岩手山 北上平野を一望する岩手県のシンボル

黒倉山から見た岩手山
岩手県滝沢市、八幡平市および雫石町にまたがる岩手山(いわてさん)に登りました。
北上平野の北寄りにそびえたつ独立峰です。盛岡市街から見た時の片側が削れたような姿から、南部片富士とも呼ばれます。いかにも独立峰らしい全方位の眺望と、初夏の山肌を彩る多くの花々とで、登山者に非常に人気の高い山であります。
みちのくの名峰をめぐる東北への小旅行をしてきました。

2018年8月18日に旅す。

岩手県は盛岡市を訪問したことがある人ならば、圧倒的な大きさと存在感でもって市街地を見下ろす山の姿を目にしたことがあるのではないでしょうか。
盛岡市内から見た岩手山
この山こそが今回の目的地、岩手山です。盛岡市街地のどこからでも仰ぎ見ることのできるこの山は、まさしくその名が示す通りの、岩手県のシンボルと呼べる存在です。

岩手山は二つの外輪山を擁する複雑な地形をした成層火山であり、今なお活発な活動が続く現役の活火山でもあります。
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岩手山の西側へ回り込んでみると、表の顔とでもいうべき東側から見たときの優美な姿とはまったく趣を異にする、荒涼たる火山帯の光景が広がっていました。

今回は、そんな岩手山の表と裏の両方の顔を一度にめぐる、縦断コースを歩いてきました。

コース
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馬返し登山口より柳沢コースを登り岩手山に登頂。その後、裏方面と進み黒倉山をへて網張温泉へと下る。岩手山を東西に縦断する、充実のコースです。

なお、網張温泉を立つ最終バスの時間は16時15分と少し早めです。登山開始時刻にもよりますが、標準コースタイムよりは速いペースで歩かないと、帰りの時間が危うくなります。

久方ぶりの、ストイックなタイムアタック登山です。

1.岩手山登山 アプローチ編 夜行バスで行くみちのへの旅路

8月17日 22時 JR東京駅
盛岡駅行きの夜行バス夜行バスへと乗車すべく、東京駅へとやってまいりました。東京-盛岡間の深夜バスは種類が多く、選択肢は豊富です。登山で利用するなら、なるばく到着時間が早い便を選んでおけばよいかと思います。
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開けて8月18日 5時45分。予定通りの乗車時間で、盛岡駅に到着しました。快適な三列シートでぐっすり安眠できたおかげで、体調万全です。
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寝ていたので全然実感がありませんが、ここは東京からはるばる500km近く離れた場所です。夜行バスとは、なんとも便利なものですな。

本日の目的はこの通り、バスを下車した場所からよく見えます。若干雲がかかっているのが気になるところです。
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いわて銀河鉄道(IGR)に乗車し、馬返し登山口の最寄り駅である滝沢駅へと向かいます。
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この路線はもともとは東北本線の一部で、現在は東北新幹線が青森駅まで延長されたことに伴い第三セクター化されています。八戸までが「いわて銀河鉄道」で、八戸から青森までは「青い森鉄道線」と呼ばれています。

名前の由来は、言うまでもなく宮沢賢治の銀河鉄道の夜でしょうな。文学にはあまり造詣が深くないので詳しくは知りませんが、たしかほめられもせず苦にもされない人ですよね。
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6時42分 滝沢駅に到着しました。
駅周辺ではまさかの霧が発生していました。そう言えば確かに、ラジオのニュースで盛岡市に濃霧注意報が出ているとか言っていたような。
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滝沢駅から馬返し登山口まではタクシーでの移動となります。たまたま同じ電車に乗り合わせていた方が、すでにタクシーを予約してあると言うことだったので、運よく相乗りさせて頂けることになりました。

駅前にコンビニがあり、ここで準備を整えることが可能です。予約していない場合に、タクシーが常駐しているかどうかはわかりません。
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7時10分 馬返し登山口に到着しました。偶然の幸運も手伝って、実にスムーズに登山口まで到着できました。
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2.登り一辺倒のストイックな柳沢コース

身支度を整えて7時15分に行動を開始しです。涼やかな森の中を登ってゆきます。温度計は16度を示していました。
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夏の間に久しく忘れていた寒いという感覚に、文字通り体が震えます。歩いているうちにどうせ暑くなるだろう、半袖一枚になったのがそもそもの間違いだったか。

少し登ったところで馬返しキャンプ場があります。管理人不在の無料キャンプ場です。
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登山口に水場あり。前日が雨だったこともあり、勢いよく噴き出していました。
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目指す岩手山は濃厚な雲を纏っております。うーむ、遠路はるばる500kmを超えてやってきたのに、これはやってしまったか
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馬返しコースは登り一辺倒な極めてストイックなルートです。道中の雰囲気は男体山にそっくりな感じです。
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登山届の投函ポストあり。用紙も筆記用具も備え付けられています。
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スタート地点の周囲には深い広葉樹林が広がっていました。馬返しの標高は630メートルほどで、山頂までの標高差は1,400メートルあります。なかなか登りごたえがありそうですな。
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熊に気をつけろ!
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とりあえずはい。

ほどなく0.5合目というあまり目にしない刻みの地点に到着しました。旧道と新道の分岐点にあたる場所です。旧道の方は展望が良いけれど、ガレていて歩きにくい道。新道の方は、展望はありませんがよく整備された歩きやすい道です。
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ガスっていて展望の望みは薄そうだったので、ここは新道を選択しました。

前途に文字度通りの暗雲が垂れ込める中、登り一辺倒の道を黙々と登ってゆきます。
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ススキの穂が実りつつありました。もうすっかり秋の装いです。
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ここでついにガスの中に入りました。湿気を帯びた冷たい空気が肌寒さを増長させます。いや、寒いとか言ってないで長袖を羽織れよと。
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小さい秋見つけた!
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たわわに実ったムシカリの実。美味しそうに見えますが食べられません。
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こちらの刺々しい花はアザミです。新道のいたる所に花を付けていました。全方位にチクチク攻撃を仕掛けてくる困った花です。
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これは日本のエーデルワイスことウスユキソウ。東北地方の山に多く咲く花です。
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所々にこうして溶岩そのものな岩肌がむき出しになっています。こういうところも男体山によく似ています。
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花の最盛期はもう過ぎてしまっていますが、それでもその名残は結構たくさん残っていました。
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これはトラノオの仲間かな。種類まではわかりませんが。
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不意に眩い日の光が差し込んできました。これはまさかの逆転ホームランなのか。
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9時ちょうどに五合目に到着しました。1時間45分かけてようやく半分です。やはり標高差1,400メートルは一筋縄ではいきませんねえ。
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網張温泉まで抜けようという欲張りな行程上、本日のスケジュールは極めてタイトなものとなっております。ここは少しでも登りでコースタイムを巻いておきたいところです。

・・・逆転したかと思ったのは、どうやら山の神様の一時的な気まぐれだったようです。目まぐるしく変わる天候に一喜一憂していても始まらないので、とにかく無心で登り続けることにします。
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灌木帯が延々と続き、森林限界を超えそうでなかなか超えません。まあ、超えたところでどの道展望は無いんですけれどね。
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9時50分
7合目まで登ってきました。鉾立と呼ばれる新道と旧道の合流地点です。ここからいよいよ森林限界を超えます。
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ガスにまかれた山頂部がうっすらと姿を現しました。
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晴れた!これは今度こそ本当の逆転満塁ホームランなのか。
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頭上には、なによりも嬉しい待望の青空が広がります。山の神様の機嫌が変わらないうちに、足早に山頂を目指すことにしましょう。
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3.岩手山登山 登頂編 砂礫の坂道を乗り越え頂へ

10時ちょうどに8合目避難小屋に到着しました。ここまで標準コースタイムで3時間30分となっている行程を、2時間45分で踏破した計算です。今の所は良いペースで進んでおります。
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避難小屋らしからぬ立派な佇まいをしているこの小屋は、夏山シーズンの間だけは管理人が常駐しており、準営業小屋のような扱いとなります。それは言い換えると、タダでは泊まれないということです。

水場があるのがうれしいところです。8月後半にもなると枯れてしまうこともあるらしいのですが、この日は冷たい水が滾々と湧き出していました。
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避難小屋のある8合目の一帯は、周囲を外輪山に覆われた平地状の場所となっています。周囲には大量のミヤマシシウドが花を咲かせていました。
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足元に花を咲かせているこちらはたぶんウメバチソウかな。白い花は識別が難しいです。
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これは先ほども気かけたウスユキソウですね。8合目付近から大規模なコロニーを作っていました。
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不動平まで登って来ました。この場所から山頂を往復します。
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パッと見の雰囲気は浅間山によく似たプリン型です。成層火山と呼ばれる山の山頂部は、どれも似通った形をしています。
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山頂のお鉢巡りをしたい場合は、右側から回るのがおススメのようです。タイトなタイムアタック登山の最中である私は、一周はせずに左から最短距離で最高地点を目指します。

足の先がズブズブと沈み込む砂礫の坂道を登ってゆきます。この辺の登山道は富士山とそっくりです。成層火山と呼ばれる山の山頂部は、どれも似(略)
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火口のフチまで登り切った所で、ようやく最高地点の薬師岳がお目見えです。
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左手にはこの後に歩く予定の網張温泉へと続く稜線が・・・見えません。ガスの下ですね。眼下に見えている水たまりは御苗代池です。
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ファインダーに収まりきらないほどの特大サイズの噴火口です。
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この火口の中心から隆起している山は妙高岳と呼ばれています。昭和47年に高さ300メートルに達する噴煙を巻き上げたことがあり、現在でも小規模ながら噴気しています。立ち入り規制が敷かれており、登ることはできません。

山頂に向けて最後のビクトリーロードです。かなり強い風が吹いており寒いことこの上ありません。まあ、この期に及んでまだ半袖一枚のまますごしている私が悪いのですが。。
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割と真剣にタイムアタックしていたので、ザックを落として上着を取りだすのが億劫だったのですよ。

10時40分 岩手山に登頂しました。なかなかどうして、柳沢ルートは前評判通り登り一辺倒のストイックな行程でありましたた。
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山頂の様子。
山頂と言っても、単に火口のフチの一番高い部分の事に過ぎないので、さほど広くはありません。人気の百名山らしく、多くの登山者が所狭しと休憩していました。
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北西方向には、同じく日本百名山の一座である八幡平(1,614m)が広がります。顕著なピークの存在しない高原状の場所です。
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眼下には岩手が誇る歌人、石過啄木の故郷である旧渋民村(現盛岡市)の長閑な田園地帯が広がります。俳句にはあまり造詣が深くないので詳しくは知りませんが、たしか方々で借金をして踏み倒しまくった人ですよね。
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ちなみに、私の母親は岩手県の出身です。つまり私の体には半分南部の血が流れているわけで、この岩手山からの眺めは、私にとってはルーツとでも呼べるものです。
盛岡市の中心部方向は見事な雲海の下です。うまい具合に山頂付近だけが雲から突き抜けくれた格好です。
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そしてこの噴火口の圧倒的スケール感たるや。こればっかりは実際に目にした者にしかわからない迫力です。
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寒いし時間もあまりないので、名残惜しいですがわずかな山頂滞在期間で不動平まで引き返します。
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草紅葉が色づいて、すっかり秋の装いです。
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不動平でこの日初めて、ザックを落として大休止を取りました。
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下山を始めればどうせまた暑くなるだろうということで、相変わらず半袖一枚のまま過ごします。周囲の人はみなダウンを羽織っていました。我ながら意固地と言うか、阿呆ですね。

すっかり青空の広がった山頂部を眺めながら弁当を広げました。見れば見るほど、ほれぼれするような見事なプリン型をしています。おやつにプッチンプリンを持ってくれば良かったかもしれない。
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4.カルデラの底に広がるお花畑で裏岩手山の魅力に触れる

11時30分 下山を開始します。
山頂の到達時間次第によっては、網張温泉への横断をあきらめ馬返ピストンに変更する事も考えていましたが、ここまでいいペースでコースタイムを巻けているので、計画通りに進みます。
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正面にあるカルデラの底に向かって下って行きます。目指すは底にある湿地帯に広がるというお花畑です。
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なお、底へ下らずに外輪の稜線に沿って進むルートも存在します。そちらの方が展望は断然よさげではありますが、本日はこの通り雲に覆われて眺望には期待できそうになかったので、お花畑にすべてを賭けることにしました。

ほどなく樹林帯に突入しました。こちらのルートは柳沢コースほどには歩かれていないと見えて、道に枝が飛び出し半分森に埋もれかけていました。
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展望皆無の森の中を駆け足気味に下り下りると、不意に平坦な場所へ飛び出しました。カルデラの底まで下りた来たようです。
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どうやらここが地図上でお花畑と呼ばれている場所のようです。
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標準コースタイムで1時間20分かかると言われている下りを、半分の40分で降りて来てしまったことになります。確かに小走りで下りましたが、そこまで極端に飛ばしてはいません。岩手山のコースタイム設定は、もともとかなり甘めなのでしょう。

お花畑の方はというと・・・わずかな名残があるものの、最盛期はとっくに過ぎてしまっている状態でした。
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チングルマもすっかりワタ毛に変態してしまった後でした。
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お花畑から見上げる岩手山は、やはりみごとなプリン型をしていました。言っているうちに無性にプリンが食べたくなって来ました。
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岩手山は今現在も活動中の現役の火山です。これから歩く地獄谷は、火山性ガスが滞留しやすい場所です。長く留まらずに、素早く通り抜けろということですな。
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木道の上を歩く登山者に、執拗なチクチク攻撃を加えてくるアザミの群落。この季節の岩手山は本当アザミだらけです。
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どんどん進みます。湿原を抜けると沢に行き当たりました。
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ぱっと見、水面がどこにあるのかわかりません。すさまじい透明度の水です。
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前方に外輪山の片割れの黒倉山が見えてきました。目指す網張温泉は、あの山を越えたさらに先にあります。
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いつしか沢の水は乳白色に濁り、辺りに濃厚な硫黄臭が漂い始めました。
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沢沿いに沿って進みます。道はやや荒れ気味で、なん箇所か足場が崩落していました。
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山頂から見た時には雲に覆われていた八幡平の姿が良く見えました。
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12時30分 地獄谷分岐に到着しました。
ここまで極めて順調なペースで、もうコースタイムを巻くことを意識せずとも十分に間に合う状態になりました。
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目の前に黒倉山がそびえ立ちます。当初は登らずに巻こうかとも思っていましたが、時間に余裕も出てきたことだし、立ち寄ることにします。だって、あの場所から岩手山を眺めてみたいではないですか。
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地獄谷分岐から外輪の稜線に向かって登り返すと、ほどなく切通という名の合流地点に到達しました。
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先ほどの宣言通り、ここから巻き道へは入らずに黒倉山山頂へ向かいます。
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なだらかな傾斜のとても登りやすい道です。大した高さはないので、ここは巻かずに直進することを強く推奨します。この後に、素晴らしいご褒美が控えておりますのでね。
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切通から10分ほどの登りで山頂が見えてきました。山頂部には、地熱による水蒸気があちこちから立ち上っています。
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13時10分 黒倉山に登頂しました。
山頂からは掛け値なしの360度のパノラマが広がります。
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山頂の様子
大きな岩のが散乱しており、あまり広くはありません。地獄谷側は大きく切れ落ちています。
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正面には外輪に囲われた巨大カルデラと、岩手山本体の姿を一望できます。下から立ち上っている白い靄は、ガスではなく噴気です。
180818_岩手山_087裏側から見た岩手山は、盛岡側から見た時の端正な姿とは全く異質な、複雑怪奇な地勢をしていました。

こちらはこれから歩く、網張温泉方面へと続く稜線です。東北の山が持つこの雄大なスケールの稜線にシビレます。
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こちらは先ほども見えていた八幡平です。のっぺりとしていて、山頂がどこなのかよくわからない姿をしています。
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こちらは北側に広がる光景です。まったく馴染みのない山域なので、見えている山の名前はまったくわかりません。
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5.岩手山登山 下山編 噴煙地帯を抜けて網張温泉へ

13時15分
見るものも見て、十分に満足しました。下山を開始します。
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鞍部まで下ると、僅かながらまた登り返しがあります。ここまでずっとハイペースでかっ飛ばしてきていたため、さすがに少々疲れてきました。
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この付近は、岩手山の中でもいま最も火山活動が活発な一帯となります。
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このロープに囲われた範囲内だけが、安全確認がなされている道となります。登山者の皆様におかれましては、くれぐれも道を外れる行いの無きようにご注意ください。
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もくもくと湯気の立ち上る真っただ中へと突き進んでゆきます。・・・ホントに大丈夫なんですよね、この道は。
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噴気地帯の真っただ中に分岐があります。ここから尾根筋を外れて、降下が始まります。
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岩手山本体はこれで見納めです。さらば岩手山。最高の天気とまではいきませんでしたが、それでも良き山行きでした。
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ササを刈り払った坂道をジグザクに下ります。歩幅とまったく合わない階段は歩きにくい。。
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ここからしばらくの間、傾斜がほとんどない無いほぼ水平移動の道となります。高低差がない分だけ楽かと思いきや、水はけが悪く常にスリップの危険と隣り合わせの緊張を強いられる道でした。
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一部には木道が整備されていますが、これがまた濡れているとよく滑るのです。
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犬倉山との分岐までやってきました。展望のない山ということだったので、ここは登らずに巻きました。
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ここまでくれば、リフト乗り場までもう一息です。正面に見えている山は、位置的におそらく秋田駒ケ岳です。
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秋田駒ケ岳は以前より「いつか登りたい山リスト」に名を連ねています。行くなら花のシーズンが良さそうですね。となると、必然的に来年以降の宿題となってしまいますが。

リフト乗り場の分岐までやってきました。当然ながら利用します。下山で楽ができるものを退ける道理はありません。
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つい先ほど見納めだと思っていた岩手山の山頂部が、まだ僅かに見えました。
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何時しか雲も取れて快晴の空模様です。本日のお天気は上り調子だったようですな。この日8合目避難小屋に泊った人たちは、大勝利だったことでしょう。

14時35分 いぬくらリフト乗り場に到着です。あれほど神経質になっていたコースタイムも、蓋を開けてみれば1時間近く余裕持ってのゴールと相成りました。
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これは結果論ですが、山頂でお鉢巡りができるだけの時間は十分にありましたね。

ここからはリフトを使って楽々下山です。片道料金は1,200円でした。
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下までは3本のリフトを乗り継ぐ必要があります。ということで乗り換えです。
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網張温泉を発つ最終バスの時刻は16時15分だと書きましたが、それに間に合うためには、リフト乗り場に遅くとも15時30分までには到着している必要があります。何故ならば、このリフトは旧型で恐ろしく遅いからです。
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一番下まで降りるのに30分以上掛かります。

リフトから盛岡の市街地が一望できました。山登りせずとも素晴らしい展望です。だてに展望リフトを名乗ってはいません。
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いぬくらリフト乗り場から実に35分ほどかけて、ようやく到着しました。これは、バス時間ギリギリに降りてきた人は相当ヤキモキするでしょうね。
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15時17分 網張温泉バス停に下山完了です。
最終便の1本前のバスが15時15分発だったらしく、2分ほど前に行ってしまった直後でした。なんてこったい。
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バス停のすぐわきに、休暇村の宿泊施設があります。この場所が賑わうのは、夏ではなくスキーシーズンなんでしょうね。
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どうやら休暇村から少し下った所に、日帰り入浴が可能な温泉施設があったようなのですが、事前のリサーチ不足でその存在を認識していませんでした。

ということで、風呂にも入らず一時間近くボーと最終バスの到着を待ち続け、ようやく表れたバスに乗って撤収しました。何とももったいないことをしてしまいました。事前リサーチは重要ですね。
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バスは酪農牛乳で有名な小岩井牧場の脇を通り、、
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1時間以上をかけてようやく盛岡駅へ到着しました。盛岡から近そうに見えて、実は意外と遠いのですね。ここまでの運賃は1,140円でした。
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帰りはリッチに新幹線を使います。まあ、リッチと言っても自由席ですが。心地よい疲労感と共に、0泊2日の東北への旅は終了です。
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網張温泉に入り損ねたことだけは少々心残りではあるものの、岩手山自体は期待通りの素晴らしい山でした。
表から見た端正な見た目と、裏方面のいかにも活火山らしい荒々し光景は、どちらも甲乙つけがたい魅力をもっています。少々タイトなスケジュールになりますが、ここはやはり表裏両方の魅力に触れることの出来る横断コースを強く推奨します。コースタイムも甘めであるようなので、山頂到達時点で行けそうかどうかジャッジすれば良いかと思います。
岩手山は花の名峰として知られた山であり、今回の訪問時期はベストシーズンからは少し外れています。岩手山が最も美しく輝くのは7月上旬の花の季節か、もしくはこの期に訪れる紅葉シーズンでしょう。
お隣の秋田駒ケ岳や裏岩手縦走コースと呼ばれるルートへの興味も尽きないので、このエリアにはいずれまた再訪することになろうかと思います。

<コースタイム>
馬返し登山口(7:15)-五合目(9:00)-八合目避難小屋(10:00)-不動平(10:10)-岩手山(10:40~10:50)-不動平(11:10~11:30)-お花畑(12:10)-黒倉山(13:10~13:15)-いぬくらリフト乗り場(14:35)

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最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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