
静岡県湖西市、浜松市および愛知県豊橋市の境界上にまたがる弓張山地(ゆみはりさんち)を縦走してきました。
浜名湖の西側に連なる、静岡県と愛知県の県境になっている山々を巡る行程です。豊橋自然歩道と言う名前の尾根上を辿るハイキングコースが整備されており、通称湖西アルプスとも呼ばれています。全体を通して一度も標高500メートルを越えることがない低山ながらも、所々に展望の開けた場所があり、名前の通りに浜名湖を一望することができます。
東京から遠路はるばる、東海地方のご当地アルプスを巡って来ました。
2025年12月12日に旅す。
弓張山地はウナギの養殖で有名な浜名湖の西側に連なっている低山群です。尾根上を辿るハイキングコースは、通称湖西アルプスと呼ばれています。近年日本全国に増殖中の、いわゆるご当地アルプスの一つす。

こうしたご当地アルプスの呼称は、地元自治体公認の正式名称である場合もあれば、非公式な愛称であることもありまちまちです。湖西アルプスは非公式な愛称の方で、正式名称は豊橋自然歩道と言います。

厳密に言うと、豊橋自然歩道と湖西アルプスと呼ばれているルートは完全なイコールではありませんが、大部分の区間が重複しています。
標高的には純然たる低山なのですが、繋げて歩くとアップダウンが多めで、なかなか骨太な行程となります。遠路はるばる、浜名湖を見下ろす山々を巡って来た1日の記録です。

コース

東海道本線の二川(ふたがわ)駅から直接スタートして、本坂峠までの区間を縦走します。下山は天竜浜名湖線の三ヶ日(みっかび)駅まで歩いて下ります。
これは湖西アルプスと呼ばれているコースの全行程ではありませんが、日帰りで歩く場合はこれくらいの位置で切るのが妥当かと思います。
1.湖西アルプス縦走 アプローチ編 新幹線で行く静岡愛知県きょうへの旅路
6時5分 JR東京駅
湖西アルプスは東京からはかなりの遠方にあるため、本日は贅沢にも新幹線を使ったアプローチです。乗車するのは静岡県などこの世の存在しないかのようにふるまうのぞみではなく、我らがひかり号です。

これまで細々と続けた来たご当地アルプスシリーズですが、近場にあるものは既にあらかた登りつくしてしまい、新規開拓がしたければ毎回遠出が必要な状態になってしまいました。
果たして湖西アルプスは、東京からわざわざ新幹線を使ってまで登りに行くだけの価値のある山なのかどうか。その答えはきっと、この後に明らかになることでしょう。
7時50分 豊橋駅に到着しました。静岡県を通り越して愛知県内まで来てしましまったわけですが、目指す弓張山地は県境上にあるため、このあと少し戻ります。単に豊橋経由の方が所要時間が短かったからそうしただけです。

という事でお次は東海道本線の浜松行きに乗り換えます。目的地の二川駅は一駅隣で、所要時間は5分です。

8時15分 二川駅に到着しました。湖西アルプスは駅から直接登ることができる、車も買えない貧乏人環境意識高い系ハイカーにも優しい駅チカ物件となっております。アプローチに新幹線を必要とすることを問題視しないのであればね…

弓張山地の末端部分が、駅のすぐ目の前にまで迫っている地形となっています。山脈の端の辺り周回するだけなら実にお手軽な登山となりますが、主峰の扱いである神石山まで歩こうとなると、なかなかの長丁場となります。

二川は古くから東海道の宿場町として栄えてきた交通の要衝です。浜名湖の今切口にあった舟渡は天候が荒れると足止めを食らうため、待機所としても非常に重要な宿場でした。

2.駅から1時間かからずに手軽に登れる東山
現地に着くなり腹痛に見舞われてトイレに駆け込むハメになり、出だしからいきなり躓きました。気を取り直して8時45分に行動を開始します。

本日の行程はそこそこの長丁場であるので、出だしからのタイムロスはなかなか痛いところです。何しろもう日の短い季節であるため、速足気味に進行する必要がありそうです。
二川自然歩道と書かれた案内に沿って進みます。自然歩道の名称がいろいろと錯綜していますが、豊橋自然歩道は弓張山地の主稜線に沿った幹線のようなもので、二川自然歩道はその支線の扱いです。

駅から5分ほどで、登山口となる伊寶石神社まで歩いて来ました。ここから山中へと入って行きます。

一見すると行き止まりのようにも見えますが、登山道は神社の裏手に続いています。

まるで密林ように鬱蒼としている森の中へと入って行きます。いかにも低山らしいと言ってしまえばそれまですが、果たしてこの先にアルプスらしい光景はあるのでしょうか。

登り始めて早々ですが、ソーラーパネルが置かれた場所に出ました。特に道標などの案内はありませんが、ここは左折です。右側にも管理道らしきものが続いていて紛らわしく、ここは迷うポイントかと思います。

左側へ進んでいくと今度は民家の脇に出ましたが、こちらであっています。登山口へのアプローチが一番の核心部だというのは、マイナーな里山歩きでは割とありがちな現象です。

再度入口が現れました。案内に従って進みます。この辺りの道順は入り組んでいて、事前に地図を見ていても良くわかりません。現地で良く周囲を観察しながら進みましょう。

周囲にはミカン畑が広がっており、地図には記載がない農道らしき道が横切っています。農道と登山道が区別もなく入り混じっているものまた、マイナーな里山ではありがちな光景です。

ようやく自然歩道らしい山道になりました。愛変わらす辺りは鬱蒼とした木々に覆われていて無風状態ですが、上空ではゴウゴウと音を立てて強風が吹き荒れています。稜線上の開けた場所は相当冷え込みそうな予感がします。

ほどなく尾根の上に出ました。これで弓張山地の主稜線上に乗ったことになります。この先は最後までずっと尾根沿いを歩くことになります。

尾根に乗って以降も、周囲の光景は全く変わり映えしません。所々に景色の開けた場所がありはするのですが、基本的にはずっと同じような光景が続きますので覚悟しておいてください。

12月中旬ともなれば紅葉シーズンとしては既に最終盤ですが、そこは低山なだけあってか、まだしっかり残ってくれていました。

ただ全般的に常緑樹の割合が多めのため、さほど見栄えがするものではありません。紅葉を目当てに登る山ではないかな。
よく踏まれた歩きやすい道をサクサクと登って行くと、前方に早くも頂上らしき場所が見えてきました。

開けた場所に出ると、案の定寒風が吹き荒れていました。歩きだして早々にハードシェルジャケットを脱いでしまったのは早計であったかもしれない。ささ寒いんですけど。

9時30分 東山に登頂しました。湖西アルプスの南端に位置しているピークです。湖西アルパイン単独のまずは一座目です。

展望は一部だけ開けています。方角的にここから浜名湖は見えず、かわりに遠州灘の海が見えています。湖西アルプスと言う呼び名にふさわしい景色が現れるのは、まだ先のことです。

3.小刻みなアップダウンが連続する、弓張山地の主稜線を行く
現在地はまだ湖西アルプス縦走の玄関口に立ったにすぎません。どんどん先へと進みましょう。ちなみに初めに断っておきますと、この先はかなり長い道程となるので、覚悟しておいてください。

鬱蒼と茂る木々のおかげで良い感じに風が遮られています。おかげさまで寒さに震えることがなく済んでいますが、そのかわりに道中の景色はかなり単調です。まあ、地味っすなあ。

そうこうするうちに、頭上高くそびえる送電鉄塔が現れました。こと低山歩きにおいては、鉄塔のある所に好展望ありです。期待して見てみましょう。

西側の展望が大きく開けました。豊橋の市街地の先に三河湾が小さく見えています。眺めは大変すばらしいのですが、開けた場所に出るとさささ寒い。

このビルが密集しているあたりが豊橋の中心地かな。私は東海地方には全く地縁がない人間なので、この豊橋と言う都市については、そもそも何があって栄えている場所なのか何のイメージも無く、いまいちピンときません。

東海道が通る交通の要衝であり、かつ三河湾に面している海港でもあるわけですからまあ、都市が発展する要素がそろっているのはわかるのですが、同じ愛知県でも名古屋に比べると全く存在感が無いのは何故なのだろうか。
行く先に鉄塔が点々と立っている弓張山地の主稜線が続いているのが見えます。この尾根がそのまま静岡県と愛知県の県境線になっています。

尾根は登り一辺倒ではなく、絶えず緩やかにアップダウンを繰り返しています。胸を突くような急登こそありませんが、気が付かない間にじわじわと疲労が蓄積していくタイプの道と言えます。

今のところはまだいたって元気ですが、この疲労はやがて後半戦になってから効いて来ます。
ここで前方に展望が開けそうな予感です。湖西アルプスと言いながら、今日はまだ一度も浜名湖が見えてはいないのですが、そろそろレイクビューがあってもいいころなのではなかろうか。

期待通り前方の視界がドーンと開けました。今見えているのは南方向の光景で、先ほどの豊橋方面とは反対の静岡県側です。

端の辺りだけですが、ようやくにして浜名湖が見えました。もっとこう常に湖を横目にしながら歩くような道を思い浮かべていたのですが、意外と距離があります。

年季の入ったベンチが置かれた休憩スペースになっていました。ちょうど風も遮られる位置関係になっているようで、ポカポカの陽だまりが気持ちの良い空間です。

思わずここでゆっくりしていきたいに衝動に駆られましたが、まだまだ先は長いので、心を鬼にして休憩は短時間で切り上げます。
代り映えのしない光景はなおも続く。確かに地味ではありますが、この先にはしっかりとハイライトと呼べるご褒美が存在するので、心配は無用です。

再び鉄塔が現れて、前方の視界が大きく開けました。この先も延々と、ピークとも言えないような小さなコブがいくつも連なっているのが見えます。

岩の露出した地面が目立つようになってきました。今ではすっぽりと木々に覆われていますが、もともとは岩山だったのでしょう。

10時35分 風越峠まで歩いて来ました。名前の通りもともとこの弓張山脈は、浜名湖の上空を通り抜けてきた風が直接吹き付ける場所なのでしょう。

ここから葦毛湿原へ下ることができます。湖西アルプスのハイキングとしては、この葦毛湿原を起点にしたショートコースが一番人気です。二川駅から直接歩く人は、どちらかと言うと物好きな少数派です。

鉄塔と共に歩む尾根道が続きます。私もショートコースにしておけばよかったのではないかと言う気が、しないこともありません。

何個目かもわからない小さなコブのようなピークの一つに登ると、送電鉄塔ではない建物が建っていました。

二川TV中継所と呼ばれている場所です。この場所は一応は一つのピークである訳なのですが、山名は二川TV中継所山(?)なのだろうか。そんな訳ないか。

すぐ隣にもう一つのピークが見えています。あちらはしっかりと名前のあるピークで、座談山と言う名称です。

山頂らしき場所には鉄塔が立っています。里に近い山地だけに、どのピークも何らかの人工物に占拠されています。

10時50分 座談山まで登ってきました。厳密に言うと座談山の山頂はこの鉄塔がある場所からは少し外れているのですが、ここが一番眺めが良いので実質山頂のように扱われています。

ここまで来てようやく浜名湖の全容が視界に収まりました。湖西アルプスを名乗るからには、こうでなくてはなりません。いい眺めだあ。

湖の対岸に小さく浜松の町並みが見えています。一つだけやたらと高くて悪目立ちしているビルがありますが、あれは浜松アクトタワーです。地上45階建てで高さは213メートルあります。

さりげなく富士山も見えていました。あまりにもさりげなくあったので、危うく見落とすところでした。

4.湖西アルプスきっての好展望地の神石山
先へ進みましょう。座談山からは一度しっかりと標高を落とします。

ここまでの緩やかなアップダウンとは違って、そこそこの急勾配です。枯葉に埋もれていて地面の凹凸が良く見えないため、何気に神経を使います。

下ってしまった後に待っているのは、当然ながら登り返しです。縦走登山とはそういうものでございます。

登って行くと今度は船形山と言うピークがありました。設置されている案内板によると、ここは城址であるとのこと。何しろ国境にある山ですから、当然ながら城の一つ二つはあったことでしょう。

人工的に均された曲輪地形になっているのが見てとれますが、現在は送電鉄塔の基部に流用されてしまっています。文化財の保護的にそれで良いのだろうか。

この後も小刻みに登ったり下りたりを繰り返すのですが、これ以上あまり代り映えのしない光景で読者の皆様を退屈させるのも忍びない・・・と言うよりは、書いている当の私自身が少々飽きてきたので、この先は少し駆け足気味にまいります。

という事で少し場面は飛んで、神石山の本体へ通り付きます。山頂直下の登りには、何故か電力を強く感じるプラスチック製の階段が埋め込まれていました。まあこれだけ鉄塔が立っていれば当然、巡視路の扱いなのでしょう。

良い感じに息が上がってきたところで、これまでの名もなき小ピーク達とは明らかに異なる、広々とした山頂に出ました。

11時30分 神石山に登頂しました。ここが湖西アルプスにおける主峰の扱いをされている山です。駅から直接歩いて来ると意外と遠かった。

山頂からは東側の静岡方面の展望が広く開けています。湖西アルプスと言われて多くの人が思い浮かべるのは、この神石山からの展望でしょう。

浜名湖が真正面に見えています。訪問前はこの光景が歩いている間ずっと続くものだと勝手に思い込んでいたわけなのですが、実際のところ湖が見える場所は極めて限定的です。

浜名湖は海と直接つながっており、海水と淡水が入り混じっている汽水湖です。その海との接続口である今切口も、こうして小さく見えています。

この今切口は現代でこそ橋が架かっていて難なく渡れますが、かつては東海道の難所の一つに数えられていました。
今切口とは反対の浜名湖の北側です。下山予定地である三ヶ日があるのはこの方角ですが、どの辺りになるのかはよくわかりません。

湖西アルプスらしい光景を見ることができて十分に満足しました。ですが実のところこの神石山は、まだ本日の全行程における中間地点ですらないのです。
計画を立てた段階から薄々感じていましたが、やはりちょっと長すぎたかもしれない。
5.富士見岩を目指して代り映えのしない道をひた歩む縦走後半戦
神石山からは一度しっかりと下ります。その後の登り返しのことを思うとあまり下って欲しくはありませんが、尾根がそうなっている以上は仕方がありません。

下りきった場所が太田峠跡とあります。峠跡とはあまり耳慣れない言葉ですが、かつては峠道が存在したが今では使われていないと言う意味なのかな。

この先も延々と小刻みなアップダウンが続くのですが、そろそろ飽きられて閉じるボタンを押されてしまいそうな頃合いかと思うので、要所だけをピックアップしてダイジェストに駆け足で紹介していきます

という事で場面は飛んで、こちらは雨宿り岩と呼ばれている大岩です。名前の通り岩がオーバーハングしていて、雨宿りが出来そうな軒下のスペースができています。

実際に下に入って見上げると、確かに雨を避けられそうなくらいのスペースが存在します。

ちなみにこの雨宿り岩には、反対側から登ることも一応は出来ます。

登ったところで特別何かが見える訳でもないですが、先ほど登った神石山がちょうど正面に見えています。

なお登るのは簡単ですが、降りる際にはまあまあおっかない思いをします。行きは良い良い帰りは恐い。

雨宿り岩過ぎて進んでゆくと、視界が大きく開けている伐採地がありました。

何のことは無い。雨宿り岩の上からよりも、この伐採地からの方が神石山の姿が良く見えます。つまり結論としては、雨宿り岩に登ることに意味はほぼありません。

浜松アクトタワーは本当によく目立ちます。日本がバブリーな景気に浮き立っていた時代に作られたいかにも重厚長大な建築物ですが、まわりまわって今ではテナントが良い感じ埋まっている優良物件であるらしい。

同じような高さの尾根がなおも続いています。正直なところだいぶダレて来ていましたが、自分で立てた計画なんだから文句を言うなと、自らを奮い立たせます。

先ほどからネガティブなコメントばかりになってしまっておりますが、これは決して湖西アルプスがつまらないという話ではありません。
推奨されている葦毛湿原を起点にしたショートコースが存在しているにも関わらず、駅から駅への縦走に拘ってやたらと長いルート計画を立てたら、案の定途中で嫌になってきているという、ただそれだけのしょうもない話です。
という事で特に代り映えのしない道中の模様はどんどん飛ばしていきましょう。場面は飛んで、13時50分に大知波(おおちば)峠まで歩いて来ました。

ここは単に国境の峠であったというだけではなく、かつては寺院が立っていた場所であるということで、国指定の史跡にもなっています。

国指定の史跡ともなると、予算がしっかりと付くようで立派な案内版が立っていました。書かれている内容についてつらつらと解説するのは登山ブログの主題からは逸脱するので割愛します。興味がある方は拡大して読んでください。

峠からさらに20分少々進むと、神石山と並ぶ湖西アルプスにおけるもう一つのハイライトである富士見岩があります。名前の通り、岩の上から富士山が良く見える場所です。

登ってみると確かに周囲の展望が大きく開けています。ただ、すぐ隣に鉄塔がっているのでやや風情には欠けます。

電線がかなり邪魔ですが、浜名湖もこの通りよく見えます。この角度から見ると、海とほぼ一体化していて湖ではなく湾のようにも見えます。

それで一番肝心な富士山の方ですが、すっかりと雲に隠れてしまい、富士見えん岩になっていました。残念。

ここまで来るとそろそろゴールも近いはずなんですが、小さなアップダウンを繰り返しつつまだ同じような高さの尾根が続いているのが見えます。うーん、遠いいなあ。

梯子やクサリがある訳ではないので、雨宿り岩と同様に富士見岩も、登るのは簡単でも下りる際にはそれなりにおっかない思いをします。

残すところはもうあと僅かです。頑張って最後まで歩きましょう。

14時50分 大山浅間神社まで歩いて来ました。浅間神社と名乗っている以上は、かつてはここからも富士山が見えたのでしょう。今では木々が大きく茂り、日中でも少し薄暗いくらいの場所です。

神社の裏手にはトイレらしきものまでありました。なにやら禍々しい気配を感じたので、中は検めていませんが…

神社を過ぎると、尾根は再び下りに転じました。湖西アルプスには沼津アルプスのような急峻さはありませんが、とにかく平坦には歩かせてもらえない印象です。

15時 本坂峠まで歩いて来ました。豊橋自然歩道はこの先もまだ続いていますが、本日はここまでで切り上げます。

ちなみに豊橋自然歩道を端から端まですべて歩こうとすると、延べ延長はおよそ47kmほどあります。日帰りで踏破したかったら、それこそトレランでもない限りは相当厳しいと思います。

6.三ヶ日駅までかつての姫街道を下る
本坂峠から三ヶ日駅に至るこの道は、東海道の裏街道であったかつての本坂道のルートを踏襲しています。街道由来の登山道だけに、勾配は緩やかで歩きやすい道です。・・・倒木があったりはしますが。

ちなみに本坂峠を越える現在の国道362号線は、峠の下を本坂トンネルで貫いています。
下り始めて早々に舗装道路と合流しました。この道は国道362号線の旧道です。

これでもう終わりかと思いましたが、またすぐに登山道に復帰しました。大きく九十九折れを繰り返しながら登る舗装道路の真ん中を突っ切るようにして、かつての街道跡が続いています。

石畳舗装されている個所もありますが、傷み具合からして江戸時代当時のものとは思えません。恐らく登山道として整備された際に復元したものでしょう。

山合いまで降りてくると、ミカン畑が広がるのどかな山間の光景が広がっていました。

国道362号線に合流しました。ここから先はもう最後まで舗装道路歩きです。

このロード区間がまた長いのです。計画を立てた段階から薄々感じていましたが、今回のコースはやはりちょっと長すぎたかもしれない。(2度目)

この本坂道は別名で姫街道とも呼ばれていました。東海道の新居関所で行われていた入り鉄砲に出女に対する取り調べは非常に恥辱的で、それを嫌ったお姫様たちが裏街道へ迂回することが多かったことから、そのように呼ばれるようになりました。

この辺りで栽培されているみかんは、三ヶ日みかんと言う名称でブランド化されているようです。どこかで路地物販売していないかな。

そんなことを考えつつ歩いていたところ、しっかりとありました。

オオツキはミカン(\200)をてにいれた。帰宅後に食べましたが、かなり濃厚な味でした。

役場の屋根にまでミカンのモニュメントが置かれていました。浜名湖の周辺と言うと真っ先に思い浮かぶのは養殖ウナギですが、三ヶ日に関してはみかんの方が主役でした。

16時45分 三ヶ日駅に到着しました。今日もたくさん歩いて疲れたぁー。

間の悪いことに、ちょうど一本前の列車が発車した直後のタイミングでした。
一時間近い待ち時間が発生してしまったので、ぼんやりと浜名湖を眺めて時間をつぶしました。今にして思えば、うなぎ屋でも探すべきであったかもしれない。

始めて乗車する天竜浜名湖線の気動車に揺られて、長い長い帰宅の途につきました。

湖西アルプスは前々から気になっていた存在でした。せっかく新幹線まで使って遠路はるばる訪問するのだからと、いろいろ欲張って計画を詰め込んだ結果、少々長すぎて途中でダレる結果となってしまいました。正確に測ってはいませんが、今回歩いたコースはたぶん24~25kmくらいはあったのではないかと思います。
そんな訳で、湖西アルプスの訪問を考えている方におかれましては、葦毛湿原を起点にしたショートコースを歩くことを強く推奨いたします。
神石山からの浜名湖展望は大変すばらしく、湖西アルプスと言う名称の通りの良ハイキングコースであると思います。変に欲張らずに、見所をコンパクトに巡ってみてはいかがでしょうか。
<コースタイム>
二川駅(8:45)-東山(9:30)-風越峠(10:35)-座談山(10:50)-神石山(11:30~11:45)-多米峠(12:40)-大知波峠(13:50)-富士見岩(14:15~14:25)-大山浅間神社(14:50)-本坂峠(15:00)-三ヶ日駅(16:45)
最後までお読みいただき、ありがとうございました。




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