幕山 湯河原梅林の梅の宴と、海を見下ろす里山からの眺望

幕山公園から見た湯河原梅園神奈川県湯河原町にある幕山(まくやま)に登りました。
箱根外輪山の南方に位置する側火山です。溶岩ドームが冷え固まって出来た山であることから、周囲を切り立った岩壁に囲われており、ロッククライミングのゲレンデとして有名です。山腹には湯河原梅林が存在し、開花シーズンを迎える2月中旬から3月上旬にかけて梅の宴が開催されます。
相模灘を見下ろす里山で、一足早い春の息吹を感じて来ました

2019年2月23日に旅す。


今回は温泉観光地として有名な神奈川県の湯河原町にある、幕山へと行って来ました。真鶴半島の付け根付近にある標高620メートルほどの純然たる低山です。

ロッククライミングのゲレンデとしてそこそこ名の知れた山ではありますが、登山の対象としてはどちらかと言うと地味な存在です。幕山のクライミング

そんな普段は静かな里山である幕山ですが、梅の開花シーズンになると大勢の人がこの山を訪れます。幕山の中腹には4千本からなる湯河原梅林があり、開花期間中には梅の宴が開催されます。
湯河原梅園
桜などと比べると淡い色彩を帯びた梅の花が、一斉に開花し山腹を覆いつくすその光景は、どこか幻想的な雰囲気を醸しだします。

満開にはまだ少し早いフライング気味の訪問となりましたが、名高い湯河原梅林を存分に楽しんできました。
開花状況7分咲の案内

コース
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始めに湯河原梅園を散策したのちに幕山へと登ります。その後はお隣の南郷山まで脚を延ばし、下山は真鶴駅まで直接歩いて下ります。

散策までを含めて行動時間が4時間半ほどの、お手軽な行程です。

 

1.幕山登山 アプローチ編 鈍行列車で行く湯河原への旅

7時21分 小田急線 新百合ヶ丘
目指す湯河原駅はJR東海道線の駅でありますが、全行程をJRにするとビックリするほど運賃が高くなります。という事で、庶民の味方小田原急行の普通列車にて終点の小田原へと向かいます。
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なお、何も設定を変えずにヤフー路線検索で調べると、さも当然のように新幹線を使った経路が案内されました。ヤフーはJRからお金をもらっているのでしょうか?

8時25分 小田原駅に到着しました。
新宿からの小田原までの所要時間は、湘南新宿ラインを使った場合で1時間15分、小田急線の快速急行だと1時間28分です。
190223幕山_006運賃は小田急の方が600円以上安いので、よほど先を急ぐ理由でもない限りは小田急の利用をオススメします。

竜骨を思わせるような天井が印象的です。
小田急線 小田原駅の天井
箱根観光の玄関口でもある小田原駅は常に多くの人で混みあっており、ボーッと天井を眺めていると高確率で後ろから追突されます。

8時31分発の熱海行きに乗り換えます。乗り換え時間が短いので足早に行動します。
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8時55分 湯河原駅に到着しました。
梅の宴効果なのか、周囲には登山の格好をした人の姿が多く見られました。
湯河原駅のホーム

全く記憶にない光景なので、おそらくこの駅で降りるのは自身初です。
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すぐ近くに箱根と熱海と言う二大温泉地があるためか、湯河原と言う温泉観光地自体が非常に中途半端と言うか、あえてここを選ぶ訴求力が非常に弱い場所だと思うんです。

梅の宴開催期間中は、幕山公園行きの臨時シャトルバスが運行されています。運賃は260円で、スイカ・パスモに対応しています。一応時刻表は存在しますが、時間前でも人が集まり次第発車します。
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9時5分 幕山公園に到着しました。
梅の宴開催期間中は、入場料として200円が必要です。入場待ちの行列が出来ていました。
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2.湯河原梅園を散策する

目指す幕山はこの通り、目の前にドンと立ちはだかっています。こちらから見ると、なかなか急峻な姿をしておりますな。
幕山公園から見た幕山

公園内には出店が軒を並べており、地元の特産品などを販売していました。流石にまだ時間が早いためか空いていましたが、日中になると混みあうそうです。
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早咲きの桜である川津桜も咲いていました。こちらもまだ七分咲きと言ったところでしょうか。
幕山公園の川津桜

ソメイヨシノと比べて、ピンク味が濃い花弁が特徴です。
川津桜の花びら

梅ソフトなるご当地ソフトクリームが売られていたので、つられて早速購入します。バニラ味すら置いておらず、一種類のみという強気の商品展開です。
幕山公園のソフトクリーム販売所

もっと酸っぱいのを想像していまいしたが、ほんのりと梅の香りがするだけで、ごく普通のソフトクリームの味わいです。
梅ソフトクリーム

さてそれではここで、練りに練って周到に計画された本日の行動計画をご説明しておきましょう。梅園を適当に散策してから幕山に登る。以上です。
湯河原梅園

菜の花は今がちょうど満開の見頃です。目がチカチカしそうになるこの圧倒的黄色さよ。
湯河原梅園の菜の花畑

菜の花畑の中にポツンと一本だけ咲いたスイセンが、存在感を強く主張していました。
湯河原梅園のスイセン

枝垂桜ならぬ枝垂梅と言ったところでしょうか。これは藤牡丹と言う品種です。単なる色の違いだけでなく、梅にもいろいろ品種があるのですね。
湯河原梅園

黄色とピンクの競演が、春の訪れをこれでもかと言わんばかりに知らせてくれます。
湯河原梅園

これでまだ7分咲きだと言うのだから、満開だとどんな光景になるのでしょうか。
湯河原梅園

まっすぐに登山口へは向かわずに、ひとまずはグルっと園内を巡ってみることにしましょう。
湯河原梅園

この小さな池は、梅の花のリフレクションを見ることのできる湯河原梅園の名所の一つです。少し風があったため、水面が揺らいでしまってイマイチですな。
湯河原梅園の池

反対向きだと逆光になってしまって、これもイマイチです。太陽が真上に来る正午付近を狙うと良いのかもしれません。
湯河原梅園の池

ツバキの花も良い感じに見ごろを迎えていました。
湯河原梅園のツバキ

淡い色合いがとても幻想的です。梅の花ならではの独特の雰囲気があります。
湯河原梅園

やはり花と言うのは青空によく映えます。朝方はどんよりとした灰色の空をしておりましたが、晴れてくれて何よりです。
湯河原梅園
湯河原梅園

このままずっと梅見を続けるのも悪くない気分ではありますが、登山ブログを標榜している以上は、そろそろ登山の部へと移りましょうかね。という事で梅園の最高地点に向けて標高を上げはじめます。
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山腹に岩の絶壁が立ち並んでいます。この岩が芝居の垂れ幕のように見えると言うのが、幕山と言う名前の由来となったのだそうです。
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クライミングの名所という事で、この日も実際に登っている人の姿を多く見かけました。
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わざわざこの季節にやって来ておきながら、梅も見ずに朝から岩に張り付いているだなんて、なんと言うもの好きな人たちなのでしょう。

梅園の最高地点までやって来ました。ここまで道は良く整備されてはいますが、すでに登山の範疇にあると考えた方が良いです。
湯河原梅園の最高地点

最高地点から見た湯河原梅園の全容は、このような姿をしております。
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3.幕山登山 登頂編 眼下に相模灘を見下ろす里山の頂

目指す幕山山頂は一見すると急峻な崖に囲われていますが、登山道は右側の尾根伝いに回り込むようにして続いており、比較的勾配の緩やかな道となっています。
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10時30分 梅園最高地点より登山を開始します。
良く踏まれている明瞭な道です。整備も行き届いており、スニーカーでも問題なく歩けそうな道です。
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今日は朝から気温が高めで、まだ2月だと言うのに小春日和も良いところです。暖かいを通り越して暑くなってきたため、登り始めて早々にアウターを脱ぎ袖をまくりました。
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樹木の切れ目から海が見えました。眼下に突き出しているのは真鶴半島(まなずるはんとう)です。丹沢の塔ノ岳山頂などからも良く見える、盲腸のような小さな半島です。
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暖かさゆえかすっかり霞んでしまって遠望はイマイチですが、海上に浮かぶ初島の姿が良く見えました。その奥にあるはずの伊豆大島は全く見えません。
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こうやってたまにタオルが木に括り付けられているのを目にしますが、これは落とし物を結んでいるのでしょうか。青木ヶ原の樹海で見かけた時は、全身が総毛立ちましたが。
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ありふれた里山の光景そのものの道が山頂まで続きます。急勾配の場所もなく、どこまでも歩きやすい登山道です。
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山頂が見えて来ました。凄い数の人だ・・・
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11時5分 幕山に登頂しました。
梅園最高地点から30分少々の、実にあっけない道のりでありました。
幕山の山頂標識

山頂の様子
芝生状の広い空間に、驚くほど多くの人が休憩していました。もっともこれは、梅の宴期間中限定の光景なのでしょうけれど。
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眺望は一部だけが開けています。眼下には先ほども見えていた真鶴半島の姿が見えます。
幕山から見た真鶴半島

背後には箱根の外輪山の稜線が連なります。
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4.南郷山へと続く笹竹の尾根道

幕山単体ではあまりにも歩き足りないので、すぐお隣にある南郷山まで足を延ばすことにしましょう。
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向かいに笹に覆われた稜線の姿が見えます。位置関係的にあれが南郷山であるようです。見るからに眺望がよさそうで大いに期待が高まります。
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という事で、張り切って行ってみましょう。まずは鞍部の峠に向かって、緩やかに標高を落として行きます。
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整備された植林帯の道を進みます。この辺りは杉ではなく檜の植林であるようです。おかげで今のところ目鼻はムズムズして来ません。
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鞍部で林道を横断します。
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林道を越えると今度は登り返しです。周囲は何時しか、箱根の外輪山でよく見かけるような、笹竹に覆われた光景に変わりました。この笹はその名もハコネダケと言います。
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ほどなく自鑑水と呼ばれる池に行き着きました。またの名を自害水と言います。物騒な名前の池ですね。
南郷山 自鑑水

源頼朝一行がこの池の辺で一度自害しようとするも、水面に映った自分の姿を見て思いとどまった場所、だそうです。
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石碑に書かれた「一年中枯れることのない清水」と言う説明とは裏腹に、今にも涸れそうな汚い水たまりにしか見えません。まあ、今は一年でも最も山が乾燥する季節ですからね。
南郷山 自鑑水

周囲には苔生した空間が広がります。普段から水の集まる湿気を帯びた場所なのでしょう。
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ゆるゆると登り返します。
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この辺りは地図には記載のない作業道がやたらと沢山伸びており、少々道がわかりにくいかもしれません。基本的にピンクリボンの導きに従っていればOKです。
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植林帯を抜けると、ふたたび笹竹に覆われた道になりました。
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割とあっけなく稜線まで登って来ました。
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南郷山と反対方向にも道が続いていますが、山と高原地図のちょうどエリアの境界に重なており、手持ちの地図ではどこへ続いているのかがわかりません。位置関係からして、稜線沿いに進めば箱根外輪山までつながっていそうです。

基本的に私の山行き計画立案と言うのはほぼ昭文社に依存しきっており、山と高原地図のエリア外になると、途端に道しるべを失ってしまうのです。地理院地図だと、道の有無はわかってもコースタイムの見当が付けにくいですからね。

展望がよさそう期待していた南郷山の稜線ですが、笹竹の背丈が思いのほか高く、眺望は全くありませんでした。
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山頂が見えてきました。またしても凄い人だかりです。
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12時 南郷山に登頂しました。
ここまでくればあまり人もいないだろうと言う予測は、見事に大外れでした。実は以外と人気のあるエリアなのか。
南郷山の山頂標識

山頂の様子
幕山よりはずっと狭い空間です。樹木に覆われており、展望が得られる方角は限定的です。
南郷山山頂の様子

という事で、こちらがそのほぼ唯一の眺望です。方角的に相模湾を挟んだ対岸の三浦半島が見えるはずですが、霞んでいてよく見えませんでした。
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5.幕山登山 下山編 長々と舗装路を歩き、真鶴駅へ下る

12時10分 下山を開始します。
目の前には、幕山から見た時よりもずっと大きな真鶴半島の姿が見えました。
南郷山から見た真鶴半島

この真鶴半島の突出部は、全長僅か3kmほどしかありません。幕山と同様の箱根の側火山であり、半島全体が溶岩石により形成されています。
南郷山から見た真鶴半島(拡大)

初島も幕山からも見えていた時よりも幾分大きく見えます。この島はバブリーだったころにリゾートとして隅々まで開発されまくっていたはずですが、今はどうなっているんでしょうか。
南郷山から見た初島

眼下には湯河原の市街地が広がります。海際のほんの僅かに平地にビッチリと人家が立ち並んでいる様が良くわかります。
南郷山から見た湯河原

幕山経由の道とは異なり、こちらのルートは割と急峻です。乾燥してパッサパサの急坂を、砂埃を巻き上げながら下って行きます。
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まるでドライフラワーのようになってしまったガクアジサイが、沿道を囲っていました。
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再び現れる笹竹の藪。刈り払われていなかったら、近づくことすらままならない藪山だという事です。
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林道まで下って来ました。湯河原方面に戻るのであればここを右です。何だか歩き足りない気分だった私は、あえて反対方向に進んで真鶴駅まで直接歩きます。
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という事で、この先は延々と続く舗装道路歩きです。先を急ぐ旅でもないのでちんたらと歩きます。
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路肩の脇にオオイヌノフグリが花を咲かせていました。春の気配はこんなところにも表れてきているのですね。
路肩に咲くオオイヌフグリ
どうでもいいことですが、可憐な見た目とは裏腹に、わりと酷い名前を付けられている花ですよね。オオイヌノフグリって言うのは、つまるところ犬のキンタマ・・・

普段であれば単調に思える舗装道路歩きですが、視界の開けている道であるので気分は爽快です。
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山の中に突如として現れたこの巨大な建物は湯河原美化センターなる施設で、その実態は単なるごみ処理場です。
湯河原美化センター

前方に何やら、恋人の聖地っぽい鐘があります。眺望も良さそうな事だし立ち寄ってみることにしましょう。
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恋人の聖地ではなく、友逢(ゆうあい)の鐘だそうです。
湯河原 友逢の鐘

見た瞬間に、もしや某元総理大臣の寄贈品なのかと思いましたが、よくよく見ると字が違いますね。かの人のスローガンは友逢ではなく友愛でしたから。
湯河原 友逢の鐘

「海の見える丘」を地で行く、素晴らしいロケーションです。右に見えているごみ焼却場の煙突が、景観を全てをぶち壊しにしているような気がしないでもありませんが。。
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美化センターを過ぎると、道は市街地に向かって一気に高度を落とし始めます。
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日本レース鳩協会と書かれた看板を掲げた建物の前に、何故か白馬の像が飾られていました。
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ミカン畑の広がる丘陵地を下って行きます。こういう坂のある街の風景に憧れます。実際に住むとなると大変でしょうけれど。
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振り返って見た幕山の姿は、どこにでもありそうな里山そのもの姿をしていました。
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JRのガードが見えてきたらゴールはもう目前です。
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小田原と真鶴半島はわかるとして、この岩と言うのは一体何なのでしょう??
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※このすぐ近くに岩海岸と呼ばれる観光名所があるので、そこの事を指していると思われます。

13時50分 真鶴駅に到着しました。
無意味に長々と舗装道路歩きを追加した幕山登山はこれにて終了です。
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春を先取りする梅見登山はこれにて終了です。とても2月中とは思えないような陽気で、冬の終わりがもう目前に迫っていることを感じさせてくれる一日でした。
山腹一帯が淡く白ピンクに染まる梅園の光景は、桃源郷はかくやと思えるような幻想的な光景でした。見頃は3月上旬まで続くとのことですから、まだまだ楽しめます。
幕山自体は地元の人から愛される里山の光景そのものと言ったところで、梅園が無ければ遠くから遥々訪れることは無いだろうというのが正直な感想です。よって、クライミングが目的でない限り、この山のベストな訪問時期は梅の開花時期一択だと思います。

<コースタイム>
梅林最高地点(10:30)-幕山(11:05~11:20)-南郷山(12:00~12:10)-真鶴駅(13:50)

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最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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