雪がある時期こそがこの山のベストシーズンであろうかと思います。
夏の花が目当てであっても、もう少し早くに来るべきです。残暑の厳しい9月頭の訪問は、いかんせん時期的に中途半端すぎました。
手軽に登れてかつ眺めの良い山であることは確かなので、地元にお住いの人には軽めの登山をしたい時にオススメです。ただ、東京からこの山へ登るためだけに訪問する価値があるかと問われると、正直微妙なところです。今回のように野尻湖観光と組み合わせるか、あるいは他の北信五岳の山に目を向けるべきであるかもしれません。
<コースタイム>
斑尾高原ホテルバス停(9:15)-チロル前登山口(9:30)-斑尾山(11:10)-大明神岳(11:20~11:30)-野尻湖テラス(12:30~12:50)-タングラム斑尾(13:20)
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
コメント
スキーコースを利用した登山道は直射日光直火焼きの上に、上に行くほど難コースとなるので斜度が上がって実はかなりきついんですよね。
以前磐梯山であまりの熱さで足が攣ったことを思い出しました。
U-leafさま
コメントをありがとうございます。
明らかに訪問の時期を誤った感がありましたが、しかし夏の花々を愛でたかったら耐え忍ぶしかありません。日傘をさしながら歩くべきなのかもしれない。
紅葉を見ようとたまたま友人が予約したのが斑尾高原のホテル。
これは是非に!と時間の都合でゴンドラを使い、斑尾山へチート登山をしてきました。
10月だっため、ユリはすっかり枯れて多少の痕跡を残す程度でしたが、紅葉は美しかったです。
大明神岳からは野尻湖だけでなく北アルプスも見えて、景色抜群でした。秋~春が景色は良さそうですね。
オオツキさんはここを下ったのかぁ、夏は暑いだろうなぁと思いつつ、ユリが咲く斑尾山も直接見てみたいなと思いました。
ペン子さま
コメントをありがとうございます。
斑尾山は山頂付近のブナ林が見事でしたから、紅葉シーズン中はさぞや壮観だったでしょう。良い時期に訪問されたと思います。真夏の斑尾山は、何かの苦行のようでしたから…