高草山-満観峰 富士山と海を一望する焼津アルプスを巡る

高草山-満観峰 富士山と海を一望する焼津アルプスを巡る
高草山から見た富士山
静岡県静岡市と焼津市にまたがる高草山(たかくさやま)と満観峰(まんかんほう)に登りました。
焼津(やいづ)アルプスと呼ばれている、いわゆるご当地アルプスの一つです。概ね標高500メートル以下の低山の連なりですが、富士山と駿河湾を一望する好展望地となっています。
早くも春の陽気が漂い始めた、静岡の里山を巡り歩いて来ました。
2022年2月23日に旅す。

今回は、近年日本の全国各地に増殖中のいわゆるご当地アルプスの一つである、焼津アルプスを歩いて来ました。名前が示す通り、焼津市の背後に連なる標高400~500メートルほどの山の連なりです。
焼津駅から見た焼津アルプス
焼津アルプスは静岡市と焼津市との境界を形成している山域です。山が海際ギリギリにまで迫る地形となっており、大崩海岸と呼ばれる峻険な海岸線を作り出しています。

海に近い山域だけに、低山ながらも眺望は抜群です。全国区の知名度はありませんが、手軽に登れる近場の山として地元のハイカーに非常に人気の高い山域となっています。
高草山から見た焼津港

長らく続いていた寒波がようやく緩んだ2月の下旬。ポカポカ陽気の里山で、海と富士山を望むゆる登山を楽しんできました。
高草山から見た富士山

コース
焼津アルプスコースマップ
関方バス停よりスタートし高草山へ登頂します。その後は満観峰まで縦走し、好展望地の朝鮮岩をへて東海道本線の安倍川駅まで歩きます。

南から北へ向かって焼津アルプスを縦断する行程です。

1.焼津アルプス登山 アプローチ編 新幹線で行く焼津への旅路

6時55分 JR品川駅
本日の目的地である焼津は、静岡駅よりもさらに先にあります。流石に鈍行列車による日帰りの旅路では届かない距離であるため、新幹線で現地へと向かいます。
品川駅の新幹線乗り場

まるで静岡県などこの世に存在しないかのように振る舞う「のぞみ」ではなく、静岡駅にも停車する「ひかり」に乗車します。・・・静岡県に出かけるたびに同じようなコメントをしているような?
品川駅の新幹線ホーム

今のところお天気は雲一つない快晴で、車窓からは富士山の姿が良く見えました。山梨県の山を歩く機会が多いためか、静岡県側から見た富士山の姿には強い違和感があります。
東海道新幹線の車窓から見た富士山

静岡駅で下車し、お次は浜松行きの東海道本線に乗り換えます。焼津までは3駅です。
静岡駅の在来線ホーム

8時24分 焼津駅に到着しました。自身初めてとなる訪問です。焼津は古くから魚港として栄えた港町で、焼津漁港はマグロとカツオの水揚げ量で全国一の規模を持っています。
焼津駅

駅の跨線橋から、早速目指す焼津アルプスの山並みが見えました。焼津市街のすぐ裏手にあり、里山と言う言葉通りの光景です。
焼津駅から見た焼津アルプス

そしてどうやら、焼津には温泉もあるらしい。これはひょっとすると、逆向きに安部川駅からスタートして焼津にゴ-ルする計画にすべきであったかもしれなし。そうすれば下山後に、海鮮料理と温泉で締められますからね。
焼津温泉の看板

8時30分発の岡部営業所の路線バスに乗車します、登山口までは直接歩いてでも行けないことはない距離ですが、まあせっかくバスがあるのですから、利用しない手はありません。
焼津駅のバス乗り場
わざわざ自販機で崩して小銭を用意していたのですが、交通系ICカードに対応していました。

バスの車窓から、最初に登る予定の高草山の姿が良く見えました。林道が山中を幾重にもグネグネと張り巡らされており、里山らしい姿です。
220223焼津アルプス-012

8時42分 焼津駅から10分少々の乗車時間で、登山口最寄りの関方バス停に到着しました。ここで下車したのは私一人だけでした。高草山へバスで登りに来る人は、あまりいないのだろうか。
しずてつバス 関方バス停

2.背後に海を眺めながら歩む長閑なる里山

登山口はバス停から道を挟んだ向かいにあります。結構交通量が多めな上に横断歩道がないので、くれぐれも左右をよく確認してから渡って下さい。
高草山の登山口

高草山へ至る登山ルートはそれこそ無数に存在しますが、ここは山の手口と呼ばれている場所です。軽く身支度を整えて、8時45分に登山を開始します。
高草山の登山口

河津桜が早くも咲き始めようとしていました。比較的気候が温暖な東海地方は、それだけ春の訪れも早いようです。
220223焼津アルプス-016

小さな川と言うか水路を渡ります。渡った後は右方向へ登って行きたくなりますが、ここは左です。
220223焼津アルプス-017

里山歩きにおいては、登山口までの下道歩きが核心部であることが往々にしてありますが、その点この焼津アルプスはしっかりと案内が掲げられています。
220223焼津アルプス-018

うっかり見落としそうな小道ですが、この民家の脇が登山口です。それではいざ張り切って、焼津市アルパイン単独へと繰り出しましょう。
高草山の登山口

のっけから結構な急登が始まりました。竹林が入り混じった、いかにも里山らしい光景です。個人的に、こう言う雰囲気は大好物ですよ。
高草山の登山道

ジリジリと照り付ける陽射しで、歩きだして早々に薄っすら汗ばんで来ました。たまらずにハードシェルを脱ぎます。ここのところずっと寒い日が続いておりましたが、本日はポカポカ陽気な小春日和です。
高草山の登山道

登り始めて早々に、前方を横切る舗装道路とぶつかりました。
高草山の登山道

登山道は、大きく九十九折れを繰り返しながら蛇行して登る林道の、中央を突っ切るようにして真っすぐに続いています。そのため、この先も何度かこのように林道を横断します。
高草山の登山道

最初の取り付きこそ急でしたが、途中からは傾斜も緩んで、至って歩きやすい良く踏まれた明瞭なトレイルです。
高草山の登山道

スポンサー名入りの立派な石碑が立っていました。ここは振り返り坂と言うのだそうです。どれそこまで言うのなら、振り返ってみてみましょうか。
高草山 振り返り坂

海だぁー。眼下に焼津港を一望できました。そういえば、駅からすぐにバスに乗ってしまったから、一度も港を見てはいませんでしたな。
振り返り坂から見た焼津港
焼津と言うこの圧倒的なまでに海属性な町に来ておきながら、いきなり海ではなく山を目指すのは、極めて少数派でありましょう。

早くも稜線が見えてきました。何しろ標高500メートル程度の山ですからね。
高草山の登山道

またもや林道とぶつかりました。いかにも静岡県の里山らしく、斜面に茶畑が広がっていました。
高草山の茶畑

そして身も蓋もないことを言ってしまうと、振り返り坂からよりも、この林道からの方が海が良く見えます。とりあえずはここで、いつものお決まりのセリフである「ヒャッハー、海だッー!」を叫んでおく。
高草山から見た焼津港

ここまで車でも上がってこれるため、高草山は夜景スポットとして知られている場所です。たしかにこれだけよく見えれば、さぞや壮観でしょう。
高草山から見た大井川平野
前方に広がっているこの大井川平野は、大井川が運んだ土砂の堆積により形成された扇状地です。フォッサマグナの断層帯が海際の近くまにで迫っている静岡県では、平野部の大半がこうした河川の扇状地です。

遠目にも目立つこの頭一つ飛び出した山は、掛川市にある粟ヶ岳(532m)です。良く目を凝らしてみると、なにや山腹に字が書かれているように見えます。
高草山から見た粟ヶ岳

最大望遠で覗いてみると「茶」と書かれていました。・・・茶葉の生産地であることをアピールしようとしたのでしょうか。これでは粟ヶ岳と言うよりは茶ヶ岳ではありませんか。
高草山から見た粟ヶ岳

先へ進みましょう。粟ヶ岳もアピールしている茶畑に沿った小道を登ります。
高草山の茶畑

10時 富士見峠まで登って来ました。これで焼津アルプスの主稜線上に乗ったったことになります。
高草山の富士見峠

富士見峠を名乗っているだけあって、頭の部分だけですがしっかりと富士山が見えました。もっとも、この先に進めばもっと良く見える場所があるので、あまり意味はありません。
富士見峠から見た富士山

3.高草山登山 登頂編 海を見下ろす戦没者慰霊碑と富士山展望の頂

山頂へ向かいましょう。峠から尾根に沿って進むと、またもや眺望スポットらしき櫓が現れました。
高草山の見晴台

見える光景にはさほどの違はありませんが、先ほどよりもさらに広い範囲を一望できました。広大なる大井川平野の全景です。
高草山から見た大井川平野

これまたピョコっと頭一つ飛びだしている山が見えます。地図で確認すると、どうやら八高山(832m)と言う名の山であるようです。眺めが良く、地元ではかなり人気の高い山であるようですね。
高草山から見た八高山
私は山座同定マニアのものですから、こうして知らない山が沢山見える場所にくると、無性にワクワクしてきます。増える一方で一向に残が減る気配の無い「登りたい山リスト」に、また新しい山を増やしてしまった。

山頂らしき場所が見えました。何やら大きな人工物に占拠されています。
高草山のテレビ中継局

山頂にはテレビ地上波のアンテナ施設が立っていました。なるほど確かに、眼下の平野部へ電波を飛ばすのにはうってつけの場所と言えそうす。
高草山のテレビ中継局

アンテナ施設の隣には、ソロモン群島戦没者の慰霊碑がありました。この碑から見た正面の遥か彼方に、ソロモン群島があるのだそうです。
ソロモン群島戦没者の慰霊碑
オーストラリアの北部に位置するソロモン諸島では、太平洋戦争における最大規模の激戦があり、多くの方が命を落とされました。脱帽して合掌します。

ラバウル戦友会からだと言う寄贈品も置かれていました。これは何の砲弾だろう。
ソロモン群島戦没者の慰霊碑
・・・私は今、ラバウル海軍航空隊についてのウンチクを早口気味にまくしたてたいと言う内なる衝動を、必死になってこらえています。

登山ブログとしての本筋からは大きく逸脱してしまうし、何よりも読者にドン引きされかねないのでね。

慰霊碑の裏に三角点がポツンとありました。一見するとここが高草山の山頂であるようにも思えますが、実はここは最高地点ではありません。
高草山の三角点

と言う事で、本当の山頂に向かいましょう。慰霊碑からは5分少々の距離です。
220223焼津アルプス-044

10時25分 高草山に登頂しました。山頂の裏手がフェンスで囲われた私有地になっている、何とも味気ない場所です。
高草山の山頂

山頂の大半は樹林に覆われていますが、北側の一部だけ展望が開けています。低山らしからぬ大絶景なので、大きに期待して良いですよ。
220223焼津アルプス-046

駿河湾とお富士山が目の前にドーンと広がります。おおッ、これは確かに素晴らしい。
高草山から見た富士山

少し雲が出てきてはいるものの、ほぼ完ぺきな姿を見せてくれました。静岡県側から見た富士山の最大の特徴である宝永山が、ちょうど雲で隠れているため、これと言った特長の無い姿になっております。
高草山から見た富士山

駿河湾の先には薄っすらと伊豆半島が横たわります。テーブル付きのベンチが用意されて言うので、この絶景を眺めながら昼食タイムを取るのが良いでしょう。

眼下に見えているこの小さな丘状の場所は、静岡市の景勝地として名高い日本平です。そういえばここには、一度も行ったことがありません。そのうち散歩にでも出向くことにしましょう。
高草山から見た日本平

山頂に小さな権現様がいました。里に近い山だけに、古くから人との係り合いがあるのでしょう。
高草山大権現

4.満観峰へと続く焼津アルプス縦走路

10時50分 素晴らしき眺めを前にして、長居が過ぎました。ボチボチ行動を再開しましょう。次なる目的地である満観峰方面へと歩みを進めます。
220223焼津アルプス-051
なんでもこの満観峰と言うのは、高草山よりもさらに眺めが良い場所であるのだとか。それは大いに期待できそうです。

山頂からは一度大きく下ります。縦走登山とは元来そういうものです。
220223焼津アルプス-052

途中には休憩スペースなどもあり、全般的によく手入れがされているトレイルです。登山道を整備してくれている地元の方々には、まこと頭が下がります。
220223焼津アルプス-053

ここからも海が良く見えました。駿河湾の先に伊豆半島の先端部分が見えています。
220223焼津アルプス-054

急坂こそありませんが、割と小刻みにアップダウンを繰り返します。縦走登山とは元来そういうものです。大事な事なので2度言いました。
220223焼津アルプス-055

道中に地図上には名前の記載が無い、大ベラ山なるピークがありました。漢字で書くと一体どういう字になるのか、想像がつきません。
大ヘラ山

11時25分 鞍掛峠まで下って来ました。ここが高草山と満観峰の鞍部となる場所です。
鞍掛峠
名前からして、大昔は恐らくこの峠まで馬で入っていたのでしょう。日本全国の各地に数多く残っている、馬返しなどの地名と同じ由来であると思われます。

と言う事で、ここからは登り返しです。それにしても、遠目に見えている山を覆った杉が、花粉充填率120%な感じのヤベエ色をしておりますね。これだけ気温が暖かいと、一気に飛散が進みそうな予感です。
220223焼津アルプス-058

岩場が出てきて、ようやく少しはアルペン的な感じになって来ましたよ。ほんの僅かな区間だけでしたけれどね。
220223焼津アルプス-059

やたら派手な模様の鳥が、逃げ出しもせずに登山道を塞いでいました。私はもっぱら高山植物が専門(?)なので、野鳥にはまったく詳しくありません。それで、君は一体だあれ?
220223焼津アルプス-060

山頂が近づいてきたところで、ようやく真面目に標高を上げ始めました。それではいっちょう、気合を入れていきましょう。・・・気合を入れるまでもなく、あっさりと登れてしまいますけれどね。
220223焼津アルプス-061

背の高い樹木の無い、頭上が開けた場所に出ました。今くらいの季節だと、吹き抜ける風が実に気持ちよい。真夏だと恐らくは直射日光により灼熱地獄になります。
220223焼津アルプス-062

背後を振り返ると、先ほど登って来た高草山と焼津港を一望できました。
満観峰から見た草戸山

芝生になっている、広々とした空間に飛び出しました。なるほどこれは確かに、眺望には大いに期待できそうな空間です。
満観峰の山頂

12時5分 満観峰に登頂しました。高草山からは僅か1時間15分程の道程でした。歩き易くて万人向きな縦走コースだったと思います。
満観峰の山頂標識

5.満観峰からの大展望

満観峰などと言う、いかにも眺めが良さそうな名前をしているだけの事はあって、山頂からの眺望は一級品です。
満観峰の展望

先ほどよりも少しだけ大きくなった富士山が目の前にありました。足元に広がるのは静岡平野です。暴れ川として名高い安部川が運んだ堆積物により形成された扇状地です。
満観峰から見た富士山

視線を左に向けると、安倍奥から南アルプスに至る山並みが連なっていました。富士川と安倍川との分水嶺を形成するこの山々には、まだ未踏の山梨百名山がいくつも眠っており、いずれは訪問しなければなりません
満観峰から見た安倍奥の山並み

正面には駿河湾。ここからでは見えませんが、この先の海岸線は大崩海岸と呼ばれる急峻な崖地となっており、東海道本線や東名高速路などは、すべて地上ではなくトンネルを通っています。
満観峰から見た駿河湾

そして高草山と焼津港。この場所が静岡平野と大井川平野のちょうど中間地点であることが良くわかる光景です。
満観峰から見た高草山

またもや見知らぬ鳥が飛びまわっていました。人を全く恐れる様子もなく、明らかに登山者の残飯を狙っているような動きをしています。君はいったいだあれ?
ジョウビタキ

6.朝鮮岩へと続く、焼津アルプス縦走路の後半戦

12時45分 ポカポカ陽気の山頂に、またもついつい長居が過ぎました。縦走最後の目的地である朝鮮岩に向かって、行動を再開します。
220223焼津アルプス-072

山頂からは、一度勿体ないくらいに大きく標高を落とします。
220223焼津アルプス-073

急坂を下りきると、尾根を忠実に辿るルートと巻き道との分岐が現れました。ここは当然、直登ルート一択です。何故ならばそこにピークがあるから!
220223焼津アルプス-074
もともと私は、先を急ぐなどの何か特別な理由がない限りは、巻き道はなるべく使わない派です。

ぜーはーぜーはー。早くも前言を撤回したくなるような登り返しが待っていまいした。ちょい登り返しのつもりが、ガッツリと登ってるやないですか。
220223焼津アルプス-075
しかも、どう見ても「登っても何も良いことがないオーラ」がにじみ出ているし、これは判断を誤ったか。

登り切ると丸子富士なる山頂標識が立っていました。静岡県内の山でよく見かける、お団子型の山頂標識です。
丸子富士の山頂標識
標高は450メートルあり、満観峰とは20メートルしか違いません。どおりでエグイ登り返しだったわけだ。

案の定と言うか、山頂には展望も何もなくやはり登っても特に良いことはないピークでした。
丸子富士の山頂

丸子富士を過ぎて以降も、割と大きくアップダウンを繰り返します。高草山と満観峰の間の区間は緩やかな道が続いていましたが、むしろ本番と言えるのはその先に待ち受けていました。
220223焼津アルプス-078

再び展望の開けたこの場所は、第一展望台と呼ばれている地点です。と言うことは、どこかに第二展望台もあったのでしょうか。気が付かずに通り過ぎてしまいましたが。
焼津アルプス 第一展望台

こうして何でもない山中に突然小さな茶畑があったりするのは、静岡の里山ならではと言える光景です。
焼津アルプスの茶畑

茶葉の収穫用と思われる、索道とモノレールがありました。破棄されている索道のリールなら山中で割とよく目にしますが、これはまだ現役で使用されていそうです。
焼津アルプス 茶畑の索道

動力源はこの箱の中に収められているようですね。恐らくは小型の原動機か何かでしょう。先ほどから索道に興味が津々なお年頃です。
220223焼津アルプス-082

再びエグイ登り返し。先ほどから愚直に直登ルートを突き進んでいると言うだけの事であって、小ピークを巻く道はしっかりと存在します。
220223焼津アルプス-083

もはや何度目かも思い出せない最後のアップダウンを越えると、見るからに眺めの良さそうな場所に飛び出しました。
焼津アルプス 朝鮮岩

7.焼津アルプスきっての好展望地、朝鮮岩からの眺望

14時 朝鮮岩まで歩いて来ました。この名前の由来には諸説があるようですが、これと言った確かな定説は存在しません。少なくとも、朝鮮半島とは一切関係は無いらしい。
朝鮮岩のプレート

静岡市の中心部が全て見下ろせます。ここからの夜景も素晴らしそうですね。
朝鮮岩から見た静岡盆地
なお足元は断崖絶壁なので、あまりファインダーを覗くのに夢中になりすぎないよう十分ご注意ください。

今日何度目かとも知れない富士山のアップを、一応はお見せしておきましょう。間違いなくここが今日一番のビュースポットです。真打が一番最後になって登場するとは、なかなか憎い演出をする縦走路ではありませんか。
朝鮮岩から見た富士山

紺碧な色を湛えた駿河湾が眼下に広がります。やはり何度見ても駿河湾はといても良い。海の青さが印象的です。
朝鮮岩から見た駿河湾

この小さな可愛らしい港は用宗港です。シラスの水揚げ量が多いと言う漁港です。
朝鮮岩から見た用宗港

上流のフォッサマグナからせっせと土砂を運んで、この肥沃で広大な平野部を作り出した安倍川です。日本でも有数の急流河川として知られる暴れ川です。
朝鮮岩から見た安部川
右端に見えている山は竜爪山(1,051 m)かな。以前に一度登ったことがありますが、小粒だけれど良い山でしたよ。

8.焼津アルプス登山 下山編 安部川駅へ直接歩いて下る

これで本日のすべての目標は達成されました。後はもう下山するのみです。もう既にあまり大きな標高差は残っておらず、下山はあっという間です。
220223焼津アルプス-091

こうして縦走路の終わり際まで素晴らしき眺望でありました。焼津アルプスはなかなか侮れませんぞ。
220223焼津アルプス-092

最後の方は登山道と林道が錯綜していて、どこが正解なのやらよくわかりません。結論から言ってしまうと、どこを下っても登山口にはたどり着けます。
220223焼津アルプス-093

と言う事で、あっけなく麓の町まで下って来ました。後は歩いて駅まで戻るだけですが、まだひと道あります。
220223焼津アルプス-094

街中には特に道標などは整備されていませんが、東海道本線は海際近くを通っているので、川沿いの道を下流方向に歩けば問題ありません。
220223焼津アルプス-095

東海道新幹線のガードをくぐります。後から出来た東北新幹線が高架で頭上高く走っているのに対して、東海道新幹線は割と普通に町中を突っ走っている感があります。
安倍川駅付近の東海道新幹線のガード

咲き始めた河津桜の周囲を、メジロが嬉しそうに飛び回っていまいした。かわええな。
河津桜とメジロ

私の知らない派手な鳥もメジロと一緒に飛び回っていました。君はいったいだあれ?
梅とジョウビタキ

15時20分 安部川駅に到着しました。行動時間にして7時間にも満たない山行きでしたが、絶景に次ぐ絶景に大いに満足した一日でありました。
安倍川駅の駅舎
せっかく安倍川駅に来たのだから、お土産に安倍川餅を買おうとしたわけなのですが、駅の周囲に土産物店などは一切なく愕然としました。安倍川駅で安倍川餅が買えないって、いったいどういう事よ?

普通列車で静岡駅まで戻り、往路と同様に新幹線で帰宅の途につきます。ああ、安倍川餅は静岡駅の売店で普通に買えました。
静岡駅の新幹線ホーム

遠路遥々敢行した焼津アルプス訪問は、晴天にも恵まれて大満足の内に幕を下ろしました。高草山も満峰峰も、低山らしからぬ好展望な山であり、特に海が見える山が好きだと言う人には刺さる山だと思います。
近くにお住いの人には大いに推奨出来る山だとは思いますが、果たして東京から新幹線を使ってまでこの山に登るためだけに訪れる価値があるかと問われると、それは人によるとしか答えようがありません。私は十分に満足しましたが、交通費が結構高くつくことは否定できません。
本文中でも述べたように、反対向きに焼津を目指して歩き、最後に漁港に立ち寄るなどのプラスアルファと組み合わせて訪れるのが良いかもしれません。

<コースタイム>
関方バス停(8:45)-富士見峠(10:00)-高草山(10:25~10:50)-鞍掛峠(11:25)-満観峰(12:05~12:45)-丸子富士(13:05)-朝鮮岩(14:00~14:15)-安部川駅(15:20)

満観峰山頂での記念撮影

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

コメント

  1. MM より:

    オオツキさん、こんばんは。
    待ってました!ご当地アルプス投稿!「茶」の文字は少し興醒めですが、、勝手にツボにはまっております私の中のオオツキ語… 「魔法の乗り物」「ヒャッハー●だー」「大事なことなので2度言いました」等がごさいますが、本日「君はいったいだあれ?」が追加されました!
    この表現が面白すぎて、これまで鳥にあまり興味がありませんでしたが非常に気になりました。
    花や山座同定以外にも山の中で楽しめることは多いのですね!

    • オオツキ オオツキ より:

      MMさま
      コメントをありがとうございます。

      誰の言葉であったのか思い出せないのですが「笑いの基本は反復にある」という言葉がありまして、個人的にとても納得のゆくところあったので、こうして時々実践しております。

      ・・・登山とは全く関係が無い話でしたね。なんにせよ、楽しんで頂けたようで幸いです。

  2. もうもう より:

    オオツキ様

    ブログを一瞬見たときは正直、焼津で登山???と感じました。

    隣の県に住んでいながら通過するだけの地域でしたので、焼津の位置関係もあまり把握していませんでしたし、温泉が有ることも始めて知りました。

    自分は重度の花粉症のため、この時期はブログやSNSを恨めしそうに見るだけですが、時期を改めて立寄って海鮮などを楽しみたいと思います。

    • オオツキ オオツキ より:

      もうもうさま
      コメントをありがとうございます。

      焼津は典型的な港町なので、普通は山があるとは思いませんよね。ご当地アルプスの中では有名どころである沼津アルプスをはじめ、一見すると海しかなさそうな場所でも、すぐ背後に眺めの良い里山がひっそり立っていたりするものです。

      こうした穴場的な山を、積極に開拓していきたいと思っております。

  3. ニリンソウ より:

    はじめまして、こんにちは
    満観峰は、私の実家からはバス一本で行けるので、色々なルートから登った事があります。
    朝鮮岩を通るルートで下山した所の地名は「丸子(まりこ)」で、川は「まりこがわ」です。国道をもう少し西に行くとと、広重の浮世絵で有名なとろろ汁の「丁子屋」があります。
    なので、朝鮮岩の手前のピークは「丸小富士(まるこふじ)」ではなく「丸子富士(まりこふじ)」です。
    登山道の選択は初めてなのにさすがです。
    宇津ノ谷トンネルの手前、道の駅からのコースは辛いだけで、眺望はありません。
    焼津側、花沢の里から、登ると、登山口までバスがないので、延々と舗装道路を歩きます。喉も渇きます。サッポロビール工場の横を通る時、試飲させてくれたら、どんなに嬉しいか!
    はじまして、なのに長々とコメントしてすみません。
    箱根湯本〜明神ヶ岳の所から、お邪魔させて頂きました。

    • オオツキ オオツキ より:

      ニリンソウさま
      コメントを頂きましてありがとうございます。

      丸子と書いて「まりこ」と読むのですか。地元の人でないと絶対に判らない読み方ですね。

      丸小富士は狭い山頂ながらもの手製のベンチが置かれていて、ポストにコミュニケーションノートが入っていました。小粒ながらも、地元の人に愛されている山なんだなと強く感じました。

      全国区の知名度は全くない場所ですが、とても良い山域だと思います。

      • ニリンソウ より:

        オオツキ様
        お返事をありがとうございます。
        私の書き方が紛らわしくてすみません。
        読み方ではなくて丸子は「小」ではなく「子」です。
        「丸子」はお茶畑が広がり、自然薯のとろろ汁も美味しく、良い所ですよ!
        明治のトンネルまで行くと、楽しめるスポットもあります。
        でも、新幹線を使ってまで、静岡を訪れて下さった事に感謝です。