東京都あきる野市にあるためぐそ山、勝峰山(かつぼうやま)および金毘羅山(こんぴらやま)に登りました。
何れも武蔵五日市駅の北側に連なる奥多摩前衛の山並みで、駅から直接歩いて登ることが出来ます。ためぐそ山はその名前から受けるインパクト以上の出来事は起こらない素朴な里山ですが、近隣の勝峰山と金毘羅山と合わせることにより、それなりにボリューム感がある行程となります。
シトシトと雨が降りしきる週末に、ためぐそ山と金玉水を巡って来きました。
2023年5月14日に旅す。
ためぐそ山。この一度聞いたら絶対に忘れられないような絶大なインパクトがある名前の山は、武蔵五日市駅のすぐ近くにあります。標高300メートル少々の素朴な里山です。
このひどい名前の由来は、極めて単純に里山に住まう獣がフンをする場所であったからだと言われています。何のひねりもない、直球ストレートな名称です。
そしてためぐそ山の麓にある小机集落には、金玉水と呼ばれている水場があります。これまたひどい名前ですが、飲むと子宝に恵まれると言う伝説がある名水です。
ためぐそ山から滾々と湧出る金玉水。なんだかもう、聞いただけでも果然と興味が湧いて来ませんか?私は沸きました。
ためぐそ山単体ではいかんせんボリューム不足で物足りなさを感じたので、ついでに尾根続きにある近隣の山々を巡って来ました。
土日共に傘のマークがズラリと並んでしまった生憎な天気の週末。傘を片手にあきる野市の里山を巡り歩いて来た記録です。
コース
武蔵五日市駅から直接スタートし、金玉水をへてためぐそ山へ。ためぐぞ山から尾根沿いに登り、途中で尾根から派生する勝峰山を往復します。
勝峰山から金毘羅尾根まで歩いた後に、金毘羅山を経て武蔵五日市駅へと戻ります。駅を基点に近隣の山を反時計回りに周回する手軽な行程です。
1.ためぐそ山登山 アプローチ編 小雨を通り越した土砂降りの中を行く
6時27分 JR立川駅
この週末は全国的に土日両方に雨の予報が出されていましたが、雨ごときで私を止められるれると思うなよとばかりに、颯爽と立川駅へとやって来ました。
ためぐそ山には前々から興味を持っていたものの、展望が全くない山であることから天気がイマイチな日に登る用にしようと、これまで温存していた山でした。
本日は満を持しての登場です。名前以外にはこれと言った特長があるわけでもない、完全なるネタ枠なんですけれどね。
7時 武蔵五日市駅に到着しました。普段は週末になると多くの登山者で賑わう駅ですが、この日は人影もまばらで閑散としていました。
小雨がぱらつくと言うレベルを通り越して、土砂降りの様相です。こんな中を山登りに出かけようなどと言うのは、もしかしなくても馬鹿なんじゃないだろうかと軽く自問自答してしまうような天気です。
普段は浅間嶺や三頭山を目指す登山者が行列を作る数馬行きのバスも、本日はこの通り閑散としています。
予報を見た限り、もう少しすれば小降りになりそうです。流石にこの土砂降りの中を出発する気にはなれないので、屋根のある場所で少し待機して様子を見ます。
2.金玉水を経てためぐそ山へ
7時20分 予報の通り少し雨が小降りになってきたところで、折り畳み傘をかざして行動を開始します。蒸し暑くてやっていられないので、レインウェアは羽織りません。
続いて坂の途中から左の脇道に入って行きます。当然ながら、行き先にためぐそ山と書かれた道標などは存在しません。あきるの市はためぐそ山の存在を知らしめるための広報に、もっと力を注ぐべきだと思います!
不思議な組み合わせの防災標語が掲げられていました。甘い言葉と暗い道とは、同系列に語られるべき脅威なのだろうか。
この正面に見えている山のうちのどれかが、目指すためぐそ山であるはずです。どこにでもありそうな、ごく普通の里山の姿にしか見えません。
分岐が現れました。尾根沿いの登山道からためぐそ山を目指すのであれば、ここを右に曲がります。私は金玉水を経由するつもりでいるので、ここは直進します。
目指す山は相変わらず濃厚なガスに包まれていますが、無視できるくらいの小雨になって来たので傘は収納しました。
舗装された道の終点まで歩いて来ました。突き当りにある民家の脇から山道へと入って行きます。
NPO法人触れ合う会が立てた、深沢山・勝峰山と書かれた道標がありました。ためぐそ山や金玉水の名は書かれてはいませんが、入り口はここであっています。
至って明瞭な踏跡が続いていましたが、蜘蛛の巣の跋扈具合からして、この金玉ルート(仮称)を歩く人はよほど少ないようです
途中からは藪に没しており、突っ切ったらズボンが水浸しになってしまいました。だからあれほど合羽を着ろと・・・
やがて道が谷に沿って大きく左方向へとカーブする地点が現れました。地図を見る限り、水場はこの谷沿いにあるはずです。
探すまでもなく、金玉水と書かれた立派な標柱が立っていました。
さてその肝心の金玉水なのですが、水が流れていたのであろう溝はありましたが枯れていました。もう歳か
この金玉水がある地点と尾根上にある登山道との間には、国土地理院の地図上には道の記載がありませんが、現地にはしっかりと踏跡が続いていました。
これは動物のヌタ場なのか、それともただの水溜まりなのか。ためぐそ山は野生動物が良くフンをしにくる場所だと言われているくらいですから、ヌタ場であっても何ら不思議はなさそうです。
あっさり尾根上の登山道と合流しました。ためぐそ山はこの地点から右方向へ少し進んだ場所にあります。
尾根上を進むと、すぐに前方にこんもりとした小ピークが見えて来ました。山頂とうよりは、尾根上にある小さな瘤か何かにしか見えない場所です。
8時20分 ためぐそ山に登頂しました。武蔵五日市駅を出発してから、ちょうど1時間での登頂となりました。
これはまたとびっきり地味なピークですね。ためぐそ山がためぐそ山と言う名前でなかったら、恐らく興味を持つことは無かっただろうと思います。
山頂の様子
足元に動物のフンが散乱していたりするのかと思っていましたが、特に見当りません。休憩スペースすらないような狭い空間です。
名前だけの出オチ感があふれる素朴な山頂です。だがしかしそれが良い。
3.平将門にまつわる伝承が残る勝峰山
金玉水方面への分岐地点まで戻って来ました。ためぐそ山だけで終わるのはあまりにも物足りないので、尾根沿いにもっと先まで足を延ばします。
ガスが湧いてきて何処か幻想的な雰囲気です。・・・ガスってきた時に発する幻想的と言う言葉は、その8割5分くらいは単なる負け惜しみです。山は晴れていてナンボですよ。
振り返ると、ガスの合間から眼下の街並みを一望できました。本日は始めから展望には一切の期待をしていなかったので、これは思ってもいなかったご褒美でした。
屋根付きの東屋までもが完備されていました。ほとんど歩く人はいないルートだと思っていたのですが、単に私が知らなかったと言うだけで、実な人気のハイキングコースだったりしたのでしょうか。
東屋を過ぎると、周囲は再び昼でも薄暗い圧倒的な杉の植林に戻りました。始めからわかってはいた事ですが、やはり地味っすな。
一瞬「あホ」と書いてあるように見えて思わず二度見してしまいましたが、よくみると「あ市」でした。あきるの市の略です。
わざわざ雨の中ためぐそと金玉を見に来た、私に向かって発せられた言葉なのかと思っちゃいましたよ。別に否定はしませんが。
小刻みに登って降りてを繰り返し、意外とアップダウンが多めの尾根です。踏み跡は明瞭で、今のところ道に迷うような要素は感じられません。
9時25分 深沢山に登頂しました。金玉水への入り口にあった道標に行き先として書かれていた山の一つです。
標識が立っていなかったら、誰もここが山頂だとは気がつかなさそうな空間です。麓には深沢と言う名の集落があり、深沢集落の背後にある山だから深沢山だと言う事らしい。
山頂から鞍部へ下ると、国土地理院の地図には描かれていない分岐がありました。
ここから下ると、千年の契り杉という名の二股に分かれて絡み合った姿をした杉の巨木があるそうです。道標には金玉水の名も明記されていますが、ためぐそ山に関する言及は一切ありませんでした。
鞍部から再びゆるゆると登り返します。この先に特に明確な目的地があるわけでもないので、千年の契り杉を見て帰るでも別に良かったのですけれどね。
続いて勝峰山方面と金毘羅尾根方面との分岐地点が現れました。この先の漠然とした計画では、金毘羅尾根を経由して武蔵五日市駅に戻るつもりでいますが、せっかくの機会なのでその前にサクッと勝峰山を往復して来ましょう。
実際のところサクッと往復できるほどには近くなく、そこそこ距離がありました。まあ本日は別に、先を急ぐ旅ではありませんからね。
ここに来て頭上に青空が広がりつつありました。今日は一日中傘をさしたままであることも覚悟していただけに、思ってもいなかった事態にテンションが上がってきましたぞ。
そこそこの急登を登りきると、ベンチが整備された広々とした山頂が現れました。
9時50分 勝峰山に登頂しました。一見恋人の聖地風の、幸せの鐘と銘打たれた鐘が設置されていました。とりあえずは鐘があったら鳴らす主義なので、景気づけに大きく鳴らしておきました。
事前にロクに調べもせずに、どうせ展望のない地味山だろうと勝手に思い込んでいた訳なのですが、意外にも眺めの良い頂です。
この勝峰山には、藤原秀郷の軍勢に追われた平将門が一夜場を築いて迎え撃ったと言う伝説が残っています。山頂には将門が戦勝を祈願したと言う鎧塚もありました。
実際のところ、平将門にまつわる伝承には真偽不明なものが数多くあり、勝峰山に本当に山城があったのかどうかは不明です。物見が置かれていた記録は存在するらしい。
この後に歩く予定でいる、金毘羅尾根方面の展望です。まだまだ結構な距離が残っており、実のところ現在地点はまだ折り返し地点ですらありません。
ちなみにもう歩くのに飽きたと言う人は、勝峰山から直接武蔵日市駅へと下れる登山道もしっかり存在します。
4.再び降り始めた雨の中、金毘羅尾根を目指す
金毘羅尾根方面への分岐地点まで戻って来ました。道標に麻生山・日の出山方面と書かれた方へと進みます。
尾根の北側は石灰の採掘場となっており、展望が開けていました。日の出山まで歩いて行けば、それなりに歩き応えがあるルートとなります。
いつの間にか、森の中へ木漏れ日が差し込んでくるまでに天気が回復していました。まあこれは短い夢でしかなく、この後すぐにまた雨模様の空になってしまいましたがね。
送電鉄塔の下を潜ります。始めは単に薄汚れているのかと思いましたが、よく見ると薄くベージュ色の塗装がされていました。
ゴンドラ付きの鉄塔です。動力源は取り外し式らしく見当りません。これ、お金払ってもいいから一度乗せて欲しいんですけれど。
小休止がてらに、橋脚のコンクリート土台に腰掛けて腹ごしらえをしていたところ、再びポツポツと雨粒が落ち始めてきたため、慌てて森の中へと逃げ込みました。
幸いにも密集した杉林を突き抜けてくるほどの雨脚ではなかったので、このままレインウェアは羽織らずに行動を続行します。
11時10分 真藤ノ峰に登頂しました。国土地理院の地図上には名前の記載すらない小ピークです。基本的にはただの通り道です。
真藤ノ峰を過ぎると、尾根が真面目に標高を上げ始めて少々険しい道程になって来ました。足元はドロドロで、登りだからまだ何とかなっていますが、反対向きに下るのはそうとう神経を使いそうです。
ロープが張られている個所もあり、なかなかの急登です。こんなところで滑落したら、最悪何日も発見してもらえない可能性が大きいので慎重に参りましょう。
急登を登りきると、またもやピークらしき場所に飛び出しました。
11時25分 梵天山(ぼんてんやま)に登頂しました。真藤ノ峰と同じく、尾根上のただの通り道と言ったところです。
ここまで来れば、金毘羅尾根まではもうあと一息です。頑張って登りましょう。それにしても、ためぐそ山に登った物のついでにしては、いささかヘビーな行程でしたな。
この付近の登山道は石灰採掘場の敷地のすぐ脇をかすめているらしく、フェンスのすぐ脇に道が続いています。
11時40分 白岩山に登頂しました。名前からして石灰岩の山なんでしょうね。ここが金毘羅尾根手前にある最後の小ピークとなります。
白岩山からさらに登って行く最中に、ついに樹林をも貫通するほどの本降りの雨が降り始めました。大慌てで折り畳み傘を取り出してさしました。
一般的には山登りの最中に雨に降られた場合はレインウェアを羽織るのが正解で、傘をさして歩くのはNG行為であるとされています。しかし私の考えとしては、状況によってはアリだと思っています。
そもそも山で傘をさすのがダメな理由としては、単純に片手が塞がって危ないからと言う他に、風に煽られて傘が飛ばされてしまったり、前後を歩く他の登山者に傘が接触してしまう危険性があったりするからです。
しかし風もなく周囲に人もいない状況で蒸し暑い樹林帯を歩いている時などは、傘をさして歩く方が断然快適であると個人的には思います。
金毘羅尾根との合流地点まで登って来ました。ここから先はもう、過去に一度歩いたことのある領域となります。
天気がもつようならこのまま日の出山まで足を延ばしても良かったのですが、流石にこの本降りの雨の中行動を続ける気にもなりません。本日はここまでとし、武蔵五日市駅に向かって下山を開始します。
5.武蔵五日市の裏山、金毘羅山を目指す
ISO感度上げたので明るく写っていますが、何時しか周囲はヘッドライトが欲しいくらいにまで薄暗くなっていました。ガスと雨天と杉の植林の言う3つの要素が重なってしまうと、日中でもここまで暗くなってしまうものなんですね。
勝峰山から歩いて来た尾根が見えました。マイナーどころではないドマイナーなルートでしたが、なかなか歩き応えのある道のりでした。こんな機会でもない限り、そうそう歩くことはなさそうですからね。
直接駅には戻らずに、尾根の途中から瀬音の湯方面へ下るルートもあります。最後は温泉で締めたい人はここから下るのがいいでしょう。
私は自身にとって未踏の山である金毘羅山のピークハントすると言う明確な目的があるので、泣く泣く温泉は見送りこのまま駅を目指して下ります。
単調な杉林の道をひたすら下って行くと、前方に伐採地があり絶景ポイントの予感です。
秋川を挟んだ山並みが見えます。すっかりガスってしまってますが、位置的には戸倉三山がある辺りです。
令和3年の10月に新たに植林したと言う事なので、比較的最近に伐採したばかりのようです。これから長い年月をかけて、再び昼でも薄暗い植林に戻って行くのでしょう。
この林道の切通の上に架かる橋には見覚えがあります。前回金毘羅尾根を歩いた時は、ここから歩き始めました。
この先は再び自身にとって初めて歩く領域です。金毘羅山に近づくと、次第に岩が目立つようになって来ました。
しめ縄が張られており、この岩自体が金毘羅山の山頂に立つ琴平神社のご神体となっています。
13時 金毘羅山に登頂しました。こちらがその琴平神社です。厳密に言うとここが金毘羅山の最高地点ではありませんが、山頂部の全体が金比羅公園緑地として整備されています。
休憩スペースやトイレが完備されています。雨を防げる屋根付きのなのが地味にポイント高しです。
本日はだいぶ霞んでしまっていますが、都心方向を広く見渡すことが出来ます。比較的簡単に登ってこれる場所であることを考えると、この展望はなかなかのものだと思います。
6.再び本降りとなった雨の中を武蔵五日市駅へ戻る
これで本日の目標としていたものはすべて回収されました。雨も一向に降り止まないことだし、ボチボチ帰りましょう。
山頂から少し下ったところに、再び東屋付きの展望スポットがありました。
先ほどの山頂からよりも眺めの良い場所です。休憩は山頂ではなくここで取るべきであったかもしれない。
東屋の前がお花畑になっており、アザミが沢山花咲かせていました。全方位にチクチク攻撃をしかてくる、登山者からすると困りものな花です。
金毘羅山に至る登山道は、すべて舗装されていました。言ってみれば、高尾山の一号路みたいなものです。
所々にこうしてベンチスペースまで用意されており、全般的に大変丁寧に整備がされています。きっと、地元の人々に愛されている山なんでしょうね。
駅まではもうひと道あります。何時しか雨脚が強まり土砂降りの雨に変わりました。やれやれ間一髪セーフのタイミングでしたな。・・・よくよく考えてみると、今降られているんだからセーフでもないか。
14時20分 武蔵五日市駅に戻って来ました。駅から直接スタートして周回するお手軽な行程でありました。
行きと同様に帰りも鈍行列車に揺られて、帰宅の途につきました。
名前がきっかけで興味を抱き訪れたためぐそ山でしたが、特に何かがあると言うわけでもなく、里のすぐ傍らにひっそりと静かに佇んでいました。正直なところ、わざわざ遠方から訪れるほどの山ではないと思います。
それでもどうしてもためぐそ山に登りたいと言うもの好きな方は、ためぐそ山単体ではボリューム的にはまったく物足りないと思うので、勝峰山とのセットで巡るのが妥当な線であろうかと思います。金毘羅尾根にまでつなげると、丸一日を費やしたガッツリ登山とすることも出来ます。物好きな方は是非どうぞ。
<コースタイム>
武蔵五日市駅(7:20)-ためぐそ山(8:20)-深沢山(9:25)-勝峰山(9:50~10:05)-真藤ノ峰(11:10)-白岩山(11:40)-金毘羅山(13:00~13:30)-武蔵五日市駅(14:20)
完
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
コメント
はじめまして。ためぐそ山ー勝峰山は先月行きましたが、勝峰山のメインは第一、第二展望台、展望広場、だと思うので次回は是非頂上の反対側へ♪
血の池地獄やカルストの道などの名(迷)所も沢山あります。
勝峰山を整備されたご近所の方と刈寄山でお話しましたがかなり高尾山や御岳山に対抗意識があり、家族もカップルも楽しめる色々な名所を作ったような印象でした。
高尾さま
コメントを頂きましてありがとうございます。
血の池地獄の存在は帰宅後に知り、ああっ失敗したと悔やんでいたところでした。名(迷)所なんですね。それは再訪しなくては。
う〇ことち〇こを見るために雨の中お出かけするとは実に小学生男子的な発想で素晴らしいです。
しかし、駅からぐるりと周回出来るので名前に反して良いお手軽コース。
足慣らしや話題作りによさそうですな。
U-leafさま
コメントをありがとうございます。
う〇ことち〇こではなくためぐそと金玉です。間違えないでください、全然違いますッ!