群馬県下仁田町にある物語山(ものがたりやま)に登りました。
国道254号沿いに立つ岩峰です。アクセス難であることが多い西上州の山の中にあっては、比較的訪問しやすい場所にあることから、登山者に人気がある一座です。4月の中旬から下旬頃にかけてアカヤシオが咲きます。
景勝地であるとの触れ込みの阿唱念の滝(あしょうねんのたき)と合わせて廻って来ましたが、そこで待っていたのはヤマビルが跋扈する荒れ果てた道でした。
2024年4月26日に旅す。
財宝伝説とアカヤシオツツジで名高い、西上州の物語山に登って来ました。公共交通の不毛地帯である西上州にあっては珍しく、下仁田町の町営バスによりアクセスが可能な山です。
西上州にある山の例に漏れず切り立った断崖絶壁を持つ岩峰ですが、一般登山道もしっかりと存在しており、特別な登攀技術が無くても登ることが出来ます。
アカヤシオが咲く山として名高く、当然それに期待して訪問しました。しかし今回はタイミングが悪く、訪問日の前日に降った大雨によりアカヤシはほぼ全滅していました。
アカヤシオは花期が短めの花で、なかなか満開の真ん中を引き当てるのは難しいものがあります。ことに今年はツツジのハズレ年である事もあり、もともと咲いていた数自体も少なかったのだろうと思います。
物語山の山頂を往復した後は、阿唱念の滝を見物して行きます。下仁田駅前にある観光案内板にも描かれている景勝地なのですが、滝に至る登山道は至るところが崩れ荒れ果てていました。・・・おまけにヤマビルまで出没するし。
危なそうに見えて特に危険個所の無い岩峰と、大げさではなく命がけだった滝の訪問記です。
コース
サンスポーツセンター前バス停から物語山を往復します。続いて下山後に阿唱念の滝を往復したのち、荒船の湯まで歩きます。
公共交通機関を利用した物語山登山としては、最も一般的であろう行程です。
1.物語山登山 アプローチ編 新幹線とローカル鉄道でゆく、西上州への旅路
5時52分 JR東京駅
西上州は遠い。と言う事で本日は、豪勢に新幹線を使ってのアプローチです。贅沢がしたい訳ではありません。新幹線でないと、この先の乗り継ぎが間に合わないのです。
6時58分 1時間未満の乗車時間で高崎駅に到着しました。流石は新幹線です。高いけれど早い。早いけれど高い。
7時10分発下仁田行きの上信線に乗り換えます。上信電鉄の乗り場はJRの改札からは結構距離が離れており、乗り換え時間にあまり余裕はありません。素早くテキパキと移動しましょう。
ちなみに本日は平日です。平日朝の上信線車内は、大勢の学生達で溢れかえっていました。
彼からすれば、大きなリュックサックをかかえて遊びに行こうとしているオッサンなどは、さぞや邪魔だったことでしょう。なんと言うかスマンのう。
8時15分 終点の下仁田駅に到着しました。高崎からも1時間少々かかります。やはり西上州は遠い。
こじんまりとした味のある駅舎が素敵です。なんだかんだで、下仁田駅に訪れたのはこれで自身3回目になります。
8時23分発の市野萱(いちのかや)行きの町営バスに乗車します。こちらの路線はスクルーバスと兼用とのことで、混雑時には学生が優先で乗車できない場合があると案内されています。
朝の時間帯だと、通学する学生達は主に下仁田から高崎方面へ向かう動線となるため、反対向きであればまず乗り損なう心配はありません。
他の乗客はおらず安定の貸し切り運行でした。運賃は現金のみの前払い制で、乗車距離に関係なく一律200円です。思わず罪悪感を覚えそうになる安さです。部外者からはもっと徴収すれば良いのにとは、毎回思うところですが。
車窓から目指す物語山の姿が見えました。いかにも西上州の山らしい岩壁に囲まれた山ですが、裏側から回り込むように一般登山道がしっかりと存在します。
8時49分 サンスポーツランド前バス停に到着しました。名前からしてロードサイドに大型スポーツ施設か何かがあるのかと思い浮かべていましたが、小さなグラウンドとテニスコートがあるだけの場所です。
2.砂防堰堤が連なる林道を行く
8時50分 身支度もそこそこに行動を開始します。バスの進行方向から見て後方に進み、右手にある橋を渡ります。
目指す物語山が正面に見えます。なかなかインパクトのある姿をしていますが、コースタイム自体は短めで、往復で4時間少々です。
山頂の右側に突き出している岩はメンべ岩と呼ばれています。戦国時代の末期に下仁田にあった幽崖城が落城し、そこから逃れた落ち武者がこの岩の近くに財宝を埋めたという伝説が残ってます。物語山と言う名称はそこから来ています。
橋を渡ったら、突き当りを左に入って行きます。ちなみに右へ進むと、道平川ダムと荒船湖があります。
物語山よりも、阿唱念の滝と言うのが一押しのスポットであるらしい。この滝には下山後に立ち寄ることになるですが、一筋縄では行かない道程であったと言うのはまだ先の話です。
前日は関東地方のほぼ全域に大雨が降ったと言う事もあり、道路上に巨大な水溜まりが残っていました。この先の道は途中まで沢筋であるため、渡渉する箇所があったりすると厄介かもしれません。
分岐地点まで歩いて来ました。直進すると物語山に至り、左へ進むと阿唱念の滝方面です。まずは物語山を往復してきます。
物語山は全行程のおよそ半分くらいが、沢沿いの林道歩きとなります。ウォーミングアップ代わりにはちょうど良く、個人的に序盤の林道歩きは嫌いではありません。
しっとりと苔生す沢の雰囲気や良しです。ひんやりとした空気と水の流れる音が心地よい。
薄暗い林道上に陽が差し込み、新緑の若葉がステンドグラスのように輝いていました。
途中からは倒木や路面の穴ぼこなどで、やや荒れて来ました。この道はもう既に車道としては機能しておらず、徒歩専用の道になって久しいようです。
かなり奥地の方にまで、砂防堰堤が連なっています。なるほど、この堰堤の工事のために整備された道だったのか。
道標はかなりの高頻度に整備されており、そこそこ入山者の多い山なのであろうことが伺えます。ちなみに、この道標に書かれているコースタイムは割とシビアです。
標識が錆びてしまって何が書いてあったのか読めませんが、林道の終点だったと思われる場所まで登って来ました。
この先もまだ幅の広い道が続きますが、目に見えて勾配が増して足元には石がゴロゴロと散乱しています。車道ではなくブルドーザー道だったのかな。
頭上高くにメンベ岩が見えています。こちらへ登れる一般登山道は存在せず、ロッククライミングの登攀対象となっています。
9時45分 物語山の取り付き地点まで登って来ました。道はまだ沢沿いに続いていますが、ここで左に逸れて山中へと入って行きます。
3.物語山登山 登頂編 急登の先に待つアカヤシオが咲く頂き
最初からいきなり踵が痛くなりそうな急登が始まりました。下から見上げたあの岩壁の高さを一気に登ろうと言う訳ですから、急なのも当然と言えば当然です。
道の脇におそらく炭焼き窯だと思われる石積みがあります。なにもこんな急勾配の場所で作業をしなくても良いのではなかろうか。
最初の急登を登りきると、一息付ける肩のような場所がありました。道標に手書きで「あんぶまで30分」と書かれています。
一時の安息のような水平移動の道になりました。すぐにまた急登が始まるので、今のうちに呼吸を整えておきましょう。
やがて前方にザレ場の谷が立ちはだかりました。どうやらここを直登しろと言う事らしい。
九十九折れに道はしっかりとありますが、足元には砕けた小石が散乱しています。登りはともかく、下山時には難儀しそうです。
物語山はほぼ全方位が岩に囲まれているため、山頂に到ることの出来る必勝のルートはこのガレ谷くらいしかありません。それにしても最初にこのルート切り開いた先人は、良くここを登ろうと思いつきましたよね。
ここにも炭焼き窯がありました。炭焼きと言うのは結構な長時間を要する作業なはずですが、炭が仕上がるがるまでこの不安定なガレ場にずっと留まっていたのでしょうか。なにもこんな場所でやらんでもと思ってしまいますが。
上部の方に行くと小石は無くなり、さらに傾斜度が増して来ました。特に急勾配の場所にはトラロープが張られているので、ありがたく使わせてもらいつつ這い上がります。
10時30分 鞍部まで登って来ました。物語は2つの山頂を持つ双耳峰で、最高地点である南峰と西峰に分かれています。
両側からグッシャっとつぶしたかのような道標が立っています。もとからあった標識は朽ちて、後から無理やり付け足し感があります。
両方のピークに登るつもりですが、まずは先に最高地点の方を踏んでおきましょう。鞍部からの登りもここまでと変わらず結構な急勾配です。
背後に西峰が見えますが、右側が断崖絶壁になっているのが良くわかります。スタート地点のバス停は、この西峰の向こう側にあり、ぐるっと回り込んできた格好です。
ここでようやく咲いているアカヤシオを発見しましたが、見たところ既にほとんど散ってしまっています。
良く見ると、地面に落ちた花弁が散乱しています。どうやら前日の大雨には耐えられなかった模様です。訪問時期が一足遅かったのか。
おそらくアカヤシオが最も沢山咲いてトンネルになっていたのであろう場所には、見るも無残に大量の花弁が積み上がっていました。今年はツツジの裏年であると言われていますが、それでもこれだけ咲いていた事が驚きです。
何とか雨を耐え凌いだ僅かな花がだけが、頭上で風に揺られていました。うーむ、これは残念すぎる展開です。いつか再訪する必要がありそうですな。
道標が朽ちていて何が書かれていたのかは不明ですが、南峰上にもさらにピークが2か所あります。
まずは最高地点の方を先に踏んでおきましょう。本当にここ?と思うよな地味な光景が目に飛び込んできました。
言う事でここが物語山の最高地点です。手作りの小さな標識があるだけの何もない空間です。
もう一つのピークに向かいましょう。三角点があるのはこちらのほうで、地図上でも山頂の扱いになっています。
10時55分 物語山に登頂しました。だいぶ年季が入っていますが、立派な山頂標識が立っていました。なお、展望はまったくありません。
山頂にも終わりかけのアカヤシオが僅かに残っていました。最盛期にはさぞ華やかな山頂だったことでしょう。ぐぎぎぎぎ。
終わりかけのアカヤシオに変わって、ミツバツツジが主役を務めていました。ミツバツツジは咲いている場所が多いので、正直あまりありがたみは感じません。
ライチョウがいる山におけるホシガラスのような扱いというか、違うお前じゃない感があります。
木の隙間から浅間山(2,568m)らしき山が見えています。必死になって隙間から覗こうとせずとも、この後に登る西峰の方にはしっかりと展望があります。
4.南峰とは打って変わって好展望地の物語山西峰
アカヤシオも展望もない山頂に長く留まっていても、特に得るものはありません。先へ進みましょう。鞍部に向かってもと来た道を引き返します。
右手に妙義山(1,104m)らしきギザギザした山が見えています。妙義山についても西峰からはもっと良く見えるので、隙間から覗いていないで先へ進みましょう。
左手にはこれまた特徴的な姿のテーブルマウンテンである荒船山(1,423m)が見えています。コースタイム的に結構シビアではありますが、一応は本日乗って来た下仁田町営バスの市野萱バス停から往復することは可能です。
サクサクと足早に鞍部まで下って来ました。戻って来て早々ですが、すぐに西峰への登り返しが始まります。
こちらも例に漏れず結構な急勾配ですが、鞍部からの標高差は100メートルもなく、意外とあっけなく着きます。
登っている途中で東側の展望が開けました。方角的に見えているのは高崎方面ですが、春らしく霞んでいて遠くは見えません。
なお足元は断崖絶壁です。あまりファインダーを覗くのに夢中になり過ぎないように、くれぐれもご注意ください。
背後には先ほど登って来た南峰が見えています。西峰と同様に、片側が切れ落ちて絶壁になっているのが良くわかります。
11時25分 物語山西峰に登頂しました。西峰のアカヤシオは完全に全滅しており、一輪も残ってはいませんでした。風当たりの差か何かがあるんでしょうか。
山頂からは北側の展望が大きく開けています。同じような高さの山が団子のようにひしめく、いかにも西上州らしい光景が目の前に広がります。
一番目を引くのはやはりこの浅間山です。見たところ、今日は珍しく煙を吹いてはいないようです。噴火警戒レベルがコロコロ変わる山なので、登りたいと思っている人は最新の情報をよく確認しましょう。
続いて北西方向です。ここで一番目を引くのは妙義山でしょう。恐竜の背びれのような外観は、遠目からも凄い存在感があります。
ちなみに私は妙義山に登ったことはないし、今後も登る計画はありません。岩場はあまり得意ではないのよ。見ているだけで寒気がしてきます。
最後に北東側の長野県との県境方面です。左端の辺りに見切れてしまっていますが、荒船山の艫岩が目を引きます。
5.荒船山登山 下山編 急登の山の下山はあっという間
見るべきものは見ました。ボチボチ撤収に移りましょう。何でもない山道に見えるかもしれませんが、左側は切れ落ちているので慎重にまいりましょう。
鞍部からのガレ場の下りは、予想の通りかなり肝を冷やしました。こう言う足場の場所を、軽い足取りでヒョイヒョイと下れる人のバランス感覚がうらやましい。
続いて杉林の急降下ですが、こちらは特に難儀することもなく足早に下れました。
12時10分 林道まで下って来ました。もう後は消化試合のようなものです。
この時間になってもまだ登ってくる人がいました。コースタイム的には往復4時間程度だから、地元の人からすれば午後の散歩に出かけるような場所なのだろうか。
12時45分 阿唱念の滝入口まで戻って来ました。ここからはオマケの寄り道編が始まります。実際のところ、オマケどころかここからが本日の核心部だったのですがね。
6.荒れ放題な阿唱念の滝への道程
分岐を過ぎるなり、早くも倒木に行く手を阻まれました。この道は本当に大丈夫なのかと、行く先に一抹の不安がよぎます。
右側には巨大な岩がそびえたち、路上には大小の落石が散乱していました。この場に長居はしない方が良さそうですね。足早に行きましょう。
やがて前方を横切る沢にぶつかりました。阿唱念の滝はこの沢の谷を遡って行った先にあります。いかにも険しそうな地形に見えますが、入り口からしてこの体たらくで本当に大丈夫なのか。
そんな不安をよそに、コンクリートの階段が整備されていました。下仁田町イチオシの観光スポットとして、遊歩道規格の安心安全な道が整備されているのだろうか。
でもこうして路上にまで水が溢れ出している時点で、安心安全と言う訳にはいかないかな。完成当時はどうだったのかはわかりませんが、長らく放置されていそうな気配がします。
嫌な予感はすぐに的中しました。険しい谷沿いに作られたこのルートは、至る所で崩壊が進み自然に戻りつつありました。
何度か渡渉を繰り返しつつ登って行きます。こうして整備された当時の原型をとどめている個所もあれば、完全に崩落してしまっている個所もあります。
この辺りで足首のあたりに何となくむず痒さを感じたのですが、気にもせずに放置してしまいました。実はこの時にヤマビルに食いつかれていたのですが、それに気がついたのはたっぷりと血を吸われてしまった後の事でした。
あまりにもセンシティブなので写真は載せませんが、靴下が真っ赤になってしまいましたよ。
谷が狭くなっているゴルジュ帯を通り抜けます。ここはしっかりと石段が健在でしたが、崩れてしまうとこれより奥地への進入は不可能になると思います。
続いて表面が濡れていてツルツルの岩の上を進みます。掴めるものが何もなくて、何気にここはかなりの苦戦を強いられました、何ならもう退却しようかと思ったくらいに。
ゴルジュ帯を何とか突破すると、いくつかの岩窟が口を開けた巨大穴岩壁が現れました。
ここが登山口にあった案内板に書かれていた、阿唱念の不動尊であるようです。岩窟内に梵字で書かれた石碑が多数残っていました。それにしても昔の行者達は、どのようなヤマビル対策を取っていたのだろうか。
13時40分 阿唱念の滝に到着しました。大きくオーバーハングした岩から、糸筋のようなか細い水流が流れ落ちていました。
水量が少ないためか滝壺が存在せず、岩の上に直接降り注いでいます。この水量だと、季節によっては涸れていることもありそうです。
オーバーハングしているので、こうして滝の裏側に回り込むことも出来ます。
これも登山口の案内板に記載があった不動明王像ですね。説明文にあった通りに、炎を背にして宝剣を持っています。
画になる滝だとは思うし、周囲の岩窟群も一見の価値はありました。しかし、ここまで辿り着くために必要な労力を考えると、現状では正直オススメしかねるスポットです。大げさではなく、結構命がけなところもありましたからね。
7.荒船の湯に立ち寄り帰還する
オマケにしてはいささかヘビーでしたが、見るべきものはすべて回収されました。あとは無事に入口まで帰り付くだけです。
往復なので、往路での危険は帰路でもそのまま降りかかって来ます。そしてよくよく地面を観察すると、ヤマビルがウヨウヨといることにようやく気が付くのでした。
すでにズボンに張り付いていた奴らをデコピンで丁寧に排除しつつ、足回りをチェックします。うん、食われていたのは先ほどの一か所だけだ。
14時40分 入り口まで戻ってきました。やれやれ酷い目に遭いましたよ。と言う事で繰り返しにはなりますが、現状では阿唱念の滝を見に行くことは推奨しません。
下山後は荒船の湯に立ち寄って行きます。サンスポーツランドバス停からは少々距離があり、歩くとだいたい30分くらいはかかります。
帰りは荒船の湯バス停を15時44分に発つバスに乗るつもりでいるので、少しでも入浴時間を確保すべく、半分駆け足で移動しました。
道中から荒船山の姿が良く見えます。圧倒的なまでの存在感があり、地域のシンボル的な存在なのであろうことが容易に想像できます。
15時10分 荒船の湯に到着しました。ここへ来たのも今回で3回目です。もうあまり時間も無いので、大急ぎで烏の行水を済ませました。
帰路のバス時間は平日は15時44分発ですが、土休日は少し早くて15時17分発です。阿唱念の滝で思わぬ苦戦をしたこともあってか、結構ギリギリな綱渡りでした。
行きと同じバスで撤収します。この時間の下仁田行きバスは、スクールバスとして帰宅する学生達を下ろした後の戻りだと言う事で、なんと無料でした。ますます罪悪感が募ってしまったことは言うまでもありません。
こちらとしては公共交通を乗って残したいと常々思っているので、相応のコスト負担をしたいと言うか、させて下さいと言う気持ちなんですけれどね。
無料のバスに揺られて下仁田駅に戻って来ました。電車はおよそ1時間に1本しかなく、バスとの接続は一切考えられていないので結構待たされます。
帰りは新幹線を使わずに、鈍行列車を乗り継いで長い長い帰宅の途に着くのでした。何となく気分で高崎からは八高線に乗ったら、八王子まで2時間以上かかったという事実をお伝えしておきます。
アカヤシオを求めて遠路はるばる西上州まで赴いた山行でしたが、結果はすでに地面に散ってしまっていた花弁と血で真っ赤に染まった靴下でした。勝ちか負けかで言うならば、明らかに惨敗だったと思います。
今回はタイミングがうまくかみ合いませんでしたが、裏年であってもあれだけの花が咲いていた痕跡があったことからも分かる通り、物語山のアカヤシを群生地はかなりの規模のものです。機会があれば、次こそは当たり年に再訪してみたいところです。なお阿唱念の滝については、一度見ればもう充分かな。
<コースタイム>
サンスポーツランド前バス停(8:50)-物語山(10:45~11:10)-物語山(西峰)(11:25~11:35)-阿唱念の滝入口(12:45)-阿唱念の滝(13:40~13:55)-阿唱念の滝入口(14:40)-荒船の湯(15:10)
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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