根子岳-四阿山 レンゲツツジの咲く高原大地に立つ、たおやかなる山

中四阿山から見た四阿山の山頂
長野県上田市と群馬県嬬恋村にまたがる根子岳(ねこだけ)と四阿山(あずまやさん)に登りました。
上信国境地帯に存在する古い火山です。周囲には高原大地が広がり、放牧場やスキーリゾートなどが点在します。雪解けを迎える春から初夏にかけて、この山の周囲にはレンゲツツジを始めとする多くの花々が一斉に開花し、華やかなる光景を作り出します。
高原大地の春の光景を楽しむべく、はるばる上信国境地帯へと繰り出してきました。

2018年6月2日に旅す。

今回の行き先は花の名峰と知られる根子岳と、深田久弥が選んだ日本百名山の一つである四阿山です。

四阿山という不思議な名前の由来は、遠くか見たこの山の姿が屋根の棟のように見えるからだと言われています。
字浅間外輪山から見た四阿山

この山の麓にある菅平高原牧場では、梅雨入り前の季節になるとレンゲツツジが一斉に花をつけて見頃を迎えます。
菅平高原牧場のレンゲツツジ

根子岳と四阿山は、侵食の進んだ現在においては隣接する別の山のように見えますが、もともとは一つの大きな成層火山でした。遠巻きにはなだらかな山容をもつこの山も、間近で見ると火山らしい荒々しい姿を垣間見ることになります。
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穏やかさと荒々しさ。相反する二つの顔を持った実に面白い山を巡って来ました。

コース
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菅平高原牧場から根子岳と四阿山を周回してスタート地点へ戻ります。標準コースタイムでおよそ8時間ほどの、そこそこ歩き応えのあるコースです。

1.四阿山登山 アプローチ編 上信国境地帯への長き旅路

四阿山への日帰り登山を可能としてくれる魔法の乗り物新幹線に乗り込み、上田駅へと向かいます。
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都内から公共交通機関を使用して四阿山への日帰り登山するなどと言うのは、特急あさましか存在しなかった時代には到底考えられないことでした。

やはり新幹線と言うのは、不可能を可能にしてくれた夢の超特急なんだなあと思う次第です。とっても高いけどね。

高崎駅付近の車窓光景でいつも気になるのが、この巨大な観音様です。高崎白衣大観音と言い、高さは40メートルあるそうです。一度行ってみたいと思いつつ、未だ訪問が叶っておりません。
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新幹線の快適なシートでうつらうつらとしている内に、目的地の上田駅へと到着しました。
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上田と言うと、戦国武将の真田氏発祥の地として有名です。きっと真田丸の興奮未だ冷め遣らずで、街中は真田一色なんだろうなと想像しながらホームを降ります。
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案の定というか、早速赤い甲冑のお出迎えです。この後も、町中の至る所が六文銭で埋め尽くされていました。最終的には敗れた真田氏がこれだけ人気なのは、日本人特有の判官贔屓感情によるものなのでしょうか。
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8時15分発の西菅平行きのバスに乗り込みます。スイカ・パスモ等のICカードには対応していません。
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9時10分 菅平高原ダボスバス停に到着です。
ここまでの運賃は500円でした。走行距離を考えると、驚くほどの安さです。生活路線と言うことで、なんらかの補助金が注入されているのでしょうか。
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2.レンゲツツジの咲く菅平高原牧場

バス停に降り立つなり、早速満開のレンゲツツジが迎えてくれました。ツツジ科の花の中でも花弁が大きいのが特徴です。
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バス停のある場所は、登山口よりも大分下に下がった場所です。先ずは道なりに登山口まで進みます。
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8時から18時間までの時間帯限定ですが、明治大学セミナーハウスの敷地内を通行することが出来ます。それにより、登山口までの所要時間を少なからず短縮することが可能です。

フジの花が満開に咲き誇っていました。都内ではとっくに開花時期の終わっている花ですが、ここは標高の高い高原であるが故に、平地よりもずっと遅い時期に咲くのでしょう。
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グラウンドなどが整備された大学敷地内の道を、真っ直ぐに登ってゆきます。
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中にはこんな雑木林のような場所も。一応、ここも明治大学の敷地内です。
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しばらく進むと菅平牧場の入り口に辿り着きました。この先は牧場の私有地となっており、入場料200円を支払う必要があります。
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入場料を払うと、周辺の地図がもらえます。推奨はしませんが、地図なしでやってきても一応は安心です。

牧場内にはレンゲツツジの群生地が広がっていました。
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レンゲツツジには毒があります。牛もそのことを承知しており、決してツツジの葉を食べません。その結果、草地の中にレンゲツツジの木だけがポツポツと取り残される不思議な光景が生み出されます。

結構な距離の坂道を延々と登ってきて、ようやく登山口のある菅平牧場管理事務所が見えてきました。駐車場があり、車でお越しの人はここまで入ってこれます。
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売店があり四阿山の山バッジが買えます。バッチコレクターの人は忘れずに立ち寄りましょう。値段は500円でした。
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放牧地の先に、まるで丘のようなこんもりとしたシルエットの山が横たわっています。本日の最初の目的地である根子岳です。
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深田久弥の日本百名山ほどの知名度はありませんが、この山は作家田中澄江が選んだ花の百名山に選ばれています。花の百名山は未読なので、近いうちに買って読もうかと思います。

10時 菅平牧場管理事務所に到着です。直進すると根子岳へ。四阿山を目指すなら右に進みます。と言うことで周回する予定の私は、直進して先に根子岳を目指します。
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3.根子岳登山 登頂編 草原と白樺林が広がる穏やかなる山の頂へ

放牧地の柵に沿った登山道を登って行きます。緩やかな傾斜のとても歩きやすい道が、しばらくの間続きます。
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レンゲツツジはピーク少し手前の七分咲きと言った所でしょうか。それでも、沿道の至る場所に大きな花をつけていました。
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これはアズマギクかな。昔は名前がわからず、ムラサキタンポポ(仮称)と勝手に呼んでいました。
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樹木が無いので直射日光に晒されます。夏場は辛いかもしれません。
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登り始めて25分ほどで東屋に辿り着きました。地図上に展望台と書かれている場所です。
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ここは放牧地のてっぺんに位置する場所です。眼下に菅平高原と呼ばれる一帯を一望することが出来ます。
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遠くには、今だ雪を被ったままの北アルプスの山並みが見えます。雲が多く判り辛かったので、山座同定は早々と諦めました。
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根子岳の堂々たる山容が視界いっぱいに横たわります。右奥に見えているのが四阿山です。なんだかヤな色の雲が沸いてきておりますな。
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展望台を過ぎるとシラカバ林の中に入ります。まだ新緑を迎えて間もないらしく、やわらかい緑色をした葉が実に美しい。
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シラカバとよく似た高山帯の樹木にダケカンバがあります。この写真にはシラカバとダケカンバの両方が写っています。さて、どっちがどっちだかお分かりになるでしょうか?
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正解は、左手前に写っている2本の太めの木がダケカンバで、右の方にある細め木がシラカバです。

識別のポイントとしては、ダケカンバにはまるでカツオブシのような樹皮のささくれがあります。シラカバの方は、まるでペンキを塗ったかのように本当に真っ白をしており、表面に黒いブツブツがあります。

標高が上がって来ると、沿道にはレンゲツツジに変わってムラサキヤシオが出現します。
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一見ミツバツツジを見間違えそうな、濃い紫色をしています。花弁の形状はヤシオツツジそのものです。
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足元にはイワカガミが花をつけていました。今年になってからは始めてみるイワカガミです。
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何時しか森林限界を超えて、再び頭上の開けた場所へと登ってきました。
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視界を遮る樹木がなくなったことにより、背後には絶景が広がります。霞んでしまっているのが残念なところです。
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登り始めてからおよそ1時間30分ほどで、山頂が見えてきました。
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11時30分 根子岳に登頂です。
最初から最後までずっと穏やかな歩きやすい道でした。隣の四阿山に比べて知名度が低い山ですが、良い山だと思います。
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山頂の様子
大小の岩が散乱しデコボコています。かなりの広さで、休憩スペースには不自由しません。
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今から目指す四阿山がすぐ隣にそびえ立っています。あっちはだいぶ曇っていますね。
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北側には志賀高原と呼ばれる一帯が広がります。が、この通りガスっていてよく見えません。草津白根山(2,171 m)などがあるはずなのですけれど。
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4.四阿山登山 登頂編 大隙間を越えて屋根の棟を目指す

オニギリを胃袋に納めて腹も落ち着いた所で、お次の四阿山に向かって行動を再開します。
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菅平高原から見上げた時には、とてもなだらかな姿をしていた根子岳ですが、東側から見ると印象が一変します。爆裂火口の火口壁が剥き出しになった、荒々しい姿をしています。
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本当にどうでもいい事ですが、私は爆裂火口というコトバの響きが大好きです。

なんだか凄く強そうな響きだと思いませんか。火口という言葉だけでも地球が持つ圧倒なパワーを感じられるのに、そこにさらに爆裂が付くんですよ。

大岩が連なる尾根に沿って進みます。岩を直登はせず、脇を巻くように道が付いています。
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こんな狭い隙間を通る場所も。肩幅ギリギリで、冗談ではなく本気で挟まって動けなくなるかと思いました。
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大隙間と呼ばれる鞍部に向かって大きく下ります。その後の登り返しが結構激しそうですな。
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北側の雲が取れてきました。さて白根山はどれでしょう。
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志賀高原へは全く足を踏み入れたことが無く、私にとって完全に未知の領域です。「草津は良いとこ一度はおいで」と言われているので、いつか訪問したいとは思ってはいるのですが。

大隙間の底まで下って来ました。
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振り返って見た根子岳。一面が熊笹に覆われており、緑々しい姿をしています。
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そしてこれから登る四阿山。個人的には根子岳のほうが断然良いカタチをしているように思います。まあ、見る位置によっても印象は全然変わるのでしょうけれど。
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頭上の開けた明るい雰囲気の根子岳とは打って変わって、四阿山への登りは鬱蒼とした針葉樹林が続きます。
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苔生した森がとても良い雰囲気を醸し出しています。心なしか、空気までもがしっとり湿っているように感じられます。
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そして何気に凄い急勾配な登りです。この斜面はかつてのカルデラの内壁に当たる場所です。
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日本百名山の持つブランドパワーは伊達ではなく、ひっきりなしにすれ違いが発生します。ここは決して交通アクセスが容易とはいい難い山奥なのですけれど、それでも登山者の数は驚くほど多いです。
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急登を終えて振り返ると、先ほどまで居た根子岳の姿を一望できました。
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平坦な場所に出て間もなく、賽の河原風の場所がありました。
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周回コースの分岐地点に当たる場所です。ここから山頂までは標準コースタイムで20分ほどです。
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ここでこの日初めて、浅間山(2,568m)の姿が見えました。残念ながら雲を纏ってしまっています。
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四阿山の山頂部が見えてきました。遠くか見た穏やかな印象とは異なり、山頂部は急峻な姿をしています。
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足元に一目で溶岩だと分かる石が散乱しています。火山らしい光景になって来ましたよ。
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山頂直下はまさかの階段地獄でした。この階段は冬の間に雪に破壊されるらしく、デッコボコでした。
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山頂付近では、マメ桜がちょうど満開を迎えつつありました。標高2,000メートル越えの世界では、6月に入ってから花見が出来るのですね。
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左手に根子岳の勇姿。やっぱりこの山の姿はとても良い。なんだか四阿山よりも根子岳の方をすっかり気にいってしまいました。
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これはミヤマキンバイでしょうか。キジムシロの仲間はどれも姿が非常に似ていて、識別するのがとても難しい。
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立派なお社がありました。上田地方の山の中で最も遅くまで雪の残る四阿山は、古くから水の神として信仰の対象となって来ました。
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お社の前から見た浅間山方面の展望。
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13時15分 四阿山に登頂しました。山頂ではなにやら工事をしている真っ最中でした。お社か何かの立替工事でしょうか。
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山頂の様子
あまり広くない山頂に、大勢のハイカーが所狭しと休憩していました。
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ゆっくりと腰を落ち着けたいのであれば、先ほどの賽の河原風の分岐地点まで戻ってから休憩したほうが良いかもしれません。

山頂からみた北側の展望。相変わらず霞んでいて、遠くはあまりよく見えません。
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眼下に広がるのは、高原野菜の産地として名高い群馬県の嬬恋村(つまこいむら)です。
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浅間山は相変わらずガスの中です。すっきり晴れていればさぞや壮観であろうことが容易に想像できるだけに、とても残念な光景です。
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5.四阿山登山 下山編 菅平高原を一望する爽快な稜線歩き

13時30分 下山を開始します。
この時間からならば、帰りは16時30分発のバスに間に合いそうなので、少しばかりペースを上げて下ります。
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登っている時には気が付きませんでしたが、日陰には雪が残っていまいsた。
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分岐地点まで戻って来ました。周回するにはここを左です。
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濃い笹薮を掻き分けて進みます。もし藪が刈り払われていなかったら、この山には雪がある季節にしか登れないのではないかと思われます。
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前方の視界が開け、眼下に高原地帯の絶景が広がります。
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再び分岐地点です。四阿高原と言うほうに進んでしまうと、公共交通機関ではアクセスできない場所へ下ってしまうので要注意です。
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ガレ場を下っていきます。油断すると即ズルっといってしまうガレの下りには、とても神経を使います。私が最も苦手としているタイプの道です。
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幸いなことに、ガレている道は長くは続きません。前方に稜線上の小ピークである中四阿が見えて来ました。
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右手には根子岳の全容が一望できます。何時の間にやらこちらはすっかり晴れていました。
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中四阿の山頂は岩場となっており、登山道はピークを通らずに巻いています。
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一応、登ろうと思えば登れます。こちらは中四阿山頂から見た四阿山です。
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中四阿を過ぎてからしばらくの間は、岩の露出した稜線に沿って進みます。
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この稜線歩きは実に気持ちが良い。流石は日本百名山のクォリティだと納得させられる光景です。
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百名山にばかり人気が集まり、登山者が大挙して詰め掛けている現状に対して、否定的な意見も良く耳にします。それでもやはり、これまで登ったことのある日本百名山の中に、ハズレは一切なかったように感じます。

そういう意味で百名山と言うのは、行けば絶対に良い思い出来ると言う、ある種の安全パイであるのですよ。まあ、百名山にしか登らないというのも極端だとは思いますが。

標高が下がってきたことにより、沿道に再びムラサキヤシオの姿が目に付くようになりました。
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この尾根からだと、ちょうど爆裂火口が正面に見えます。火口壁の迫力と共に、少しでも土のある所をすべて緑色に覆ってしまう、熊笹の圧倒的な生命力を感じることが出来ます。
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そして四阿山。少し引いた位置からだと確かに屋根っぽく見えます。
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14時50分に、最後の小ピークである小四阿を通過します。この先にはもう登り返しはありません。あとは下ってゆくだけです。
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あいも変わらずの笹薮を掻き分けるようにして下って行きます。半袖を着ていたので、笹の葉で二の腕に切り傷をたくさんこさえてしまいました。藪漕をする時には、長袖必須ですね。
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さらに標高が下がって、今度はレンゲツツジが復活しました。
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アップで見ると少しグロテスクに感じられます。花弁が大きすぎるからでしょうか。
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一度林道に出ますがまだ終わりではありません。
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ワイルドな木橋で沢の対岸に渡ります。雪解け水を湛えた沢の水は、身震いするほどの冷たさです。
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放牧地の脇に出たらゴールはもう間もなくです。
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登山口まで下って来ました。
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木陰で寛ぐ黒毛牛。なんと言うか、とても大きいです。
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彼我を隔てているものは、細っこい有刺鉄線の柵のみです。本気で突進されたら、なすすべも無く吹っ飛ばされるでしょうな。

お食事中の乳牛達。草しか食べていないのに、何故あれほど濃厚な乳脂肪成分を生成できるのか、不思議でなりません。
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スタート地点の管理事務所まで、道沿いに歩いて戻ります。
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牧場より見上げる根子岳と四阿山。どちらもとても良い山でした。
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再び売店に立ち寄りおやつタイムを洒落込みます。ソフトクリームとどちらにしようか悩みましたが、絞りたて牛乳をチョイスしました。値段はどちらも同じ300円です。
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まるで生クリームを飲んでいるかのような濃厚な味わいです。そう表現すると「それって美味しいの?」と思われるかもしれませんが、すごく美味しいです。

バス停まで戻ります。この長-い舗装道路の下りが、疲労した足にジワジワとダメージを与えてきます。
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この時間になると、料金場はすでに撤収して無人でした。
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無事に16時30分のバスに間に合うことが出来ました。ちなみに、これを乗り逃すと最終便は18時台になってしまいます。
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根子岳と四阿山。知名度の点で言うと、やはり日本百名山のブランドに輝く四阿山の圧勝で、根子岳はどちらかと言えば四阿山のオマケのような扱いに甘んじています。
両方登ってみた感想として、私はどちらかと言うと根子岳のほうを大いに気に入りました。登りやすいなだらかの山容と、山腹の爆裂火口のギャップが実に良い味を醸し出していると思います。四阿山だけに登って根子岳をスルーしてしまうのは実に勿体の無いことです。せっかく隣接しているのだから、両方を巡る周回コースを強く推奨致します。
そのなだらかな山容により、この山は積雪期であっても比較的安全に登ることのできる山となっています。レンゲツツジの咲く季節も良いですが、残雪期に訪問してみるのも面白いかも知れません。

<コースタイム>
菅平高原ダボスBS(9:15)-菅平牧場管理事務所(10:00)-展望台(10:25)-根子岳(11:30~11:50)-大隙間(12:15)-四阿山(13:15~13:30)-中四阿(14:20)-小四阿(14:50)-菅平牧場管理事務所(15:50)-菅平高原ダボスBS(16:15)

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最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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