ひたち海浜公園 ネモフィラが見頃を迎えた見晴らしの丘を巡る

ひたち海浜公園 見晴らしの丘のネモフィラ
茨城県ひたちなか市にある国営ひたち海浜公園に行きました。
かつて陸軍の水戸飛行場のあった跡地につくられた、広大な敷地を持つ国営の公園です。海浜公園の名が示す通り、目の間に海をのぞむ立地にあります。園内にある見晴らしの丘の斜面では毎年ネモフィラの栽培がおこなわれており、満開を向かる時期には多くの見物客で賑わいます。
空と地面の視界全てが青一色に染まった光景を眺めて来ました。

2021年4月26日に旅す。

国営ひたち海浜公園について

ひたち海浜公園は陸軍の水戸飛行場の跡地につくられた、広大な面積をもつ国営公園です。その敷地面積は実に3.5平方キロメートルに及びます。
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と言われてもおそらくはピンとはこないですよね。同じくだだっ広い公園として名高い、東京都の昭和記念公園の面積がおおよそ1.7平方キロメートルだと言えば、その広さの程が伝わるでしょうか。

太平洋戦争の終結後、水戸飛行場はアメリカ軍に接収され、長らく射爆撃の訓練場として使用されていました。その後昭和48年に日本に返還されたのち、跡地が国営公園として整備されて現在に至っています。

園内は7つのエリアに分かれおり、園内を走るシャトルバスによって連絡されています。徒歩で隅から隅までを見て回ろうとすると、ほぼ丸一日がつぶれしまうだけのボリュームのある公園です。
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各エリアの詳細につきましては、公式サイトをご覧いただくのが良いかと思います。
国営ひたち海浜公園 – 海と空と緑がともだち。ひたち海浜公園は、茨城県ひたちなか市にある国営公園です。

このひたち海浜公園の中でも、最も有名なのがこのみはらしの丘です。人工的に造成された小さな丘で、毎年ネモフィラの栽培がおこなわれています。
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この丘全体が青い花に埋め尽くされた光景は、SNSなどを通じて広く知れ渡り、今では大勢の見物客が詰め寄せる大人気のスポットとなっています。

「ネモフィラの丘」と言う呼び名が流布されていますが、それは誰ともなく言いだした通称であり「みはらしの丘」が正式な名称です。

海浜公園を名乗っているだけあって、目の前に太平洋の大海原が広がります。空と海、そしてネモフィラに覆われた地面と、視界内の全てが青一色に覆われる光景は圧巻です。
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大人気の場所であるが故に、このみはらしの丘は週末土日になると大変混雑します。少しでも密になるのを回避すべく、平日にお休みをいただいて訪問してきました。

ひたち海浜公園訪問記

1.ひたち海浜公園 アプローチ編 鈍行列車で行く常陸国への遠き道程

6時9分 JR日暮里駅
ひたち海浜公園のあるひたちなか市は、茨城県の中部に位置しています。都内から電車で行く場合は、常磐線によるアクセスとなります。
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え?特急ひたち?なにそれ、おいしいの?

2時間近い乗車時間をかけて、水戸駅に到着しました。常陸国は広いですな。ひたち海浜公園の最寄り駅は水戸のお隣の勝田駅ですが、直通運転はしていないため水戸駅で一度乗り換えが発生します。
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お次はいわき行きの電車に乗り替えます。
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8時27分 勝田駅に到着しました。これだけ時間がかかるなら特急に乗っても良さそうなものではありますが、どうもJRの在来線特急には、大して速くもないくせに高いと言う印象があるものですから。
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さっそく、目的地であるひたち海浜公園のポスターが掲示されていました。
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2.勝田駅から路線バスでひたち海浜公園へ

勝田駅からは路線バスに乗り換えます。東口のバスロータリーから安全運転中央研修所行きのバスに乗車します。
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ネモフィラの開花時期に合わせて、バス停に臨時のチケット販売所が設置されていました。
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往復のバス乗車券とひたち海浜公園の入場券がセットになったお得チケットで、価格は930円なり。ちなみに通常だとバス料金は片道400円で、公園の入場料は450円です。
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このチケットで通常の路線バスにも乗車できますが、ひたち海浜公園直通の急行バスが出るという事だったので、そちらに乗車しました。
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8時50分 ひたち海浜公園西口ゲートに到着しました。天気は雲一つない天晴な快晴ですが、かなり風が強くて少々肌寒いくらいです。
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開園時間は9時からだという事なので、10分程待ちます。平日の朝一であるという事もあってか、危惧していたほどに混雑はしていませんでした。
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なお、ネモフィラ開花期間中の土日祝日に限り、臨時で7時に開園されます。

3.ネモフィラの前に、チューリップ畑を散策

開門と同時に、並んでいた人々は一斉にみはらしの丘方面へと進んで行きました。まあ、当然のことながらお目当ては一緒でしょうからね。
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おかげで入り口から入ってすぐの記念撮影スポットを悠々と独占出来ました。・・・いやまあ、自撮りはしませんでしたけれどね。

せっかく開門と同時に入場したのだから、混雑し始はじめる前に私もお目当てのネモフィラへと向かう事にしましょう。見晴らしの丘は、入り口のゲートからは歩いて10分少々の距離にあります。
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みはらしの丘へと向かう途中の森の中に、チューリップ畑が広がっていました。たまごの森フラワーガーデンと呼ばれている場所で、こちらも見事に満開です。
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ひとことチューリップと言っても、実に数多くの種類が存在するものなんですね。花びらの形状から色に至るまで、多種多様でカラフルな光景です。
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せっかくの機会なので、チューリップはどう撮影したら一番綺麗に見えるのか少し研究してみましょう。馬鹿の一つ覚えの様に、絞りを開けて背景をぼかしてみるとか。
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あるいは前ボケを作ってみるとか。
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もしくは思いっきりクローズアップしてみるとか。ふむ、ごちゃごちゃし過ぎて良くわからなくなってしまいました。
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被写体力そのものが高いから簡単そうなものですが、花を綺麗に撮るのは意外と難しい。

チューリップと言えばオランダだろうという事なのか、オランダっぽさを演出するためと思しき風車のオブジェが設置してありました。
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チューリップがあまりに綺麗だったものですから、混雑する前にみはらし丘を見に行こうと言っていた矢先から、ついつい寄り道が過ぎました。

ぼちぼち目的地へと向かいましょう。

4.満開を迎えたみはらしの丘のネモフィラを鑑賞する

進行方向の先が、なにやら不自然に青いのが見えて来ましたよ。あれが噂の見晴らしの丘のようですな。さて、どんな光景を見せてくれるのでしょうか。
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森を抜けると、目の前いっぱいにドーンと丘が現れました。第一印象は「思っていたよりもずっと大きい」でした。
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これは・・・何と評したらよいのでしょう。一言で言うととても青いです。
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それこそ様々なメディアで何度も目にしていたはずの光景なのですけれど、スケール感が想像以上でした。こればかりは、実際に目の前に立ってみないとわからないと思います。

どこか現実離れしていると言うか、突然何の説明も無しにこの光景だけを見せられても、地面を覆ているのは花なのだという事に、すぐには気が付かなそうです。
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空の青さと溶け合い、地面と空の境界が良くわからなくなりそうな光景が広がります。
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この光景に出会うためにも、ひたち海浜公園は快晴が約束された日に訪問すべき場所であると思います。これで背後が曇り空だったら、途端に残念な光景となっていまう事でしょう。

ネモフィラはアメリカ大陸原産の一年草で、日本には園芸種として持ち込まれました。和名では瑠璃唐草(るりからくさ)と言います。
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寒さに強く栽培は比較的容易です。そういわれてみれば確かに、プランターなどで栽培されているのを割とよく目にします。
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ちなみに、この丘はもともとここにあったわけではなく、人工的に造成されたものです。道路工事で出た残土などの廃棄物を再利用して造られています。
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下から眺めるのはこれ位にして、そろそろ登ってみましょうか。普段は自由に歩き回ることが出来ますが、ネモフィラシーズン中に限り一方通行の規制が敷かれます。
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混雑時には「立ち止まらないでください」と言う状態になるそうですが、この朝一の時間帯はまだ比較的空いていたため、このようにしゃがみ込んでのローアングル撮影なども普通にできました。
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丘の上からは、太平洋の大海原を一望できました。海浜公園を名乗っているだけの事はあります。
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反対側にはひょこりと筑波山(877m)の姿がありました。この山は低山ながらも、平野の只中にあるためよく目立ちます。
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北西方向に薄っすら見えているのは、方角的に日光連山でしょうかね。比較的遠くの山まで見えるのは、それだけ関東平野が広いからに他なりません。
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割とあっけなく、頂上らしき場所まで登って来ました。先ほどから凄い横風で、深く被っていないと帽子を吹き飛ばされそうです。
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頂上には特になにもありません。まあ、その名の通り見晴らしがあるだけです。
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頂上から見下ろした、みはらしの丘の全容です。下から見上げた時の方が迫力がありますな。
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一方通行の順路に従って下ります。
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それにしても凄い密度で咲いています。栽培されているいのは、全部でおおよそ450万株であるとのこと。
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最近何かと話題の、圧縮効果による密の演出。
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ちなみにこのみはらし丘があるのは、アメリカ軍の射爆演習場だった時代に標的が設置されていた場所であるそうです。・・・不発弾が残っていたりはしないでしょうね。
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このみはらしの丘には、秋になると今度はコスモスとコキアが栽培されます。季節を変えて訪れてみるのも良いかもしれません。

5.みはらしの丘以外の園内を散策する

みはらしの丘のすぐ脇には軽食コーナーがあります。ここで青い丘を眺めながら昼食をとるのも良いのではないでしょうか。
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お目当ての光景は無事に回収できましたが、せっかくなので少し、みはらしの丘以外のエリアも散策してみましょう。
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徒歩で歩き回るには少々広すぎる公園であるため、園内を巡回するパークトレインが運行されています。自転車のレンタルもあります。

大半の訪問者のお目当てはやはりネモフィラであるらしく、その他のエリアは閑散としていました。
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みはらしの丘で人酔いしたら、この辺り逃げ込んで小休止するのが良いかも。
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遊園地エリアもあります。オマケ程度の小規模なものでは決したなく、割と本格的です。恐らくはネモフィラになど少しも興味を示さないであろう、お子様連れであっても安心です。
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みはらしの丘からも見えていた観覧車です。公園全体が良く見渡せそうなので、乗って行きましょう。
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よくよく考えてみると、観覧車に乗るのなんて一体何年ぶりでしょう。煙と一緒で高い所は大好きですけれども、そもそも普段私は観覧車があるような場所に足を向けませんからねえ。
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期待していた通り、公園全体が良く見えました。モトクロスコースぽいものまでありますね。
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遠目からも目立つ、このみはらしの丘の不自然な青さよ。
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そうこうする内に、最高地点が近づいて来ました。
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このアームが垂直になる瞬間が最高地点です。
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眼下に遊園地エリアが見えます。近年ではこの手の地方の小規模な遊園地の多くが、閉園閉鎖に追い込まれています。今となっては、ここは非常に貴重な存在なのではなかろうか。
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公園のすぐ傍らに茨城港があります。今ちょうど入港せんとしている大型船の姿がありました。
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おおよそ4時間ほどの滞在時間で、公園を後にします。晴天にも恵まれて、良き休日でありました。本当は平日だけど。
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ネモフィラの開花期間中は、臨時便もあるためバスの本数は多めです。と言うことで、さしたる待ち時間もなくやって来たバスに乗り込み、長い長い帰宅の途に付きました。
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前々から気になっていたひたち海浜公園のネモフィラですが、直に目にした光景は圧巻でした。見晴らしの丘のスケール感は、モニター越しに写真を眺めただけでは到底伝わりません。こればかりは実際に現地に足を運んで体験してもらうほかありません。
東京からだと決して気軽にフラッと行けるような距離ではありませんが、時間をかけて遠路はるばる訪れるだけの価値は十分すぎるほどにある場所だと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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