麻生山-日の出山 白岩の滝遊歩道と奥多摩前衛の山々を巡る

日の出山から見た麻生山
東京都日の出町にある麻生山(あそうさん)と日の出山(ひのでやま)に登りました。
奥多摩と呼ばれる領域の前衛部に位置している山です。標高1,000メートルに満たない低山ながらも、平野部に面している立地故に眺望の良い山です。麻生山の麓には、かつて雨乞信仰の対象であったと言う白岩の滝が存在し、滝を巡る遊歩道が整備されています。
沢と滝を巡る、東京の隠れた名スポットを巡って気ました。

2021年10月2日に旅す。

それは今を遡る事2年前の梅雨のこと。

その日の出山へと至る道すがらに、これまた「そういえばまだ一度も登ったことがないな」と言う理由で、麻生山へと寄り道しました。麻生山は、金毘羅根上にある標高およそ800メートルの小ピークです。
ガスの麻生山山頂
この時は梅雨時らしく周囲はガスガスで何も見えはしなかったわけですが、どうせ眺望も何もない地味山だろうと思い込んでいた麻生山の山頂は、予想とは異なり片側の樹林が伐採されて開けていました。

麻生山は実は眺め良い山だったのではなかろうか。それを確かめるためにも、いつか晴天の日に再訪しなければならないと考えていました。

今回ようやくその機会が訪れたと言う訳です。

麻生山へは前述の通り金毘羅尾根を辿って登ることも出来ますが、沢沿いに登ることの出来る登山ルートも存在します。
白岩の滝遊歩道
麻生山の袂には、かつて雨乞が行われていたと言う白岩の滝があります。今回は、この滝を巡る白岩の滝遊歩道を経由して登って来ました。

白岩の滝遊歩道は、令和元年台風19号による崩落が原因で、長らく通行止め状態が続いていました。迂回路が出来たことにより、現在は通り抜けが可能です。
白岩の滝遊歩道の崩落個所
・・・大した崩落ではなかったので、結局のところ迂回はしませんでしたがね。

事前情報も無しに思い付きで訪れた白岩滝でしたが、沢沿いのコースは大変素晴らし雰囲気で、隠れた名所感が溢れ出す場所でした。
白岩の滝
寝不足に苦しみつつも、近場の山で沢と滝を眺めマイナスイオンにまみれてきた一日の記録です。

コース
211002麻生山-map
白岩滝バス停よりスタートし、白岩の滝遊歩道を経て麻生山へ。麻生山からは金毘羅尾根を登って日の出山に登頂します。下山は三室山を経て日向和田駅へ下ります。

奥多摩前衛部山々を巡る行程です。

1.麻生山登山 アプローチ編 つるつる温泉行きのバスで白岩の滝遊歩道を目指す

10時5分 JR拝島駅より遅ようございます。
山登りへと出かけるにしてはいささか遅い時間ですが、終点の武蔵五日市へと向かいます。
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この日は前日が夜勤で、帰宅したのは早朝になってからでした。

2時間少々しか寝れていませんが、翌日の日曜日にはワクチン接種の予約を入れてしまっており「山に行けるのは今日しかなぁぁぁい」という事で、根性で始動しました。

10時28分 武蔵五日市駅に到着しました。ちょい寝のつもりがガチ寝していたらしく、アラームに叩き起こされました。危ない危ない。
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「つーか、そんな状態で山登りに出かけるか普通?」とは至極ごもっともな突っ込みですが、これで良いのです。ここはもともと、そういうブログなのですから。

10時35分発のつるつる温泉行きのバスに乗車します。時間帯にもよりますが、概ね1時間1本の頻度で運転されています。
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10時52分 白岩滝バス停に到着しました。終点の3つ手前のバス停です。またもや寝過ごしかけつつも何とか目覚めて、よろけつつバスから降り立ちました。
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身支度を整えて、11時に行動を開始します。バス停前のY字路を左に入っていきます。
白岩の滝遊歩道の入り口

足元に秋の味覚の栗が沢山落ちていました。明らかに人間以外の生き物が食事をしたような形跡が見られます。・・・まさか熊じゃないよね?ここ住宅地だよ。
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この朝露に濡れまくっている花は一体何でしょう。秋の花と言えば思いつくのはコスモスかヒガンバナくらいなものですが、注意深く観察すると意外と多くの花が咲いています。
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バス停から白岩の滝遊歩道の入り口までは、沢沿いの舗装された道が続いています。しっとり湿った冷たい空気が心地よい。寝ぼけていた頭が覚醒して行くのを感じます。
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道の脇を流れるタルクボ沢は、目指す白岩の滝からずっと流れてきているものです。本日は、この沢を源流まで遡って行きます。
タルクボ沢

道の舗装が無くなったところに駐車スペースがあり、車でお越しの人はここまで入ってこれます。ほぼ無名に等しい場所だけに、駐車している車は2台だけでした。
白岩の滝遊歩道の駐車スペース

マイナーなスポットであるにも関わらず、トイレまで整備されていました。流石は予算が潤沢な東京の山。
白岩の滝遊歩道のトイレ

11時15分 白岩の滝遊歩道の入り口までやってきました。なんと言うか、入り口からして既に隠れた名スポット感があふれている場所ではありませんか。
白岩の滝遊歩道
まあ、単に私が知らなかったと言うだけで、別に隠れてはいないのかもしれませんが。

2.雨乞信仰の滝を巡る白岩の滝遊歩道

遊歩道の入口に、白岩の滝遊歩道の全容の案内板が掲げられていました。白岩の滝と呼ばれている滝は全部で三段あり、その他にも名もなき小さな滝が数多く存在しているようです。
白岩の滝遊歩道の案内図

入口のすぐ脇に、早速その名もなき小滝の一つ目が出迎えてくれました。谷間に響く水音が実に心地よい空間です。
白岩の滝遊歩道の名もなき小滝

それでは張り切って滝めぐりへと出発しましょう。この入口に架かる橋はその名も雨乞橋と言います。
白岩の滝遊歩道 雨乞橋

雨乞橋の上からは、名もなき小滝その2とその3を見下ろすことが出来ます。
白岩の滝遊歩道の名もなき小滝

しっとり苔生す谷合の小道です。実のところさほどの期待もせずに訪れていたのですが、思いのほか素晴らしい雰囲気の道です。近場の山にまだ知らぬこんな場所が存在していたのか。
白岩の滝遊歩道

苔生す沢の光景にしばし癒されます。ああ、やはり山は良い。
白岩の滝遊歩道

最近はなにかと仕事が繁忙で、だいぶ心が荒んでいましたが、こうして山を歩いているだけですべてを許せる気分になってくるから不思議なものです。
白岩の滝遊歩道

行く手にまたも橋が現れれました。この橋を渡った先に、白岩の滝を鑑賞するための鑑瀑スペースがあります。
白岩の滝遊歩道

鑑瀑スペースに登ってみると、白岩の滝が真正面にありました。おお、これはなかなか壮観ではありませんか。
白岩の滝

縦構図でもう一枚。滝までの距離が結構近いので、滝の全容を写真に収めたければ超広角レンズがあった方が良いと思います。
白岩の滝

よく見るとこの滝は2段になっています。入り口の案内板には全部で3段あると記載されていましたが、2段目と3段目の境界がどこなのかはよくわかりません。
白岩の滝の上段

下段部分です。岩自体は白くありませんが、水流が表面を覆っていることにより確かに白く見えます。
白岩の滝 下段
日照りが続くと、この滝壺付近で雨乞いの儀式が行われていたのだそうです。当時の小さな祠が残っているらしいのですが、見つけることは出来ませんでした。

3.崩落地点の先に続く沢沿いの道

先へ進みましょう。遊歩道は白岩の滝のすぐ脇をかすめるようにして続いています。
横から見た白岩の滝

真横から見るとなかなか迫力満点です。なお、あまり近づき過ぎると飛沫でずぶ濡れになるので十分にご注意ください。
横から見た白岩の滝

上から見下ろしたところです。やはり中段と下段の境目がどこにあるのかよくわかりません。
上から見た白岩の滝

上段部分です。ここだけで落差はおよそ15メートルあるとの事です。
白岩の滝の上段

滝の上へとよじ登ります。滝の落差をそっくり乗り越えるわけですから、当然ながら割と急な登りです。遊歩道を称してはますが、靴はしっかりとしたもの履いてきた方が無難です。
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階段を登り切った所に、迂回路の入り口がありました。遊歩道はこの先に崩落箇所がありますが、右から崩落個所を迂回することが出来ます。
白岩の滝遊歩道の迂回路入口

迂回路へと進む前に、まずはその崩落個所まで行って実際にこの目で見てみましょう。
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ここにも立派な滝がありました。あれ?ひょっとして白岩の滝の上段の滝と言いているのは、実はこの滝の事なんですかね。ちょっと距離は離れていますけれど。
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ここが崩落地点です。なるほど、この法面の下の部分がゴッソリと削り取られておりますな。
白岩の滝遊歩道の崩落個所

急ごしらえの足場代わりなのか、丸太が2本渡してあります。・・・しかしこれは、別に無理してこの丸太を渡るまでもなく、普通に下へ降りて通れませんかね?
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※行くのであれば自己責任です。

案の定と言うか、あっさり下へ降りれました。そして反対側の方も、あっさりと登れそうです。なんだ、迂回する必要なんてないじゃないですか。※個人の感想です。
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一応は遊歩道と言う扱いになっている道なので、通り抜け可能であるとする判断基準が厳しいのかもしれません。登山者的感覚で言うと、通行に支障はありません。

※くどいようですが自己責任です。

崩落地点から眺めた名もなき滝(実は白岩の滝の上段?)です。
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私は割とよく「自己責任です」と言う言葉を口にしますが、これは別に難しいこと言っているわけではなく、単純に「何かあっても人のせいにだけはしなさるなよ」と言う程度の意味合いで言っております。

再び滝の高さ分を一気に登ります。崩落個所は先ほどの一か所のみで、その先に道はには何も問題ありません。
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またもや立派な名もなき滝です。この滝があるのは通行止め地点より先であるため、現状見たければ崩落地を乗り越えるか、もしくは反対側から下って来るしかありません。
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クサリの手すりなども整備されており、大変よく整備されている歩道です。やはり普通の登山道よりは、安全に対する基準が厳しく設定されているのかもしれません。
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迂回路との合流地点が現れました。ちょっと分かり難いですが、ピンクリボンが巻かれているこの柵の隙間を抜けて行くのが迂回路への入り方です。
白岩の滝遊歩道の迂回路入口

それにしても素晴らし雰囲気の道です。奥多摩で人気の、川苔山の川乗橋コースにも匹敵しうる道だと思うのですが、こちらは人気知名度共にさっぱりないのは一体何故なのでしょう。不思議です。
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目指す麻生山の名が初めて道標上に現れました。と言っても、御岳山や日の出山のオマケのような扱いではありますが。まあ実際に、まったくメジャーではない山ですからね。
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道標が現れてからほどなく、林道と合流します。白岩の滝遊歩道歩は、ここまででお終いです。
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先ほどの迂回路が整備される以前には、麻生山への登山道としてこの林道へ迂回するルートが案内されていました。そこまでして麻生山に登りたいと言う人が、はたしてどのくらい存在したのかは疑問ではありますが。
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4.麻生山登山 登頂編 麻生平を越えて、意外に好展望な頂へ

この先は尾根沿いの道と沢沿いの道が選べます。今回はこのまま沢沿い進もうかと思います。
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あれだけ水量豊富だったタルクボ沢も、いつしかすっかりと小川のせせらぎ程度の流れになっていました。そろそろ源頭が近いのかな。
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比較的緩やかな道であるにも関わらず、何故か全く調子が上がりません。汗だくになりつつ、肩で息をしながら必死に登ります。

・・・何故かもなにも、2時間しか寝ていなければ調子が悪いに決まっていますよね。

大岩に行く手を阻まれれる。ここは右側から回り込みます。
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タルクボ沢の最初の一滴が湧き出している地点に到達しました。先ほどから暑くてかなわないので、頭から被ってクールダウンしました。乾燥の事などは一切気にしなくてよい、坊主頭の特権です。
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稜線への最後の登りです。いかにも奥多摩らしい圧倒的杉林が広がっていました。やはり奥多摩の地味山はこうでなくてはいけません。
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前方に空が見えてきました。これは絶景の予感がします。
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12時30分 麻生平に到着しました。ここは登山道と林道が合流している地点で、ちょっとした広さのある平坦地となっています。
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前方を横切っているのは、この後の下山時に歩く予定でいる、日の出山から三室山へと至る尾根です。

日の出山の姿も見えます。あそこへ向かう前に、まずは麻生山をピークハントしていかなければなりません。なにしろ以前からの宿題なのでね。
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薮を強引に切り開いたかのような、湿った土がやけに滑る坂道を登ります。登りはまだしも、下りは滑っておっかなそうな道です。
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日の出山方面との分岐が現れました。ここまで来てきながらスルーする理由はないので、当然ながら麻生山方面へ進みます。
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最後の登りは何気に急勾配です。元気な時であればなんてことはないのでしょうけれど、今は狂おしいまでにキツイ。と言うか眠い。
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山頂が見えて来ました。山頂付近は北東側の木が伐採されています。やはり思った通り、眺めがとても良さそうな予感がします。
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12時30分 麻生山に登頂しました。期待した通り、山頂からは展望が開けていました。
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山頂には先客が一名おり、ベンチで昼寝をしていました。私も一緒に昼寝したい衝動にかられましたが、今寝れば確実にガチ眠してしまって、下山前に暗くなってしまうと言う確信めいた予感があったため、昼寝は我慢しました。

それでは早速ですが、山頂からの景色を眺めてみましょう。眼下に広がるのは、広大なる関東平野です。
麻生山からの展望

都心部の高層ビル群が良く見えます。気温が高めであるためか、何となくボヤーっとしています。
麻生山からの展望

スカイツリーも良く見えます。しかし本当に、あんなでっかいものをよく作りましたな。
麻生山からの展望

これは横浜方面です。かなり霞んでいますが、背後の相模湾までかろうじて視認できました。
麻生山からの展望

眼下には青梅市の街並みです。ここが山間部と平野部の境界であることが良くわかる光景です。
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奥武蔵方面の山並みも見えます。この山域は特長に乏しい低山が団子になっているため、山座同定が非常に難しい。
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5.人気の無い麻生山から一転、多くの登山者で賑わう人気の日の出山

2年越しの宿題は無事に達成されました。昼寝がしたいと言う誘惑を断ち切って、13時15分に行動を再開します。
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日の出山方面へと向かう道は、ほぼ平坦な道が続くとても歩きやすいトレイルです。であるにも関わらず、相変わらず一向に調子は上がりません。やはり睡眠はとても大事です。
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前回ここを歩いた時は、ガスガスで何も見えはしませんでしたが、こうして所々に伐採地があり展望が開けています。
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頭上が開けているおかげで、奥多摩の登山道にありがちな陰鬱さはなく、明るくて気持ちの良い道です。
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日の出山に近づいてきたところで、道は再び標高を上げ始めます。
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振り返って見ると、つい先ほどの登って来た麻生山の姿がありました。ほぼ無名に等しいマイナーピークながらも、なかなか目立つ姿をしておりますな。
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つるつる温泉から日の出山へ至る登山道と合流しました。この先はメジャールートとなるため、ここまでの静かなる山域から一転して、周囲を歩く登山者の姿が増えました。
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日の出山には過去にそれこそ何度も登頂していることであるし、今日は超絶調子も悪いから、このままつるつる温泉に下山して帰ろうよ。そんな甘えた考えが脳裏をよぎります。

しかしそれと同時に「甘ったれんな!このまま進め」と、自分の尻を蹴飛ばす鬼軍曹のような考えも同時に脳裏をよぎります。

これは何も今日に限った話ではなく、こうした易きに流れそうになる弱気な考えと、あくまで前へ進み続けようとする強気の思考が同時に脳内をグルグルと巡ると事は割とよくあったりします。

「進めぇー進めぇー」と言う事で、鬼軍曹の意見に押し切られるような格好で結局は前進を続けます。この日の出の山頂下の階段地獄は何気にしんどい。
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ぜーはーぜーは。体が重い、重すぎる。いやまあ、実際に重いんですけれどね。それにしても、睡眠はマジで大事です。
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14時5分 日の出山に登頂しました。かつてこんなにも息絶え絶えな状態でこの山に辿り着いたことはあっただろうか。ここは本来、割とゆるい山なんですけれどね
日の出山の山頂

山頂からは関東平野のほぼ全域を見晴らすことが出来ます。ここで一つ身も蓋もないことを言ってしまうと、麻生山よりも日の出山の方が全然眺めは良いです
日の出山の山頂

背後には御岳山が佇んでいます。本日は平野部の上空が快晴なのに対して、どうやら山間部は雲が多めです。前衛の山を行き先に選んだのは、我ながら冴えた判断であったようです。
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6.登っても特に良いことは無い地味ピーク三室山

さて、あとはもう下山するだけです。下山路は、またもや「そういえば一度も歩いたことが無かったっけ」と言うだけの理由で、三室山を越えて日向和田駅へ下りルートを予定していました。
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しかし相変わらず超絶調子は悪い。「このままつるつる温泉に下った方が良くないないですか?」「あぁん?甘ったれるんじゃねえ。一度守りに入ったら人生はそこでお終いよ」

脳内での押し問答が繰り広げられた末、結局はまたもや鬼軍曹が押し切りました。「此ヨリ三室山ヲ抜キ、日向和田駅ヘ向フベシ。前進開始!」
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地図を見れば一目瞭然ですが、この日向和田駅へ下るルートは結構なロングコースです。覚悟を決めて参りましょう。

横に長い尾根に沿って下るため、全般的に傾斜はゆるくて歩きやす道です。その分だけ横への移動距離が長いわけですが。
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この先は基本的に最後まで展望のない杉林が続きますが、時よりこうして眺めの良い伐採地があります。
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谷を挟んだ向かいには麻生山。ぐるっと馬蹄形に歩いて来た格好です。
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日が傾き始めて気温が下がってきたためか、麻生山の山頂から見た時よりはいくらかクリアになった都心部が良く見えました。
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軽トラなら通れるのではないかと思うような高規格の道が続きます。おそらくもとは林業用の作業道なのでしょう。
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巨大なアンテナ施設がありました。確かに、平野部へ電波を飛ばすのにはうってつけの立地です。
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15時15分 梅ノ木峠に到着しました。ここは自転車乗りにはそれなりに知名度のある峠です。峠越えの後につるつる温泉に立ち寄れるから人気があるようです。
梅ノ木峠

峠の車道を横断して再び山中へ分け入ります。鉄塔の足元に取って付けたような道ですな。
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峠から、この眼下の林道を経由してつるつる温泉へ下ることも出来ます。・・・いや、下りませんよ?
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登山道は尾根上をなぞらずにトラバースして続いています。おかげでずっと平坦です。尾根を忠実に辿る道もありはするようですが、本日はもう既にヘロヘロなので、このまま巻き道を行きます。
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三室山への分岐までやって来ました。ここは巻かずに登って行きます。何故ならば、そこにピークがあるから!
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三室山への登りは割と急です。岩が道を塞いでおり、その隙間を縫うようにして登ります。
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山頂が見えました。これはまたまた、とびっきり地味なピークですねえ。
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15時40分 三室山に登頂しました。ここが本日の行程における最後のピークとなります。さあ、これで今度こそ後は下るだけです。
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7.麻生山登山 下山編 琴平神社を経て日向和田駅へ

展望の無い山頂に長居しても得るものはありません。着いて早々ですが下山を開始します。
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三室山は別名でマルドッケとも言うらしい。またどうでも良い豆知識を一つ増やしてしまった。
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ここまで来れば後はもう消化試合のようなものです。西日が差し込み始めた山道を、足早に下って行きます。
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下山路の途中に琴平神社があります。かつて青梅市は養蜂が盛んであったため、繭の豊作を祈願する人が多かったのだとか。
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崖際の結構際どい場所に立っています。こうして神社全容を写真に収めよ言うとすると、背後が結構恐ろしい状態になります。
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眼下に麓の街並みを一望することが出来ます。自分たちの生活を見守ってくれる神様の住まいを、ここにしようと決めた人々の気持ちが大変よくわかる場所です。
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まだ日没前ですが、周囲がかなり暗くなってきました。このまま、ヘッドランプを出さずに下り切れるか。
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やがて登山道は柵に行きあたりました。柵の向こう側はどうやらゴルフコースであるようです。かなり狭いように見えますが、どんなコースなのでしょう。
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16時40分 なんとか暗くなる前に、登山口まで下って来ました。
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達成感で満たされそうになる瞬間ですが、駅まではまだもうひと道あります。最後のひと踏ん張り、頑張って歩きましょう。
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これは青梅市のマスコットキャラクターである青梅ちゃんです。なんと言う安直なネーミング。
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駅へと戻る道すがらに梅の公園があります。吉野梅郷とも呼ばれる梅の名所であった場所です。
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この梅の公園のにあった梅は、ウメ輪紋ウイルスと言う病気が蔓延したことに伴い、2014年にすべての木が伐採されました。

2017年より新しい苗木が植樹され、復活のための取り組みがなされていますが、現状は道半ばで、かつての姿を取り戻すにはまだまだ時間がかかりそうです。

町の中にポツンと国立公園の入り口の看板が立っていました。この辺りが、奥多摩と呼ばれる領域の境界であるという事ですね。
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青梅ちゃんの顔だしパネルがありました。って、顔はそこに出すんかい。
青梅ちゃんの顔だしパネル

青梅線が走っているのは多摩川の対岸なので橋を渡ります。
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ここで駅に向かって走って行く、地元の人と思われる人に追い抜かれました。時刻表を調べてはいませんが、あんなに慌てて走っているという事は、東京方面行きの電車の到着時間が近いのではなかろうか。

この辺りの多摩川はまだ山間部で、深い渓谷を刻んでいます。高所恐怖症の人が眩暈を起こしかねない高さです。
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この木が一本だけポツンと立っているのは赤ぼっこですね。下から見ても意外と目立ちますな。
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17時5分 日向和田駅に到着しました。バテバテになりつつも、当初予定していた通りのコースを歩き切ることが出来ました。あーしんどかった。
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予想通り、ホームに入るなり間髪入れずにやって来た電車に乗り込み、帰宅の途につきました。
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晴れた日に麻生山に登ると言う宿題の、言ってみればついでに訪れた白岩の滝遊歩道でしたが、思いのほか素晴らしい雰囲気の道でした。かくも素晴らしき遊歩道が、ほとんどその名を知られずに埋もれてしまっているのは、とても勿体ない事だと思います。
肝心の麻生山については、眺めは決して悪くない無い山ですが、あえて日の出山ではなくこちらに登る訴求力には乏しい山ですかね。金毘羅尾根を歩く時か、もしくは白岩の滝遊歩道の訪問のオマケとして登るのが妥当な山であると思います。
なお、三室山まで足を延ばしたのは完全なる蛇足であり、普通に考えればつるつる温泉に向かって下るのが妥当な線でしょう。美しき沢沿い光景と滝に出会える近場の遊歩道へと、繰り出してみては如何でしょうか。
あと、睡眠はマジで大事です。

<コースタイム>
白岩滝バス停(11:00)-白岩の滝遊歩道入口(11:15)-麻生平(12:30)-麻生山(12:50~13:15)-日の出山(14:05~14:25)-梅ノ木峠(15:15)-三室山(15:40)-日向和田駅(17:05)

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最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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