甲州高尾山-棚横手山 山火事の爪跡が残る、甲府盆地を見下ろす里山

甲州高尾山と甲府盆地
山梨県甲州市にある甲州高尾山(こうしゅうたかおさん)と棚横手山(たなよこてやま)に登りました。
勝沼の裏山とでも言うべき場所にあり、眼下に甲府盆地を一望することが出来る山です。この山はかつて、いかにも里山らしい杉の植林に覆われた展望皆無の山でしたが、山火事によって大きく森を焼失し、一転して好展望の山となりました。
山火事のおかげと言ってしまって良いかはさて置き、前評判通りの素晴らしい展望の尾根道を歩いて来ました。

2018年4月8日に旅す。

今回は山梨県にある高尾山に登って来ました。ミシュランガイド三ツ星に輝いている方の高尾山ではありません。山梨県甲州市にある高尾山です。

日本全国にいくつも存在する名前の山。例えば駒ケ岳などは、何処のことか区別するために、頭に地名をつけて呼ぶのが一般的です。同様の理由で、この高尾山も甲州高尾山と呼ばれます。

東京の八王子にある方の高尾山はただ高尾山と呼ばれていますが、本来であらば武蔵高尾山ないしは武州高尾山とでも呼ぶのが正しいのかもしれません。

甲州高尾山は、平成5年以降に立て続けに大きな山火事に見舞われ、かなりの広域にわたって森林が焼失しました。今なお、その生々しい痕跡が数多く残されています。
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一面の禿山と化してしまったにより、この山からの展望は非常に良好です。そしてなんとも皮肉なことに、かつてはあまり注目されることのなった展望皆無の里山は、今や多くの登山者が訪れる人気の山となっています。
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麗らかな春の陽気が漂う、甲府盆地の里山を巡ってきた一日の記録です。

コース
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勝沼ぶどう郷駅から大滝不動尊を経由して棚横手山へ登頂。その後は尾根伝いに下り、甲州高尾山をへて大修寺へ下山します。標準コースタイム6時間ほどの行程です。

1.甲州高尾山 アプローチ編 ブドウ畑の広がる丘へ

7時20分 JR高尾駅
小淵沢行きの鈍行列車に乗り込み、勝沼ぶどう郷駅へと向かいます。え?特急あずさ?あんな自由席すらないようなブルジョワな乗り物は、始めからお呼びではありません。
JR高尾駅のホーム
もうこんなに中央本線が混み合う行楽シーズンになってしまいましたか。季節の移ろいは早いものです。

高尾からおよそ1時間15分の乗車時間で、勝沼ぶどう郷駅に到着しました。
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かなり個性的と言うか、違和感のある駅名です。もともとは勝沼駅という名前だったのを、観光振興を目的に平成5年から今の名前に改名したのだとか。

駅の周囲には600本もの桜が植えられており、甚六桜と言う通称で呼ばれています。例年では4月上旬頃に見頃を迎えます。
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残念なことに先週末がちょうど満開だったらしく、もうすっかり散ってしまった後でした。今年の桜の開花は、どこもだいたい1週間前倒しでだったようで、見事に空振りです。

駅のホームより望む甲府盆地とその先の南アルプスの山々。駅自体が段丘の中腹にあるため、ホームからの展望がすこぶる良好です。
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そしてこちらが、今から目指す甲州高尾山方面です。ぶどう郷を名乗っているだけあって、一面のぶどう畑が広がっています。
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観光地らしく駅前にはタクシーが多数待機していました。登山口のある大滝不動尊まではタクシーで入れます。山と高原地図によれば、そこまでの運賃は2700円ほど。
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一人で来ているから割勘も出来ない環境意識高い系ハイカーである私は、当然ながらタクシーを使わずに全行程を歩きます。

一見すると完全に散ってしまっているかに見えた甚六桜でしたが、ほんの僅かにですが咲いている花が残っていまいした。
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空振りしてしまったものを嘆いていても始まりません。身支度を整えて出発します。
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それでは張り切って、エコハイキングをスタートしましょう。1時間以上も林道歩くのかったるいからタクシーに乗りたいなあ。まずはレンガ造りのガードをくぐって道なりに進んできます
勝沼ぶどう郷駅のガード

街中に道標の類はありません。地図をよく確認してから進みましょう。
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沿道風景はすっかり春爛漫です。名前も知らない花々を写真に収めつつ、のんびりと歩いていきます。
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※これは黄色のスイセンです。

オフシーズンのぶどう畑はタンポポ畑と化していました。
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三宝寺の前を通過します。ここには、樹齢が推定650年だという高さ20メートルの大杉があります。
勝沼の三宝寺

こちらがその大杉です。
三宝寺の大杉
・・・この場所に電柱をおっ立てた行政の担当者は、郷土が誇るべき風景はこれ良いのだと納得したのでしょうか。日本の行政関係者達の、景観というものに対する無配慮ぶりにはいつも腹が立ちます。

とぼとぼと道を歩く登山者を横目に、タクシーが颯爽と坂を駆け上がってゆきます。
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べつにちっとも羨ましくなんて無いですよ?

タクシーに乗っている彼らは、無粋な電柱のせいで微妙な景観のこの素晴らしき三宝寺の大杉を目の前で見ることが出来ないのですから。

駅よりも少し標高が上がったからか、まだ散らずに頑張っている桜が残っていました。
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9時20分 大滝不動尊前宮に到着しました。登山口があるのはここではなく、もっと上にある本宮です。本宮までは、まだあと1時間ほど舗装道路を歩く必要があります。
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ツツジと桜が同時に咲くというイメージはあまりありませんが、うまい具合に重なってくれました。
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これは枝垂れ桜でしょうか。桜に造詣が深い訳でもないので良く分かりません。
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鹿除けのゲートを通って山の中へと分け入っていきます。
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舗装面が荒れつつある坂道を登って行きます。もう大分前から、車道としては使われていないように見えます。
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廃キャンプ場の中を通り抜けます。地図には休業中と記載されていますが、この荒れ様では再開はまずないでしょう。
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山登りを趣味にしていると、割と高い頻度でこのように打ち捨てられたキャンプ場跡を見かけます。バブルの頃に調子乗って作りまくった結果、キャンプ場は供給過剰気味なのでしょう。

林道に出ました。山梨県の県営林道、菱山深沢線です。ここから登山口まで林道沿いに歩いていきます。
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周囲の斜面にツツジが沢山咲いていました。ツツジに造詣が深い訳でもありませんが、これはトウゴクミツバツツジだと思います。
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またもや颯爽とタクシーに追い抜かれる。
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べつに全然ちっとも少しも微塵にも羨ましくなんて無いですよ?

タクシーに乗っている彼らは、この素晴らしきツツジの群落を目の前で見ることが出来ないのですから。ツツジくらい家の近所の植込みにだってたくさん咲いているけどね。

眼下に甲府盆地を一望できました。林道をトボトボ歩いている過程で、いつの間にか結構な高度を稼いでいたようです。
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ようやく林道歩きの終わりが見えてきました。
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まるで大安売りのノボリのごとくはためくいているのは、山火事の注意喚起です。道自体はこの先も続いていますが、一般車が侵入できるのはここまでです。
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2.落差140メートルという大スケールを誇る、大滝不動尊の雄滝

10時20分 大滝不動尊に到着しました。駅から実に1時間30分も歩いて、ようやく登山口に立てたというわけです。うん、やはりここへはタクシーを使って来るべきですね。
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大滝不動尊は、その名のごとく滝をご神体として祭っている寺です。と言うことで、早速滝がお出迎えしてくれました。
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実は左上の方にもっと凄いのが見えているのですけれど、この時はそれに気がつかずに、目の前の滝を見て「おお、これが大滝かー」と勝手に一人納得していました。

と言うことで、この滝はその名も前滝という、ただの前座です。
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正面にあるのが本命の雄滝です。落差は140メートルもあると言うから、かなり大きな滝です。
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こちらが大滝不動尊の社殿です。現在は無人との事で、ご朱印は貰えません。現代社会を覆う合理化の波は、このような信仰の世界にまで及んでいるのですね。
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社殿の裏手に進むと、沢沿いの岩場にロープが張られていました。これはひょっとすると、雄滝の真下まで行けるのかもしれません。と言うことで進んでみます。
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少し進んだところでロープが無くなってしまいました。掴まれる物が何も無い急斜面が立ちはだかります。・・・これはちょっと、前進出来そうにありません。
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残念ですが、真下まで行くのは断念します。進むのを諦めた地点から見上げた雄滝の姿を一枚。
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それにしても、これだけ立派な滝なのに、観瀑台の一つも無いというのは実に勿体無いですな。

さあ、気を取り直して前進を再開しましょう。落石の直撃でも食らったのか、思いっきりひしゃげた鉄製の橋を渡ります。
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石を落っことした犯人は、おそらくこの水流がほとんど無い滝です。周囲の瓦礫の散乱具合からして、雨が降ったときは激しく水の流れる場所なのでしょう。
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崖沿いに付けられた急坂を一気に登って行きます。
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そして何のことは無い、雄滝の観瀑スポットは上の方にしっかりと存在しておりました。
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雄滝をアップ。水量がかなり少なめでした。厳冬期に訪れれば、氷瀑と化した雄滝を見ることもできます。
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ここで再び林道にぶつかりました。
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最短で棚横手山へ向かうには、富士見台方面へ進むのが正解です。でもどうせなら林道よりも尾根沿いに歩くほうが楽しそうなので、ここは甲州高尾山方向に向かいます。
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という事で再び舗装道路歩きです。この林道歩きの長さが、甲州高尾山における最大の短所ですな。
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林道の視界が開けた場所から、奥秩父山塊の山々が一望できました。地味な通好みの渋い山が数多く連なる一帯です。
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特長に乏しい山並みなので、山名入りを置いておきます。
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人が沢山居る場所へやって来ました。ここからようやく尾根に取り付きます。
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3.甲州高尾山&棚横手山 登頂編 山火事の跡地を歩く

禿山の斜面に、植樹されたばかりの小木が立ち並んでします。ここが件の山火事の跡なのでしょう。
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ようやく山道らしい山道に入りました。スタートして早々から結構な急斜面が続きます。
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割とあっさりと、山頂らしき場所が見えてきました。
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11時40分 甲州高尾山に登頂しました。あれ?当初の計画ルートでは、ここを通過するのは下山時のはずだったのですが。何故でしょう??
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まあ何故も何も、理由は道を間違えたから以外にはありえませんけれどね。

赤が当初の予定で、水色が間違って歩いしまったルートです。分岐を見逃したっぽいですな。
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まあちょうど良い。コースタイム6時間程度では少々物足りないと思っていたところさ。と精一杯の強がりを口にしておく。

山頂の様子
非常に狭いスペースで、あまり休憩には適していません。南側だけ展望が開けています。
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山頂のすぐ先に、まるで双耳峰のように名も無きピークがもう一つあります。あちらの方が広いし、展望も断然良いです。
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東側の斜面には、背の高い木が殆ど残っていません。山火事で綺麗サッパリ焼けてしまったのでしょう。
甲州高尾山の山火事跡

という事で、名もなきピークにやって来ました。狭い山頂は人でいっぱいでした。こっちの方が断然眺めが良いですからね。
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振り返って見た甲州高尾山です。これと言った特徴もない、どこにでもありそうな里山の姿をしています。
甲州高尾山と甲府盆地

眼下には勝沼の街並みが広がります。勝沼は甲州街道が甲府盆地内へと侵入する地点であり、古くから交通の要衝であった場所です。
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振り返ると、御坂山地越しに富士山が頭だけを覗かせていました。
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こちらは東方向の、笹子嶺と呼ばれる一帯です。甲府盆地の入り口に立ちはだかり、かつて甲州街道の最大の難所として君臨していた場所です。
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笹子嶺の名前入りも一枚置いておきます。
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過去に歩いたことのある山域を、付近の別の山から俯瞰するはとても楽しいものです。

名も無きピークからは一旦大きく下ります。
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鞍部まで下った所で、当初の計画で上がってくるはずだった分岐地点がありました。
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ここから再び登りです。この尾根道は鋸のようにギザギザとしており、結構激しくアップダウンを繰り返させられます。
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この辺りは一帯は完全に森が焼失してしまっています。
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背後にまるで絵に描いたような、松と富士と言う鉄板の構図が出来上がっていました。
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振り返ってみた甲州高尾山(右)と隣の名の無きピーク(左)。こうして遠くから見ると、やはり双耳峰のように見えます。
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前方にようやく最終目的地の棚横手山が見えました。中央左よりにあるピークが山頂です。
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真下に雄滝の姿が見えました。
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12時55分 富士見台に到着しました。
辺りは一面の禿山となっているため、富士山のみならず周囲のあらゆる場所が見渡せます。
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こちらが富士見台から見た富士山です。まあ実のところ、富士見台に着く前からずっと見えていますけれどね。
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目指す棚横手山の山頂も大分近くなって来ました。
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またもや一旦大きく下って、そして当然その後は大きく登り返します。
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林道を横断します。そして、ここにも山火事注意のノボリが大量にはためいていました。
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背後は絶景です。市街地に近い里山ならではの光景ですな。この辺りにテントを張って、夜景を眺めるのもなかなか良いかも知れません。
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山頂直下最後の登りです。
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山頂の周囲にも、焼けた木が沢山残っていました。
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12時50分 棚横手山に登頂しました。毎度お馴染みの山梨百名山です。途中で道間違いしたこともあって、結構な時間を要しました。
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山頂の様子
細長い回廊上の山頂です。あまり広くは無いので、団体での休憩には適しません。
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何度も山火事に見舞われていることから、この山には火気厳禁と言うルールが適用されています。山頂での一服や、ストーブを使ったカップラーメンも禁止です。
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内陸性気候に属する甲府盆地は、全国平均と比べて日照時間が長く降水量は少なめです。それは端的に言うと、乾燥していると言うことです。こうした気候は果実の栽培に適しており、フルーツ王国山梨を支える源ともなっています。

ここまで歩いてきた登山道も、地面がパッサパサに乾ききっており、砂埃が舞い上がる状態でした。総じて、この山は非常に山火事が起こりやすいコンデションにあると言えます。

先ほどの富士見台に対して、棚横手山の山頂は大富士見台と呼ばれています。
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では早速、大が付く富士見台の実力を見てみましょう。うん、無印富士見台とあまり変わりません。
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富士山をアップ。富士山は山梨側から見た姿が最もシンメトリックです。
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4.甲州高尾山&棚横手山 下山編 大修寺へ向かって急坂を下る

13時25分 山頂を独り占めにしてゆったりと休憩し、十分満足しました。下山を開始します。
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ここまで歩いてきたギザギザの稜線が良く見えます。突起の数だけ登り返しがあると言うことです。
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たとえアップダウンが激しくとも、展望が良いと全然苦にならないから不思議です。登山における疲労感とは、肉体疲労よりも、その時の気分によるところが大きいのではないでしょうか。
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塩山の市街地の只中に浮かぶ島のように盛り上がっているこの小山は、その名も塩ノ山と言います。塩山の地名の由来にもなった山です。標高は550メートルほどで、塩山駅から1時間ほどで登頂できます。
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こちらがこれから下る尾根筋です。市街地に向かって一気に沈んでいます。パッと見、かなりの急勾配です。
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クネクネと蛇行しながら伸びている2本の道は、左が中央自動車道で右が国道20号(甲州街道)です。間に見えているICは勝沼ICです。

林道を横断して、尾根沿いに真っ直ぐ大修寺へ向かいます。
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思った通りの急坂です。こちらから登るのは相当辛いのではないかと思います。
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標高が800メートルを下回った辺りで、カラマツが新緑の季節を迎えつつありました。
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新緑の芽と言うのは、食べたら甘くて美味しそうに見えるのは私だけでしょうか。
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眼下にゴール地点の勝沼ぶどう郷駅が見えました。パラグライダーか何かで一気に下りたい。
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このルートは、最後の最後まで無慈悲な急勾配の道が続きます。
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鉄塔の下を潜ったら、ゴールまであと20分くらいです。
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晴天率が高いと言うことは、フルーツの栽培だけではなく、太陽光発電にも向いているといえるのでしょう。甲府盆地内では、わりとアチコチにこのようなソーラーパネルの大群を見かけます。
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再び鹿除けゲートを通って文明社会へと帰還します。
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大修寺は桜の名所として知られる場所です。辛うじて1本だけが、散らずに頑張ってくれていました。
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すでにあらかた散ってしまっていますが、斜面一帯を覆いつくすように桜が植えられています。満開時に訪問すればさぞや素晴らしい光景に出会えることでしょう。
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15時50分 下山完了。
まあ、ここからまだ駅まで歩かなければならないんですけれどね。
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大修寺から勝沼ぶどう郷駅まで、甲州市のコミュニティバスが走ってはいますが、本数少なめであまりアテには出来ません。40分くらいなので、待つより歩いた方が早いのではないかと思います。

再びトボトボと駅まで歩いて戻ります。今日はやけに舗装道路歩きが多い一日です。
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16時30分 勝沼ぶどう郷駅に戻ってきました。
全行程徒歩のタクシー代ケチリ登山エコハイキング終了です。
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特急券代が別途必要な特急かいじと、満員御礼のすし詰め状態だったホリデー快速ビュー山梨とを見送り、その後にやって来た鈍行列車に乗って帰宅の途につきました。
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今回の山行きでは、タクシーを使わずにアプローチしたり、おまけに途中で道を間違ったりして、結構な距離をガッツリと歩きました。本来であれば、甲州高尾山は比較的短めのコースタイムで好展望の尾根歩きを存分に楽しめる、とっても手頃な山です。自分でやっておいてこんなことを言うのもなんですが、変に意地を張らずに素直にタクシーを利用してアプローチした方が良いかと思います。
ご覧頂いた通り、この山からの展望は文句なしに最高です。さほど標高は無い山なので夏場は灼熱地獄になろうかと思いますので、この山のベストシーズンは甚六桜が満開を迎える4月初旬か、もしくは空気が澄んで遠望が利き、おまけに氷瀑も見れる冬場ではないかと思います。
もう一つの高尾山に比べて、知名度の点において圧倒的な差をつけれれている山ではありますが、知る人ぞ知る隠れた名山と言えるでしょう。

<コースタイム>
勝沼ぶどう郷駅(8:50)-大滝不動尊前宮(9:20)-大滝不動尊(10:20~10:40)-甲州高尾山(11:40)-富士見台(12:25)-棚横手山(12:50~13:25)-甲州高尾山(14:25)-大修寺(15:50)-勝沼ぶどう郷駅(16:30)

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最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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