浜石岳 みかん畑が広がる里山から望む、駿河湾の大展望

由比川の橋の上から見た浜石岳
静岡県静岡市にある浜石岳(はまいしだけ)に登りました。
駿河湾に面し、斜面上に果樹園の広がる里山です。南アルプスこと赤石山脈が海際まで迫るその末端の部分に位置しており、かつて東海道の難所とされた薩堆峠(さったとうげ)のすぐ背後にあります。海際にあるその立地から、山頂からは大変良好な駿河湾の眺望が得られます。
みかん畑の広がる長閑な里山で、駿河湾の大展望を存分に楽しんで来ました。

2020年11月29日に旅す。

唐突ですが、駿河湾って凄くイイですよね。

紺碧の青とでも言えばよいのでしょうか。普段見慣れている相模湾と比べても、その青さ加減のステージが一段上回っているように感じます。いやまあ、相模湾だって十分すぎるほどに青くて綺麗ではありますがね。
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駿河湾は南海トラフのプレートの境界上に位置しています。そのため水深が深く、最深部の深さは実に2,500メートルにも達します。青色が色濃く見えるのは、恐らくはこの深さが関係しているものと思われます。

駿河湾の周辺一帯は、黒潮の暖流のおかげで気候が温暖である上に、シラスや桜エビなどの海の幸にも恵まれています。

温暖で風光明媚でしかも美味しものがたくさんと、全方位に非の打ちどころがなさすぎます。きっと住むには快適極まりない場所であることしょう。

天下人となり事実上の日本の支配者となった徳川家康が、自分の隠居地として選んだのがこの駿河湾に面した駿府(現在の静岡市)であったというのも、そのことを裏付けているように思えます。

今回はそんな魅惑の駿河湾の傍らに立つ浜石岳へと繰り出して来ました。山腹にみかん畑が広がる、標高700メートルほどの長閑な里山です。
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今まさに収穫の季節を迎えようとしていたみかん畑は、たわわに実ったオレンジの実に埋め尽くされていました。

浜石岳は山と高原地図には収録されていない比較的マイナーな山ですが、こと眺望に関しては一級品です。車で山頂近くまで登れてしまう山ですが、海際の由比駅から直接登って来ました。
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コース
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由比駅よりスタートし、みかん畑の広がる白井沢コースを登り浜石岳へ登頂します。下山は薩堆峠を経由し由比駅に戻る周回コースです。

登りの大半が舗装道路歩きとなりますが、歩行距離は長めで歩き応えのある行程です。

静岡市の公式サイトからハイキングマップのPDFファイルをダウンロードできます。コースの詳細につきましては、そちらを参照してください。
浜石岳・薩った峠ハイキングコースマップ:静岡市
静岡県静岡市(政令指定都市)のウェブサイトです。生活情報・観光情報ほか、住む人にも来る人にも便利な情報を掲載しています。

1.浜石岳登山 アプローチ編 新幹線で行く由比への旅路

6時18分 JR新宿駅
永久に工事が終わらない新宿駅よりおはようございます。これから目指す浜石岳は、東京からそれなりに遠い場所であるので、往路は贅沢に新幹線を使ってまいります。
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ずーと長いこと連絡通路で何の工事をしているのだろうと思っていたら、いつの間にか西口から東口へ改札の外を通り抜けられるようになっていました。これは格段に便利になりましたね。

東京駅で新幹線に乗り込みます。乗車するのは、まるで静岡県などこの世に存在しないかのように振る舞う「のぞみ号」ではなく、鈍行の「こだま号」です。静岡県に出かけるたびに、毎回同じコメントしているような・・・
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7時52分 三島駅に到着しました。目的地の由比駅は新富士駅と静岡駅の中間にありますが、新富士駅はそもそも在来線と連絡していないので、一つ手前の駅で下車しました。
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在来線の東海道本線に乗り換えます。静岡方面へは直通していないので、この後沼津駅でもう一度乗り換えがあります。
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8時42分 由比駅に到着しました。漢字的には「ゆび」と読みたくなりますが、これで「ゆい」と読みます。
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こじんまりとした素朴な駅前ですね。由比はかつて宿場町として大いに栄えた場所ですが、現在は閑静な港町です。
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駅のすぐ裏手に海があるはずですが、こちら側からは見えません。駅前の海抜は13メートルとのことです。
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2.由比桜えび通りを抜けて登山口へ

8時55分 身支度を整えて行動開始です。この桜えびのアーケードをくぐり、道なりに進みます。
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桜えびと言えば沼津港が有名ですが、実は水揚げ量の全国一位は由比港です。沿道には桜えびを商う多くの商店が軒を並べていました。
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これから登る浜石岳は、みかんの栽培が盛んな場所です。早速みかんの無人販売がありました。
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荷物になるので、できれば下山後に購入したいところではありますが、それまでに残っていると言う保証もないのでここで購入しました。やれやれ、登山開始前から思わぬ重量物を増やしてしまった。

駅から少し歩いたところで、由比漁港の入り口があります。特に用事はありませんが、何となく海を見たかったので寄り道します。
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港は東海道本線と国道一号線のガードを潜ってすぐの場所にあります。
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この由比付近は、山が海際の間近まで迫ってきている地形となっており、この狭い回廊の土地に鉄道と道路が所狭しとひしめいています。

先ほど冒頭で、駿河湾の周囲は住むには快適な非の打ちどころの無い場所だと述べましたが、しかし全く懸念が無いわけではありません。南海トラフ地震が発生すれば、この場所は間違いなく津波に呑み込まれるでしょう。
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海の近くに住むという事は、快適で豊かな暮らしと引き換えに、常にリスクを背負うと言うことでもあります。

濃厚な潮の香りが迎えてくれました。由比港は入江になっており、蓋をするように海際を東名高速道路が通ってます。そのため、港のはしけから外洋は見えませんでした。
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港の入り口からほどなく道標が現れましたが、これは西山寺コースへの案内です。今日私が歩こうとしている白井沢コースの入り口は、もう少し先にあります。
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という事で、道なりにさらに進みます。今歩いているこの通りは、江戸時代の東海道の道筋をそのまま踏襲している旧道です。
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ライトツナ缶で有名な「いなば食品」は、由比の企業です。まるで城塞か何かの様な、巨大な水産加工工場が立っていました。
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由比の先には、東海道の難所の一つとされていた薩堆峠が控えています。難所に挑むための準備の場として、由比宿は極めて重要な宿場でありました。
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由比川の橋の上から、浜石岳の姿が良く見えました。おかげで本記事の冒頭を飾ったこのカットを撮影できたわけですが、しかし由比川まで来てしまったら行き過ぎです。引き返しましょう。
由比川の橋の上から見た浜石岳

と言う訳で、正しいルートに復帰して進みましょう。こうして目的地が見えている状態であらば迷いよう無いかと思いきや、小道が多くて意外とわかりにくいです。
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ああちなみに、本日は地図非携行の山ナメモードです。何しろ、用意しようにも山と高原地図の範囲外だったものですから。

いなば食品の直売所なんてものまであるのですね。ツナ缶なんて、どこで買っても変わらないと思うですが。。
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3.収穫の時期を迎えた、みかん畑の広がる長閑な山腹

東海道新幹線のガードを潜ります。海際のスレスレを通る在来線にたいして、新幹線の方は始めから長大トンネルを掘る前提で山側を通っています。
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だいたい5分に一本くらいの頻度でのぞみが走り抜けて行きます。思った以上に大きな騒音がします。
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これだけ騒音をまき散らされた挙句にのぞみが一本も停車しないとあっては、静岡県がJR東海のリニア工事に対して執拗に嫌がらせを繰り返したくなる気持ちも、まあわからないことはありません。

これでもかと言わんばかりに花を咲かせたサザンカの大木です。これだけ大きくなるのは、やはり気候が温暖であることと関係があるのかな。
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みかん畑の番犬ならぬ番猫か。陽だまりが気持ちよさそうですね。
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結構な急勾配の坂道を、えっちらおっちら登ります。なお、今歩いている白井沢コースは、全行程の半分以上が舗装道路歩きとなります。
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山の中に入って以降は、分岐地点にはこうしてしっかりと道標があるので、迷うことはありません。むしろ一番最初の、桜えび通りから左折するポイントが一番わかりにくかったかも。
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おそらくはみかんの収穫用であろうモノレールが、至るところにありました。お金を取って登山者も乗せてくれませんかね。
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中腹付近まで登ってくると、道の両側すべてがみかん畑となりました。この道は林道と言うよりは農道なのかな。
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振り返れば海が見える。とてもイイいですね。こういう海が見える里山の光景は大好きです。
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駿河湾の対岸に見えているこの山並みは沼津アルプスでしょうか。あちらも海を見ながら歩ける気持ちの良い縦走路ですよ。
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みかんは今がまさに収穫の時期真っ盛りらしく、作業中の方の姿が多く見られました。
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見るからにお日様をいっぱいに浴びていそうな、たわわな実りです。美味しそう。
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わざわざこうして個別に包装してあるのは、高級な品種なのでしょうか。恐ろしく手間暇をかけておりますね。
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やがてみかん畑の回廊は終わり、前方に鬱蒼とした森が迫って来ました。
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背後に富士山がちょこっとだけ見えました。なお、山頂まで行けば目の前にドーンと見えるらしいです。
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10時45分 西山寺コースとの合流地点まで登って来ました。写真を撮りながらゆっくり歩いた結果とはいえ、想像以上に時間を要しています。じつは結構しんどい山なのかも。
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合流後もしばしの間、単調な舗装道路歩きが続きます。この辺りはひたすら我慢の登山です。
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前方にモリモリと盛り上がった山頂部が姿を見せました。まだこんなにも登りが残っておりましたか。低山だと思って軽く見ていまいしたが、やはり思った以上にしんどい山なようで。
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足元にはスイセンが花を咲かせていました。はて、スイセンとは秋に咲く花でありましたかな。
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トイレがポツンとありました。しっかりと水洗です。車で訪れる人の方が圧倒的に多いであろう浜石岳ですが、それでもトイレが整備されるほどには徒歩で登る登山者もいるという事ですな。
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11時5分 駅から延々2時間ほど歩き続けて、ようやくハイキングコースの入口に辿り着きました。まあ、眺めが良かったので、舗装道路歩きとは言えど、特に退屈はしませんでしたが。
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4.浜石岳登山 登頂編 駿河湾を見下ろす絶景の頂と、雲隠れしてしまった残念な富士山

登り始めか早々から結構な急登です。そして道は全般的に荒れ気味でした。海に直接面している立地なので、台風直撃時にはモロに強風を食らいそうな場所ですからね。
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登り始めてからさほど時間もたたないうちに、早くも空が見えて来ました。おや、もう到着ですかい。
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11時25分 青少年野外センターまで登って来ました。まだ山頂ではありませんでしたが、麓からも見えていた頂上の鉄塔が、もうすぐそこにあるように見えます。
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沼津方面の眺望が開けました。緩やかに弧を描く千本浜海岸が綺麗ですね。やはり駿河湾はとてもいい。
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何故か山の上に、アスレティック的な遊具が置いてありました。ちゃんと普通の階段もあるので、わざわざネットの上を下る必要はありません。そんなことをするのはお前くらいなものだ
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どうやらここはキャンプ場であるようですね。青少年野外センターと言う名称からして、地元の学校に通う子供たちが課外授業などで利用する場所なのかな。
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山頂付近の一帯は、鬱蒼とした杉の植林となっていました。山の上から下に至るまで、人の生活に利用つくされている感のある里山ですね。
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僅かですが紅葉の名残のようなものもありました。広葉樹自体があまりない山なので、紅葉が見られたのは本当にこの場所だけでした。
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このまま山頂に向かうのかと思いきや、南側に大きくトラバースが始まりました。このトラバースが思いのほか長くて、道を間違えてしまったのかと思ったほどです。
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やがて薩堆峠方面との分岐地点が現れました。間違えてはいなかったようです。一度登頂した後に、またここまで戻ってきます。
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山頂直下最後の登りです。ラストスパートをかけて行きましょう。
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下からも見えていた、電波塔の脇を通過します。
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やがて大きく空が見えて来ました。見るからに眺めの良さそうな光景に、期待が高まります。
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12時 浜石岳に登頂しました。とくに急ぎもせずにゆっくりと歩いた結果とは言えど、思いのほか時間を要する道程でありました。
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山頂の様子
広々とした芝生の空間となっており、海側の展望が広く開けています。
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さて、目の前にドーンとあるはずの富士山ですが・・・はっはっは、雲になんか隠れちゃって、この恥ずかしがり屋さんめー。
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・・・心の目で見ればきっと見えます。

正面には駿河湾がドーンです。少々雲が多めではあるものの、こちらは文句なしの眺めです。
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眼下に行きがけに寄り道した由比漁港が見えます。外洋にモロに面している場所だけに、2重の防潮堤に守られていました。
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みかん畑を走り抜けるのぞみの姿も見えました。騒音はしっかりと山頂まで聞こえて来ます。
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南側に目を向けると、静岡市の外港である清水港が見えました。この港は日本三大美港なるものの一つに数えられています。
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この前方に見えている尾根が、海に向かって切れ落ちる場所にあるのが薩堆峠です。山が本当に海際ギリギリにまで迫っているのが、ここからでも見て取れます。
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富士山は少々残念な姿ではありましたが、しかし期待通りの素晴らしい眺望でありました。この山は、もっと広く知られてよい存在だと思います。
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5.浜石岳登山 下山編 意外に遠かった薩堆峠への道程

12時40分 山頂を辞去し、下山を開始します。下山は元来た道には引き返さずに、薩堆峠を目指します。
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サクサクと下って分岐地点まで戻って来ました。薩堆峠まで9km220分と言う数字を、思わず二度見してしまいました。思っていた以上に遠いようで。
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「そんな4時間近くもチンタラ歩いていられるかい」という事で、やや駆け足気味にまいります。こちらのルートは、時々海が見えたりはするものの、全般的に地味な道が続きます。
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下り一辺倒ではなく、小刻みにアップダウンを繰り返します。9kmと言う長さも相成って、薩堆峠側から登るのはなかなか辛そうです。
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途中に立花池と言う池があります。下山ルートからは少し外れますが、サクッと往復して参りましょう。
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ところが、いくら進めど一向に池が現れません。道が下り坂に転じたところで、これは何かの間違いだろうと思い引き返しました。
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そして引き返している最中に、明らかに水が溜まっていたとしか思えないような、泥濘の窪地がありました。
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今は干上がってしまっているけれど、ここが立花池だったのではないか。確証はありませんが、しかしそうとしか思えません。

思わぬタイムロスをしてしまいました。下山を続行しましょう。相変わらずの、変わり映えのしない単調な道が延々と続きます。
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やがて道は、荒れ果てた竹林帯に入りました。もう長らく手入れはされてないらしく、好き放題に繁茂しています。
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生命力が極めて強い竹は、一度こうなってしまってはもはや制御不能となります。林業用のモノレールまでもが破壊されて放棄されていました。
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索道の跡と思われる滑車なども遺棄されていました。昔はここで何らかの林業が行われていたようですね。
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廃モノレールに沿って、ジグザクと大きく下って行きます。
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ようやく眼下に海が見えました。足元はほとんど崖のような勾配です。難所であったと言うのにも納得の悪地形ですねこれは。
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北側に由比漁港が見えました。背後では富士山が相変わら雲隠れ中でしたが、頭の先端だけが見えつつつあります。
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ここで一度道を横断しますが、まだ終わりではありません。海面との比高はまだまだかなりのものです。
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再びミカン畑の中をジグザグと折り返しつつ下ります。こんな崖みたいな勾配の斜面にまで、よう畑を作りましたな。
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ようやくゴール地点らしき場所が見えて来ました。流石に9kmは遠かった。
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15時25分 薩堆峠展望台に到着しました。厳密に言うとここは駐車場で、展望台は歩道をもう少し先に進んだ場所にあります。
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と言うとなので、展望台へ歩みを進めましょう。なお、この歩道も江戸時代の東海道の道筋を忠実になぞっています。
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当時の旅人達は、こんな狭い所を通っていたのですね。多少遠回りになろうとも、東海道よりも中山道の方を好む旅人は多かったと言う話にも納得の光景です。

駐車場からは5分とかからずに、展望台へとやって来ました。
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こちらが薩堆峠の光景となります。本当は正面に富士山がドーンと見えることで有名な景勝地なのですが、生憎と雲隠れを決め込んだままです。
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眼下に目をやると、海際にはほんのわずかな平場しかないないのが見て取れます。国道一号線よりも後からできた東名高速道路に至っては、もはやスペースが無いため思いっきり海の上にハミ出して造られています。

国道1号線と東海道本線は、この先もこのまま海岸線に張り付いて続いていますが、東名高速道路はこの展望台の真下付近をトンネルで貫いています。

6.かつての街道を辿り由比駅へ

これで見たかったものはすべて回収しました。日没の帳が下りる前に、由比駅へと戻りましょう。
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少し戻ったところに、薩堆峠の標識が立っていました。海際のスレスレをゆく現在の国道一号線に対して、江戸時代の東海道はかなりの高巻きをしていたようですね。
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海岸線に防潮堤や波消しブロックなどがなかった時代には、ちょっと高波があっただけで、そのまま海へさらわれかねないような地形ですからね。

沖合をフェリーが横断しているのが見えます。伊豆の土肥港と清水港とを結んでいる、駿河湾フェリーです。駿河湾好きを標榜する者としては、一度は乗ってみたいですね。
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ずっと高巻いたまま続いていた道が、ようやく集落のある高さに向かって下り始めました。
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町まで下りて来ました。かつて宿場であったことを偲ばせるよいうな、古風な佇まいの建物が目につきます。
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そして、ここに来てまさかの富士山復活です。えぇそんな、晴れるとわかっていたら、もう少し薩堆峠展望台で粘ったのに・・・
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やがて見覚えのある桜えびのアーケードが現れました。
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16時30分 由比駅に到着しました。もっとお手軽な低山だと思っていたら、とんでもない丸一日を費やす山行きでありました。
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帰路は新幹線は使わずに、鈍行列車を降り次いで長い長い帰宅の途に付きました。
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標高1,000メートに満たない里山であることから、浜石岳はもっと手軽に登れる山なのか思っておりましたが、思いもよらず丸一日を費やすガッツリ登山でありました。特に薩堆峠まで周回する場合は、横方向へ移動距離が長く、なかなかタフな行程となります。
登り行程の大半が舗装道路歩きとなってしまうのが難点ではありますが、山頂からの眺望は大変すばらしく、特に海が見える山が好きだと言う人には、確実に刺さる山であると思います。駿河湾が好きな人には特におススメです。
長閑なるみかん畑と駿河湾の絶景を眺めに、静岡県へと繰り出してみては如何でしょうか。

<コースタイム>
由比駅(8:55)-青少年野外センター(11:25)-浜石岳(12:00~12:40)-立花池(13:50)-薩堆峠展望台(15:25)-由比駅(16:30)

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最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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