戸倉三山 奥多摩前衛の里山に連なる苦難の道

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東京都とあきる野市と檜原村の境界に連なる戸倉三山(とくらさんざん)を縦走して来ました。
戸倉三山とは臼杵山(うすきやま)、市道山(いちみちやま)および、刈寄山(かりよせやま)の総称です。何れも秋川の傍らに連なる、標高1,000メートルに満たない里山です。三山を巡る縦走コースが設定されていますが、小刻みにアップダウンを繰り返す厳しい山として知られています。
リハビリ登山のつもりで訪れたこのキツイと評判の山は、前評判に違わぬ恐るべき緑の地獄でした。

2020年5月24日に旅す。

戸倉三山はあきる野市の平野部に面した場所にる里山で、奥多摩の前衛とでも言うべき存在です。秋川の支流である盆堀川を囲むように、馬蹄形に三山が連なっています。
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この山にまつわる評判はというのは、いずれもあまり芳しいものではありません。

曰くこの三山縦走コースは、歩行距離が長い上にアップダウンの大きいキツイ道程で、おまけに最初から最後まで展望皆無な樹林帯がずっと続くのだとか。

そのため「ドM向きな山」だの「トレーニング目的以外で行く意味はない」だのと、散々な言われようです。これほど肯定的な評判がまったく聞かれない山というのも、かえって珍しいのではないでしょうか。

しかしそんなところが、物好き系ハイカーを標榜する自分の琴線に触れた次第であります。そこまで評判が悪いのならば、是非とも自分で体験してその真偽のほど確かめてみようと。

展望が皆無と言われている戸倉三山ですが、これに関しては評判とは異なりました。道中の所々に伐採地が存在し、眺めは意外と悪くありません。
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恐らくですが、展望がないという評判は、これらの伐採が行われる以前に定着してしまっていたものが、そのままずっと引き継がれてしまった結果なのではないかと思います。

そして、もう一つの評判であるひたすらキツイという点はと言うと・・・こちらについては、まったくもって評判の通りでありました。
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ヘロヘロになりながら、あきる野の緑の地獄を巡り歩いて来た記録をお送りします。

コース
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今熊山登山口よりスタートし、刈寄山、市道山および臼杵山の三山を巡ります。下山は荷田子峠を経由して、荷田子バス停へと下ります。

距離にしておよそ15km、標準コースタイム8時間の行程です。

1.戸倉三山登山 アプローチ編 登山口の今熊神社へ

7時13分 京王八王子駅バスターミナル
武蔵五日市駅行きのバスに乗り込み、今熊山登山口へと向かいます。
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戸倉三山の最寄り駅となるのは、五日市線の武蔵五日市駅になります。運賃的には、電車で武蔵五日市駅に出てからバスに乗る方がいくらか安上がりです。

しかし、京王線沿線にお住いの私からすると、まず武蔵五日市駅に出ることそのものが乗り換え回数が多くて地味に面倒です。そのため、一度の乗り換えで済むバスをチョイスしました。

出発時にはそれなりの乗車率であったバスも、山間部に入るといつしか私一人の貸し切り状態となっていました。
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7時50分 今熊山登山口バス停に到着しました。ここまでの運賃は580円なり。
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登山口のある今熊山神社を目指します。まずは道なりに進んで、トンネルの手間で左折です。
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しっかりと道標が整備されているので、その導きに従います。お天気の方は、今の所どんよりとした空模様ですが、この後は上り調子の予報となっています。
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コザクラの仲間と思われる花が咲いていました。これはなんでしょう。オトメザクラなのかな。
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これから向かう今熊山は、古くから呼ばわり山として信仰の対処となって来た山です。遺失物や行方不明者の名前を叫ぶと、見つかるという信仰があるそうです。
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再び分岐です。道標の導きに従い左へ進みます。
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前方に山並みが見えて来ました。どうやら、あれが最初の目標である今熊山のようです。
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8時10分 今熊山神社まで歩いて来ました。ツツジの名所としてそれなりに知名度のある場所です。今はもう既にツツジシーズンは終了しており、辺りには人の気配もなく静まり返っていました。
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なお、この建物は遥拝殿と呼ばれるもので、本社は山頂にあります。これから登ろうとしている道は、本社の参道にあたる道です。
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今熊山には熊が出るそうです。名が体を現している山のようですね。
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2.実は戸倉三山には含まれていない、前座の今熊山へ

ゴールデンウィークからこのかた山登りは中止していたため、本日は実に3週間ぶりの山登りです。という事で、リハビリ登山行ってみよう。
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初っ端からなかなかの急坂です。休んでいた間にすっかり鈍りきってしまった体が、文字通り重い。
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程なく視界の開けた場所に出ました。杉が綺麗に並んで立っているのは、参道の並木という事なのでしょうか。
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視界が開けると言っても、特に何かが見えると言う訳ではありません。どこまでも広がる緑一色の世界です。
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一部に岩が露出している場所もあります。意外と表面ツルツルな岩だったので、雨に濡れている時は滑るかもしれません。
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登り始めてまだ30分と経過していませんが、最初の休憩スポットが現れました。参拝のための道であるため、登山者ではない人の事も考慮して整備しているのでしょう。
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眼下に武蔵五日市の街並みを一望できます。上から見ると、山に囲われたこぢんまりとした街ですね。
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都心方面の眺望も開けます。比較的簡単に登ってこれる場所であることから、夜景を眺めに来るのに良いかもしれません。
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しめ縄が張られていました。この先は神域という事であるようです。一礼して侵入します。
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相変わらず、岩の露出した急坂が続きます。長年にわたって参拝者に踏まれ続けたことによって、土の地面は流出してしまったのかもしれません。
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前方に人工物の姿が見えました。これが山頂の今熊神社なのかな。
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と思ったら、これはトイレでした。ベンチにトイレと、割と至れり尽くせりな山です。もっともそれは今熊山までの話ですが。
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その今熊山の山頂ですが、縦走路からは少し外れた場所にあります。往復しても10分とかからない程度の距離なので、気にするほのことではありません。
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参道らしく、最後は石の階段です。
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階段の途中にも小さなお社がありましたが、これは一体何の建物なのでしょうか。
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前足が失われてしまった狛犬。だいぶ年季が入っており、今熊神社の歴史の古さを感じさせます。
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8時50分 今熊山に登頂しました。ちなみにこの今熊山は、戸倉三山には含まれていません。言うなればただの前座、ないしは通り道でしかありません。
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ちなみにこの今熊山の山頂があるのは、あきる野市ではなく八王子市内です。八王子八十八景なるものにも選ばれています。・・・八でそろえたかったのね。

山頂の様子
かなり広々としたスペースがあり、テーブル付きのベンチも複数用意されています。登山道の整備の行き届き具合と言い、人気のある山であることが窺えます。
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山頂に立つ今熊神社。せっかくなので呼ばわってみようかと、最近何か失くしたものは無いか思い起してみましたが、特に思いつくものがありませんでした。強いて言うなら、プラティパスのキャップを一つ失くしたっけか。
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山頂からの眺望はと言うと、途中のベンチから見た眺めとそう変わりません。都心方面だけが僅かに開けています。
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3.試練の始まり 縦走最初の山、刈寄山へ

さて、現時点ではまだようやく戸倉三山の戸口に立ったに過ぎません。最初の山である刈寄山へと向かいましょう。
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谷向かいに、採掘により山腹が大きく削られている山が見えます。入山尾根と呼ばれている尾根で、途中にあるピークには特に名前は付けられていないようです。
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いかにも里山らしい、樹林帯の道が続きます。特に何があると言う訳でもない地味な光景ですが、今はただただ山を歩けることそのものが嬉しい。
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陽が射してきました。陽光に照らされて輝く新緑の若葉が実に美しい。
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逆に言うと新緑くらいしか見所はありません。冬枯れの季節に歩いても、恐らくは面白くもなんともないコースであることでしょう。

コアジサイがポツポツと咲き始めていました。
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前方に現在地よりも一回り背の高い山並みが見えて来ました。どうやらあれが戸倉三山最初の一座である刈寄山のようです。
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ヤマツツジがチラホラと咲いてはいるものの、ほぼ終わりかけです。全般的に花には乏しい山です。
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途中に何度か、直登ルートと巻き道の分岐があります。
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普段私は、巻き道はなるべく使わない派ではあるのですが、今回はまだまだ先が長い上に、相手はキツイと名高い戸倉三山です。後々のために、ここは少しでも体力の消耗を抑えるべく、巻き道の方へ進みます。

入山峠との分岐まで歩いて来ました。刈寄山はここから往復で標準コースタイム45分程の行程となります。何気に結構離れていますが、三山縦走を完成するためにも、寄って行かない訳にはまいりません。
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分岐地点からの急坂を上がると、不意に視界が開けました。どうやら大規模な伐採地であるようです。
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目の前に、地味山を画に描いたかのごとき圧倒的な緑の空間が広がります。
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まるで他人事のようにコメントしておりますが、これからここを歩くんですけれどね。

北西方向に視線を向けると、戸倉三山が勢ぞろいしているのが見えました。ちなみに市道山と臼杵山へは、この場所から見て背後の方からグルっと大きく回り込んで行く必要があります。
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地図を見ると良くわかりますが、戸倉三山の縦走路は間に横たわっている盆堀川の谷を回り込むようにして、馬蹄形のルートとなっています。

前途に軽く絶望感を覚えたところで、まずは一座目の刈寄山を攻略しておきましょう。
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伐採地を抜けると、最後は急な階段です。なんだかもう、刈寄山だけでお腹がいっぱいな気分になってきました。
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階段を登り切った所で、山頂が見えました。
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10時10分 刈寄山に登頂しました。登山開始からおよそ2時間をかけて、ようやく三山縦走のスタートラインに立てました。
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山頂の様子
そこそこの広さがあり、ベンチも整備されています。地味ながらも、人気のある山であるようです。
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眺望は一ヵ所だけが開けています。真正面に見えているのが、先ほど越えてきた今熊山です。
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4.戸倉三山の神髄 峰見通りの死闘

10時20分 刈寄山を辞去し、いよいよ戸倉三山の核心部へと足を踏み入れて行きます。その後に待ち受けている苦難の道のりを、この時の私はまだ知らない。。。
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入山峠まで下って来ました。標高は557mほどあり、ヒルクライマー達の間ではそれなりに名の知れた峠です。
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峠を横断し、再び登山道画と足を踏み入れます。なお道標によると、和田峠を経由して陣馬山まで尾根がつながっているようですね。・・・いや、行きませんよ?
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今から私は峰見通りと呼ばれる尾根を歩こうとしています。ご覧の通り、小刻みにアップダウンを繰り返す鋸のような尾根道です。ひたすらキツイと評される戸倉三山の神髄は、この尾根歩きにあります。
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始めのうちは平坦な道です。しかしこれは、来る嵐の前の一時の静けさに過ぎません。
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やがて前方に、大きな標高差を持つピークが迫って来ました。
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急登が始まりました。戸倉三山の神髄とやらを、とくと見せてもらおうではありませんか。いっちょう気合を入れていきます。
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木の間から、ちょこっとだけ大岳山(1,266m)の姿が見えました。割と特徴的なシルエットなので、一目で見分けがつきます。
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せっかく登ったのに、すぐに下りです。この後しばらくの間、同じような標高をひたすら登ったり下りたりすることになります。
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下りたらすぐに登り返し。しかも割と急坂です。この如何にも無意味な事ことしているような徒労感が、疲労に拍車をかけます。
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峠を出てから1時間30分ほど歩いたところで、山頂っぽい場所に行き付きました。
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残念ながら、ここはまだ市道山ではありません。鳥屋戸山という名の、5万分の1スケールの山と高原地図にはその名が載っていない小ピークです。
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容赦の無いアップダウンがなおも続きます。疲労で徐々に足が前に出なくなってきました。
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ここで再び伐採地です。これから進む先の展望が開けます。
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縦走最後の山である臼杵山の姿が見えました。鞍部に向かって、一度思いっきり標高を落としているのが良く見ます。眩暈を起こしそうなるような絶望的光景ですな。
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またもや登り返しです。道が少しばかり藪っぽくなってきました。
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振り向くと、つい先ほどまで良いた刈寄山の姿が見えました。一見するとすぐそこにあるようにも見えますが、ここまでやって来るだけでも一苦労です。
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2時間以上歩き続けて、ようやく山頂らしき場所が見えました。
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12時45分 市道山に登頂しました。たかが標高800メートルほどの山に、よもやこれほど苦戦しようとは思ってもいませんでした。市道山は侮れない防御力の持ち主です。
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山頂の様子
かなり狭い空間です。ベンチはありませんが、ベンチの代わりになりそうな大岩があります。
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眺望に関しては、刈寄山と同様に都心方向だけが開けています。予報の通り、天気の方はいつの間にかすっかりと回復して青空が広がっていました。
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5.登れども登れども辿り着かない臼杵山

13時5分 いよいよ、戸倉三山最後の山となる臼杵山へと向かいます。つい先ほど、この後に激しい登り返しが待ち受けていることを知ってしまった故に、始めからテンションが低めです。
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この世の中、知らないでいた方が幸せでいられる事って、割と沢山ありますよね。

という事で、まずは鞍部に向かって勿体ないくらい大きく標高を落とします。臼杵山は市道山よりも少しだけ標高が高いので、この後には下った分プラスアルファの登り返しがあるという事です。
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すっかり見上げる高さになってしまった臼杵山の山頂が見えます。もう登るのはお腹いっぱいなんですけれどねえ。
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木の間からチラッとだけ見えたこの山は御前山(1,405m)かな。なんと言うか、実に山らしい形をした山ですよね。
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いよいよ登り返しが始まります。これが最後の登りです。最後の気力を振り絞って行きましょう。
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元気な状態であらばたいしたことのない登りなのかもしれませんが、峰見通りですっかりと疲弊しきってしまった体には、試練の登りです。

頂上だと思っていた場所は偽ピークで、その先にまた新たな山頂が現れる。うろ覚えですが、それを都合3~4回ほど繰り返しました。なかなか手の込んだ心折設計な山です。
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登っても登っても一向に辿り着かない臼杵山に対して、いつしか心の中で悪態をついていました。「一体いつになったら着くんだよッ!こんチクショめがー!」
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心の中で叫んだつもりだったのだけれど、実際には声になって漏れていたかもしれません。。

ひとしきり悪態をついたところで、ようやく山頂に辿り着きました。
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14時20分 臼杵山に登頂しました。これで戸倉三山縦走を無事に達成です。いやはや、自分で行き先に選んでおきながら言うのもなんですが、実に酷い目に遭いました。前評判に違わぬ厳しい道程でありましたよ。
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山頂からの眺望はあるにはありますが、市道山からの眺めとさほどの違いはありません。
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すっかりと晴れてクリアになったことにより、都心部の高層ビル群なども良く見えました。
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6.戸倉三山登山 下山編 好展望のグミ尾根を下る

14時35分 あやうく達成感に満たされそうになってしまうところでしたが、まだ終わってなどはいません。無事に家に帰るところがまでが戸倉三山なのです。という事で下山を開始します。
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・・・登り返し・・だと・・・。やはりまだ、戸倉三山は終わってなどいなかったという事ですか。
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テンポよく下っている最中に、不意に視界が開けました。ここもやはり伐採地であるようです。こと低山歩きにおいては、伐採地のあるところに好展望ありです。
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そして、本日ここまで延々と歩いてきた道程の中でも、最も眺めが良い場所は、実はこの伐採地であったりまします。
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まさか最後の最後にこんなサプライズな光景が待ち受け行っていようとは。
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終わり良ければ総て良しと言う言葉がありますが、その言葉通りに、戸倉三山は案外良い山だったのではないだろうか、なんてこと思ってしまうほどに良い眺めです

しかしすぐに、そんな気分を跡形もなく吹き飛ばすような光景が眼前に現れました。まさか、今からこのデコボコした尾根を全部登り返せだなんてことは言わないですよね。
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幸いなことに、それは杞憂でした。しっかりとトラバースする巻き道が存在しました。踏跡を見た感じでは直登ルートもあるっぽいですが、今回はもうパスです。
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樹林帯に入り好展望タイムは終わりましたが、グミ尾根は全般的に緩やかで歩きやすい尾根です。
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眼下に麓の集落が見えました。長く険しかったこの道のりも、ようやくにしてゴール地点が見えて来ました。
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15時35分 地図上に茱萸御前と書かれている地点を通過します。茱萸(グミ)というのは、赤い身をつける樹木の名称です。かつては茱萸の木が多く自生している尾根だったのでしょうか。
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周囲を見渡しても、茱萸の木は一切見当たらず、相変わらず杉だらけです。
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どうやら、ここがグミ尾根と言う名称であることをどうして強調したい人がいるらしく、ほぼすべての道標に、マーカーで「ぐみ」と書きこまれていました。
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私は法律の専門家ではないので詳しいことはわかりませんが、道標に勝手に落書きをする行為は、器物損壊に該当するのでは・・・

グミ尾根を延々と下る事およそ1時間20分で、峠が見えて来ました。
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15時55分 荷田子峠に到着しました。登山道はこの先にある城山まで続いているようですが、本日はもう歩くのはお腹がいっぱいなので、このまま立ち寄らずに下山します。
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峠から町への道も、至ってなだらかで歩きやすい道です。戸倉三山の中でも、とりわけ厳しいのは刈寄山から臼杵山の間の区間だけでありました。
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麓の町まで下って来ました。ああ、やっとこの苦行から解放される。
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別に誰かから頼まれたわけでもなく、自らの意思で好き好んで登りに来ておきながら、我ながら割と酷いことを口にしているような気がしないこともありません。

16時10分 荷田子バス停に到着しました。歩き始めてから8時間10分の山行きでありました。
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その後、30分程待った後に現れたバスの乗り込み、帰宅の途に付きました。
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歩いた経験のある人の多くがキツイと言う感想を口にする戸倉三山は、評判通りの厳しい山でありました。リハビリ登山の対象としては、いささか重すぎる山であったかもしれません。とにかくひたすら道中のアップダウンが多く、低山らしからぬ登り応えのある山です。山の難易度は標高では測れないという当たり前な事実を、これほど端的に見せつけてくれる山はなかなかないかもしれません。
本文中でも触れた通り、眺めに関しては決して悪くはありません。三山縦走には拘らず、刈寄山か臼杵山に単独で登る分には、近場で手頃な山と言えそうです。
鈍ってしまった体に少しばかり活を入れたいと思っているかたは、この試練の山に挑んでみては如何でしょうか。

<コースタイム>
今熊山登山口(7:55)-今熊神社(8:10)-今熊山(8:50~9:00)-刈寄山(10:10~10:20)-入山峠(10:35)-鳥屋戸山(12:05)-市道山(12:45~13:05)-臼杵山(14:20~14:35)-茱萸御前(15:35)-荷田子峠(15:55)-荷田子BS(16:10)

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最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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